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3.魔術の先生に脅しすかして泣き込んで魔術学園に入れるように口利きしてくれるように頼み込みました
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私はそのちょび髭を生やした男に見覚えはなかった……と言うか母の名前を読んだのだから母の知り合いなのだろう。母は私と同じ金髪だ。目の色は金色の私と違って青かったけれど……。私は母に良く似ていると言われていた。この男が私の父なんだろうか? それにしては私を見て怯えたように感じたんだけど気のせいだろうか?
「学園長、クリスティーナが、こんな若いわけありませんぞ」
そこに私が知っている声がした。そちらを見ると、ほとんど衣装をつけていない女の子に囲まれて鼻の下を伸ばしている良く見知った顔があった。
「ヨーゼフ先生!」
「な、お前はアマーリアか」
「はい、そうです。ところでここは何ですか? 皆さん、変わった服装していらっしゃいますけれど」
私が周りの女の人達を見回して聞くと、
「えっ、いや、ここはだな……学園長、お先に失礼します」
慌てて先生は私を連れてそのいかがわしいホールを飛び出してくれた。
私はそのまま先生の家に連れて行かれた。
先生の家はある程度の広さの一軒家だった。当然我が家より大きかった。
その大きな家の応接に通してくれた。
信じられないことに部屋はきちんと清掃されていた。
絶対に独り身の男所帯だから散らかし放題だと思ったのに……週に2回お手伝いさんに清掃とかに入ってもらっているそうだ。
「どうしたんだ、アマーリア? いきなりあんなところに現れて」
「それは私が言いたいですよ。先生の所に行こうと転移したらあんないかがわしいお店に出て来てしまって、いつもあんなお店に行かれているのですか?」
私は白い目でヨーゼフ先生を見た。
「そのようなわけ無かろう。今日は学園長に付き合わされてたまたま行っただけじゃよ」
ヨーゼフ先生はそう言い張ってくれたが、本当のところはどうだろう?
「で、何故、儂を訪ねて来たのだ? ここに来たことはクリスティーネは知っているのか?」
「ふん、お母様の事はもう良いんです」
「な、クリスティーネに無断で転移してきたのか?」
ヨーゼフ先生は困惑した顔をした。
私は仕方なく、家出した経緯を話した。
「親子喧嘩かよ。折角の儂の楽しみをそんなことで邪魔してくれたのか、本当にいつも人騒がせな親娘だな……」
「何か言われました?」
ヨーゼフ先生が独り言を呟いたがよく聞こえなかった。
「いや、なんかでも無い。それよりも、これからどうする気だ?」
「家事全般は何でも出来ますから、先生の助手としてここにおいて下さい」
私は頭を下げた。
「しかし、そうは言ってもだな。クリスティーネが、どう思うか……それにお前がいると儂が遊びに行けなくなるしな」
「はい? 私がいると遊べないのですか?」
「何でもない。儂は今も魔術学園で教えておる。日中はここにいても暇だろう」
「えっ、先生は魔術学園で教えていらっしゃるのですか?」
「当然じゃよ。何しろ儂はこの国一の魔術師じゃからな」
ヨーゼフ先生は胸を張って自慢してくれた。そう言えばそうだった。
「なるほど、先生は魔術学園の先生なんですね」
私はヨーゼフ先生を再度見直した。いやらしいだけじゃ無いんだ。
「あの、先生。私も何とか魔術学園に入りたいと思っていたんですけど、今からなんとかなりませんか?」
私はダメ元で聞いてみた。
「既に入学手続きの締め切りは終わっているからの。難しいとは思うが」
「そこをなんとかなりませんか? お願いします」
私はヨーゼフ先生に頼み込むことにした。
「そんなことを言われてもだな……」
ヨーゼフ先生はすぐにうんと言ってくれなかった。しかし、押せばなんとかなると私は睨んだ。
「お願いします。ヨーゼフ大先生。大先生から推薦して頂けたら、今からでもなんとかなるのではないですか?」
「うん、大先生か?」
ヨーゼフ先生が満更でもない顔をしてくれた。
あともう少しだ!
