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恐竜に弾き飛ばされたネックレスを皆で探しました
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恐竜時代最凶を謳ったティラノザウルスは私の怒りの張り手の前に吹っ飛んでいた。
そして、張り倒されたティラノザウルスの爪の先についていた私のネックレスも一緒に飛んで行った。
ピカッと光って空の彼方に……そして、そのまま落ちていったのだ。
チャリンッと音を鳴らして、地面に落ちたのが判った。
「キャーーーー、私のネックレスが……」
私は慌てて光ったそれを追いかける。
「リーゼ、大丈夫か?」
慌てて私の元に駆け寄ってきたロンバウトは、ほっておいて私は必死にネックレスの飛んで行った先を探したのだ。
ネックレスは白い大きな真珠だったが、足下は桜の花びらが敷き詰められていたのだ。
桜の花びらの中では、真珠も色がほとんど同化していて見分けがつかない。
「嘘、そんな!」
私は桜の花びらの絨毯の前に唖然として座り込んでしまった。
「しかし、リーゼは凄まじいな」
私に張り倒されて倒れ込んだティラノザウルスを前に呆れているロンバウトを見て私は少しいらっときた。
「ロン! そんな恐竜なんてどうでも良いから私のネックレス探してよ」
私の剣幕に驚いたのか
「いや、リーゼ、ここを探すのか」
一面桜の花びらのカーペットを見て唖然としてロンバウトが文句を言ってくれるんだけど、
「当たり前でしょ。そもそも誰のせいでここまで逃げてきたと思っているのよ! あなたが帝国の影に追いかけられていたからでしょ。そのお陰でここまで逃げてきたんじゃない! あなたが全ての原因でしょ!」
私がむっとして言うと
「へいへい、判りましたよ。お探しすれば良いんでしょ。姫君」
仕方なさそうにロンバウトが私の側に来て探し出した。
「そうよ、さっさと探してよね」
そう言いつつ、私は必死に足下を探したのだ。足下の桜の花びらはどんな仕組みになっているのか立体映像だったから基本は存在しない。でも、その花びらの絨毯の中を真珠のネックレスを探すのは本当に大変だった。
私としては母の事なんて転生してきた時にはいなかったからよく知らないんだけど、前の体の持ち主が余程執着していたのか、そのネックレスを見捨てることは私には出来なかったのだ。
私は地面を這いつくばって必死に探したのだ。
「ウーーーー」
ティラノザウルスは途中で何故か目を覚ましてまくれた。
私をきょとんと見つめている。
「ちょっと、あんたも探しなさいよ」
私は腰に手を当てて命じていたのだ。
「ウーーーー」
ティラノザウルスは私をもう一度見て、地面を呆然とみる。
「どうするの探すの? それとも焼き竜にしてやろうか」
私がぎろりと目を光らせて聞くと
「ウーーーー」
慌てて首を振って仕方なさそうに探し出したのだ。
そうよ、さっさと探すのよ!
私はおなかが減ってきた。それに連れて機嫌が悪くなってきたのだ。
「ちょっと、全然見つからないじゃない! 何しているのよ! 二人とも」
私はおなかが減って来ると機嫌が悪くなるのだ。
「いや、そんなこと言ってもだな」
「ウーーーー」
一人と一匹は文句を言おうとして、私がキレているのを見て、押し黙ってくれた。
「うーーーー」
そんな時だ。ティラノザウルスが私に何か具申してきた。
「見つかったの?」
私は喜んで聞くと首を振ってくれた。
「何なのよ」
むすっとして私が聞くと、
「ウーーーー」
ティラノザウルスは、代わりにリンゴの実を私にくれたのだ。
そのリンゴは何故か金色に光っているように見えた。
「まあ、どこに成っていたの?」
私が聞くと、
「ウーーーー」
先を鼻面で指してくれた。
何とそこには山なりに成っているリンゴの木があったのだ。
「ロン、リンゴがあったわよ」
私が教えてあげると、
「こんなところにリンゴがあるなんておかしいだろう?」
ロンバウトが疑い深そうに否定してくれた。
「良いのよ、別にいらないのなら」
私はそう言うと金色のリンゴにかじりついたのだ。
「美味しい!」
ほっぺたが落ちるかというくらい美味しいリンゴだった。こんなリンゴ食べたことがない!
