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剣術授業で学園の騎士見習いを一撃で吹っ飛ばしました
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朝からお兄様の決闘騒ぎに巻き込まれて遅くなって私は慌てて自分の教室に行った。
教室の席は私は一番後ろだ。
その前がベティだった。
でも、ベティはコローナ達に囲まれていた。
「いい加減に、辞退なさいよ!」
コローナがまなじりを決して叫んでいるのが目に入った。
「何を辞退するの?」
私が後ろから声をかけた。
「転校生!」
「あなたには関係無いわ」
コローナ達が言った時に、開始のベルが鳴ったのだ。
「「「やばい」」」
女達は慌ててさっと席に着いた。
さすがに先日の叱責はこたえていたらしい。
「何を辞退するの?」
そのすきに前のベティに聞くと、
「何でも無いわ。いつものことなのよ」
ベティが困ったように言ってくれたけれど、皇子との婚約の事だろうか。
皇子の婚約だから基本は皇帝陛下が決めたことだ。家臣が断れる訳は無かった。
コローナ達は何を言っているのだ?
これも全てはあのいい加減な皇子のせいだ。
やはり私が水をぶっかけるべきだった。
私は後悔した。
そこに歴史のベルツ先生が入ってきた。
「今日は皆さん、揃っていらっしゃるのですね」
全員が座っていることで驚いていたが、
「それでは教科書を読んでください。今日は転校生のユリアーナさん!」
「はい」
「教科書の100…………クラウディア様!」
歴史の先生が固まってしまった。
「えっ?」
私は驚いて先生を見た。
「いえ、何でも無いです。100ページから読んでください」
お父様と同じくらいの年齢のベルツ先生はとても慌てていた。
クラウディアって間違えて呼ばれるのは二度目だ。
誰なのだろう?
でも、そのような高位貴族の令嬢の名前は知らない。
エックお兄様にでも聞けば良いんだろうか?
私にはよく判らなかった。
二時間の数学も終わって次は2時間連続の剣術の時間だ。
女だてらに剣術かと皆に言われるのが癪だけど、選択科目が裁縫か剣術しかなかったのだ。裁縫の不得意な私の選択肢には剣術しか残っていなかったのだ。裁縫にはおそらく女しかいずに、絡まれていたベティが心配だったけれど、どうしようもなかった。
「グレゴール、女子更衣室はどこにあるの?」
「えっ? ユリアーナ様は裁縫ではないのですか?」
グレゴールも驚いていた。
「私は裁縫は一番苦手なの。そんなのに行くくらいなら剣を振っているわ」
「しかし、帝国の男達は手加減を知りませんよ」
「大丈夫だから」
心配するグレゴールに私は微笑みかけた。
更衣室で戦闘服に着替えると私は剣術のクラスに向かった。
「えっ、女が剣術かよ」
「生意気な奴だよな」
「殿下にも偉そうにしていた奴だよな」
クラスの男連中が私をじろじろ見てくれた。
「ええと、君はユリアーナさんか。良いのかね、剣術クラスで?」
「はい、ハンブルクでは散々やっていましたから」
お兄様の死の特訓に比べれば全然大したことはないはずだ。
「履歴書に騎士とあったけれど、何かの間違いだよね」
「いいえ、我が国では騎士として認められています」
「何だって、こんなか弱い女の子が騎士だって」
「ハンブルクにはまともな騎士がいないのか?」
大きな男が嘲るように叫んでくれた。
確か、エアハルトだったと思う。
「何か口だけでかい男がいるのね」
私は挑発するように呟いた。
「何だと、誰が口だけでかいだ! 転校生。貴様、ここでは地位なんて関係無いぞ!」
エアハルトは怒りだした。
「地位なんて気にしたことも無いわ。良かったらかかってらっしゃいよ」
「何だと、いい気になりおって」
激高したエアハルトが私にかかってこようとした。
「待て、エアハルト! ユリアーナも挑発はしない」
ドレーゼ先生は私達を止めたのだ。
「先生、ここまで馬鹿にされて黙っている訳には参りません。こいつは聖女様にも殿下にも不敬な態度を取っているんです。俺にやらせてください」
「しかし、お前が本気出してやるとけが人が出るしな」
先生は私のか弱い姿に懸念を示してくれたらしい。
「先生、大丈夫ですよ。私、今までにお父様やお兄様にしか負けたことは無いですから」
「本当に良いのか」
先生は半信半疑で私を見た。
「大丈夫です。父には手加減するように言われていますから」
「はああああ! 貴様どこまで俺様を馬鹿にすれば気が済む。今こそ、力の違いを見せつけてやるわ」
男は今にも飛びかかってきそうだ。
「先生、良いですよね」
「まあ、そうだな、ユリアーナさんも少しは反省すれば良い。エアハルトは本気出してやるなよ。お前は学年の剣術大会で二位になっているんだから」
先生は釘を刺してくれたんだけど、余計なお世話だ。
「あなたこそ、本気出さないと瞬殺するわよ」
「もう許さねえ、ウォーーーーー」
エアハルトは全力で打ち込んできた。
「この馬鹿、本気でやる奴があるか」
先生はそう言ったが止めようとしなかった。
それで無くてはやる意味がない。
私はエアハルトの全力の斬撃を剣で受け止めたのだ。
ガツン!