「大先生から推薦賜れば」
「うーん、しかし、儂が手心を加えるのはのう」
少し難しい顔つきになる。
「それに学園長の奴が何というか」
「さっき一緒にいらっしゃったのが学園長ですよね。そうですか……学園のトップがあのようないかがわしいお店に大先生と一緒に入り浸っているんですね」
「いや、ちょっと待て、儂等は決してそんなことはないぞ」
ヨーゼフ先生が慌てだした。あと一歩だ。
「母も私が先生に連れられてそんな店に入ったと知ったらブチ切れるかもしれませんね」
「アマーリア、お前、母親に似ていつから人を脅すことを覚えたのじゃ。ほんの少し前までは純粋な弟子じゃったのに」
「だから、純粋な弟子がこんなにお願いしているのに、大先生が認めて頂けないから横道にそれるのです」
「お前な……しかし、アマーリアが学園に行けば全寮制じゃからな。平日の夜は儂も自由になるという事か……学園長も少し脅せばよいか?」
ブツブツ呟きながら必死にヨーゼフ先生は考え出した。
「アマーリア、もし学園に入れることが決まれば今日の事は秘密に出来るか?」
「当然です。私はいかがわしい店のことはきれいさっぱり忘れます」
「本当じゃな!」
「はい」
私はしおらしく頷いた。まあ、成績で落第になりそうにならない限り、思い出すことは無いと断言できた。そうなったらまた使うかもしれないけれど、そんなことはないと信じたい。
「どうなるか判らんが、明日学園長に話してみる。確約は出来んしその結果次第じゃが、取りあえず話してはみよう」
ヨーゼフ先生は私に約束してくれた。
「やったー、先生ありがとう」
私はそのまま先生に抱きついていた。
「おい、こらいきなり抱きつくな」
と言いながらもヨーゼフ先生は顔がにやついていたと思う。
その日は私はヨーゼフ先生の客間に泊めてもらった。
母にはヨーゼフ先生が魔術の手紙でしばらく預かると送ってくれた。
二度と帰って来るなと伝えてくれと母は返事を寄越したみたいだが、私は取りあえずそれは無視した。二度と会いたくないのは私だ。私の渾身のお願いを無視した母なんて私も知らない!
それよりも魔術学園のことだ。
ヨーゼフ先生があそこまで言ってくれたのだ。おそらく学園への入学は認められるはずだ。
ついに私は前世も含めてまともな学校に初めて行けるのだ。その日は興奮して中々寝れなかった。
*******************************************
ここまで読んで頂いて有り難うございました
まだまだ更新します
「学園長、クリスティーナが、こんな若いわけありませんぞ」
そこに私が知っている声がした。そちらを見ると、ほとんど衣装をつけていない女の子に囲まれて鼻の下を伸ばしている良く見知った顔があった。
「ヨーゼフ先生!」
「な、お前はアマーリアか」
「はい、そうです。ところでここは何ですか? 皆さん、変わった服装していらっしゃいますけれど」
私が周りの女の人達を見回して聞くと、
「えっ、いや、ここはだな……学園長、お先に失礼します」
慌てて先生は私を連れてそのいかがわしいホールを飛び出してくれた。
私はそのまま先生の家に連れて行かれた。
先生の家はある程度の広さの一軒家だった。当然我が家より大きかった。
その大きな家の応接に通してくれた。
信じられないことに部屋はきちんと清掃されていた。
絶対に独り身の男所帯だから散らかし放題だと思ったのに……週に2回お手伝いさんに清掃とかに入ってもらっているそうだ。
「どうしたんだ、アマーリア? いきなりあんなところに現れて」
「それは私が言いたいですよ。先生の所に行こうと転移したらあんないかがわしいお店に出て来てしまって、いつもあんなお店に行かれているのですか?」
私は白い目でヨーゼフ先生を見た。
「そのようなわけ無かろう。今日は学園長に付き合わされてたまたま行っただけじゃよ」
ヨーゼフ先生はそう言い張ってくれたが、本当のところはどうだろう?
