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2.母が学園に行くことを許してくれないので家出しました
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「お母様、私、王都の魔術学園にいきたいの」
母や心配して集まってくれていた母のパーティーの面々にスープを配ってから、私は母にお願いした。
「いやあ、アミの作ったスープは最高だね」
でも、折角作ったスープを差し出しながら頼んだのに、母は無視してくれた。
「お母様!」
「本当にアミの料理は最高ね」
私が再度お母様を睨んだのに、お母様はにこりと笑ってくれた。
「お母様、私、魔術学園に行きたい!」
「魔術学園、魔術学園って煩いわね! アミの事はこのノルトハイム王国最強の魔術師である私が教えるって言うんだから、それで我慢しなさいよ」
母はそう言ってくれたけれど、私は母の言うことは話半分に聞くことにしていたのだ。絶対に王都にはもっと凄い魔術師が一杯いるはずだ。
「私は学園に行って、同い年の友達と切磋琢磨して一緒に勉強したいの」
「仲間と一緒に勉強するですって! 何を言っているんだか。一緒になって下らない遊びを覚えるのが落ちよ」
私の前世からの切実な希望を母が一言で否定してくれた。
「そんなこと無いわよ」
「あるに決まっているわ。アミ、あなた判っているの? 魔術学園には魑魅魍魎みたいな貴族の子弟が一杯いるのよ。単純なあなたがそんなところでちゃんと生活できる訳ないじゃない。虐められて果ては知らないうちに娼館に奴隷として売られているわ。あなた娼婦になりたいの?」
母がそう断言してくれたんだけど、確かに私も娼婦にされるのは嫌だけど、魔術学園に行って娼婦にされたという話は聞いたことがなかった。
「でも、私の2歳上のヴォルフも王都の魔術学園に行ったじゃない。ヴォルフはこの前見たら元気にしていたわよ。娼婦にはなっていなかったわ」
「当たり前でしょ。ヴォルフは男じゃないの!」
「男娼っていうのもいるって聞いたわ」
「アミ、あなたはどこでそんなことを聞いたのよ。お前達なの、余計な事をアミに教えたのは?」
「いえ、姉御」
「そんなことは教えていないです」
母がヨハンさん達を睨んだけれど、皆必死に否定する。それはそうだ。男娼なんて知ったのは前世のラノベの本からなんだから。
「誰から聞いたかなんて覚えていないわ。それよりも魔術学園に行かせて欲しいの」
私は男娼の事は適当に誤魔化した。そんなこととよりも学園に生まれて初めて学校に行って皆と一緒に学びたいのだ!
「アミ、いい加減に諦めなさい」
「いや、絶対に諦めないわ」
いい加減に切れだした母の顔を私は睨み返した。
「リア、そこまで言うなら良いわ。文句あるのならば家から出て行きなさい!」
「姉御!」
「それはさすがにまずいですって」
周りの人達が慌てて止めようとしてくれた。
「ええい、煩い! 母親に文句があるならば出ていけば言いんだよ」
母は私を睨み付けた。
「判ったわよ。出て行くわよ。出て行けば良いんでしょ」
私は売り言葉に買い言葉でそう叫ぶと私は部屋から外へ飛び出した。
「ちょっと、アミちゃん!」
誰かが私を止めようとしたが、私は止まらなかった。
「ほっときな。あの子に行く所なんて無いんだから。じきに反省して帰って来るさ」
母が最後に言った声が私にも聞こえていた。
もう本当に信じられなかった。
こうなったら絶対に家出してやる!
「何が行くところが無いよ。私はどこでも生活できるんだから」
私は完全に切れていた。
そもそもお母様はほとんど家事が出来ないのだ。
ふんっ、私がいなくなって苦労すれば良いわ。
私は家から少し離れた木陰にしゃがむと早速収納ボックスをあさりだした。
収納ボックスとは保管魔術で別空間に物を保管出来る便利な保管ボックスの事だ。
私はこの魔術が使えるようになってから何でも収納ボックスに入れていたから、急に家出しても全然問題ないはずだ。
収納ボックスは中に入れた物は何故か腐らないからめちゃくちゃ便利なのよ。食材も買い物に行ったついでに全部入れてあるし、そもそも今日作った料理もそのまま入れてあるから食事にも全然困らない。
明日起きたら食事が無いからそれでお母様は困れば良いんだわ。
テントもあるし、今は春だし、凍え死ぬことも無い。
その収納ボックスから私は魔方陣が書かれた紙を取り出した。
これは母が私につけてくれた魔術の家庭教師のヨーゼフがくれた転移の魔方陣だ。
「儂に会いたければいつでもこれを使えば良かろう」と最後にくれたのだ。
ヨーゼフは王都の魔術学園で魔術の教師をしているはずだった。
私は魔方陣を広げた。
そして、手をその魔方陣に掲げて呪文を唱えた。
「転移!」
私は次の瞬間金色の光に包まれて転移したのだ。
「「「ウォーーーー!」」」
私が師匠の家に転移したと思ったのに、何故かそこは光が飛び交って、ミラーボールが回っていた。男の雄叫びが聞こえていた。
前世のディスコみたいだった。
私はここでいきなり舞台の上に出てきたんだけど……、更には周りには裸に近い女の人が踊っていた……
「クリスティーナ!」
唖然としていた私を見て、目の前の年配の男が驚いて母の名を叫んで立ち上がってくれたのだ。
***********************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございます。
場違いなところに転移してしまったアマーリアはどうなる?
