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或いは夢のようなはじまり
17 道場にて
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バスから降りた頃には、さすがに冷静さを取り戻していた直樹である。
どうにも香月が絡むと正常な判断を下せなくなる事が多いのは、決して気のせいではない。
さっきの件にしてもそうだ。直樹自身に非はないのだから、もっと落ち着いて話せばいいだけの事なのに。
(依存……ってやつなのかね)
自問し、過去の自身を振り返ってみる。
香月が修学旅行で数日の間会えない事があったが、直樹自身は平穏であったものだ。
距離的な原因に対して、直樹は揺らいだりはしない。
自覚している。香月の心が離れていく事が怖いのだ。
半ば家族のような生活もしているが、一人の異性として意識してもいる。
普段からの自制とて、それなりに苦労しているくらいだ。
しかしその一方で、直樹自身の半身のようにも感じている。
依存というよりも共生。
香月なくして直樹の存在などありえない。
自身の事ながら、客観的に認識できているのも不思議な話だ。
へりくだって香月の御機嫌取りに終始するつもりもないが、全幅の信頼を得るためにも直樹は強くあらねばならない。
必要なのが強さばかりでない事は承知している。
しかし、強さがなければそれ以外のものがついてこない事も、身をもって経験している。
「……?」
背後の気配に違和感を覚え、直樹は足を止めて振り返った。
何者の姿も見えない。
まだ日は高いが、この地に時間はあまり関係ない。郊外である以上に、この周辺は直樹の向かう先の所有する地であるのだ。
なだらかな坂を上る先には、目的とする道場とその屋敷以外には何もない。
その屋敷に住む者も僅かしかおらず、この場で誰かとすれ違う事がいかに稀有なものであるか。
小学生の頃から通い慣れた道であり、人が隠れるのに適した場所がない事もよく知っている。
(気のせい……だよな?)
何かに尾けられるような覚えもない。
マンションの爆発事故に遭遇した事による影響か、自覚していない部分に不調をもたらしているのだと思いたかった。
実際、半壊したマンションでは見たくなかったものも目にしているのだ。
しっかりと説明できる根拠が無いにしても、これは気を抜いてはいけない状態なのだという事も理解している。
(しかし、理由がわからないな)
これから起きるかも知れない最悪の状況というものをいくつか想定しながらも、そこに自身の意志が介在していない事は理不尽としか言いようがない。
世の中の事象には必ず因果――原因があり、そして結果がある。
その過程で災厄とも呼ぶべき影が自身を通過する場合、回避は決して不可能ではない。
だが、その影が自身を狙っているのであれば、その理由を知りえない限りは無傷の回避は困難を極める。絶望的とさえ言ってよいだろう。
悪意とも呼べる影が自身の背を遥か遠方から見つめている――直樹が感じたのは、そんな曖昧なものである。
(もう少し時間が経たないと、ハッキリしないか)
感覚が遠すぎて、思い過ごしなのかどうかも判然としない。
ちょっとばかり目を離した隙に背後にまで詰め寄られる事もないとは思うが、注意だけは怠らないようにと自身に言い聞かせる。
雑念を払うように、直樹は向かうべき方向へと足を向け直した。
目指しているのは、もう数分も歩いた先にある『日高道場』。
実戦剣術を請うている道場であるが、道場主の日高九郎は一風変わった人物という印象を直樹は持っている。
出身地の詳細は不明だが、日本人でない事は疑いようもない風貌をしている。帰化したのは相当に昔の事なのか、会話の中での意思疎通に齟齬を感じた事はない。
直樹が日高に感じている奇異さは、日高が剣道を嗜んでいない事にある。
