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自分の転生したゲームが既に終わっていて、悪役令嬢の娘だったと判明しました
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食事会の後、私はエッダの部屋でいろいろ聞かれた。
お母様のこととか、地元の男で誰が格好良いとか?
お父様がいなくなった後はあんまり格好良い男なんて見たことはなかった。
時たま訪ねてくるお母様の知り合いとか、帝国のお使いくらいしか格好良い男は見たことがなかったし……
やっと解放されて、ほっとした私は自分の部屋で寝ようと思ったのだ。
明日も朝から訓練するとヨーゼフ先生が言ってくれたので、折角戦いが終わって朝練はなくなったと思ったのに、急遽復活してうんざりしていたし……
でも、部屋の前でそのままぐいっとエーレンに引っ張られてエーレンの部屋に連れ込まれたのだ。
「ええええ! どうしたの、エーレン?」
「しっ!」
私はエーレンに口を押さえられた。
「えっ、どうしたの?」
「あなたこの世界がどのゲームの世界か判った?」
「ううん、全然判らないわよ」
私は首を振った。
「そうよね」
考え込むようにエーレンは腕を組んでくれた。うん、エーレンが考え込むなんて珍しい。
私はエーレンの言葉を待った。
「先ほど、あなたを遠くから見ているヨーク公爵様を確認したのよ」
「フランツのお父様を見たの?」
「それで思い出したわ。金髪碧眼の公爵令息バルナス・ヨーク様はゲーム『王国のピンクの薔薇は微笑む』の攻略対象だったのよ』」
「えっ、そうなの?」
フランツのお父様がゲームの攻略対象なんて初めて知った。今度改めてちゃんと見てみよう。でも、ゲームの『王国のピンクの薔薇は微笑む』何てあまり聞いたことはなかった。
それに私がヒロインとかではなくて、もう終わったゲームみたいだった。
「少し古いゲームなのよ。だからあなたがやったことなくても無理ないわ。あなたのお母様の時代のゲームよ」といわれて考えるのを止めた。それはやったことはない。なんで、エーレンがやったことがあるかというと昔のゲーム機が置いてあってそれで新しいゲームを買ってもらえないからやっていたんだとか……「うちの母はケチだったから」って事だったけれど……
「あなたのお母様の瞳って青くない」
「そうよ。黒髪の碧眼なのよ」
「あなたが金の瞳なのでよく判らなかったけれど、あなたの瞳を青くしたら本当に悪役令嬢山姥クリスにそっくりよ」
エーレンがぎょっとすることを言ってくれた。
「ちょっと、エーレン、山姥クリスって何よ。確かに私もそう思うことはあったけれど、関係ないあなたにお母様のことをそこまで酷く言われたくないわ」
さすがの私もむっとした。
「文句はネット民に言ってよね」
「もう世界が違うから文句は言えないわよ」
「それは当然でしょ」
「でも、黒髪の山姥って酷くない?」
「それだけヒロインに対する虐めは酷かったのよ」
「えっ、いきなり燃やすとかじゃなくて」
「だから陰険な虐めが多かったわよ」
「陰険な虐めって母からはほど遠いんだけど。いきなり燃やしたとか、頬を張り倒したとか、鉄扇で殴り飛ばしたとかならわかるけど……」
「現実でもあなたのお母様は恐ろしいのね」
エーレンに呆れられたんだけど……
しまった。正直に言い過ぎたかも……
「桃色の髪がきれいなヒロインのデイアナに、熱湯をぶっかけたり、仲間はずれにしたり、制服に汚物をかけたり、虫の嫌いなディアナに虫をつけたり、もうやりたい放題だったのよ」
「えっ、そうなんだ」
私は驚いた。
まあ、熱湯をぶっかけたりはよく判るけれど、母が切れたら頬を張りたおしたり、燃やしたりは判るけれど、虫って母も好きではなかったような気がするし、汚物をかけるって言うのも母らしくないような気がするんだけど……母なら、一撃で燃やし尽くすって言うのが正解なような気がした。
エーレンによるとゲームでは、婚約者で王太子のアーデルハルト様に付きまとう平民のディアナを何かにつけて虐めまくるのだ。最後は破落戸どもをたきつけてディアナを襲って傷物にしようとしたとか。
