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祝勝会で皆の前で魔術の先生に父のことを聞いたので、変な噂が流れました
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その日の夕食は一般食堂の一角でクラス一丸となって、祝勝パーティーの様相となっていた。
「では、クラス委員長のアーベルから一言」
「では、皆、魔術大会一日目が無事に終わりました。魔術騎馬戦、障害物リレー、借り物競走に出られた皆さんの頑張りで、なんとか、お貴族様のクラスのA組とB組と互角の戦いができるようになりました。
そして、魔術対戦と剣術対戦に参加してくれた皆の頑張りでなんとかB組に勝利しました。
A組には惜しくも敵わなかったけれど、あのお貴族様のB組に勝てたのは魔術対戦の一回戦での頑張りだと思う。本当にご苦労様でした。特に俺たちに色々とご指示頂けたヨーゼフ大先生、本当に有難うございました」
「「「先生、有難うございました」」」
私達が一斉にお礼を言うと
「そうじゃな。まあ儂が教えればこんな物じゃ」
皆から感謝されて特別にこの場に呼ばれたヨーゼフ先生はご機嫌だった。
「俺たち剣術部の面々がもう少し頑張れればA組に勝てたかと思うと、来年に向けては今から頑張リ始めると剣術部の面々で先ほど決めたところだ」
「そうよ。来年はもっとがんばってよね」
「頑張ります」
エッダの言葉に神妙にアーベルが頷いていた。
「まあそれと、剣術対戦ではなんとアミが居並ぶ競合を吹っ飛ばして優勝してくれた。本当に優勝おめでとうアミ!」
「「「おめでとう!」」
皆が祝ってくれた。この一言だけでも母の制止を振り切ってここに来た甲斐があったというものだ。
私は少し涙目になった。
「うん、それも全ては儂の教えが良かったからじゃな」
「先生有難うございました」
横から話し出してくれたヨーゼフ先生のお影で涙が止まって私はほっとした。
それに、剣を持ったこともなかった私が、先生に言われて急増で稽古したただ一撃だけで全て倒せたのだから本当にその通りだった。
「ということでぐちゃぐちゃだけど、皆今日はご苦労様。乾杯!」
「「「乾杯」」」
全員でジュースのコップを合わせた。
「アミ、本当に凄かったわ」
「まさかアミがそこまで出来るなんて思ってもいなかった」
「そうじゃ。それも全て儂のお陰じゃぞ」
「それは判っていますよ。先生」
私が頷くと
「本当に判っているのか?今日はそれで出来たが、最終日にある他学年の戦いでは流石に今のままでは負けるぞ」
「他学年の戦いって何ですか?」
私は聞いていなかった。
「何じゃ、そんなことも知らんのか?」
「剣術と魔術の部門の優勝者は最終日に各学年の優勝者と対戦して学園の優勝者を決めるのよ」
エーレンが教えてくれた。
「えっ、そうなの?」
私は知らなかった。
「まさかアミが知らないとは思っていなかったわよ。あなたもルールブック読みなさいよね。まあ、そもそもアミが学年一位になれるとは流石に予想していなかったし」
エーレンが言い訳してくれた。
「ふんっ、明日からただ一撃から逃げられたときにどうするかの対策をせねばなるまいて」
「ええええ! 先生、まだやるんですか?」
明日からは各学年の戦いを見ようと思っていたのだ。リックがどのクラスにいるのかも知りたかったし……
「甘いぞ、アミ。当たり前じゃ。儂の弟子は魔術大会で優勝の二文字しか無いからの。儂の弟子がおるときはいつも必ず儂の弟子が優勝するのじゃ。アミの両親がおるときはどちらかが必ず優勝しおったからの。凄まじい戦いじゃったわい」
「えっ、アミの両親って魔術学園の出だったんですか?」
ビアンカが訪ねてくれた。
「そうじゃぞ。二人とも素晴らしい魔術の才能があっての」
「そうなんですね」
「じゃあ、アミは両親からその才を受け継いでいるんですね」
「まあ、そうじゃの」