国際大会の種目にもなっている剣道である。日本の地を踏んだ事のない外国人であっても、剣に興味を持つ機会があれば剣道の存在を知らずにいるという事もないだろう。
ましてや日高は日本人としての生活が長い。そんな日高が剣道に見向きもせずに実戦剣術に固執し続けるには、相応の理由がなければおかしい。
もっとも、そんな実戦剣術であるからこそ、直樹がこうして通い続けている理由でもあるのだが。
「ふむ、来たか」
道場の戸口をくぐると、痩身の男が木刀を振るっていた手を止めた。
日高九郎は青みがかった銀髪が目を引くが、実際に相対してみると、その眼光こそに引きつけられる。
多くの皺が刻まれた表情は、間違いなく日高が老齢である事を表している。
しかし紺碧に彩られた瞳は猛禽のごとき光を宿しており、何者にも屈しない精神を持ち合わせているのだと相手に悟らせる。
剣の腕前も相当なものであり、剣のみに頼らない『何でも有り』ともなれば、直樹では手も足も出ないほどの強さを見せつけられる。
強くなるには実戦あるのみだと日高は言うが、当の日高はどこでどれだけの実戦を重ねてきたというのだろうか。
「さて、今日は……」
日高は言葉を切り、直樹が背にした戸口を見遣った。
「?」
珍しく自分以外に誰かが来たのかと思ったが、戸口付近には誰が来た気配もない。
「いや、なんでもない。着替えてくるといい」
戸口から目を離さないまま、日高は静かに言った。
「今日は少しばかり、手荒に稽古をつけてやる」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「よし。今日はこの位にしておこうか」
日高の持つ木刀が床板を突いた。小気味良い音が道場全体に響く。
(あ……ありがとう、ございました)
そう言ったつもりだったが、床に這いつくばった直樹の喉からは意味不明な呻き声が搾り出されたのみである。
「いつまでも寝ていると、風邪をひくぞ」
疲労困憊の直樹とは対照的に、日高は涼しい顔のままで道場を後にした。
(確かに、手荒だったなぁ……)
このまま眠りたくなる衝動をこらえ、上体を引きずるようにして起こす。
「……、…ふぅ」
倉庫から雑巾とバケツを引っ張り出し、汗の飛び散った床を拭き始める。
「よくもまぁ、こんなに汗が出てくるもんだぜ」
絞れる程に汗をかくなど、炎天下に長時間あっても体験できるようなものでもない。
そのほとんどが直樹の流した汗であり、日高はこの一割も汗をかいていないだろう。
それにしてもと、考える。
この道場に出入りしているのは、自分以外に何人いるのだろうかと。
週に一度しか足を運ばないせいもあるのだろうが、これまで道場では日高以外の誰とも会った事がない。
(いや……ひとり、いたな)
日高の孫を、一度だけ見た事があった。
『うっせえ! クソジジいっ!!』
そう叫んで道場から飛び出していった後ろ姿。
日高なりに思うところがあって剣術を教え込んでいるそうだが、本人にその気がないのか、サボり癖は相当なものだったらしい。
それでも実力はつけてきていたという話であり、直樹と同い年だとも聞いたので、道場で顔を合わせたならば手合わせをお願いしようと考えていた。
気まぐれに道場に来る事もあるそうだが、残念ながら直樹の居る時間帯と重なった事はない。
そもそもスポーツとしての剣道を教えている道場ではなく、稽古の相手が日高のみというのは寂しいものがある。
実戦剣術。
究極的に言ってしまえば、他者を傷付ける以外に使い道のない技術だ。
直樹には強くならねばならない理由があるが、おいそれと修得して良い技術ではないのだとも理解している。
直樹の父と日高は思いのほか懇意であったのだろう、こうして稽古をつけてもらえているのはその一点にほかならない。
父の紹介がなければ、この道場の場所すら知らずにいたに違いないのだ。
(強く……)
庇護対象である少女を思い浮かべる。