大きな音とともに手が痺れる。
「嘘、あの女、エアハルトの全力の打ち込みを受けたぞ」
「信じられない」
「いや、エアハルトはこれからだろう」
「ほう、少しはやるな」
「遊びは良いわ。本気で来なさい」
「何を、もう許さん、ウォーーーーー」
エアハルトは大声で叫びながら全力で私に打ち込みを繰り出した。
次々に息つく暇も無いほど打ち込んでくる。
私はそれを軽々と剣で受けた。
「な、何を」
必死に打ち込みを軽々受けられてエアハルトは汗をかきだした。
肩で息をするようになっていた。
「この胸無し。喰らえ!」
「な、何ですって!」
こんな脳筋男に胸無しなんて呼ばれたくない!
私はカチンと頭にきたのだ。
渾身のエアハルトの打ち込みを躱すと、怒った私の横殴りの剣がエアハルトの鎧の横腹にヒットした。
「ギャー」
エアハルトは唖然と見ている男達のところに飛んで行ったのだ。
男達を巻き込んで盛大に倒れてくれた。
「えっ、またやり過ぎた!」
そう言って慌てる私を先生含めた男達が唖然として見ていたのだ。
****************************************************
ユリアは早くもクラスの番長になる予感
大人しくしていろと言われたのに、どうなる?
続きをお楽しみに
教室の席は私は一番後ろだ。
その前がベティだった。
でも、ベティはコローナ達に囲まれていた。
「いい加減に、辞退なさいよ!」
コローナがまなじりを決して叫んでいるのが目に入った。
「何を辞退するの?」
私が後ろから声をかけた。
「転校生!」
「あなたには関係無いわ」
コローナ達が言った時に、開始のベルが鳴ったのだ。
「「「やばい」」」
女達は慌ててさっと席に着いた。
さすがに先日の叱責はこたえていたらしい。
「何を辞退するの?」
そのすきに前のベティに聞くと、
「何でも無いわ。いつものことなのよ」
ベティが困ったように言ってくれたけれど、皇子との婚約の事だろうか。
皇子の婚約だから基本は皇帝陛下が決めたことだ。家臣が断れる訳は無かった。
コローナ達は何を言っているのだ?
これも全てはあのいい加減な皇子のせいだ。
やはり私が水をぶっかけるべきだった。
私は後悔した。
そこに歴史のベルツ先生が入ってきた。
「今日は皆さん、揃っていらっしゃるのですね」
全員が座っていることで驚いていたが、
「それでは教科書を読んでください。今日は転校生のユリアーナさん!」
「はい」
「教科書の100…………クラウディア様!」
歴史の先生が固まってしまった。
「えっ?」
私は驚いて先生を見た。
「いえ、何でも無いです。100ページから読んでください」
お父様と同じくらいの年齢のベルツ先生はとても慌てていた。
クラウディアって間違えて呼ばれるのは二度目だ。
誰なのだろう?
でも、そのような高位貴族の令嬢の名前は知らない。
エックお兄様にでも聞けば良いんだろうか?