皆の質問にヨーゼフ先生は答えてくれた。
丁度良い機会だ。今なら聞けるかもしれない。私は周りの反応のことも考えずに、先生に尋ねていたのだ。
「ヨーゼフ先生、私の父って誰ですか?」
私は一番聞きたかったことをここぞとばかり先生に聞いていた。
「えっ、その方の父か?」
ヨーゼフ先生は私をまじまじと見て私から視線を逸らしてくれた。
「お前の父はゲオルクだろうが」
「でも、お父様とお母様ではお母様の方が圧倒的に強くて相争うなんてことにはならなかったと思うんです」
私は思ったことを聞いた。
「いや、アミの父も強かったぞ。この学園でも三本の指に入ったし」
「じゃあ、二番目は誰ですか?」
「うーん、誰じゃったかの」
ヨーゼフ先生は誤魔化そうとしてくれた。
「ヨーゼフ先生!」
「いや、聞きたければクリスティーネに聞くが良い」
「お母様はお父様だと」
「ならそうであろう」
先生は流してくれた。
「でも、周りは違うって噂していたんですけど」
「しかし、本当のところは母しか知るまい。アミは本当にクリスティーネにそっくりじゃからの。性格までがそっくりじゃから、アミの母がクリスティーネなのは確実じゃぞ」
「ということは父は違うんですね」
「いや、だから本当のところはお前の母しか知らんといっただけじゃ。儂はゲオルクだと思っておるぞ。ゲオルクは本当にお前のために色々してくれただろうが。それを疑うのはゲオルクに悪かろう」
「それはそうですけれど……」
私が口を濁すと、それ以上はいくら聞いても先生は答えてくれなかった。
「アミの家も複雑なのね」
後でエッダ達がとても同情してくれたんだけど、なんか訳知り顔に見ているから変なこととを考えているのはよく判った。
私がどこかの貴族の隠し子だと言う噂がこの後広まるんだけど……
私は皆の周りでこんな事を聞くべきじゃなかったのだ。
完全に失敗した。
***************************************
ここまで読んでいただいて有難うございました。
アミの父親は誰なのか?
続きが気になる方はお気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
続きをお楽しみに!
「では、クラス委員長のアーベルから一言」
「では、皆、魔術大会一日目が無事に終わりました。魔術騎馬戦、障害物リレー、借り物競走に出られた皆さんの頑張りで、なんとか、お貴族様のクラスのA組とB組と互角の戦いができるようになりました。
そして、魔術対戦と剣術対戦に参加してくれた皆の頑張りでなんとかB組に勝利しました。
A組には惜しくも敵わなかったけれど、あのお貴族様のB組に勝てたのは魔術対戦の一回戦での頑張りだと思う。本当にご苦労様でした。特に俺たちに色々とご指示頂けたヨーゼフ大先生、本当に有難うございました」
「「「先生、有難うございました」」」
私達が一斉にお礼を言うと
「そうじゃな。まあ儂が教えればこんな物じゃ」
皆から感謝されて特別にこの場に呼ばれたヨーゼフ先生はご機嫌だった。
「俺たち剣術部の面々がもう少し頑張れればA組に勝てたかと思うと、来年に向けては今から頑張リ始めると剣術部の面々で先ほど決めたところだ」
「そうよ。来年はもっとがんばってよね」
「頑張ります」
エッダの言葉に神妙にアーベルが頷いていた。
「まあそれと、剣術対戦ではなんとアミが居並ぶ競合を吹っ飛ばして優勝してくれた。本当に優勝おめでとうアミ!」
「「「おめでとう!」」
皆が祝ってくれた。この一言だけでも母の制止を振り切ってここに来た甲斐があったというものだ。
私は少し涙目になった。
「うん、それも全ては儂の教えが良かったからじゃな」
「先生有難うございました」
横から話し出してくれたヨーゼフ先生のお影で涙が止まって私はほっとした。
それに、剣を持ったこともなかった私が、先生に言われて急増で稽古したただ一撃だけで全て倒せたのだから本当にその通りだった。
