悪役令嬢に転生したみたいだけど、皇子様には興味ありません。お兄様一筋の私なのに、皇帝が邪魔してくるんですけど……

古里@3巻電子書籍化『王子に婚約破棄され

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ペチャパイと馬鹿にしてくれた教師も弾き飛ばしたました

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 私が、巨体のエアハルトを一撃で吹っ飛ばしたので皆呆然としていた。
 エアハルトは完全に気絶していた。
 私に胸無しなんて言うからだ。
 ちょっとやり過ぎたかもしれない……

「おい、エアハルト、しっかりしろ!」
 ドレーゼ先生がエアハルトの所に駆けつけるが、エアハルトはびくともしなかった。
 完全にノックダウンしていた。

 男子生徒が2人が付き添って保健室に運んで行った。

「そんな、嘘だ」
「あり得ない!」
「エアハルトは油断しただけだろう」
 最後に言ったのはエアハルトと仲の良いフィリベルトだ。彼も父が騎士のはずだ。
「別に油断していなくても結果は同じだけど」
 私が親切に教えてあげたのに、
「何だと! おのれ、ユリアーナ、勝負だ」
 フィリベルトは剣を構えてくれた。
 単細胞だ。帝国の騎士の息子だからもう少し強いのかと思いきや、フランツお兄様よりも弱いみたいだった。帝国の騎士達も大したことはないのかもしれない。
「良いわよ。全然暴れたりないし」
 私も剣を片手で構えた。
 皇子や緑頭に魔術で水をぶっかけたのは私ではないのに、濡れ衣を着せられた。その上、マイヤー先生に怒られて反省文まで書かされたのだ。
 私はそのむしゃくしゃした気分を発散させたかった。
 お兄様やエックお兄様相手にやってもいつも私がやられ役だ。
 いさも散々な目に合わせられるのだ。たまにエックお兄様にヒットしても倍返し三倍返しされるし、私はストレスだけが溜っていた。
 久々に暴れられたら、言う事は無かった。

「行くぞ」
「おい待て、フィリベルト」
 先生が止めようとしたが、遅かった。止められてもやる気になった私が困る。

「ウォーーーー!」
 フィリベルトが最初から本気でかかってきた。
 上段から思いっきり斬りつけてきたのだ。
 私はそれをギリギリで見切って躱す。
「えっ」
 思わずフィリベルトはバランスを崩した。
 同時に胴ががら空きになる。
 そこへ私の剣が一閃した。
 ガツンッ
「ギャッ」
 フィリベルトは鎧の横腹を押えて倒れ込んでしまった。
 泡を吹いている。
 ええええ! まだ手加減しているのに!
 何で泡なんて吹いているんだろう?
 ちょっと弱すぎない?
 ハンブルク王国の奴らとそんなに変わらないんだけど……

 クラスで剣術の出来る2人が一瞬で倒されて、残った皆は唖然としていた。
「そんな」
「フィリベルトまでやられるなんて!」
「あり得ない!」
男達は信じられないとしいう顔をしていた。

「ユリアーナ、調子に乗るのはここまでだ。俺が稽古をつけてやろう」
 剣術のドレーゼ先生が指導しようと言ってくれた。
 学園のフィリッツ先生は顔だけ騎士で、剣術はさっぱりだったが、帝国の剣術の先生はそんなことは無いだろう。ようし、久々の強敵との対戦だ。私はウキウキした。

「よろしくお願いします」
 私は喜び勇んで礼をしたのだ。
「ユリアーナ。何を喜んでいるのか知らないが、俺はこの2人みたいには行かんぞ。ハンブルクの学園では名を上げていたかもしれんが、ここは帝国の学園だ。大陸随一の帝国の学園のレベルを思い上がった貴様に思い知らせてやる」
 やはり大陸随一を誇る帝国の学園だけある。
 教師の腕も高いみたいだ。
 どれくらいの力があるんだろう。
 私は父と相手するつもりで挑もうと思った。

「ユリアーナ、全力で来い。貴様を地面に叩き伏せてやるわ」
 先生が言ってくれたけれど、
「あの先生。私、父からはどんなことがあっても全力でやってはいけないと言われているのです」
私は一応きちんと言ってみたのだ。ここで全力を出して、またマイヤー先生の説教部屋行きはいやだ。
「ふん、貴様の父がどれくらいの実力か知らんが、気にする必要は無い。貴様が俺に勝てる訳は無いのだ」
先生は確信を持って言ってるんだけど、

「でも、先生、父の実力は帝国の四天王に並ぶかと」
「ふんっ、ふざけた事は言うな! さすがに井の中の蛙は違うな。ハンブルクなんぞにいる騎士が四天王に並ぶ訳は無かろう」
 先生は馬鹿にして笑ってくれた。
「そんなことはないですよ。お父様は強いですから」
「ふんっ、戯れ言は良い。貴様はどのみちその父にも遠く及ばないのであろう。
この場で叩き伏せてやる。責任は俺が持つから全力で来い」
「ええ、でも」
私はマイヤー先生に怒られるのだけは嫌だ。

「煩い。貴様は口先女か? 貴様が貴様が本気を出してどのようなことが起こったとしても貴様は責任を取らなくて良い。全責任は俺が取る。俺様が保証する」
「貴方たち聞いたわね。先生の言葉を」
 私は残った男達に確認した。
「ええい、煩い。さっさと来いというのだ、ペチャパイ!」
 この帝国の学園の者はなんて言葉遣いが悪いのだろう。
 私はその瞬間、ピキリと血管の一本がキレた気がした。
 先生と言えども私をペチャパイと呼ぶなど言語道断。
 もう許さない。

「喰らえ!」
 私は、その瞬間身体強化して急加速をかけたのだ。
 そして、がら空きのドレーゼ先生の胴に模擬剣を叩き込んだのだ。
「ギャーーーー」
 次の瞬間ドレーゼ先生は吹っ飛んでいったのだ。
**************************************************
ユリアーナに禁句の言葉を述べれば、教師と言えども叩き潰されます。
でも、マイヤー先生は許してくれるのか?
続きをお楽しみに


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