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とある公爵夫人視点 あの方の娘が学園にいると知って動き出しました
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私の青春時代はディアナとか言う平民女が全てをぶち壊してくれた!
顔に似ず策を練って、我が愛しのクリスティーナ様を嵌めてくれたのだ。
まさか、クリスティーネ様があんな平民女の策に屈するなんて予想だにしなかったのだ。
まだまだ反撃できたと思うのに……
自ら身を引かれた。
未だに何かの間違いだったと思っている。
それ以降、王国でクリスティーネ王妃様の側近として色々立ち回ろうと思っていた私の予定が全て白紙になってしまった。
胸にぽっかりと空白が出来た私は、クリスティーネ様の弟のバルナバスの嫁に入り、クリスティーネ様の実家を守るために日々邁進していた。
幸いなことにバルナバスと私の間には跡継ぎの男の子が生まれ、順調に育っていた。
でも、私の前からクリスティーネ様がいなくなったことで出来た心の中に大きな空洞が埋まることはなかった。
クリスティーネ様は追放された国外で、今も幸せに暮らしていらっしゃるんだろうか?
追放されるときに出来れば私もついていきたかったが、クリスティーネ様から私は弟と一緒にこのヨーク公爵家を守ってほしいと依頼されたので、その言いつけを懸命に守って来た。
王宮では最近は側妃のエミーリアが何かと大きな顔を利かせていて、ディアナとか言う平民王妃が苦労しているようだが、知ったことではない。いや、持つと苦労すれば良いのだ。
私達からクリスティーネ様という柱を失なわせた平民王妃を私達は許すつもりはなかった。
私達クリスティーネ様親衛隊は過ぎ去る日々をやることもなく皆抜け殻のようになって、日々を生きていた。
そんな色あせたとある夕方にカミラが血相を変えて訪ねてきたのだ。
「どうしたの、カミラ、そんなに急いで。何か良いことでもあったのかしら?」
どうせ下らない事だろう。娘に婚約者が出来たとかそういう事だ。クリスティーネ様のいらっしゃらない世界なんてとても空虚なものなのに……
「ちょっと、アリーナ! 酷いじゃない! クリスティーナ様の娘が学園にいらっしゃるのなら、何故私に教えてくれなかったの?」
いきなり入ってくるなりカミラは私に対してけんか腰だった。
「ちょっと、待って! カミラの言っている意味がわからないんだけど」
私は首をかしげた? クリスティーネ様の娘って何だ? クリスティーネ様は結婚されていたの?
「あなた、まだしらばっくれるの? 私とあなたの中じゃない! 何故教えてくれなかったの? というか私はクリスティーネ様の一番の腹心だと思っていたのに、いくらクリスティーネ様の弟と結婚しているからってそう言う大事な事は私にも教えてよ!」
何か重大な誤解が生じているようだ。私は意味がよくわからなかった。
「あのう、カミラ。本当にあなたが何を言っているかよく判らないのだけど」
「はああああ! まだしらばっくれるの? あなた、クリスティーネ様の娘が学園に入るのをしっていたでしょう?」
「いや、それが初耳なんですけど……それよりもクリスティーネ様のお子様って何のことなの? クリスティーネ様はご結婚されたの? 何故そんなことをあなたが知っているのよ?」
私がやっと自分の疑問を口にすると、
「はああああ? 何を誤魔化してくれているのよ! あなたの所の息子がクッツアーの娘が虐めるのを止めていたわよ」
「クッツアーの娘が誰を虐めていたのを止めたっていうの?」