「ウー!」
私の声にティラノザウルスは喜んでくれた。
「良くやったわ」
私がティラノザウルスの頭を撫でてやると、
「ウーー!」
ティラノザウルスは尻尾を振ってくれたのだ。
「えっ、大丈夫なのかよ」
ロンバウトが疑り深そうに聞いてきたので、
「いらないのなら良いのよ」
私が言うと、
「いや、いらないとは言っていないぞ」
そう言ってロンバウトもリンゴにかじりついた。
最初は毒でも入っているのかとほんの少し、おっかなびっくりで食べていたが、味わうようにかみ砕くと、
「本当だな。とてもうまい」
ロンバウトは現金な物で大丈夫なのが判るとむしゃむしゃ食べてくれたのだ。
私も心ゆくまでリンゴを食べた。
黄金のリンゴを食べて心ゆくまで腹が膨れると心も満たされてきた。
「あっ、あったぞ」
ロンバウトが真珠のネックレスを見つけて持ち上げてくれた。
「えっ、本当に!」
私はほっとした。これ以上探しても見つからなかったら諦めようかと思っていたのだ。
「ほら」
ロンバウトが私に真珠のネックレスを返してくれた。
「良かった、ありがとう」
私がロンバウトにお礼を言うと、
「何なら俺が鎖を修理しようか」
ロンバウトが申し出てくれた。
「いや、でも悪いわ」
私が断ろうとすると、
「元々は俺が影に襲われてリーゼを付き合わせたのが原因だからな。俺に修理させてくれないか」
ロンバウトがそう申し出てくれた。
「そういう事なら、よろしくお願いするわ」
私はロンバウトの申し出をあまり何も考えずに受けたのだった。
******************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございます。
迷宮の最深部に来てしまったリーゼ達は果たして無事に戻れるか?
続きをお楽しみに
そして、張り倒されたティラノザウルスの爪の先についていた私のネックレスも一緒に飛んで行った。
ピカッと光って空の彼方に……そして、そのまま落ちていったのだ。
チャリンッと音を鳴らして、地面に落ちたのが判った。
「キャーーーー、私のネックレスが……」
私は慌てて光ったそれを追いかける。
「リーゼ、大丈夫か?」
慌てて私の元に駆け寄ってきたロンバウトは、ほっておいて私は必死にネックレスの飛んで行った先を探したのだ。
ネックレスは白い大きな真珠だったが、足下は桜の花びらが敷き詰められていたのだ。
桜の花びらの中では、真珠も色がほとんど同化していて見分けがつかない。
「嘘、そんな!」
私は桜の花びらの絨毯の前に唖然として座り込んでしまった。
「しかし、リーゼは凄まじいな」
私に張り倒されて倒れ込んだティラノザウルスを前に呆れているロンバウトを見て私は少しいらっときた。
「ロン! そんな恐竜なんてどうでも良いから私のネックレス探してよ」
私の剣幕に驚いたのか
「いや、リーゼ、ここを探すのか」
一面桜の花びらのカーペットを見て唖然としてロンバウトが文句を言ってくれるんだけど、
「当たり前でしょ。そもそも誰のせいでここまで逃げてきたと思っているのよ! あなたが帝国の影に追いかけられていたからでしょ。そのお陰でここまで逃げてきたんじゃない! あなたが全ての原因でしょ!」
私がむっとして言うと
「へいへい、判りましたよ。お探しすれば良いんでしょ。姫君」
仕方なさそうにロンバウトが私の側に来て探し出した。
「そうよ、さっさと探してよね」
そう言いつつ、私は必死に足下を探したのだ。足下の桜の花びらはどんな仕組みになっているのか立体映像だったから基本は存在しない。でも、その花びらの絨毯の中を真珠のネックレスを探すのは本当に大変だった。
私としては母の事なんて転生してきた時にはいなかったからよく知らないんだけど、前の体の持ち主が余程執着していたのか、そのネックレスを見捨てることは私には出来なかったのだ。
私は地面を這いつくばって必死に探したのだ。
「ウーーーー」
ティラノザウルスは途中で何故か目を覚ましてまくれた。
私をきょとんと見つめている。
「ちょっと、あんたも探しなさいよ」
私は腰に手を当てて命じていたのだ。
「ウーーーー」
ティラノザウルスは私をもう一度見て、地面を呆然とみる。
「どうするの探すの? それとも焼き竜にしてやろうか」
私がぎろりと目を光らせて聞くと
「ウーーーー」
慌てて首を振って仕方なさそうに探し出したのだ。
そうよ、さっさと探すのよ!
