31 / 31
せっかく帝国の皇子と離れられると思ったのに、また次のツアーを申し込んでくれました
しおりを挟む
それからが大変だった。
私は慌てた騎士団に、そのままロンバウトと別々に事情徴収されたのだ。
事情聴取する騎士団の面々は、元近衛騎士団長のモーリスがいたのでものすごく気にしながら私の訊問をしてくれた。モーリスのお陰で私はあまり怒られなかったのだ。
と言うか、怒るのならば、ロンバウトを怒ってほしい。私はそのロンバウトの抱える帝国のお家騒動に巻き込まれただけだ。
そして、訊問の後で、モーリスに私の事はお父様とお兄様に黙っておいてほしいと、頼み込んだのだ。
「えっ、黙っているのですか? こんな大騒動になったのに?」
最初は難色を示したモーリスだったけれど、
「モーリス、お願い!」
私は頼み込んだのだ。
「仕方がありませんな。今回だけですぞ」
騎士団の方は何とか、モーリスが、誤魔化してくれたみたいだ。
私はほっとした。
私はツアーが気になったのだが、ツアーにはなんと、遅れていたカルラ先輩が昨夜遅くに合流してくれたそうだ。私はそれをモーリスから聞いて、ほっとした。
そのツアーが私抜きで今日早朝からさっさと帰ってくれたというのが、なんだかなと思わないでもなかったけれど無事に帰路についてくれたのなら良しとすべきだ。
まあ、ツアーはカルラ先輩がいれば問題はないだろう。
その後は私は研究員達に取り囲まれて、迷宮で体験した事について、根掘り葉掘りいろいろ聞かれたのだ。
研究員達によると、私が出会ったティラちゃんはこの迷宮の主ではないかとの事だった。
ええええ!
私、迷宮の主を張り飛ばしたの?
「はっはっはっは。姫様らしいですな!」
昔から知り合いの研究員達に笑われたけど……
よく無事に生きて帰って来れたものだと私は首筋が寒くなるのを覚えたのだった。
そして、元婚約者候補の帝国の皇子様だが、少し早めに帰ってやることがあるとの事で、私よりも先に帰ってくれた。私としては、振られた手前、いつまでも一緒にいるのもおかしいと思ったので、これで縁が切れたと清々した。
決して、いきなりいなくなって寂しくなったとか、挨拶もなしに帰ってくれて悲しくなったということは断固としてないのだ!
そして、私はツアーに遅れること1日遅れで、王都の会社に帰ってきた。
今回は最後まで、添乗できなかった。絶対に部長に怒られる!
下手したら首を宣告されるかもしれない!
私は戦々恐々として、部長の前に出頭したのだ。
「リーゼか」
ぎろりと目を怒らせてシモン部長は私を見てくれた。
やばい、これは絶対に怒っている。
「申し訳ありませんでした」
私は先手必勝とばかりにいきなり謝ったのだ。
「んっ? どうした、いきなり謝ってきて」
部長にとって私の行いは予想外の行動だったようだ。
「えっ、だってツアーの途中で行方不明になるし、最後まで添乗できませんでしたから」
私が言い訳すると、
「まあ、カルラが間に合わなくて元々準備もままならない中、強引に行かせたのだ。途中までしか添乗できなかったというのは汚点かもしれんが、リーゼは十分にやってくれたぞ。部屋割りの件とか、俺のミスもあったし、それをうまくまとめてくれたではないか。俺もまさか未来の王妃様がツアーに参加しているとは知らなくてだな、危うく、王家の顰蹙を買うところだった。公爵家からも感謝状が届いているし本当にリーゼは良くやってくれたよ」
「えっ、じゃあ、首なんて事は無いんですか」
「当たり前だ。優秀な社員を首にするなんて事は出来ん。これからもどんどん頑張って仕事をしてくれ」
逆に部長に激励されたのだ。
首になるのではないかと恐れいたので、それがなかっただけでも私はほっとしたのだ。
「どうでした?」
先に帰ってきたヨハンが部屋の前で心配して待っていてくれた。
「大丈夫だったわ」
私はほっとして言った。
「良かったですね」
ヨハンも喜んでくれたのだ。
「なんだ、首じゃなかったんだ」
丁度通りかかったフランカががっかりしてくれたみたいだけど、ここは無視だ。
「リーゼさん。あなたにお客様よ」
カウンターの先輩が呼びにきてくれた。
「はい、すぐに行きます」
私は返事していくと、
「やあ」
そこには私に挨拶もせずに帰ったロンバウトだった。
「ロン様。先日はツアーに参加いただけてありがとうございました」
私はお客様モードでロン様に挨拶した。
「ああ、本当に君には世話になったよ」
皆の前でロン様が感謝してくれた。
でも、私に挨拶もなしに返るなんて冷たいじゃない!
