54 / 106
表彰式で表彰されて喜んでいたら 隣国の魔術師にいい気になっているなよと注意されました
しおりを挟む
「アミ、優勝よ!」
「やった、やった、やった!」
「やったぞ、アミ!」
「優勝なんて凄い!」
次の瞬間クラスのみんなが会場内になだれ込んできたんだけど……まだ、勝利の宣言が済んでいないのに、良かったのだろうか?
でも先生は唖然として固まっていたし……
「アミちゃん! 流石よ!」
「卑怯な王子をやっつけたわ」
「アミちゃんが苦戦するなんておかしいと思ったらやっぱり、変なことをしていたのね」
「側妃は最低!」
おばさま達の声援と罵声が会場に響いた。
『アミちゃん 優勝おめでとう』
人文字がキラキラ輝いていた。
そうか、一応優勝したのか。
私はほっとした。
「やったな!」
「アミちゃん、凄い!」
「憎たらしい王子をやっつけてくれてスカッとしたよ」
「卑怯な手を使うなんて最低な王子よね」
平民クラスの上級生達も歓声を送ってくれた。
一方の貴族達は唖然としていた。
「ディートリヒ様が敗退されるなんて」
「平民女が勝つなんて!」
「そんな、馬鹿な……」
王子を必死に応援していたのに、最後は復活した私が一撃で倒したからか、皆は呆然としていた。
「今のは剣術なのか?」
審判のガイスラー先生は、先生で唖然として呟いているんだけど……
私も最後の張り手はどうかと思ったけれど、剣はどこに飛んで行ったかすぐに見つけられなかったし、切れていたからそのままやってしまった……まあ、仕方が無かったよね。私は自分で納得するように、頷いていた。
「そうだ。今のはどう見ても剣術ではないぞ! 殿下に対して張り倒すなど不敬だし、どう見てもあの平民女は失格だろう!」
侯爵が騒ぎ立ててくれた。
やっぱり剣を探してからやった方が良かったの? 私の優勝がクラスの優勝に直結しているのに……もう少し、落ち着いて行動すれば良かった。
私は後悔した。
「何ですって、ハウゼン侯爵、アミちゃんは強化魔術を使っただけじゃない!」
「そうよ。どこかの誰かみたいに、他の人間に呪術をかけさせたんじゃないわ。あの魔術師達、あなたの手のものではないの?」
公爵夫人達が援護してくれた。
「いや、儂は知らんぞ」
侯爵は必死に首を振るが、
「じゃあ、王子がしたの? それとも側妃かしら。どのみち卑怯な手を使ったのはそちらが先だからそちらの反則負けよ」
「いや、しかし、張り手というのは……」
公爵夫人に突っ込まれてもなおかつ侯爵はブツブツ言っていたけれど、
「ガイスラー、さっさとアマーリアの優勝を宣言しろ」
なんと学園長が私の味方をしてくれた。信じられない!
「よろしいのですか?」
「やむを得まい。ここでこれ以上話を長引かせると他の問題が出てくる」
バトルを始めそうな公爵夫人と侯爵を見て学園長が首を振ってくれた。「学園で貴族同士の掴み合いが始まれば、とばっちりが来るのはこちらだ。そうなれば後始末がどれだけ大変か……」
いかにもうんざりした口調で学園長が愚痴り出した。
「判りました」
頷くとガイスラー先生が私の方に寄ってきて、
「優勝、アマーリア・フルフォード!」
と宣言してくれた。
「「「「ウォーーーーー」」」」
大歓声がわいた。
「やったな、アミ!」
「優勝おめでとう!」
クラスのみんなが手荒く私の優勝を祝ってくれた。
「ようし、アミの胴上げだ」
アーベル等が言い出してくれたが、
「おい、お前ら、まだ魔術の決勝が残っているんだ。さっさとここから出ろ」
ガイスラー先生に怒られて、私達は慌てて特設会場の外に出さされたのだ。
次に魔術対戦の決勝が行われたが、私達は浮かれて良く見ていなかった。
魔術対戦は魔導公国からの留学生が優勝したそうだ。
私は自分の優勝の余韻でよく見ていなかった。
周りの皆も、私の優勝で学年優勝が決まって完全に浮かれて誰も見ていなかったのだ。
私はリックが一回戦でこの留学生にやられたのも知らなかった。
そして表彰式になった。
「魔術対戦、優勝、四年A組ブルクハルト・ズンダーマン」
魔術対戦からまず三位までが呼ばれた。
そして、剣術対戦だ。
「剣術対戦、優勝アマーリア・フルフォード」
「「「アミ!」」」
それに合わせてクラスの皆が声を合わせて呼んでくれた。
私はそれに答えるように手を突き上げた。
「「「おおおおおお!」」」
皆がそれに答えてくれた。
王子は怪我で退場、三位のグスタフも怪我でいなかった。最後の王子はムカついたからある程度はやったけど、グスタフの時はそこまで酷いことはしていないのに……
何だかな、と私は思ったのだ。
「剣術対戦の部。優勝、アマーリア・フルフォード」
学園長は私をうんざりして見てくれた。
「次は二位三位も表彰式に出られる体にしておいてほしい」
それを皆の前で言うか?