「だからクリスティーネ様の娘よ。平民だって言っていたけれど、クリスティーネ様そっくりだったから見た瞬間にすぐに判ったわよ。あなた知っていたでしょう。誤魔化しても無駄よ!」
「だから私は知らないって! 本当にその子はクリスティーネ様の子供なの?」
「あの姿形は絶対にそうよ。嘘だと思うのならばあなたの息子に聞いてみなさいよ。というか本当に知らなかったの?」
「知らないわよ。セバスチャン! 直ちにフランツを呼んできて! 今帰ってきたわよね」
私は執事を呼び出した。
「はい、奥様、お待ちくださいませ」
セバスチアンが息子を呼びに行った。
「それでカミラ、あなたクリスティーネ様の娘に会ったの? 何で私を呼んでくれなかったのよ」
「いや、だから、あなたこそその事を知っていたでしょ」
「だから知らないって!」
「そんなわけないでしょ」
「そのお嬢様にはいつ会ったの?」
らちがあかないので具体的に聞いてみた。
「今日の魔術大会よ」
「ああ、もうそういう時期ね。そう言えばあの人も行くって言っていたわ。私はクリスティーネ様達が出ない魔術大会なんて行く気が無かったけれど……クリスティーネ様の娘がいるなら、絶対に見に行ったのに! 何故教えてくれなかったのよ。めちゃくちゃ水くさいじゃない」
私は切れていた。
「いや、だから、私も知らなかったんだって。
ディアナみたいなでかい顔をした平民がいるって聞いたから、ディアナみたいになったら大変だと思って、娘が皆でその娘に鉄槌を下すって言うから、見に行ったのよ。そうしたらその子がクリスティーネ様そっくりだったのよ」
「本当なの?」
「だって、あなたの息子が止めに入っていたのよ。従妹だから守ったんだと思ったんだけど、いい加減に本当のことを言いなさいよ。あなたはいつから知っていたの?」
「だから知らないって」
「母上、お呼びですか?」
そこへ、息子が入ってきた。
大切なことを話さなかった息子を私は睨み付けた。
「フランツ、あなた私に隠し事しているでしょう」
「えっ、申し訳ありません」
フランツは私とカミラを交互に見て、謝ってきた。
「何故、私にそんな重大な事を教えなかったの?」
私は切れていた。
「申し訳ありません。まさか私が魔術で平民に負けるなど予想もしておらず」
「何の話をしているの?」
「はい? だから私が平民女に負けた話ではないのですか?」
「あなた、ディアナみたいな平民女に負けたの?」
聞いていなかった。ディアナみたいな平民女の横暴をこの公爵家が抑えなければいけないのだ。
なのに、貴族のトップのフランツが名も無い平民に負けるとはどういう事なのよ!
私が切れたときだ。
「アリーナ。それがクリスティーネ様の娘よ。その娘は黒髪に金の瞳だったでしょう?」
「はい。そうですが、父もとてもその事を気にしていましだか、その娘は何なのですか?」
フランツもよく知らないみたいだった。
でも、私の夫が知っているようだった。
私に隠しているなんて許さない。
私はただに家に帰宅していた夫を呼び出した。
「あなた、どういう事ですの? 何故私に教えていただれなかったのですか?」
「何のことだ、アリーナ?」
「しらを切るのはよしてください。義姉上様の娘が学園にいるのでしょう?」
「フランツ、お前か、余計な事を母に教えたのは?」
バルナバスが息子を睨んでくれた。
「やはりご存じでしたのね!」
「いや、アリーナ、誤解だ。あの姉が俺に教えてくれるわけはないだろう。たまたまフランツが負けた娘を見たら姉にそっくりだったんだ。ただ、お前に教えるにはまだ確証がなくてだな」
私の怒り顔を見て、夫は必死に言い訳してくれた。あまり信用ならなかったが、こうはしていられない。
クリスティーネ様の娘が王都にそれも魔術学園に現れたなんて!