私はおなかが減ってきた。それに連れて機嫌が悪くなってきたのだ。
「ちょっと、全然見つからないじゃない! 何しているのよ! 二人とも」
私はおなかが減って来ると機嫌が悪くなるのだ。
「いや、そんなこと言ってもだな」
「ウーーーー」
一人と一匹は文句を言おうとして、私がキレているのを見て、押し黙ってくれた。
「うーーーー」
そんな時だ。ティラノザウルスが私に何か具申してきた。
「見つかったの?」
私は喜んで聞くと首を振ってくれた。
「何なのよ」
むすっとして私が聞くと、
「ウーーーー」
ティラノザウルスは、代わりにリンゴの実を私にくれたのだ。
そのリンゴは何故か金色に光っているように見えた。
「まあ、どこに成っていたの?」
私が聞くと、
「ウーーーー」
先を鼻面で指してくれた。
何とそこには山なりに成っているリンゴの木があったのだ。
「ロン、リンゴがあったわよ」
私が教えてあげると、
「こんなところにリンゴがあるなんておかしいだろう?」
ロンバウトが疑い深そうに否定してくれた。
「良いのよ、別にいらないのなら」
私はそう言うと金色のリンゴにかじりついたのだ。
「美味しい!」
ほっぺたが落ちるかというくらい美味しいリンゴだった。こんなリンゴ食べたことがない!
「ウー!」
私の声にティラノザウルスは喜んでくれた。
「良くやったわ」
私がティラノザウルスの頭を撫でてやると、
「ウーー!」
ティラノザウルスは尻尾を振ってくれたのだ。
「えっ、大丈夫なのかよ」
ロンバウトが疑り深そうに聞いてきたので、
「いらないのなら良いのよ」
私が言うと、
「いや、いらないとは言っていないぞ」
そう言ってロンバウトもリンゴにかじりついた。
最初は毒でも入っているのかとほんの少し、おっかなびっくりで食べていたが、味わうようにかみ砕くと、
「本当だな。とてもうまい」
ロンバウトは現金な物で大丈夫なのが判るとむしゃむしゃ食べてくれたのだ。
私も心ゆくまでリンゴを食べた。
黄金のリンゴを食べて心ゆくまで腹が膨れると心も満たされてきた。
「あっ、あったぞ」
ロンバウトが真珠のネックレスを見つけて持ち上げてくれた。
「えっ、本当に!」
私はほっとした。これ以上探しても見つからなかったら諦めようかと思っていたのだ。
「ほら」
ロンバウトが私に真珠のネックレスを返してくれた。
「良かった、ありがとう」
私がロンバウトにお礼を言うと、
「何なら俺が鎖を修理しようか」
ロンバウトが申し出てくれた。
「いや、でも悪いわ」
私が断ろうとすると、
「元々は俺が影に襲われてリーゼを付き合わせたのが原因だからな。俺に修理させてくれないか」
ロンバウトがそう申し出てくれた。
「そういう事なら、よろしくお願いするわ」
私はロンバウトの申し出をあまり何も考えずに受けたのだった。
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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
迷宮の最深部に来てしまったリーゼ達は果たして無事に戻れるか?
続きをお楽しみに
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