両親と死別し、身近に親類もいない。生来の明るさのために傍目には分からないが、人知れずに涙を流している事だってあるだろう。
そして本人は気付いていないようだが、人ならざる存在に魅入られやすいという体質。
もちろんそれは常人と比べてという程度のものだが、直樹にしてみれば不安要素と視するに十分なものである。
幸いにして直樹の家系は霊感が他者よりも優れているという素養があり、それも直樹に決意をさせる要因になっていた。
(香月を護る)
彼女に襲いくる、あらゆる存在から。
両親にすら語った事のない決意だったが、日高もまた直樹の真剣さを感じ取ってくれたからこそ、道場に通う事を許しているのかもしれない。
そういった意味では、手荒であっても強くなるための稽古こそ望むところではある。
「よし、こんなものか」
きっちりと磨き終わった床を満足げに眺める。
どんなに疲労していても、道具や修練の場への礼節は欠かしてはならない。後は胴着の洗濯を残すのみだ。
「直樹」
名を呼ばれ振り返ってみると、日高が姿を見せていた。
稽古が終われば自室に引っ込んでしまう事が常となっている日高にしては、珍しい行動だと思った。
「別に心配せずとも、掃除をサボったりはしませんよ」
そう口を開きかけた直樹だったが、日高が求めているのは談笑の時間ではないのだと肌で感じた。日高へと正対し背筋を伸ばす。
「ここ数日――」
日高は正面に立つ直樹から視線を逸らさないでいるが、その眼差しは直樹よりもずっと遠くに向けられているかのようだ。
「殺気にも似た気配が、町全体に漂い始めている。無分別な悪意とは違うようだが、良くない存在が根付こうとしているのかもしれんな」
日高の言葉は、直樹が感じた事と同じものを指していた。
日高ほどの実力者が言うのであれば、やはり錯覚などではなかったのだという、確信にも近い思いを抱く。
快く歓迎できる事態ではないが、共通した認識を持つ者がいるという事が、心構えを持つための余裕を生む。
「それがどういった形で現れるものか。ともかく、覚悟は常に求められるのだと忘れるな」
日高の言葉に、直樹はゆっくりとだが、強く頷いた。
どうにも香月が絡むと正常な判断を下せなくなる事が多いのは、決して気のせいではない。
さっきの件にしてもそうだ。直樹自身に非はないのだから、もっと落ち着いて話せばいいだけの事なのに。
(依存……ってやつなのかね)
自問し、過去の自身を振り返ってみる。
香月が修学旅行で数日の間会えない事があったが、直樹自身は平穏であったものだ。
距離的な原因に対して、直樹は揺らいだりはしない。
自覚している。香月の心が離れていく事が怖いのだ。
半ば家族のような生活もしているが、一人の異性として意識してもいる。
普段からの自制とて、それなりに苦労しているくらいだ。
しかしその一方で、直樹自身の半身のようにも感じている。
依存というよりも共生。
香月なくして直樹の存在などありえない。
自身の事ながら、客観的に認識できているのも不思議な話だ。
へりくだって香月の御機嫌取りに終始するつもりもないが、全幅の信頼を得るためにも直樹は強くあらねばならない。
必要なのが強さばかりでない事は承知している。
しかし、強さがなければそれ以外のものがついてこない事も、身をもって経験している。
「……?」
背後の気配に違和感を覚え、直樹は足を止めて振り返った。
何者の姿も見えない。
まだ日は高いが、この地に時間はあまり関係ない。郊外である以上に、この周辺は直樹の向かう先の所有する地であるのだ。
なだらかな坂を上る先には、目的とする道場とその屋敷以外には何もない。
その屋敷に住む者も僅かしかおらず、この場で誰かとすれ違う事がいかに稀有なものであるか。
小学生の頃から通い慣れた道であり、人が隠れるのに適した場所がない事もよく知っている。
(気のせい……だよな?)
