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学園を伯爵令嬢を気絶した罰で早退させられた私は鬼のように怒り狂ったその父親に突撃されました
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「アオイさん。これはどういうことですか?」
職員室に連れて行かれた私の前にマイヤー先生がやってきたのだ。なんでマイヤー先生が……と思ったが、私の担任のドーバー先生はその後ろでニヤニヤ笑っているし……
「どういう事と言われましても」
「アオイさんの筆入れに触ろうとして雷撃を受けてダリアさんが倒れたそうではありませんか?」
「私の持っていた筆入れを踏みつけようとしてです」
マイヤー先生の言葉を私は修正した。
「踏みつける? 何故筆入れを踏みつけようとしたのですか?」
「たまたま落ちていたのではありませんか?」
先生が後ろにいたコニーに聞くと白々しく答えてくれた。
「な訳はないでしょう。ダリアさんは私から筆入れを取り上げるとそれを思いっきり踏みつぶそうとしたのです」
「なぜそのような事を?」
マイヤー先生が驚いてコニーを見るが
「先生、今はそこではないでしょう。気にするのは? ダリアさんは気絶したのですぞ。その娘のせいで」
ドーバー先生を更に神経質にさせたような男が後ろから声を出してきた。確かA組の担任だ。
「そんなこと言われても、私はダリヤさんら貴族の賢威を傘に着た伯爵以上らに取り囲まれていじめられていたのです。私から勝手に筆入れを取り上げて踏みつけようとしたのはダリアさんです」
「何故そこで魔術で攻撃する必要があるのだ」
「私は攻撃などしておりません」
「そうだ。マラッカ、アオイはそんな攻撃魔術は使えない。精々お湯をぶっかけるくらいだ」
横から言わなくてもいいのに担任が言ってくれるんだけど。
「じゃあなぜ、ダリアさんは雷撃を食らって気絶したのです」
「大方その筆入れに防御用の魔術が仕込んであったのではないかと」
担任が言ってくれた。
「じゃあ、アオイさん。あなたは何故そのような危険な筆入れを持ち歩いていたのですか? そもそも、そんな危険な物なら持ってくる必要は無かったのでは?」
マイヤー先生が私を見てくれるが
「いや、何故と言われてもですね。私も持たされただけで」
私は口を濁した。
「侍女か誰かが持たせたのですか?」
マイヤー先生が聞いてくれたが、
「侍女が持たせようが、何しようが持っている本人の責任になるでしょう」
A組の担任は言い切ったのだ。
それは確かにそうだ。でも、そんなこと言ったって知らなかったし、調べようはないじゃない。
「それはそうかもしれませんが、そもそも筆入れを踏みつぶそうという行為自体がおかしいと思いますが。踏みつぶそうとしない限り雷撃は作動しなかったと思うんですが」
私が言うと
「そもそもそんな危険なものを学園に持ち込むのが間違っているだろう」
A組の担任はいってくれた。
「ダリアさんらは集団で女の子を虐めては楽しんでいたみたいです。天罰が落ちたのではないですか」
「何だと、小娘、貴様」
A組の担任が怒鳴ろうとして
「マラッカ先生、言葉が過ぎます。」
「すみません。つい、かっとなってしてしまいました」
そう言うマラッカだけど私を射すくめる様に睨んでくるんだけど。
「アオイさん。いろんなことがあっても、暴力に訴えるのではなくて、うまく立ち回ることがあなた方には求められているのです」
「庶民には反論するなとおっしゃるのですか」
私がむっとして言うと
「確かに集団で囲んでいたダリアさん達も悪い面はあるでしょう」
「マイヤー先生」
「まあ待ちなさい。マラッカ先生」
マラッカが口を出そうとしたが、それはマイヤー先生が止めた。
「アオイさん、しかし、気絶させるまでやるというのは少し大人げないのではないですか? 少し頭を冷やしなさい」
そう言われると私は先生に今日は帰っていいからと言って宮殿に帰らされたのだ。
私はなんだか納得いかなかった。
何故、私が注意されなければいけないのだ。元々虐められていたのは私だし、悪いのはダリアらだ。
それに筆入れに雷撃を仕込んでいたのはクリフなのだ。私は何も関係はない。
私は頭の中がまとまらないまま宮殿の前で馬車を降りたのだ。
その私目掛けて駆けてくる男を見るまでは。
「貴様か! 私の娘を攻撃して気絶させたのは!」
その男は怒り狂っていたのだ。
**********************************
ダリアの父親の前にアオイの運命や如何に?