「ということでぐちゃぐちゃだけど、皆今日はご苦労様。乾杯!」
「「「乾杯」」」
全員でジュースのコップを合わせた。
「アミ、本当に凄かったわ」
「まさかアミがそこまで出来るなんて思ってもいなかった」
「そうじゃ。それも全て儂のお陰じゃぞ」
「それは判っていますよ。先生」
私が頷くと
「本当に判っているのか?今日はそれで出来たが、最終日にある他学年の戦いでは流石に今のままでは負けるぞ」
「他学年の戦いって何ですか?」
私は聞いていなかった。
「何じゃ、そんなことも知らんのか?」
「剣術と魔術の部門の優勝者は最終日に各学年の優勝者と対戦して学園の優勝者を決めるのよ」
エーレンが教えてくれた。
「えっ、そうなの?」
私は知らなかった。
「まさかアミが知らないとは思っていなかったわよ。あなたもルールブック読みなさいよね。まあ、そもそもアミが学年一位になれるとは流石に予想していなかったし」
エーレンが言い訳してくれた。
「ふんっ、明日からただ一撃から逃げられたときにどうするかの対策をせねばなるまいて」
「ええええ! 先生、まだやるんですか?」
明日からは各学年の戦いを見ようと思っていたのだ。リックがどのクラスにいるのかも知りたかったし……
「甘いぞ、アミ。当たり前じゃ。儂の弟子は魔術大会で優勝の二文字しか無いからの。儂の弟子がおるときはいつも必ず儂の弟子が優勝するのじゃ。アミの両親がおるときはどちらかが必ず優勝しおったからの。凄まじい戦いじゃったわい」
「えっ、アミの両親って魔術学園の出だったんですか?」
ビアンカが訪ねてくれた。
「そうじゃぞ。二人とも素晴らしい魔術の才能があっての」
「そうなんですね」
「じゃあ、アミは両親からその才を受け継いでいるんですね」
「まあ、そうじゃの」
皆の質問にヨーゼフ先生は答えてくれた。
丁度良い機会だ。今なら聞けるかもしれない。私は周りの反応のことも考えずに、先生に尋ねていたのだ。
「ヨーゼフ先生、私の父って誰ですか?」
私は一番聞きたかったことをここぞとばかり先生に聞いていた。
「えっ、その方の父か?」
ヨーゼフ先生は私をまじまじと見て私から視線を逸らしてくれた。
「お前の父はゲオルクだろうが」
「でも、お父様とお母様ではお母様の方が圧倒的に強くて相争うなんてことにはならなかったと思うんです」
私は思ったことを聞いた。
「いや、アミの父も強かったぞ。この学園でも三本の指に入ったし」
「じゃあ、二番目は誰ですか?」
「うーん、誰じゃったかの」
ヨーゼフ先生は誤魔化そうとしてくれた。
「ヨーゼフ先生!」
「いや、聞きたければクリスティーネに聞くが良い」
「お母様はお父様だと」
「ならそうであろう」
先生は流してくれた。
「でも、周りは違うって噂していたんですけど」
「しかし、本当のところは母しか知るまい。アミは本当にクリスティーネにそっくりじゃからの。性格までがそっくりじゃから、アミの母がクリスティーネなのは確実じゃぞ」
「ということは父は違うんですね」
「いや、だから本当のところはお前の母しか知らんといっただけじゃ。儂はゲオルクだと思っておるぞ。ゲオルクは本当にお前のために色々してくれただろうが。それを疑うのはゲオルクに悪かろう」
「それはそうですけれど……」
私が口を濁すと、それ以上はいくら聞いても先生は答えてくれなかった。
「アミの家も複雑なのね」
後でエッダ達がとても同情してくれたんだけど、なんか訳知り顔に見ているから変なこととを考えているのはよく判った。
私がどこかの貴族の隠し子だと言う噂がこの後広まるんだけど……
私は皆の周りでこんな事を聞くべきじゃなかったのだ。
完全に失敗した。
***************************************
ここまで読んでいただいて有難うございました。
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