長く白い道が続くこの場所で

りっこ

文字の大きさ
上 下
1 / 4

プロローグ

しおりを挟む
長く白い道が続くこの場所で

歩き慣れたこの道を  
白い息を吐きながら
僕はひとりで寂しく
とぼとぼ歩いていた
歩き進んでみれば
あたりは真っ白になって
まるで終わることのない
白い砂漠みたいだな
どこまでも続く道に
目を凝らしじっと見つめる
僕は君を見つけた

長く白い道が続くこの場所で
僕は君と出会ったんだ
だけど君は僕のことを見つけると
顔を赤らめて僕の
「待ってよ」の声も聞かずに
消えるように去っていった

ある日の休日の夕暮れ
とぼとぼ歩いていると
見たことのある横顔が
僕の横を通り過ぎた
気がつけば無我夢中で
追いかけるその後ろ姿
ちゃんと君に伝えなくちゃ

長く白い道が続くこの場所で
僕は君に恋をした
わかってるこの恋は叶わないことを
だけどちゃんと伝えたい
君がたとえ幽霊でも
君のことが大好きです










ある日突然、俺の彼女が姿を消した。










もう会えないと思っていた。










でもまた会えることが出来た。










なんとも悲しい状況で。
しおりを挟む

処理中です...