明朝更新予定です
職員室に連れて行かれた私の前にマイヤー先生がやってきたのだ。なんでマイヤー先生が……と思ったが、私の担任のドーバー先生はその後ろでニヤニヤ笑っているし……
「どういう事と言われましても」
「アオイさんの筆入れに触ろうとして雷撃を受けてダリアさんが倒れたそうではありませんか?」
「私の持っていた筆入れを踏みつけようとしてです」
マイヤー先生の言葉を私は修正した。
「踏みつける? 何故筆入れを踏みつけようとしたのですか?」
「たまたま落ちていたのではありませんか?」
先生が後ろにいたコニーに聞くと白々しく答えてくれた。
「な訳はないでしょう。ダリアさんは私から筆入れを取り上げるとそれを思いっきり踏みつぶそうとしたのです」
「なぜそのような事を?」
マイヤー先生が驚いてコニーを見るが
「先生、今はそこではないでしょう。気にするのは? ダリアさんは気絶したのですぞ。その娘のせいで」
ドーバー先生を更に神経質にさせたような男が後ろから声を出してきた。確かA組の担任だ。
「そんなこと言われても、私はダリヤさんら貴族の賢威を傘に着た伯爵以上らに取り囲まれていじめられていたのです。私から勝手に筆入れを取り上げて踏みつけようとしたのはダリアさんです」
「何故そこで魔術で攻撃する必要があるのだ」
「私は攻撃などしておりません」
「そうだ。マラッカ、アオイはそんな攻撃魔術は使えない。精々お湯をぶっかけるくらいだ」
横から言わなくてもいいのに担任が言ってくれるんだけど。
「じゃあなぜ、ダリアさんは雷撃を食らって気絶したのです」
「大方その筆入れに防御用の魔術が仕込んであったのではないかと」
担任が言ってくれた。
「じゃあ、アオイさん。あなたは何故そのような危険な筆入れを持ち歩いていたのですか? そもそも、そんな危険な物なら持ってくる必要は無かったのでは?」
マイヤー先生が私を見てくれるが
「いや、何故と言われてもですね。私も持たされただけで」
私は口を濁した。
「侍女か誰かが持たせたのですか?」
マイヤー先生が聞いてくれたが、
「侍女が持たせようが、何しようが持っている本人の責任になるでしょう」
A組の担任は言い切ったのだ。
それは確かにそうだ。でも、そんなこと言ったって知らなかったし、調べようはないじゃない。
「それはそうかもしれませんが、そもそも筆入れを踏みつぶそうという行為自体がおかしいと思いますが。踏みつぶそうとしない限り雷撃は作動しなかったと思うんですが」
私が言うと
「そもそもそんな危険なものを学園に持ち込むのが間違っているだろう」
A組の担任はいってくれた。
「ダリアさんらは集団で女の子を虐めては楽しんでいたみたいです。天罰が落ちたのではないですか」
「何だと、小娘、貴様」
A組の担任が怒鳴ろうとして
「マラッカ先生、言葉が過ぎます。」
「すみません。つい、かっとなってしてしまいました」
そう言うマラッカだけど私を射すくめる様に睨んでくるんだけど。
「アオイさん。いろんなことがあっても、暴力に訴えるのではなくて、うまく立ち回ることがあなた方には求められているのです」
「庶民には反論するなとおっしゃるのですか」
私がむっとして言うと
「確かに集団で囲んでいたダリアさん達も悪い面はあるでしょう」
「マイヤー先生」
「まあ待ちなさい。マラッカ先生」
マラッカが口を出そうとしたが、それはマイヤー先生が止めた。
「アオイさん、しかし、気絶させるまでやるというのは少し大人げないのではないですか? 少し頭を冷やしなさい」
そう言われると私は先生に今日は帰っていいからと言って宮殿に帰らされたのだ。
私はなんだか納得いかなかった。
何故、私が注意されなければいけないのだ。元々虐められていたのは私だし、悪いのはダリアらだ。
それに筆入れに雷撃を仕込んでいたのはクリフなのだ。私は何も関係はない。
私は頭の中がまとまらないまま宮殿の前で馬車を降りたのだ。
その私目掛けて駆けてくる男を見るまでは。
「貴様か! 私の娘を攻撃して気絶させたのは!」
その男は怒り狂っていたのだ。
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ダリアの父親の前にアオイの運命や如何に?
明朝更新予定です
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