私はそんなに酷いことはしていないと思うのに!
私はムッとして、学園長から表彰状をもらった。
「アミちゃん!」
「アミ!」
皆が声をかけてくるので私は愛想笑いをして、手を振った。
「ふんっ、平民女、いい気になっているなよ!」
横から魔導公国のブルクハルトが、私を睨み付けてくれたんだけど……
私はこんなやつ知らないし、何故私に突っかかってくるのか良くわからなかった。
そこにお母様が絡んでいるなんて想像だにしていなかったのだ。
「やった、やった、やった!」
「やったぞ、アミ!」
「優勝なんて凄い!」
次の瞬間クラスのみんなが会場内になだれ込んできたんだけど……まだ、勝利の宣言が済んでいないのに、良かったのだろうか?
でも先生は唖然として固まっていたし……
「アミちゃん! 流石よ!」
「卑怯な王子をやっつけたわ」
「アミちゃんが苦戦するなんておかしいと思ったらやっぱり、変なことをしていたのね」
「側妃は最低!」
おばさま達の声援と罵声が会場に響いた。
『アミちゃん 優勝おめでとう』
人文字がキラキラ輝いていた。
そうか、一応優勝したのか。
私はほっとした。
「やったな!」
「アミちゃん、凄い!」
「憎たらしい王子をやっつけてくれてスカッとしたよ」
「卑怯な手を使うなんて最低な王子よね」
平民クラスの上級生達も歓声を送ってくれた。
一方の貴族達は唖然としていた。
「ディートリヒ様が敗退されるなんて」
「平民女が勝つなんて!」
「そんな、馬鹿な……」
王子を必死に応援していたのに、最後は復活した私が一撃で倒したからか、皆は呆然としていた。
「今のは剣術なのか?」
審判のガイスラー先生は、先生で唖然として呟いているんだけど……
私も最後の張り手はどうかと思ったけれど、剣はどこに飛んで行ったかすぐに見つけられなかったし、切れていたからそのままやってしまった……まあ、仕方が無かったよね。私は自分で納得するように、頷いていた。
「そうだ。今のはどう見ても剣術ではないぞ! 殿下に対して張り倒すなど不敬だし、どう見てもあの平民女は失格だろう!」
侯爵が騒ぎ立ててくれた。
やっぱり剣を探してからやった方が良かったの? 私の優勝がクラスの優勝に直結しているのに……もう少し、落ち着いて行動すれば良かった。
私は後悔した。
「何ですって、ハウゼン侯爵、アミちゃんは強化魔術を使っただけじゃない!」
「そうよ。どこかの誰かみたいに、他の人間に呪術をかけさせたんじゃないわ。あの魔術師達、あなたの手のものではないの?」
公爵夫人達が援護してくれた。
「いや、儂は知らんぞ」
侯爵は必死に首を振るが、
「じゃあ、王子がしたの? それとも側妃かしら。どのみち卑怯な手を使ったのはそちらが先だからそちらの反則負けよ」
「いや、しかし、張り手というのは……」
公爵夫人に突っ込まれてもなおかつ侯爵はブツブツ言っていたけれど、
「ガイスラー、さっさとアマーリアの優勝を宣言しろ」
なんと学園長が私の味方をしてくれた。信じられない!