「そういう事は即座に教えていただかないと困ります。カミラ、手分けして、直ちにクリスティーナ様親衛隊を招集しなければ」
「そうね。魔術大会の決勝は四日後よ」
「なら四日後の決勝に全員でクリスティーナ様の娘を応援しないと」
「いや、アリーナ、まだ姉上の娘だと決まったわけでは」
夫が邪魔しようとしてくれたが、そんなのは関係なかった。見れば判るだろう。
「このカミラが間違いないと言ったのですからそうですわ」
「アリーナ、私はクッツアー家にこのまま行くわ」
「ボーゲン伯爵家には私が声をかけるわ」
「すぐに行動に移しましょう」
私は久々にやる気になっていた。
クリスティーナ様はあれからどうしたんだう?
まあ、そういう事は娘に聞けば判るだろう。取りあえず四日後の決勝に行けばなんとかなるだろう。
私はすぐにカミラを送り出すと早速便せんを手に取って親衛隊に手紙を書き出したのだ。
灰色の私の視界が色とりどりの色彩を帯びだした。
*******************************************
ここまで読んでいただいてありがとうございます
親衛隊の復活です
何も知らないアミの楽しい学園生活がおばちゃんパワーいやいやお姉様パワーの前に……
続きをお楽しみに
ヨーゼフ先生の特訓が始まります
顔に似ず策を練って、我が愛しのクリスティーナ様を嵌めてくれたのだ。
まさか、クリスティーネ様があんな平民女の策に屈するなんて予想だにしなかったのだ。
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幸いなことにバルナバスと私の間には跡継ぎの男の子が生まれ、順調に育っていた。
でも、私の前からクリスティーネ様がいなくなったことで出来た心の中に大きな空洞が埋まることはなかった。
クリスティーネ様は追放された国外で、今も幸せに暮らしていらっしゃるんだろうか?
追放されるときに出来れば私もついていきたかったが、クリスティーネ様から私は弟と一緒にこのヨーク公爵家を守ってほしいと依頼されたので、その言いつけを懸命に守って来た。
王宮では最近は側妃のエミーリアが何かと大きな顔を利かせていて、ディアナとか言う平民王妃が苦労しているようだが、知ったことではない。いや、持つと苦労すれば良いのだ。
私達からクリスティーネ様という柱を失なわせた平民王妃を私達は許すつもりはなかった。
私達クリスティーネ様親衛隊は過ぎ去る日々をやることもなく皆抜け殻のようになって、日々を生きていた。
そんな色あせたとある夕方にカミラが血相を変えて訪ねてきたのだ。
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どうせ下らない事だろう。娘に婚約者が出来たとかそういう事だ。クリスティーネ様のいらっしゃらない世界なんてとても空虚なものなのに……
「ちょっと、アリーナ! 酷いじゃない! クリスティーナ様の娘が学園にいらっしゃるのなら、何故私に教えてくれなかったの?」
いきなり入ってくるなりカミラは私に対してけんか腰だった。
「ちょっと、待って! カミラの言っている意味がわからないんだけど」
私は首をかしげた? クリスティーネ様の娘って何だ? クリスティーネ様は結婚されていたの?