「で、何故、儂を訪ねて来たのだ? ここに来たことはクリスティーネは知っているのか?」
「ふん、お母様の事はもう良いんです」
「な、クリスティーネに無断で転移してきたのか?」
ヨーゼフ先生は困惑した顔をした。
私は仕方なく、家出した経緯を話した。
「親子喧嘩かよ。折角の儂の楽しみをそんなことで邪魔してくれたのか、本当にいつも人騒がせな親娘だな……」
「何か言われました?」
ヨーゼフ先生が独り言を呟いたがよく聞こえなかった。
「いや、なんかでも無い。それよりも、これからどうする気だ?」
「家事全般は何でも出来ますから、先生の助手としてここにおいて下さい」
私は頭を下げた。
「しかし、そうは言ってもだな。クリスティーネが、どう思うか……それにお前がいると儂が遊びに行けなくなるしな」
「はい? 私がいると遊べないのですか?」
「何でもない。儂は今も魔術学園で教えておる。日中はここにいても暇だろう」
「えっ、先生は魔術学園で教えていらっしゃるのですか?」
「当然じゃよ。何しろ儂はこの国一の魔術師じゃからな」
ヨーゼフ先生は胸を張って自慢してくれた。そう言えばそうだった。
「なるほど、先生は魔術学園の先生なんですね」
私はヨーゼフ先生を再度見直した。いやらしいだけじゃ無いんだ。
「あの、先生。私も何とか魔術学園に入りたいと思っていたんですけど、今からなんとかなりませんか?」
私はダメ元で聞いてみた。
「既に入学手続きの締め切りは終わっているからの。難しいとは思うが」
「そこをなんとかなりませんか? お願いします」
私はヨーゼフ先生に頼み込むことにした。
「そんなことを言われてもだな……」
ヨーゼフ先生はすぐにうんと言ってくれなかった。しかし、押せばなんとかなると私は睨んだ。
「お願いします。ヨーゼフ大先生。大先生から推薦して頂けたら、今からでもなんとかなるのではないですか?」
「うん、大先生か?」
ヨーゼフ先生が満更でもない顔をしてくれた。
あともう少しだ!
「大先生から推薦賜れば」
「うーん、しかし、儂が手心を加えるのはのう」
少し難しい顔つきになる。
「それに学園長の奴が何というか」
「さっき一緒にいらっしゃったのが学園長ですよね。そうですか……学園のトップがあのようないかがわしいお店に大先生と一緒に入り浸っているんですね」
「いや、ちょっと待て、儂等は決してそんなことはないぞ」
ヨーゼフ先生が慌てだした。あと一歩だ。
「母も私が先生に連れられてそんな店に入ったと知ったらブチ切れるかもしれませんね」
「アマーリア、お前、母親に似ていつから人を脅すことを覚えたのじゃ。ほんの少し前までは純粋な弟子じゃったのに」
「だから、純粋な弟子がこんなにお願いしているのに、大先生が認めて頂けないから横道にそれるのです」
「お前な……しかし、アマーリアが学園に行けば全寮制じゃからな。平日の夜は儂も自由になるという事か……学園長も少し脅せばよいか?」
ブツブツ呟きながら必死にヨーゼフ先生は考え出した。
「アマーリア、もし学園に入れることが決まれば今日の事は秘密に出来るか?」
「当然です。私はいかがわしい店のことはきれいさっぱり忘れます」
「本当じゃな!」
「はい」
私はしおらしく頷いた。まあ、成績で落第になりそうにならない限り、思い出すことは無いと断言できた。そうなったらまた使うかもしれないけれど、そんなことはないと信じたい。
「どうなるか判らんが、明日学園長に話してみる。確約は出来んしその結果次第じゃが、取りあえず話してはみよう」
ヨーゼフ先生は私に約束してくれた。
「やったー、先生ありがとう」
私はそのまま先生に抱きついていた。
「おい、こらいきなり抱きつくな」
と言いながらもヨーゼフ先生は顔がにやついていたと思う。
その日は私はヨーゼフ先生の客間に泊めてもらった。
母にはヨーゼフ先生が魔術の手紙でしばらく預かると送ってくれた。
二度と帰って来るなと伝えてくれと母は返事を寄越したみたいだが、私は取りあえずそれは無視した。二度と会いたくないのは私だ。私の渾身のお願いを無視した母なんて私も知らない!
それよりも魔術学園のことだ。
ヨーゼフ先生があそこまで言ってくれたのだ。おそらく学園への入学は認められるはずだ。
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