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
母や心配して集まってくれていた母のパーティーの面々にスープを配ってから、私は母にお願いした。
「いやあ、アミの作ったスープは最高だね」
でも、折角作ったスープを差し出しながら頼んだのに、母は無視してくれた。
「お母様!」
「本当にアミの料理は最高ね」
私が再度お母様を睨んだのに、お母様はにこりと笑ってくれた。
「お母様、私、魔術学園に行きたい!」
「魔術学園、魔術学園って煩いわね! アミの事はこのノルトハイム王国最強の魔術師である私が教えるって言うんだから、それで我慢しなさいよ」
母はそう言ってくれたけれど、私は母の言うことは話半分に聞くことにしていたのだ。絶対に王都にはもっと凄い魔術師が一杯いるはずだ。
「私は学園に行って、同い年の友達と切磋琢磨して一緒に勉強したいの」
「仲間と一緒に勉強するですって! 何を言っているんだか。一緒になって下らない遊びを覚えるのが落ちよ」
私の前世からの切実な希望を母が一言で否定してくれた。
「そんなこと無いわよ」
「あるに決まっているわ。アミ、あなた判っているの? 魔術学園には魑魅魍魎みたいな貴族の子弟が一杯いるのよ。単純なあなたがそんなところでちゃんと生活できる訳ないじゃない。虐められて果ては知らないうちに娼館に奴隷として売られているわ。あなた娼婦になりたいの?」
母がそう断言してくれたんだけど、確かに私も娼婦にされるのは嫌だけど、魔術学園に行って娼婦にされたという話は聞いたことがなかった。
「でも、私の2歳上のヴォルフも王都の魔術学園に行ったじゃない。ヴォルフはこの前見たら元気にしていたわよ。娼婦にはなっていなかったわ」
「当たり前でしょ。ヴォルフは男じゃないの!」
「男娼っていうのもいるって聞いたわ」
「アミ、あなたはどこでそんなことを聞いたのよ。お前達なの、余計な事をアミに教えたのは?」
「いえ、姉御」
「そんなことは教えていないです」
母がヨハンさん達を睨んだけれど、皆必死に否定する。それはそうだ。男娼なんて知ったのは前世のラノベの本からなんだから。
「誰から聞いたかなんて覚えていないわ。それよりも魔術学園に行かせて欲しいの」
私は男娼の事は適当に誤魔化した。そんなこととよりも学園に生まれて初めて学校に行って皆と一緒に学びたいのだ!
「アミ、いい加減に諦めなさい」
「いや、絶対に諦めないわ」
いい加減に切れだした母の顔を私は睨み返した。
「リア、そこまで言うなら良いわ。文句あるのならば家から出て行きなさい!」
「姉御!」
「それはさすがにまずいですって」
周りの人達が慌てて止めようとしてくれた。
「ええい、煩い! 母親に文句があるならば出ていけば言いんだよ」
母は私を睨み付けた。
「判ったわよ。出て行くわよ。出て行けば良いんでしょ」
私は売り言葉に買い言葉でそう叫ぶと私は部屋から外へ飛び出した。
「ちょっと、アミちゃん!」
誰かが私を止めようとしたが、私は止まらなかった。
「ほっときな。あの子に行く所なんて無いんだから。じきに反省して帰って来るさ」
母が最後に言った声が私にも聞こえていた。
もう本当に信じられなかった。
こうなったら絶対に家出してやる!
「何が行くところが無いよ。私はどこでも生活できるんだから」
私は完全に切れていた。
そもそもお母様はほとんど家事が出来ないのだ。
ふんっ、私がいなくなって苦労すれば良いわ。
私は家から少し離れた木陰にしゃがむと早速収納ボックスをあさりだした。
収納ボックスとは保管魔術で別空間に物を保管出来る便利な保管ボックスの事だ。
私はこの魔術が使えるようになってから何でも収納ボックスに入れていたから、急に家出しても全然問題ないはずだ。
収納ボックスは中に入れた物は何故か腐らないからめちゃくちゃ便利なのよ。食材も買い物に行ったついでに全部入れてあるし、そもそも今日作った料理もそのまま入れてあるから食事にも全然困らない。
明日起きたら食事が無いからそれでお母様は困れば良いんだわ。
テントもあるし、今は春だし、凍え死ぬことも無い。
その収納ボックスから私は魔方陣が書かれた紙を取り出した。
これは母が私につけてくれた魔術の家庭教師のヨーゼフがくれた転移の魔方陣だ。
「儂に会いたければいつでもこれを使えば良かろう」と最後にくれたのだ。
ヨーゼフは王都の魔術学園で魔術の教師をしているはずだった。
私は魔方陣を広げた。
そして、手をその魔方陣に掲げて呪文を唱えた。
「転移!」
私は次の瞬間金色の光に包まれて転移したのだ。
「「「ウォーーーー!」」」
私が師匠の家に転移したと思ったのに、何故かそこは光が飛び交って、ミラーボールが回っていた。男の雄叫びが聞こえていた。
前世のディスコみたいだった。
私はここでいきなり舞台の上に出てきたんだけど……、更には周りには裸に近い女の人が踊っていた……
「クリスティーナ!」
唖然としていた私を見て、目の前の年配の男が驚いて母の名を叫んで立ち上がってくれたのだ。
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