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第一王子視点 平民女を処分しようとしましたが、祖父が待てというのでしばし待つことにしました
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「おい、何をする貴様!」
俺は信じられなかった。
俺様はこの国の第一王子だ。
競技中とはいえ、その偉い第一王子である俺様の胸ぐらを平民女が掴んで持ち上げてくれたのだ。
近衛の奴らは何をしているのだ?
この不敬女を直ちに拘束しろ!
俺は周りを見渡したが、誰一人競技場の中に助けに来てくれる者はいなかった。
俺は今年17になる。もはや成人男性といって良い体格だ。
その俺を13歳とまだ子供の女が持ち上げているんだが、絶対に変だ。
こいつは化け物か?
そうだ。ゴブリンとか言う下級の魔物は体が小さいくせにやたらと力が強いそうだ。こいつはそのゴブリンの血を引き継いでいるに違いない。
「喰らえ!」
パシーン!
「ギャーーーー!」
俺はその瞬間、その平民女に張り倒されたのだ。
吹っ飛ばされて意識を失っていた。
俺はこの国の第一王子だ。
当然嫡男なんだから王位を継ぐのは当然だ。
俺の下にヘンドリックなどと言う父が平民女に生ませた男がいるが、そんな下賤な奴は本来は王子と呼ばれる価値もない。能力も俺様の方が圧倒的に上だった。
ただ、祖父が言うには第二王子の母が王妃で一部廷臣が押しているのだとか。
舐めるなと俺は言いたかった。
これもそれも父が平民女を王妃などにするからだ。
父は余程物好きだったらしい。
まあ、普通に考えて国王を継ぐのは俺様に決まっていた。
何しろ俺様の母は高位貴族である侯爵家出身だ。俺様は正真正銘のサラブレッドなのだ。
どこの馬の骨とも知らぬ平民女の腹から生まれたヘンドリックなどと比べるのもおこがましい。
祖父の侯爵も当然俺が継ぐべきだというし、俺もそのつもりで今まで努力してきた。
そんな俺の婚約者は王位を継ぐに当たって国外の大国の王女が宜しかろうと祖父が言ってくれたので、俺は祖父が見繕ってくれた女を妻にするつもりだった。
そうすれば俺にも更に箔がつく。
そうなればヘンドリックなどもう歯牙にもかけなくて良いだろう。
王女ではお堅かろうって?
なあに、遊ぶ女には事欠かない。
俺が王子だと知っているから皆俺様に声をかけられるのを待っているのだ。
父のように王女を王妃にして、それ以外の女を側妃にすれば良いだろう。
何しろ俺様はこの大国ノルトハイム王国の第一王子なのだから。
そんな俺様は学園で大きな顔をしている平民女の噂を聞いた。
最近は父が平民女を王妃にしたから勘違いしている平民も多いのかもしれない。
しかし、この由緒正しいノルトハイム王国は本来平民女など、洗濯女でもしていれば良いのだ。
何故学園に平民を入れているのか俺にはよく判らなかった。祖父が言うには国を治めるには平民も少しは学園に入れておいた方が都合が良いそうだ。
俺にはよく理解できなかった。平民など俺達がお情けで生かせてやっているだけだ。その命など虫けらのようなものだ。
そんなお情けで生かせてやっている平民が大きな顔をしているなど片腹痛かった。
俺様は仲間を連れて見に行った。
そうしたらなんとこの平民女は、俺様の配下のベルンハルトを蹴り飛ばしてくれたのだ。
俺は開いた口が塞がらなかった。世の中にはこれほど礼儀知らずの奴がいたのかと。
学園長が飛んで来たが、なんとこの平民女は俺が学園則に背いていると言い出してきたのだ。
なんたる奴だ。俺様は反省文を書かされた。
この不届きな平民女に目に物見せてくれようと俺が画策しているときだ。
平民女が剣術対戦に出ると俺は聞いた。それならば俺様がその場で力の差を見せつけてやれば良いだろう。何しろ俺は剣術は得意だった。
まあ、平民女が決勝まで来る訳も無かろうと期待せずに待っていたら、平民女はやってきたのだ。
仕方あるまい。
力の違いを見せつけてやろうと俺様は平民女を適当に叩きのめした。
平民女は何ほどの事もなかった。
適当に相手してそろそろ許してやろうと俺が慈悲の心を持ったときだ。
俺様は少し油断してしまった。
平民女は何をとち狂ったか、いきなり俺様の胸ぐらを掴んであろうことか俺様を張り倒してくれたのだ。
この第一王子の俺を!
俺は母の上に飛んでいって母諸共気絶させられた。
もう絶対に許せなかった。
平民女を始末してやる。俺が暗部に命じたときだ。
祖父がやってきて反対してくれた。
祖父は慎重でここで下手に動くと第二王子派に勘ぐりされる可能性があると。
しばらく様子見をした方が宜しかろうと言い出してくれたのだ。
まあ、平民風情いくら処刑しても良かったが、学園在学中は何かと周りも煩いのだそうだ。
祖父は必ず処分してくれると約束してくれた。
俺様はこの屈辱を少しだけ我慢することにした。
「侯爵、その平民女をやるときは俺も同席させてくれ」
俺はその平民女が苦しむ様を見て憂さを晴らしたかった。
「今我慢するんだからそれくらい許してくれても良いだろう」
平民女め。今は喜んでいれば良い。
必ずお前を処分して魔物の餌にしてやる。
その時のお前の苦しむ様を見て笑ってやるのだ。
俺様に土下座して命乞いするが良い!