「あなた、まだしらばっくれるの? 私とあなたの中じゃない! 何故教えてくれなかったの? というか私はクリスティーネ様の一番の腹心だと思っていたのに、いくらクリスティーネ様の弟と結婚しているからってそう言う大事な事は私にも教えてよ!」
何か重大な誤解が生じているようだ。私は意味がよくわからなかった。
「あのう、カミラ。本当にあなたが何を言っているかよく判らないのだけど」
「はああああ! まだしらばっくれるの? あなた、クリスティーネ様の娘が学園に入るのをしっていたでしょう?」
「いや、それが初耳なんですけど……それよりもクリスティーネ様のお子様って何のことなの? クリスティーネ様はご結婚されたの? 何故そんなことをあなたが知っているのよ?」
私がやっと自分の疑問を口にすると、
「はああああ? 何を誤魔化してくれているのよ! あなたの所の息子がクッツアーの娘が虐めるのを止めていたわよ」
「クッツアーの娘が誰を虐めていたのを止めたっていうの?」
「だからクリスティーネ様の娘よ。平民だって言っていたけれど、クリスティーネ様そっくりだったから見た瞬間にすぐに判ったわよ。あなた知っていたでしょう。誤魔化しても無駄よ!」
「だから私は知らないって! 本当にその子はクリスティーネ様の子供なの?」
「あの姿形は絶対にそうよ。嘘だと思うのならばあなたの息子に聞いてみなさいよ。というか本当に知らなかったの?」
「知らないわよ。セバスチャン! 直ちにフランツを呼んできて! 今帰ってきたわよね」
私は執事を呼び出した。
「はい、奥様、お待ちくださいませ」
セバスチアンが息子を呼びに行った。
「それでカミラ、あなたクリスティーネ様の娘に会ったの? 何で私を呼んでくれなかったのよ」
「いや、だから、あなたこそその事を知っていたでしょ」
「だから知らないって!」
「そんなわけないでしょ」
「そのお嬢様にはいつ会ったの?」
らちがあかないので具体的に聞いてみた。
「今日の魔術大会よ」
「ああ、もうそういう時期ね。そう言えばあの人も行くって言っていたわ。私はクリスティーネ様達が出ない魔術大会なんて行く気が無かったけれど……クリスティーネ様の娘がいるなら、絶対に見に行ったのに! 何故教えてくれなかったのよ。めちゃくちゃ水くさいじゃない」
私は切れていた。
「いや、だから、私も知らなかったんだって。
ディアナみたいなでかい顔をした平民がいるって聞いたから、ディアナみたいになったら大変だと思って、娘が皆でその娘に鉄槌を下すって言うから、見に行ったのよ。そうしたらその子がクリスティーネ様そっくりだったのよ」
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「母上、お呼びですか?」
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大切なことを話さなかった息子を私は睨み付けた。
「フランツ、あなた私に隠し事しているでしょう」
「えっ、申し訳ありません」
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「何故、私にそんな重大な事を教えなかったの?」
私は切れていた。
「申し訳ありません。まさか私が魔術で平民に負けるなど予想もしておらず」
「何の話をしているの?」
「はい? だから私が平民女に負けた話ではないのですか?」
「あなた、ディアナみたいな平民女に負けたの?」
聞いていなかった。ディアナみたいな平民女の横暴をこの公爵家が抑えなければいけないのだ。
なのに、貴族のトップのフランツが名も無い平民に負けるとはどういう事なのよ!
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フランツもよく知らないみたいだった。
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バルナバスが息子を睨んでくれた。
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「いや、アリーナ、誤解だ。あの姉が俺に教えてくれるわけはないだろう。たまたまフランツが負けた娘を見たら姉にそっくりだったんだ。ただ、お前に教えるにはまだ確証がなくてだな」
私の怒り顔を見て、夫は必死に言い訳してくれた。あまり信用ならなかったが、こうはしていられない。
クリスティーネ様の娘が王都にそれも魔術学園に現れたなんて!
「そういう事は即座に教えていただかないと困ります。カミラ、手分けして、直ちにクリスティーナ様親衛隊を招集しなければ」
「そうね。魔術大会の決勝は四日後よ」
「なら四日後の決勝に全員でクリスティーナ様の娘を応援しないと」
「いや、アリーナ、まだ姉上の娘だと決まったわけでは」
夫が邪魔しようとしてくれたが、そんなのは関係なかった。見れば判るだろう。
「このカミラが間違いないと言ったのですからそうですわ」
「アリーナ、私はクッツアー家にこのまま行くわ」
「ボーゲン伯爵家には私が声をかけるわ」
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私は久々にやる気になっていた。
クリスティーナ様はあれからどうしたんだう?
まあ、そういう事は娘に聞けば判るだろう。取りあえず四日後の決勝に行けばなんとかなるだろう。
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灰色の私の視界が色とりどりの色彩を帯びだした。
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