私も少しむっとしたし、私を見るフランカとかの視線も厳しいんだけど……
「お昼でも一緒に出来たら嬉しいんだけど」
そのロンバウトはなれなれしくも私を誘ってくれたのだ。
「ロン様。カウンターでの女性社員への声かけはご遠慮願います」
横からヨハンが出てきて勝手に断ってくれた。
「俺は君とは話していないが」
「申し訳ありません。私も予定がいろいろ入っておりまして」
私はやんわりと断ったのだ。勝手に帰る奴は嫌いだ!
ツアーも無事に終わったし、これ以上一緒にいて王女だとバレるのもあれだから、私は今後はロンバウトと距離を置こうと思っていたのだ。
「えっ、そうなのか? じゃあ仕方がないな」
ロンバウトが無造作にポケットから箱を取り出してくれた。
カウンターの皆の視線がその箱に釘付けになった。
何だろう? 贈答品の受け取りは基本禁止だ。
私が断ろうとしたら
「君のだろう」
ロンバウトが箱を開けてくれたのだ。
「えっ、ああ、母の形見ですね」
私は皆に言い聞かせるために声に出していったのだ。
「俺のせいで鎖が壊れただろう。そこを修理させてもらったんだ」
「ありがとうございます」
私はお礼を言うしか言えなかった。皆の視線が厳しい。
「出来たら外で渡してくれたら良かったのに」
私が小声で文句を言うと、
「それを断ったのはリーゼだろう」
そうだった。失敗した。
私が反省した時だ。
「これは、これはロン様。先日はツアーにご参加頂いてありがとうございました」
そこに営業モードのシモン部長が出てきたのだ。
「ツアーはいかがでした?」
「いやあ、添乗員のリーゼさんに良くしてもらったよ」
「そうですか? ありがとうございます。今日もまたお申し込みですか?」
部長は揉み手して聞いていた。
「そうだな。また、リーゼさんの添乗するツアーはあるの?」
「ございますとも。日帰りツアーですが、三日後に王宮1日ツアーというのがございまして、彼女の王宮ツアーはとても人気なのです」
部長が余計な事を言ってくれた。
「判った。それに申し込むよ」
あっさりとロンバウトが頷いてくれたんだけど……ちょっと待ってよ。バレたらまずいからもう王宮ツアーは止めようと思ったのに……部長に言うのを忘れていた。
それにあなたは王宮に来たこともあるじゃない!
今更何しに行くのよ!
「じゃあ、リーゼさん。また、よろしくね」
私の心の声はロンバウトに無視されて、ニコリと笑ってくれたのだ。
もうこれで繋がりがキレると思ったのに、なんだかな……
この調子でいくと本当に王女だとバレるのは時間の問題だと思う。
でも、お家騒動でドタバタしているのなら、こんなところで油を売っていても良いのか?
そう思わないでもなかったが、まあ、バレたらバレたで良いか!
「この度はネイホフ旅行社にお申し込み賜りありがとうございます。こちらの申込書にご記入を宜しくお願いします」
楽観主義な私は営業スマイルでロンバウトに頭を下げると、申込書を彼の前に差し出したのだった。
おしまい
*************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
これにて完結です。
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
また閑話等上げていくと思います。
続編も書きたいです。
次は『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/630960814
第二章です。帝国留学編
1週間以内に書き始めます。
よろしくお願いします
私は慌てた騎士団に、そのままロンバウトと別々に事情徴収されたのだ。
事情聴取する騎士団の面々は、元近衛騎士団長のモーリスがいたのでものすごく気にしながら私の訊問をしてくれた。モーリスのお陰で私はあまり怒られなかったのだ。
と言うか、怒るのならば、ロンバウトを怒ってほしい。私はそのロンバウトの抱える帝国のお家騒動に巻き込まれただけだ。
そして、訊問の後で、モーリスに私の事はお父様とお兄様に黙っておいてほしいと、頼み込んだのだ。
「えっ、黙っているのですか? こんな大騒動になったのに?」
最初は難色を示したモーリスだったけれど、
「モーリス、お願い!」
私は頼み込んだのだ。
「仕方がありませんな。今回だけですぞ」
騎士団の方は何とか、モーリスが、誤魔化してくれたみたいだ。
私はほっとした。
私はツアーが気になったのだが、ツアーにはなんと、遅れていたカルラ先輩が昨夜遅くに合流してくれたそうだ。私はそれをモーリスから聞いて、ほっとした。
そのツアーが私抜きで今日早朝からさっさと帰ってくれたというのが、なんだかなと思わないでもなかったけれど無事に帰路についてくれたのなら良しとすべきだ。
まあ、ツアーはカルラ先輩がいれば問題はないだろう。
その後は私は研究員達に取り囲まれて、迷宮で体験した事について、根掘り葉掘りいろいろ聞かれたのだ。
研究員達によると、私が出会ったティラちゃんはこの迷宮の主ではないかとの事だった。
ええええ!