「よろしいのですか?」
「やむを得まい。ここでこれ以上話を長引かせると他の問題が出てくる」
バトルを始めそうな公爵夫人と侯爵を見て学園長が首を振ってくれた。「学園で貴族同士の掴み合いが始まれば、とばっちりが来るのはこちらだ。そうなれば後始末がどれだけ大変か……」
いかにもうんざりした口調で学園長が愚痴り出した。
「判りました」
頷くとガイスラー先生が私の方に寄ってきて、
「優勝、アマーリア・フルフォード!」
と宣言してくれた。
「「「「ウォーーーーー」」」」
大歓声がわいた。
「やったな、アミ!」
「優勝おめでとう!」
クラスのみんなが手荒く私の優勝を祝ってくれた。
「ようし、アミの胴上げだ」
アーベル等が言い出してくれたが、
「おい、お前ら、まだ魔術の決勝が残っているんだ。さっさとここから出ろ」
ガイスラー先生に怒られて、私達は慌てて特設会場の外に出さされたのだ。
次に魔術対戦の決勝が行われたが、私達は浮かれて良く見ていなかった。
魔術対戦は魔導公国からの留学生が優勝したそうだ。
私は自分の優勝の余韻でよく見ていなかった。
周りの皆も、私の優勝で学年優勝が決まって完全に浮かれて誰も見ていなかったのだ。
私はリックが一回戦でこの留学生にやられたのも知らなかった。
そして表彰式になった。
「魔術対戦、優勝、四年A組ブルクハルト・ズンダーマン」
魔術対戦からまず三位までが呼ばれた。
そして、剣術対戦だ。
「剣術対戦、優勝アマーリア・フルフォード」
「「「アミ!」」」
それに合わせてクラスの皆が声を合わせて呼んでくれた。
私はそれに答えるように手を突き上げた。
「「「おおおおおお!」」」
皆がそれに答えてくれた。
王子は怪我で退場、三位のグスタフも怪我でいなかった。最後の王子はムカついたからある程度はやったけど、グスタフの時はそこまで酷いことはしていないのに……
何だかな、と私は思ったのだ。
「剣術対戦の部。優勝、アマーリア・フルフォード」
学園長は私をうんざりして見てくれた。
「次は二位三位も表彰式に出られる体にしておいてほしい」
それを皆の前で言うか?
私はそんなに酷いことはしていないと思うのに!
私はムッとして、学園長から表彰状をもらった。
「アミちゃん!」
「アミ!」
皆が声をかけてくるので私は愛想笑いをして、手を振った。
「ふんっ、平民女、いい気になっているなよ!」
横から魔導公国のブルクハルトが、私を睨み付けてくれたんだけど……
私はこんなやつ知らないし、何故私に突っかかってくるのか良くわからなかった。
そこにお母様が絡んでいるなんて想像だにしていなかったのだ。
317
あなたにおすすめの小説
せっかく傾国級の美人に生まれたのですから、ホントにやらなきゃ損ですよ?
志波 連
恋愛
病弱な父親とまだ学生の弟を抱えた没落寸前のオースティン伯爵家令嬢であるルシアに縁談が来た。相手は学生時代、一方的に憧れていた上級生であるエルランド伯爵家の嫡男ルイス。
父の看病と伯爵家業務で忙しく、結婚は諦めていたルシアだったが、結婚すれば多額の資金援助を受けられるという条件に、嫁ぐ決意を固める。
多忙を理由に顔合わせにも婚約式にも出てこないルイス。不信感を抱くが、弟のためには絶対に援助が必要だと考えるルシアは、黙って全てを受け入れた。
オースティン伯爵の健康状態を考慮して半年後に結婚式をあげることになり、ルイスが住んでいるエルランド伯爵家のタウンハウスに同居するためにやってきたルシア。
それでも帰ってこない夫に泣くことも怒ることも縋ることもせず、非道な夫を庇い続けるルシアの姿に深く同情した使用人たちは遂に立ち上がる。
この作品は小説家になろう及びpixivでも掲載しています
ホットランキング1位!ありがとうございます!皆様のおかげです!感謝します!
【完結】あなたが私を『番』にでっち上げた理由
冬馬亮
恋愛
ランバルディア王国では、王族から約100年ごとに『裁定者』なる者が誕生する。
国王の補佐を務め、時には王族さえも裁く至高の権威を持ち、裏の最高権力者とも称される裁定者。その今代は、先国王の末弟ユスターシュ。
そんな雲の上の存在であるユスターシュから、何故か彼の番だと名指しされたヘレナだったが。
え? どうして?
獣人でもないのに番とか聞いたことないんですけど。
ヒーローが、想像力豊かなヒロインを自分の番にでっち上げて溺愛するお話です。
※ 同時に掲載した小説がシリアスだった反動で、こちらは非常にはっちゃけたお話になってます。
時々シリアスが入る予定ですが、基本コメディです。
【完結】 メイドをお手つきにした夫に、「お前妻として、クビな」で実の子供と追い出され、婚約破棄です。
BBやっこ
恋愛
侯爵家で、当時の当主様から見出され婚約。結婚したメイヤー・クルール。子爵令嬢次女にしては、玉の輿だろう。まあ、肝心のお相手とは心が通ったことはなかったけど。
父親に決められた婚約者が気に入らない。その奔放な性格と評された男は、私と子供を追い出した!
メイドに手を出す当主なんて、要らないですよ!
【完結】離縁されたので実家には戻らずに自由にさせて貰います!