それを事前に察知した王太子殿下によって阻止されて、挙げ句の果ては婚約破棄されて断罪、最後は酷いと処刑されたのだとか……良かった処刑されていなくて。処刑されていたら私は生まれていないから。
ああん! でも、私は平民だし魔力があるから、密かにゲームのヒロインだったら良いのにと期待していたのに……終わったゲーム、それも悪役令嬢の娘だったなんて、最悪の役回りだ。
そう愚痴っていたらエーレンに呆れられた。
「私なんかモブですらないんだからそれから比べたら余程ましでしょう」
そう言われると何一つ言えなかった。
でも、こういうゲームはモブが主人公の時もあるのだ。
「適当なこと言わないでよね」
エーレンに白い目で見られてしまった。
「でも、あの公爵様でもあなたのことを気付いたと言うことは、王家も気付いているかもしれないわ。あなたも気をつけなさいよ」
エーレンが忠告してくれたんだけど、
「えっ、なんで気をつけるの?」
「それはそうでしょう。何しろあなたのお母様は今の現王妃様をこれでもかと虐めたのよ。国王陛下とか王妃様、それと第二王子のヘンドリック様とかが目の敵にしてくる可能性は十二分にあるわよ」
「ええええ! 私は平民だから王族とは関わらないから関係ないわよ」
「既に公爵令息とか第一皇子殿下と絡んでいるじゃない! 剣術大会の決勝に出たら嫌が応にも目立つと思うけれど……」
「うーん、そうかな」
私はもう一つ実感がなかった。
「絶対に目立つはよ。それで無くてもあなたの黒髪は目立つんだから。目を青くしたら本当に悪役令嬢山姥クリスにそっくりよ」
「その呼び方止めてよね」
私はエーレンに釘を刺しつつも、今度母に虐められたら、山姥クリスって呼んでやろうと心に決めた。
でも、下手に言って命がなくなるかもしれないから、母が怒ったらヨーゼフ先生の後ろに隠れようと密かに心に決めたのだった。
****************************************
ここまで読んでいただいてありがとうございます
ゲームの悪役令嬢の娘に転生した事が判ったアミ!
でも、これからまだまだ驚愕の真実が判明していきます
続きが気になる方はお気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
お母様のこととか、地元の男で誰が格好良いとか?
お父様がいなくなった後はあんまり格好良い男なんて見たことはなかった。
時たま訪ねてくるお母様の知り合いとか、帝国のお使いくらいしか格好良い男は見たことがなかったし……
やっと解放されて、ほっとした私は自分の部屋で寝ようと思ったのだ。
明日も朝から訓練するとヨーゼフ先生が言ってくれたので、折角戦いが終わって朝練はなくなったと思ったのに、急遽復活してうんざりしていたし……
でも、部屋の前でそのままぐいっとエーレンに引っ張られてエーレンの部屋に連れ込まれたのだ。
「ええええ! どうしたの、エーレン?」
「しっ!」
私はエーレンに口を押さえられた。
「えっ、どうしたの?」
「あなたこの世界がどのゲームの世界か判った?」
「ううん、全然判らないわよ」
私は首を振った。
「そうよね」
考え込むようにエーレンは腕を組んでくれた。うん、エーレンが考え込むなんて珍しい。
私はエーレンの言葉を待った。
「先ほど、あなたを遠くから見ているヨーク公爵様を確認したのよ」
「フランツのお父様を見たの?」
「それで思い出したわ。金髪碧眼の公爵令息バルナス・ヨーク様はゲーム『王国のピンクの薔薇は微笑む』の攻略対象だったのよ』」
「えっ、そうなの?」
フランツのお父様がゲームの攻略対象なんて初めて知った。今度改めてちゃんと見てみよう。でも、ゲームの『王国のピンクの薔薇は微笑む』何てあまり聞いたことはなかった。
それに私がヒロインとかではなくて、もう終わったゲームみたいだった。