私、迷宮の主を張り飛ばしたの?
「はっはっはっは。姫様らしいですな!」
昔から知り合いの研究員達に笑われたけど……
よく無事に生きて帰って来れたものだと私は首筋が寒くなるのを覚えたのだった。
そして、元婚約者候補の帝国の皇子様だが、少し早めに帰ってやることがあるとの事で、私よりも先に帰ってくれた。私としては、振られた手前、いつまでも一緒にいるのもおかしいと思ったので、これで縁が切れたと清々した。
決して、いきなりいなくなって寂しくなったとか、挨拶もなしに帰ってくれて悲しくなったということは断固としてないのだ!
そして、私はツアーに遅れること1日遅れで、王都の会社に帰ってきた。
今回は最後まで、添乗できなかった。絶対に部長に怒られる!
下手したら首を宣告されるかもしれない!
私は戦々恐々として、部長の前に出頭したのだ。
「リーゼか」
ぎろりと目を怒らせてシモン部長は私を見てくれた。
やばい、これは絶対に怒っている。
「申し訳ありませんでした」
私は先手必勝とばかりにいきなり謝ったのだ。
「んっ? どうした、いきなり謝ってきて」
部長にとって私の行いは予想外の行動だったようだ。
「えっ、だってツアーの途中で行方不明になるし、最後まで添乗できませんでしたから」
私が言い訳すると、
「まあ、カルラが間に合わなくて元々準備もままならない中、強引に行かせたのだ。途中までしか添乗できなかったというのは汚点かもしれんが、リーゼは十分にやってくれたぞ。部屋割りの件とか、俺のミスもあったし、それをうまくまとめてくれたではないか。俺もまさか未来の王妃様がツアーに参加しているとは知らなくてだな、危うく、王家の顰蹙を買うところだった。公爵家からも感謝状が届いているし本当にリーゼは良くやってくれたよ」
「えっ、じゃあ、首なんて事は無いんですか」
「当たり前だ。優秀な社員を首にするなんて事は出来ん。これからもどんどん頑張って仕事をしてくれ」
逆に部長に激励されたのだ。
首になるのではないかと恐れいたので、それがなかっただけでも私はほっとしたのだ。
「どうでした?」
先に帰ってきたヨハンが部屋の前で心配して待っていてくれた。
「大丈夫だったわ」
私はほっとして言った。
「良かったですね」
ヨハンも喜んでくれたのだ。
「なんだ、首じゃなかったんだ」
丁度通りかかったフランカががっかりしてくれたみたいだけど、ここは無視だ。
「リーゼさん。あなたにお客様よ」
カウンターの先輩が呼びにきてくれた。
「はい、すぐに行きます」
私は返事していくと、
「やあ」
そこには私に挨拶もせずに帰ったロンバウトだった。
「ロン様。先日はツアーに参加いただけてありがとうございました」
私はお客様モードでロン様に挨拶した。
「ああ、本当に君には世話になったよ」
皆の前でロン様が感謝してくれた。
でも、私に挨拶もなしに返るなんて冷たいじゃない!
私も少しむっとしたし、私を見るフランカとかの視線も厳しいんだけど……
「お昼でも一緒に出来たら嬉しいんだけど」
そのロンバウトはなれなれしくも私を誘ってくれたのだ。
「ロン様。カウンターでの女性社員への声かけはご遠慮願います」
横からヨハンが出てきて勝手に断ってくれた。
「俺は君とは話していないが」
「申し訳ありません。私も予定がいろいろ入っておりまして」
私はやんわりと断ったのだ。勝手に帰る奴は嫌いだ!