山葵
恋愛
「キリア、俺と離縁してくれ。ライラの御腹には俺の子が居る。産まれてくる子を庶子としたくない。お前に子供が授からなかったのも悪いのだ。慰謝料は払うから、離婚届にサインをして出て行ってくれ!」
夫のカイロは、自分の横にライラさんを座らせ、向かいに座る私に離婚届を差し出した。
【完結】僻地の修道院に入りたいので、断罪の場にしれーっと混ざってみました。
櫻野くるみ
恋愛
王太子による独裁で、貴族が息を潜めながら生きているある日。
夜会で王太子が勝手な言いがかりだけで3人の令嬢達に断罪を始めた。
ひっそりと空気になっていたテレサだったが、ふと気付く。
あれ?これって修道院に入れるチャンスなんじゃ?
子爵令嬢のテレサは、神父をしている初恋の相手の元へ行ける絶好の機会だととっさに考え、しれーっと断罪の列に加わり叫んだ。
「わたくしが代表して修道院へ参ります!」
野次馬から急に現れたテレサに、その場の全員が思った。
この娘、誰!?
王太子による恐怖政治の中、地味に生きてきた子爵令嬢のテレサが、初恋の元伯爵令息に会いたい一心で断罪劇に飛び込むお話。
主人公は猫を被っているだけでお転婆です。
完結しました。
小説家になろう様にも投稿しています。
『婚約もしていないのに婚約破棄ですか? 〜岩塩で殴れば目が覚めます?〜』
しおしお
恋愛
「岩を売る田舎娘と婚約?そんなもの破棄だ!」
――そう言い放ったのは、まだ婚約すら成立していないのに“婚約破棄”を宣言した内陸王国の王太子。
塩は海から来るもの。
白く精製された粉こそ本物。
岩塩など不純物の塊に過ぎない。
そう思い込んだ彼は、ハライト公国公爵令嬢ヴィエリチカを侮辱し、交易を軽んじた。
だが――
王都に届くその“白い粉”は、すべてハライト産の岩塩から精製されたものだった。
供給が止まった瞬間、王国は気づく。
塩は保存であり、兵站であり、治療であり、冬越しの生命線であったことを。
謝罪の席で提示された条件はただ一つ。
民への販売価格は据え置き。
だが国家は十倍で買い取ること。
誇りを守るために契約を受け入れた王太子。
守られたのは民。
削られたのは国家。
やがて赤字は膨らみ、担保は差し出され、王国は静かに編入されていく。
処刑はない。
復讐もない。
あるのは――帰結。
「塩は、穢れを流すためのものです」
笑顔で告げるヴィエリチカと、
王宮衛生管理局へ配属された元王太子。
これは、岩塩を侮った物語の、静かな終着点。
---
もしアルファポリス向けにもう少し軽くする版も欲しければ、作ります。
それとも、
・タグもまとめる?
・もっと煽る版にする?
・文学寄りにする?
どの方向で仕上げますか?
婚約破棄されたので、前世の知識で無双しますね?
ほーみ
恋愛
「……よって、君との婚約は破棄させてもらう!」
華やかな舞踏会の最中、婚約者である王太子アルベルト様が高らかに宣言した。
目の前には、涙ぐみながら私を見つめる金髪碧眼の美しい令嬢。確か侯爵家の三女、リリア・フォン・クラウゼルだったかしら。
──あら、デジャヴ?
「……なるほど」
『公爵家を乗っ取った男爵一家は、家系図から消えました』 ―偽令嬢は王太子妃を夢見て国外追放、私は公爵として責務を果たします―
ふわふわ
恋愛
両親を亡くし、幼くして公爵家の当主となったエレノア。
後見人を名乗って入り込んできたのは、男爵である叔父一家だった。
「公爵家は私たちが守ってあげる」
――そう言いながら、彼らはいつしか公爵を名乗り、財産を使い込み、娘を“公爵令嬢”と偽って社交界へ。
やがて王太子との婚約話まで進み、公爵家は完全に乗っ取られたかに見えた。
だが――
「その公爵令嬢、偽物ですわ」
静かに微笑んだ瞬間、全ては覆る。
血統の証、一族会議での断罪、王家への正式告発。
爵位僭称、王家欺瞞、財産横領。
男爵一家は次々と罪を暴かれ、家系図から名を消されていく。
救済はない。
情もない。
あるのは責務のみ。
「公爵は、情より責務です」
本物の公爵令嬢エレノアが、奪われた家と誇りを取り戻し、王家と対等に並び立つまでの徹底ざまぁ恋愛譚。
偽物は消え、本物だけが残る。
これは、乗っ取られた公爵家を完全に取り返す物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる