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反逆したサイラスを族長は瞬殺しました
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私達は前方に現れた騎士たちに驚いた。
数百はいる。
そして、皆髪の色は青色だった。すなわち、ヴァーノン族の色なんだけど……
「しまった。後ろも囲まれた」
エイブが声を出していた。
後ろも前も合わせると500は下らない。
「驚かれましたかな。クリフォード殿下」
そこに一人の男が進み出た。
「サイラス!」
ポーラが唖然として声を上げた。
そう、そこにはポーラの親戚のサイラスがニヤニヤ笑いながら立っていたのだ。
「ポーラ。貴様には失望したよ。素直に山賊共に襲われていたら、ちゃんと助け出してやったのに」
「あなたが黒幕だったの!」
ニヤつくサイラスにポーラが叫んだ。
「ふん、それもこれも全ては我がヴァーノン族のためなのだ」
サイラスが言い切った。
「帝国の奴らは今まで散々俺達を虐げていた。我一族をあげて降ったのに、爵位は男爵位止まり。帝都に行けば蛮族と蔑まれ、踏みにじられてきたのだ。
そもそもその帝国には我が父も、貴様の父も殺されたのだぞ」
サイラスが宣ったのだ。
「元々判り合えというのが、無理なのだ。
俺達は20年間も耐えた。今こそ、その時の復讐をする時なのだ」
サイラスは狂気じみた顔で宣言していた。
「ポーラ、貴様には」
「キンロスと組んでか」
クリフが言った。
「そうだ。キンロスのピートル大王は我がヴァーノン族に子爵位をくれると約束してくれたのだ。その上、今後の活躍によっては昇爵を考えてくれると」
「サイラス。何を言っているかわからないが、我が帝国はヴァーノン族に伯爵位を授与したのだぞ。それでは降爵ではないか」
「ふん、帝国はいつも嘘をいうではないか」
「話にならんな。笑止だ。我が帝国は既にヴァーノン族に伯爵位を授与したのだ。子爵に身分を落とすというのか。どのみち、キンロスはその方に男爵位を与えるとか言われたんだろう」
馬鹿にしたようにクリフが言うと、
「何を言うか。俺以外にも活躍したものには男爵位をくれると約束してくれたのだ」
慌てて、サイラスが言い訳する。
「それと、ヴァーノン族の次の族長の地位でも、ちらつかせられたんだろう」
「ふんっ。ダニーなんて若造ではこの戦乱の時代は乗り越えられない」
サイラスがうそぶく。
「あの野郎、お兄ちゃんをけなすなんて許せない」
「ポーラ、今は耐えろ」
ポーラがいきり立つがそれをエイブが抑えた。
「で、貴様らは聖女様にも歯向かうと言うのだな。女神様の生まれ変わりの聖女様に」
えっ、私を出すの? そんな尊いものじゃないって!
私は心のなかで盛大に叫んでいた。
「ふんっ、何が聖女様だ。それは帝国が勝手につれてきた女だろうが」
「何を言うのやら。貴様らも見たはずだ。聖女アオイ様のお力を。あんなのは普通の癒やし魔術師では出来ないぞ」
「そんな訳はない。あれはまやかしか何かだ」
「何をいう。お前らの主のカルヴィン伯の足が治ったではないか。それに多くのけが人も治したのは貴様らも見たはずだ。その聖女様に逆らうということは天罰が下るぞ」
もう私は真っ赤になって出来ることなら土の中に埋まりたかった。
「天罰など下るものか」
サイラスは笑ったが、
「いや、頭。聖女様に逆らうのはさすがにまずい」
「そうだ、頭」
周りの者たちは途端に慌てだしたのだ。
「な、何をうろたえておる。あのような者はまやかしで」
「んなわけないぞ。あの方は確かに治しておられた」
「癒やし魔術師に見捨てられた傷もことも簡単に直しておられた」
「俺も見たぞ」
「サイラス様。聖女様に逆らうことは出来ん」
皆、急に怖気づいてきたんだけど……
「き、貴様ら、俺に逆らうのか。キンロスの大王が許されないぞ」
「それでも、無理だ。聖女様だけは逆らえねえ」
「そうだ」
「何を言っている。キンロスの大王様は言うことを聞かない聖女の首をすげ替えているんだぞ。聖女が何だ。お前らも目を覚ますのだ」
サイラスが叫んでいた。こいつも知っているんだ。
「ほう、キンロスの王は聖女様を殺めたのか」
後ろから大音声がした。
「「族長!」」
サイラスの側近たちが慌てて声のした方を見た。
そこにはサイラスの数倍の大軍を率いたカルヴインさんが馬に乗って佇んでいた。
「貴様ら。儂の客に手を出すとは言い根性をしている。それがどういう事か理解しておろうな」
カルヴィンさんがゆっくりと歩みを進めた。その後ろに騎馬が続く。
「ふんっ、年寄の族長などもういらん。俺がここで貴様を殺して取って代わってやるわ」
サイラスはそう言うと抜剣した。
「ふんっ、愚かな。貴様のようなひよっこに儂が負けるとでも」
カルヴィンさんも抜剣した。
そして、飛ぶように馬を駆けさせたのだ。
「おのれ!」
サイラスが剣を構えて打ち掛かろうとしたときにはカルヴィンさんはサイラスの眼の前にいたのだ。次の瞬間カルヴインさんの剣が一閃してサイラスが血を吹いて吹っ飛んでいた。
サイラスは瞬殺されたのだった。
数百はいる。
そして、皆髪の色は青色だった。すなわち、ヴァーノン族の色なんだけど……
「しまった。後ろも囲まれた」
エイブが声を出していた。
後ろも前も合わせると500は下らない。
「驚かれましたかな。クリフォード殿下」
そこに一人の男が進み出た。
「サイラス!」
ポーラが唖然として声を上げた。
そう、そこにはポーラの親戚のサイラスがニヤニヤ笑いながら立っていたのだ。
「ポーラ。貴様には失望したよ。素直に山賊共に襲われていたら、ちゃんと助け出してやったのに」
「あなたが黒幕だったの!」
ニヤつくサイラスにポーラが叫んだ。
「ふん、それもこれも全ては我がヴァーノン族のためなのだ」
サイラスが言い切った。
「帝国の奴らは今まで散々俺達を虐げていた。我一族をあげて降ったのに、爵位は男爵位止まり。帝都に行けば蛮族と蔑まれ、踏みにじられてきたのだ。
そもそもその帝国には我が父も、貴様の父も殺されたのだぞ」
サイラスが宣ったのだ。
「元々判り合えというのが、無理なのだ。
俺達は20年間も耐えた。今こそ、その時の復讐をする時なのだ」
サイラスは狂気じみた顔で宣言していた。
「ポーラ、貴様には」
「キンロスと組んでか」
クリフが言った。
「そうだ。キンロスのピートル大王は我がヴァーノン族に子爵位をくれると約束してくれたのだ。その上、今後の活躍によっては昇爵を考えてくれると」
「サイラス。何を言っているかわからないが、我が帝国はヴァーノン族に伯爵位を授与したのだぞ。それでは降爵ではないか」
「ふん、帝国はいつも嘘をいうではないか」
「話にならんな。笑止だ。我が帝国は既にヴァーノン族に伯爵位を授与したのだ。子爵に身分を落とすというのか。どのみち、キンロスはその方に男爵位を与えるとか言われたんだろう」
馬鹿にしたようにクリフが言うと、
「何を言うか。俺以外にも活躍したものには男爵位をくれると約束してくれたのだ」
慌てて、サイラスが言い訳する。
「それと、ヴァーノン族の次の族長の地位でも、ちらつかせられたんだろう」
「ふんっ。ダニーなんて若造ではこの戦乱の時代は乗り越えられない」
サイラスがうそぶく。
「あの野郎、お兄ちゃんをけなすなんて許せない」
「ポーラ、今は耐えろ」
ポーラがいきり立つがそれをエイブが抑えた。
「で、貴様らは聖女様にも歯向かうと言うのだな。女神様の生まれ変わりの聖女様に」
えっ、私を出すの? そんな尊いものじゃないって!
私は心のなかで盛大に叫んでいた。
「ふんっ、何が聖女様だ。それは帝国が勝手につれてきた女だろうが」
「何を言うのやら。貴様らも見たはずだ。聖女アオイ様のお力を。あんなのは普通の癒やし魔術師では出来ないぞ」
「そんな訳はない。あれはまやかしか何かだ」
「何をいう。お前らの主のカルヴィン伯の足が治ったではないか。それに多くのけが人も治したのは貴様らも見たはずだ。その聖女様に逆らうということは天罰が下るぞ」
もう私は真っ赤になって出来ることなら土の中に埋まりたかった。
「天罰など下るものか」
サイラスは笑ったが、
「いや、頭。聖女様に逆らうのはさすがにまずい」
「そうだ、頭」
周りの者たちは途端に慌てだしたのだ。
「な、何をうろたえておる。あのような者はまやかしで」
「んなわけないぞ。あの方は確かに治しておられた」
「癒やし魔術師に見捨てられた傷もことも簡単に直しておられた」
「俺も見たぞ」
「サイラス様。聖女様に逆らうことは出来ん」
皆、急に怖気づいてきたんだけど……
「き、貴様ら、俺に逆らうのか。キンロスの大王が許されないぞ」
「それでも、無理だ。聖女様だけは逆らえねえ」
「そうだ」
「何を言っている。キンロスの大王様は言うことを聞かない聖女の首をすげ替えているんだぞ。聖女が何だ。お前らも目を覚ますのだ」
サイラスが叫んでいた。こいつも知っているんだ。
「ほう、キンロスの王は聖女様を殺めたのか」
後ろから大音声がした。
「「族長!」」
サイラスの側近たちが慌てて声のした方を見た。
そこにはサイラスの数倍の大軍を率いたカルヴインさんが馬に乗って佇んでいた。
「貴様ら。儂の客に手を出すとは言い根性をしている。それがどういう事か理解しておろうな」
カルヴィンさんがゆっくりと歩みを進めた。その後ろに騎馬が続く。
「ふんっ、年寄の族長などもういらん。俺がここで貴様を殺して取って代わってやるわ」
サイラスはそう言うと抜剣した。
「ふんっ、愚かな。貴様のようなひよっこに儂が負けるとでも」
カルヴィンさんも抜剣した。
そして、飛ぶように馬を駆けさせたのだ。
「おのれ!」
サイラスが剣を構えて打ち掛かろうとしたときにはカルヴィンさんはサイラスの眼の前にいたのだ。次の瞬間カルヴインさんの剣が一閃してサイラスが血を吹いて吹っ飛んでいた。
サイラスは瞬殺されたのだった。
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