ツアーも無事に終わったし、これ以上一緒にいて王女だとバレるのもあれだから、私は今後はロンバウトと距離を置こうと思っていたのだ。
「えっ、そうなのか? じゃあ仕方がないな」
ロンバウトが無造作にポケットから箱を取り出してくれた。
カウンターの皆の視線がその箱に釘付けになった。
何だろう? 贈答品の受け取りは基本禁止だ。
私が断ろうとしたら
「君のだろう」
ロンバウトが箱を開けてくれたのだ。
「えっ、ああ、母の形見ですね」
私は皆に言い聞かせるために声に出していったのだ。
「俺のせいで鎖が壊れただろう。そこを修理させてもらったんだ」
「ありがとうございます」
私はお礼を言うしか言えなかった。皆の視線が厳しい。
「出来たら外で渡してくれたら良かったのに」
私が小声で文句を言うと、
「それを断ったのはリーゼだろう」
そうだった。失敗した。
私が反省した時だ。
「これは、これはロン様。先日はツアーにご参加頂いてありがとうございました」
そこに営業モードのシモン部長が出てきたのだ。
「ツアーはいかがでした?」
「いやあ、添乗員のリーゼさんに良くしてもらったよ」
「そうですか? ありがとうございます。今日もまたお申し込みですか?」
部長は揉み手して聞いていた。
「そうだな。また、リーゼさんの添乗するツアーはあるの?」
「ございますとも。日帰りツアーですが、三日後に王宮1日ツアーというのがございまして、彼女の王宮ツアーはとても人気なのです」
部長が余計な事を言ってくれた。
「判った。それに申し込むよ」
あっさりとロンバウトが頷いてくれたんだけど……ちょっと待ってよ。バレたらまずいからもう王宮ツアーは止めようと思ったのに……部長に言うのを忘れていた。
それにあなたは王宮に来たこともあるじゃない!
今更何しに行くのよ!
「じゃあ、リーゼさん。また、よろしくね」
私の心の声はロンバウトに無視されて、ニコリと笑ってくれたのだ。
もうこれで繋がりがキレると思ったのに、なんだかな……
この調子でいくと本当に王女だとバレるのは時間の問題だと思う。
でも、お家騒動でドタバタしているのなら、こんなところで油を売っていても良いのか?
そう思わないでもなかったが、まあ、バレたらバレたで良いか!
「この度はネイホフ旅行社にお申し込み賜りありがとうございます。こちらの申込書にご記入を宜しくお願いします」
楽観主義な私は営業スマイルでロンバウトに頭を下げると、申込書を彼の前に差し出したのだった。
おしまい
*************************************************
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
これにて完結です。
お気に入り登録、感想等をして頂けたら嬉しいです(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾
また閑話等上げていくと思います。
続編も書きたいです。
次は『悪役令嬢に転生したみたいだけど、王子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、ヒロインが邪魔してくるんですけど……』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/237012270/630960814
第二章です。帝国留学編
1週間以内に書き始めます。
よろしくお願いします
69
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
ご褒美人生~転生した私の溺愛な?日常~
紅子
恋愛
魂の修行を終えた私は、ご褒美に神様から丈夫な身体をもらい最後の転生しました。公爵令嬢に生まれ落ち、素敵な仮婚約者もできました。家族や仮婚約者から溺愛されて、幸せです。ですけど、神様。私、お願いしましたよね?寿命をベッドの上で迎えるような普通の目立たない人生を送りたいと。やりすぎですよ💢神様。
毎週火・金曜日00:00に更新します。→完結済みです。毎日更新に変更します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
悪役令嬢、第四王子と結婚します!
水魔沙希
恋愛
私・フローディア・フランソワーズには前世の記憶があります。定番の乙女ゲームの悪役転生というものです。私に残された道はただ一つ。破滅フラグを立てない事!それには、手っ取り早く同じく悪役キャラになってしまう第四王子を何とかして、私の手中にして、シナリオブレイクします!
小説家になろう様にも、書き起こしております。
混血の私が純血主義の竜人王子の番なわけない
三国つかさ
恋愛
竜人たちが通う学園で、竜人の王子であるレクスをひと目見た瞬間から恋に落ちてしまった混血の少女エステル。好き過ぎて狂ってしまいそうだけど、分不相応なので必死に隠すことにした。一方のレクスは涼しい顔をしているが、純血なので実は番に対する感情は混血のエステルより何倍も深いのだった。
仕事で疲れて会えないと、恋人に距離を置かれましたが、彼の上司に溺愛されているので幸せです!
ぽんちゃん
恋愛
――仕事で疲れて会えない。
十年付き合ってきた恋人を支えてきたけど、いつも後回しにされる日々。
記念日すら仕事を優先する彼に、十分だけでいいから会いたいとお願いすると、『距離を置こう』と言われてしまう。
そして、思い出の高級レストランで、予約した席に座る恋人が、他の女性と食事をしているところを目撃してしまい――!?
前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
面白かったです!
できれば、また続きが読みたいです🙏
サラサさん、
そう言ってもらえるととても嬉しいです。
ありがとうございます
あの、4話と5話まったく同じ話が投稿されています。
すぐに修正します
立て続け〜 その旨で→その胸で では?
(承認不要です。)