モノクロ

りっこ

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モノクロ

あの日

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あの日は雪が降っていた日。


「今日寒いね、、、フー、、、息も白いや」



「そうだな。」



こんな会話をしているとお前はくっついてきたな。



付き合って2回目の冬だっけ。



いつもと何も変わらない帰り道。



「こうしてるとあったかいや。フフフッ」



その日は不思議とまだ一緒にいたかった。



「、、、なぁ、今日なんかあんの?」



「なにもないよ?どうしたの?あ!そうだあの木の下いかない?」



と言ってきたのはなんでだったんだろう。



それが最後の冬になるとは知らずに。



その日は帰ってから電話をつなげて話していた。



寝れるまで起きてたっけな。



「歩!!好きだよ~笑」



「なに笑ってんだよ笑俺も好きだよ」



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「ねぇ歩?大好きだよ?」



「俺の方が大好きだな笑」



「え~!!ぼくの方が大好きだもん!!」



「わかったわかった笑」



「あのさ、話変わるんだけど冬に咲く桜ってないのかな?桜、見たいな~」



そう言ってすぐに寝息をたてて寝はじめた。



その数時間後、、、、、。



『電話切れちゃった、、、』との一通のメール。




これが最後のやり取りになるなんてな、、、。
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