その命乞いする平民女を魔物の前に蹴り落としてやるのも良いかもしれない
ますます楽しみになってきた。
俺は期待に打ち震えたのだった。
*********************************
王子を怒らせたアミ、絶体絶命のピンチです。
アミの運命や如何に。
続きをお楽しみに
俺は信じられなかった。
俺様はこの国の第一王子だ。
競技中とはいえ、その偉い第一王子である俺様の胸ぐらを平民女が掴んで持ち上げてくれたのだ。
近衛の奴らは何をしているのだ?
この不敬女を直ちに拘束しろ!
俺は周りを見渡したが、誰一人競技場の中に助けに来てくれる者はいなかった。
俺は今年17になる。もはや成人男性といって良い体格だ。
その俺を13歳とまだ子供の女が持ち上げているんだが、絶対に変だ。
こいつは化け物か?
そうだ。ゴブリンとか言う下級の魔物は体が小さいくせにやたらと力が強いそうだ。こいつはそのゴブリンの血を引き継いでいるに違いない。
「喰らえ!」
パシーン!
「ギャーーーー!」
俺はその瞬間、その平民女に張り倒されたのだ。
吹っ飛ばされて意識を失っていた。
俺はこの国の第一王子だ。
当然嫡男なんだから王位を継ぐのは当然だ。
俺の下にヘンドリックなどと言う父が平民女に生ませた男がいるが、そんな下賤な奴は本来は王子と呼ばれる価値もない。能力も俺様の方が圧倒的に上だった。
ただ、祖父が言うには第二王子の母が王妃で一部廷臣が押しているのだとか。
舐めるなと俺は言いたかった。
これもそれも父が平民女を王妃などにするからだ。
父は余程物好きだったらしい。
まあ、普通に考えて国王を継ぐのは俺様に決まっていた。
何しろ俺様の母は高位貴族である侯爵家出身だ。俺様は正真正銘のサラブレッドなのだ。
どこの馬の骨とも知らぬ平民女の腹から生まれたヘンドリックなどと比べるのもおこがましい。
祖父の侯爵も当然俺が継ぐべきだというし、俺もそのつもりで今まで努力してきた。
そんな俺の婚約者は王位を継ぐに当たって国外の大国の王女が宜しかろうと祖父が言ってくれたので、俺は祖父が見繕ってくれた女を妻にするつもりだった。
そうすれば俺にも更に箔がつく。
そうなればヘンドリックなどもう歯牙にもかけなくて良いだろう。
王女ではお堅かろうって?
なあに、遊ぶ女には事欠かない。
俺が王子だと知っているから皆俺様に声をかけられるのを待っているのだ。
父のように王女を王妃にして、それ以外の女を側妃にすれば良いだろう。
何しろ俺様はこの大国ノルトハイム王国の第一王子なのだから。
そんな俺様は学園で大きな顔をしている平民女の噂を聞いた。
最近は父が平民女を王妃にしたから勘違いしている平民も多いのかもしれない。
しかし、この由緒正しいノルトハイム王国は本来平民女など、洗濯女でもしていれば良いのだ。
何故学園に平民を入れているのか俺にはよく判らなかった。祖父が言うには国を治めるには平民も少しは学園に入れておいた方が都合が良いそうだ。
俺にはよく理解できなかった。平民など俺達がお情けで生かせてやっているだけだ。その命など虫けらのようなものだ。
そんなお情けで生かせてやっている平民が大きな顔をしているなど片腹痛かった。
俺様は仲間を連れて見に行った。
そうしたらなんとこの平民女は、俺様の配下のベルンハルトを蹴り飛ばしてくれたのだ。
俺は開いた口が塞がらなかった。世の中にはこれほど礼儀知らずの奴がいたのかと。
学園長が飛んで来たが、なんとこの平民女は俺が学園則に背いていると言い出してきたのだ。
なんたる奴だ。俺様は反省文を書かされた。
この不届きな平民女に目に物見せてくれようと俺が画策しているときだ。
平民女が剣術対戦に出ると俺は聞いた。それならば俺様がその場で力の差を見せつけてやれば良いだろう。何しろ俺は剣術は得意だった。
まあ、平民女が決勝まで来る訳も無かろうと期待せずに待っていたら、平民女はやってきたのだ。
仕方あるまい。
力の違いを見せつけてやろうと俺様は平民女を適当に叩きのめした。
平民女は何ほどの事もなかった。
適当に相手してそろそろ許してやろうと俺が慈悲の心を持ったときだ。
俺様は少し油断してしまった。
平民女は何をとち狂ったか、いきなり俺様の胸ぐらを掴んであろうことか俺様を張り倒してくれたのだ。
この第一王子の俺を!
俺は母の上に飛んでいって母諸共気絶させられた。
もう絶対に許せなかった。
平民女を始末してやる。俺が暗部に命じたときだ。
祖父がやってきて反対してくれた。
祖父は慎重でここで下手に動くと第二王子派に勘ぐりされる可能性があると。
しばらく様子見をした方が宜しかろうと言い出してくれたのだ。
まあ、平民風情いくら処刑しても良かったが、学園在学中は何かと周りも煩いのだそうだ。
祖父は必ず処分してくれると約束してくれた。
俺様はこの屈辱を少しだけ我慢することにした。
「侯爵、その平民女をやるときは俺も同席させてくれ」
俺はその平民女が苦しむ様を見て憂さを晴らしたかった。
「今我慢するんだからそれくらい許してくれても良いだろう」
平民女め。今は喜んでいれば良い。
必ずお前を処分して魔物の餌にしてやる。
その時のお前の苦しむ様を見て笑ってやるのだ。
俺様に土下座して命乞いするが良い!
その命乞いする平民女を魔物の前に蹴り落としてやるのも良いかもしれない
ますます楽しみになってきた。
俺は期待に打ち震えたのだった。
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王子を怒らせたアミ、絶体絶命のピンチです。
アミの運命や如何に。
続きをお楽しみに
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