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私の部屋が安全面上の事も考えてクリフの隣になりました
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私はおそらく心の底で泣いていたクリフに、掛ける言葉を持っていなかった。
クリフは体を震わせて泣いていたんだと思う。
クリフがかつての婚約者を愛していたことを改めて知った。
それは私の心の奥をブスブス刺していた。その事を知るのがこんなに胸が痛いことだとは思ってもいなかった。
前聖女様が殺されたと知ったなんて、あんな簡単にクリフに言うんじゃなかった。
私はとても後悔したのだ。
わたしはただ、クリフを見つめていることしか出来なかった。
それから一時間もせずにラッセルさんの率いた騎士団が到着して、容疑者たちを収容した。
クリフはラッセルさんと何か真剣な顔で打ち合わせをしていた。
それが終わるとこちらに慌ててやってきた。
「アオイ、悪い、至急に父と相談することが出来た。悪いが騎士団と帰ってくれ」
そう、クリフは叫ぶと慌ててホワイトと帰っていったのだ。
謝る暇もなかった。
ホワイトの上でクリフに謝ろうと思ったのに、それも叶わなかった。
私は騎士団の手配してくれた馬車で王宮に帰ったのだ。
王宮に帰ると私は入口で蒼白な顔のエイミーらに迎えられた。
「も、申し訳ありません。アオイ様。私がマイヤー先生にお任せしたばかりにとんでもないことになってしまって」
もう土下座せんばかりにエイミーが頭を下げてきたのだ。
「ううん、エイミーもマイヤー先生も悪くはないわ」
私は首をふったのだ。
「しかし、アオイ様」
「悪いのは私をさらおうとした奴らよ」
私はエイミーの顔を見て言った。
「それで良いのかい、アオイ!」
後ろから皇太后様が現れた。
「皇太后様。ご心配をおかけしました」
私は頭を下げた。
「本当だよ。私は心配で生きた心地がしなかったね。本当に近衛の連中は何をしていたんだい」
ラッセルさんを見て盛大に溜息をつかれるんだけど。
「皇太后様。申し訳ありません」
ラッセルさんが頭を下げた。
「でも、皇太后様。私は平民で、この宮殿にお情けで置いていただいているだけでございます。王族を守られる近衛の皆さんに責任はないかと」
私は自分の考えを言ったんだけど、
「何を言っているんだい、アオイ。良いかい? お前はクリフが判断してこの帝国に招いた大切な客人なんだよ。それをアリストンの破落戸などに拐われるなど、言語道断だよ。皇室へ来られたお客様を拐われるなんて、宮殿警備の近衛の失態以外の何物でもないだろう! ラッセル、次はないからね。近衛の全騎士に徹底しておきな」
「はい」
ラッセルさんが皇太后様に頭を下げるんだけど……。
「いや、でもそれは」
いや、ちょっと待って、それはおかしいと思うんだけど、私の言葉は誰も聞いてもらえなかった。
「それよりも、エイミー。アオイの新しい部屋の用意は出来たんだろうね」
「はい、それは準備いたしましたが、本当によろしいので?」
エイミーが心配そうにきいていた。
「良いんだよ。私は皇室の最長老だよ。皇室の中のことで他の者にとやかく言われる筋合いはないよ」
皇太后様はおっしゃるんだけど、なんか碌でもないような気がするのは気の所為だろうか?
「あのう、皇太后様。新しい部屋とは?」
私が恐る恐る尋ねると、
「今回みたいにアオイが拐われたら大変だろう。だからアオイの部屋を安全な所に変えたのさ。そこならば今の部屋よりも安全だし、近衛も護りやすいからね」
皇太后様はそう言われると
「じゃあアオイ、私は今日は忙しいから一緒に食事が出来ないけれど、頑張るんだよ」
「頑張るって何をですか?」
「それは判った時のお楽しみさ」
好きなことを言うだけ言われると皇太后様は出ていかれたんだけど……
「アオイ様。こちらです」
私はエイミーに案内されて、宮殿の奥へ奥へと案内されるんだけど……なんか見覚えのある風景なんだけど……
「こちらでございます」
エイミーが開けてくれた部屋はこの前寝たことのある、クリフの寝室の隣だったんだけど……
「ええええ! ここなの?」
私は驚きの声を上げた。
「クリフの隣の部屋っていくら何でもまずいんじゃないの?」
私が思わず言うと、
「宜しいのではないですか? 皇太后様が決められた事ですし、この宮殿内で皇太后様に逆らえる人間は一人もおりません」
エイミーは当然のように言ってくれるんだけど……
まあ、私もこの宮殿の中では皇太后様が一番強いのは判ったが、でも、この部屋は将来、第一王子のクリフの配偶者が使う部屋ではないの? そんな部屋を私が使うのは流石にまずいだろうと思ったのだ。
「それにこの扉は何処に繋がっているのよ」
ただ一つ案内してくれなかった扉を開けるとなんと、この前私が寝た、クリフの寝室だったのだ。
「えっ!」
私は絶句した。
「これ中で自由に行き来できるの?」
「はい。良かったですね。アオイ様。
これでアオイ様が夜中に幽霊が怖くなっても、すぐにクリフォード殿下のベッドに潜り込めますよ」
「えっ、いや、この前は、たしかに幽霊も怖かったけれど……」
実際は側妃様の仕返しが怖かったのだ。でも、そんな事こんなところでは言えない。まあここならばさすがの側妃様も手が出せないとは思うけれど、廊下には何人も近衛騎士がいたし……
「それにここでしたらアリストンの奴らも絶対に入ってこれません」
「それはそうだと思うけれど、この部屋は未来のクリフのお嫁さんの部屋じゃないの?」
「そう言う事は全然問題ありません」
私の懸念事項を一顧だにせずにエイミーは否定してくれた。
「そうかな。それに、クリフは今も前聖女様の事を愛していると思うの。私がこの部屋を使うのはまずいんじゃないかな」
「いえ、既に殿下の了承も取っております」
えっ? クリフは賛成したの?
「でも、未婚の男女がこの様に部屋が近いというのはまずいのでは」
「それについては皇太后様が何も問題ないと、この前おっしゃられていたように、子供がさっさと出来るのは大賛成だと」
私はその言葉に頭を押さえたんだけど……
本当に良いのか?
と思わないでもないのだが、エイミーたちに押し切られてしまったのだった。
**********************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
アオイの部屋はクリフの部屋の隣りで続き部屋になりました。
次は夜這い編か?
続きは明朝です!
乞うご期待!
クリフは体を震わせて泣いていたんだと思う。
クリフがかつての婚約者を愛していたことを改めて知った。
それは私の心の奥をブスブス刺していた。その事を知るのがこんなに胸が痛いことだとは思ってもいなかった。
前聖女様が殺されたと知ったなんて、あんな簡単にクリフに言うんじゃなかった。
私はとても後悔したのだ。
わたしはただ、クリフを見つめていることしか出来なかった。
それから一時間もせずにラッセルさんの率いた騎士団が到着して、容疑者たちを収容した。
クリフはラッセルさんと何か真剣な顔で打ち合わせをしていた。
それが終わるとこちらに慌ててやってきた。
「アオイ、悪い、至急に父と相談することが出来た。悪いが騎士団と帰ってくれ」
そう、クリフは叫ぶと慌ててホワイトと帰っていったのだ。
謝る暇もなかった。
ホワイトの上でクリフに謝ろうと思ったのに、それも叶わなかった。
私は騎士団の手配してくれた馬車で王宮に帰ったのだ。
王宮に帰ると私は入口で蒼白な顔のエイミーらに迎えられた。
「も、申し訳ありません。アオイ様。私がマイヤー先生にお任せしたばかりにとんでもないことになってしまって」
もう土下座せんばかりにエイミーが頭を下げてきたのだ。
「ううん、エイミーもマイヤー先生も悪くはないわ」
私は首をふったのだ。
「しかし、アオイ様」
「悪いのは私をさらおうとした奴らよ」
私はエイミーの顔を見て言った。
「それで良いのかい、アオイ!」
後ろから皇太后様が現れた。
「皇太后様。ご心配をおかけしました」
私は頭を下げた。
「本当だよ。私は心配で生きた心地がしなかったね。本当に近衛の連中は何をしていたんだい」
ラッセルさんを見て盛大に溜息をつかれるんだけど。
「皇太后様。申し訳ありません」
ラッセルさんが頭を下げた。
「でも、皇太后様。私は平民で、この宮殿にお情けで置いていただいているだけでございます。王族を守られる近衛の皆さんに責任はないかと」
私は自分の考えを言ったんだけど、
「何を言っているんだい、アオイ。良いかい? お前はクリフが判断してこの帝国に招いた大切な客人なんだよ。それをアリストンの破落戸などに拐われるなど、言語道断だよ。皇室へ来られたお客様を拐われるなんて、宮殿警備の近衛の失態以外の何物でもないだろう! ラッセル、次はないからね。近衛の全騎士に徹底しておきな」
「はい」
ラッセルさんが皇太后様に頭を下げるんだけど……。
「いや、でもそれは」
いや、ちょっと待って、それはおかしいと思うんだけど、私の言葉は誰も聞いてもらえなかった。
「それよりも、エイミー。アオイの新しい部屋の用意は出来たんだろうね」
「はい、それは準備いたしましたが、本当によろしいので?」
エイミーが心配そうにきいていた。
「良いんだよ。私は皇室の最長老だよ。皇室の中のことで他の者にとやかく言われる筋合いはないよ」
皇太后様はおっしゃるんだけど、なんか碌でもないような気がするのは気の所為だろうか?
「あのう、皇太后様。新しい部屋とは?」
私が恐る恐る尋ねると、
「今回みたいにアオイが拐われたら大変だろう。だからアオイの部屋を安全な所に変えたのさ。そこならば今の部屋よりも安全だし、近衛も護りやすいからね」
皇太后様はそう言われると
「じゃあアオイ、私は今日は忙しいから一緒に食事が出来ないけれど、頑張るんだよ」
「頑張るって何をですか?」
「それは判った時のお楽しみさ」
好きなことを言うだけ言われると皇太后様は出ていかれたんだけど……
「アオイ様。こちらです」
私はエイミーに案内されて、宮殿の奥へ奥へと案内されるんだけど……なんか見覚えのある風景なんだけど……
「こちらでございます」
エイミーが開けてくれた部屋はこの前寝たことのある、クリフの寝室の隣だったんだけど……
「ええええ! ここなの?」
私は驚きの声を上げた。
「クリフの隣の部屋っていくら何でもまずいんじゃないの?」
私が思わず言うと、
「宜しいのではないですか? 皇太后様が決められた事ですし、この宮殿内で皇太后様に逆らえる人間は一人もおりません」
エイミーは当然のように言ってくれるんだけど……
まあ、私もこの宮殿の中では皇太后様が一番強いのは判ったが、でも、この部屋は将来、第一王子のクリフの配偶者が使う部屋ではないの? そんな部屋を私が使うのは流石にまずいだろうと思ったのだ。
「それにこの扉は何処に繋がっているのよ」
ただ一つ案内してくれなかった扉を開けるとなんと、この前私が寝た、クリフの寝室だったのだ。
「えっ!」
私は絶句した。
「これ中で自由に行き来できるの?」
「はい。良かったですね。アオイ様。
これでアオイ様が夜中に幽霊が怖くなっても、すぐにクリフォード殿下のベッドに潜り込めますよ」
「えっ、いや、この前は、たしかに幽霊も怖かったけれど……」
実際は側妃様の仕返しが怖かったのだ。でも、そんな事こんなところでは言えない。まあここならばさすがの側妃様も手が出せないとは思うけれど、廊下には何人も近衛騎士がいたし……
「それにここでしたらアリストンの奴らも絶対に入ってこれません」
「それはそうだと思うけれど、この部屋は未来のクリフのお嫁さんの部屋じゃないの?」
「そう言う事は全然問題ありません」
私の懸念事項を一顧だにせずにエイミーは否定してくれた。
「そうかな。それに、クリフは今も前聖女様の事を愛していると思うの。私がこの部屋を使うのはまずいんじゃないかな」
「いえ、既に殿下の了承も取っております」
えっ? クリフは賛成したの?
「でも、未婚の男女がこの様に部屋が近いというのはまずいのでは」
「それについては皇太后様が何も問題ないと、この前おっしゃられていたように、子供がさっさと出来るのは大賛成だと」
私はその言葉に頭を押さえたんだけど……
本当に良いのか?
と思わないでもないのだが、エイミーたちに押し切られてしまったのだった。
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ここまで読んで頂いてありがとうございました。
アオイの部屋はクリフの部屋の隣りで続き部屋になりました。
次は夜這い編か?
続きは明朝です!
乞うご期待!
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