「少し古いゲームなのよ。だからあなたがやったことなくても無理ないわ。あなたのお母様の時代のゲームよ」といわれて考えるのを止めた。それはやったことはない。なんで、エーレンがやったことがあるかというと昔のゲーム機が置いてあってそれで新しいゲームを買ってもらえないからやっていたんだとか……「うちの母はケチだったから」って事だったけれど……
「あなたのお母様の瞳って青くない」
「そうよ。黒髪の碧眼なのよ」
「あなたが金の瞳なのでよく判らなかったけれど、あなたの瞳を青くしたら本当に悪役令嬢山姥クリスにそっくりよ」
エーレンがぎょっとすることを言ってくれた。
「ちょっと、エーレン、山姥クリスって何よ。確かに私もそう思うことはあったけれど、関係ないあなたにお母様のことをそこまで酷く言われたくないわ」
さすがの私もむっとした。
「文句はネット民に言ってよね」
「もう世界が違うから文句は言えないわよ」
「それは当然でしょ」
「でも、黒髪の山姥って酷くない?」
「それだけヒロインに対する虐めは酷かったのよ」
「えっ、いきなり燃やすとかじゃなくて」
「だから陰険な虐めが多かったわよ」
「陰険な虐めって母からはほど遠いんだけど。いきなり燃やしたとか、頬を張り倒したとか、鉄扇で殴り飛ばしたとかならわかるけど……」
「現実でもあなたのお母様は恐ろしいのね」
エーレンに呆れられたんだけど……
しまった。正直に言い過ぎたかも……
「桃色の髪がきれいなヒロインのデイアナに、熱湯をぶっかけたり、仲間はずれにしたり、制服に汚物をかけたり、虫の嫌いなディアナに虫をつけたり、もうやりたい放題だったのよ」
「えっ、そうなんだ」
私は驚いた。
まあ、熱湯をぶっかけたりはよく判るけれど、母が切れたら頬を張りたおしたり、燃やしたりは判るけれど、虫って母も好きではなかったような気がするし、汚物をかけるって言うのも母らしくないような気がするんだけど……母なら、一撃で燃やし尽くすって言うのが正解なような気がした。
エーレンによるとゲームでは、婚約者で王太子のアーデルハルト様に付きまとう平民のディアナを何かにつけて虐めまくるのだ。最後は破落戸どもをたきつけてディアナを襲って傷物にしようとしたとか。
それを事前に察知した王太子殿下によって阻止されて、挙げ句の果ては婚約破棄されて断罪、最後は酷いと処刑されたのだとか……良かった処刑されていなくて。処刑されていたら私は生まれていないから。
ああん! でも、私は平民だし魔力があるから、密かにゲームのヒロインだったら良いのにと期待していたのに……終わったゲーム、それも悪役令嬢の娘だったなんて、最悪の役回りだ。
そう愚痴っていたらエーレンに呆れられた。
「私なんかモブですらないんだからそれから比べたら余程ましでしょう」
そう言われると何一つ言えなかった。
でも、こういうゲームはモブが主人公の時もあるのだ。
「適当なこと言わないでよね」
エーレンに白い目で見られてしまった。
「でも、あの公爵様でもあなたのことを気付いたと言うことは、王家も気付いているかもしれないわ。あなたも気をつけなさいよ」
エーレンが忠告してくれたんだけど、
「えっ、なんで気をつけるの?」
「それはそうでしょう。何しろあなたのお母様は今の現王妃様をこれでもかと虐めたのよ。国王陛下とか王妃様、それと第二王子のヘンドリック様とかが目の敵にしてくる可能性は十二分にあるわよ」
「ええええ! 私は平民だから王族とは関わらないから関係ないわよ」
「既に公爵令息とか第一皇子殿下と絡んでいるじゃない! 剣術大会の決勝に出たら嫌が応にも目立つと思うけれど……」
「うーん、そうかな」
私はもう一つ実感がなかった。
「絶対に目立つはよ。それで無くてもあなたの黒髪は目立つんだから。目を青くしたら本当に悪役令嬢山姥クリスにそっくりよ」
「その呼び方止めてよね」
私はエーレンに釘を刺しつつも、今度母に虐められたら、山姥クリスって呼んでやろうと心に決めた。
でも、下手に言って命がなくなるかもしれないから、母が怒ったらヨーゼフ先生の後ろに隠れようと密かに心に決めたのだった。
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