私にはよく判らなかった。
二時間の数学も終わって次は2時間連続の剣術の時間だ。
女だてらに剣術かと皆に言われるのが癪だけど、選択科目が裁縫か剣術しかなかったのだ。裁縫の不得意な私の選択肢には剣術しか残っていなかったのだ。裁縫にはおそらく女しかいずに、絡まれていたベティが心配だったけれど、どうしようもなかった。
「グレゴール、女子更衣室はどこにあるの?」
「えっ? ユリアーナ様は裁縫ではないのですか?」
グレゴールも驚いていた。
「私は裁縫は一番苦手なの。そんなのに行くくらいなら剣を振っているわ」
「しかし、帝国の男達は手加減を知りませんよ」
「大丈夫だから」
心配するグレゴールに私は微笑みかけた。
更衣室で戦闘服に着替えると私は剣術のクラスに向かった。
「えっ、女が剣術かよ」
「生意気な奴だよな」
「殿下にも偉そうにしていた奴だよな」
クラスの男連中が私をじろじろ見てくれた。
「ええと、君はユリアーナさんか。良いのかね、剣術クラスで?」
「はい、ハンブルクでは散々やっていましたから」
お兄様の死の特訓に比べれば全然大したことはないはずだ。
「履歴書に騎士とあったけれど、何かの間違いだよね」
「いいえ、我が国では騎士として認められています」
「何だって、こんなか弱い女の子が騎士だって」
「ハンブルクにはまともな騎士がいないのか?」
大きな男が嘲るように叫んでくれた。
確か、エアハルトだったと思う。
「何か口だけでかい男がいるのね」
私は挑発するように呟いた。
「何だと、誰が口だけでかいだ! 転校生。貴様、ここでは地位なんて関係無いぞ!」
エアハルトは怒りだした。
「地位なんて気にしたことも無いわ。良かったらかかってらっしゃいよ」
「何だと、いい気になりおって」
激高したエアハルトが私にかかってこようとした。
「待て、エアハルト! ユリアーナも挑発はしない」
ドレーゼ先生は私達を止めたのだ。
「先生、ここまで馬鹿にされて黙っている訳には参りません。こいつは聖女様にも殿下にも不敬な態度を取っているんです。俺にやらせてください」
「しかし、お前が本気出してやるとけが人が出るしな」
先生は私のか弱い姿に懸念を示してくれたらしい。
「先生、大丈夫ですよ。私、今までにお父様やお兄様にしか負けたことは無いですから」
「本当に良いのか」
先生は半信半疑で私を見た。
「大丈夫です。父には手加減するように言われていますから」
「はああああ! 貴様どこまで俺様を馬鹿にすれば気が済む。今こそ、力の違いを見せつけてやるわ」
男は今にも飛びかかってきそうだ。
「先生、良いですよね」
「まあ、そうだな、ユリアーナさんも少しは反省すれば良い。エアハルトは本気出してやるなよ。お前は学年の剣術大会で二位になっているんだから」
先生は釘を刺してくれたんだけど、余計なお世話だ。
「あなたこそ、本気出さないと瞬殺するわよ」
「もう許さねえ、ウォーーーーー」
エアハルトは全力で打ち込んできた。
「この馬鹿、本気でやる奴があるか」
先生はそう言ったが止めようとしなかった。
それで無くてはやる意味がない。
私はエアハルトの全力の斬撃を剣で受け止めたのだ。
ガツン!
大きな音とともに手が痺れる。
「嘘、あの女、エアハルトの全力の打ち込みを受けたぞ」
「信じられない」
「いや、エアハルトはこれからだろう」
「ほう、少しはやるな」
「遊びは良いわ。本気で来なさい」
「何を、もう許さん、ウォーーーーー」
エアハルトは大声で叫びながら全力で私に打ち込みを繰り出した。
次々に息つく暇も無いほど打ち込んでくる。
私はそれを軽々と剣で受けた。
「な、何を」
必死に打ち込みを軽々受けられてエアハルトは汗をかきだした。
肩で息をするようになっていた。
「この胸無し。喰らえ!」
「な、何ですって!」
こんな脳筋男に胸無しなんて呼ばれたくない!
私はカチンと頭にきたのだ。
渾身のエアハルトの打ち込みを躱すと、怒った私の横殴りの剣がエアハルトの鎧の横腹にヒットした。
「ギャー」
エアハルトは唖然と見ている男達のところに飛んで行ったのだ。
男達を巻き込んで盛大に倒れてくれた。
「えっ、またやり過ぎた!」
そう言って慌てる私を先生含めた男達が唖然として見ていたのだ。
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