何かに尾けられるような覚えもない。
マンションの爆発事故に遭遇した事による影響か、自覚していない部分に不調をもたらしているのだと思いたかった。
実際、半壊したマンションでは見たくなかったものも目にしているのだ。
しっかりと説明できる根拠が無いにしても、これは気を抜いてはいけない状態なのだという事も理解している。
(しかし、理由がわからないな)
これから起きるかも知れない最悪の状況というものをいくつか想定しながらも、そこに自身の意志が介在していない事は理不尽としか言いようがない。
世の中の事象には必ず因果――原因があり、そして結果がある。
その過程で災厄とも呼ぶべき影が自身を通過する場合、回避は決して不可能ではない。
だが、その影が自身を狙っているのであれば、その理由を知りえない限りは無傷の回避は困難を極める。絶望的とさえ言ってよいだろう。
悪意とも呼べる影が自身の背を遥か遠方から見つめている――直樹が感じたのは、そんな曖昧なものである。
(もう少し時間が経たないと、ハッキリしないか)
感覚が遠すぎて、思い過ごしなのかどうかも判然としない。
ちょっとばかり目を離した隙に背後にまで詰め寄られる事もないとは思うが、注意だけは怠らないようにと自身に言い聞かせる。
雑念を払うように、直樹は向かうべき方向へと足を向け直した。
目指しているのは、もう数分も歩いた先にある『日高道場』。
実戦剣術を請うている道場であるが、道場主の日高九郎は一風変わった人物という印象を直樹は持っている。
出身地の詳細は不明だが、日本人でない事は疑いようもない風貌をしている。帰化したのは相当に昔の事なのか、会話の中での意思疎通に齟齬を感じた事はない。
直樹が日高に感じている奇異さは、日高が剣道を嗜んでいない事にある。
国際大会の種目にもなっている剣道である。日本の地を踏んだ事のない外国人であっても、剣に興味を持つ機会があれば剣道の存在を知らずにいるという事もないだろう。
ましてや日高は日本人としての生活が長い。そんな日高が剣道に見向きもせずに実戦剣術に固執し続けるには、相応の理由がなければおかしい。
もっとも、そんな実戦剣術であるからこそ、直樹がこうして通い続けている理由でもあるのだが。
「ふむ、来たか」
道場の戸口をくぐると、痩身の男が木刀を振るっていた手を止めた。
日高九郎は青みがかった銀髪が目を引くが、実際に相対してみると、その眼光こそに引きつけられる。
多くの皺が刻まれた表情は、間違いなく日高が老齢である事を表している。
しかし紺碧に彩られた瞳は猛禽のごとき光を宿しており、何者にも屈しない精神を持ち合わせているのだと相手に悟らせる。
剣の腕前も相当なものであり、剣のみに頼らない『何でも有り』ともなれば、直樹では手も足も出ないほどの強さを見せつけられる。
強くなるには実戦あるのみだと日高は言うが、当の日高はどこでどれだけの実戦を重ねてきたというのだろうか。
「さて、今日は……」
日高は言葉を切り、直樹が背にした戸口を見遣った。
「?」
珍しく自分以外に誰かが来たのかと思ったが、戸口付近には誰が来た気配もない。
「いや、なんでもない。着替えてくるといい」
戸口から目を離さないまま、日高は静かに言った。
「今日は少しばかり、手荒に稽古をつけてやる」
◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
「よし。今日はこの位にしておこうか」
日高の持つ木刀が床板を突いた。小気味良い音が道場全体に響く。
(あ……ありがとう、ございました)
そう言ったつもりだったが、床に這いつくばった直樹の喉からは意味不明な呻き声が搾り出されたのみである。
「いつまでも寝ていると、風邪をひくぞ」
疲労困憊の直樹とは対照的に、日高は涼しい顔のままで道場を後にした。
(確かに、手荒だったなぁ……)
このまま眠りたくなる衝動をこらえ、上体を引きずるようにして起こす。
「……、…ふぅ」
倉庫から雑巾とバケツを引っ張り出し、汗の飛び散った床を拭き始める。
「よくもまぁ、こんなに汗が出てくるもんだぜ」
絞れる程に汗をかくなど、炎天下に長時間あっても体験できるようなものでもない。
そのほとんどが直樹の流した汗であり、日高はこの一割も汗をかいていないだろう。
それにしてもと、考える。
この道場に出入りしているのは、自分以外に何人いるのだろうかと。
週に一度しか足を運ばないせいもあるのだろうが、これまで道場では日高以外の誰とも会った事がない。
(いや……ひとり、いたな)
日高の孫を、一度だけ見た事があった。
『うっせえ! クソジジいっ!!』
そう叫んで道場から飛び出していった後ろ姿。
日高なりに思うところがあって剣術を教え込んでいるそうだが、本人にその気がないのか、サボり癖は相当なものだったらしい。
それでも実力はつけてきていたという話であり、直樹と同い年だとも聞いたので、道場で顔を合わせたならば手合わせをお願いしようと考えていた。
気まぐれに道場に来る事もあるそうだが、残念ながら直樹の居る時間帯と重なった事はない。
そもそもスポーツとしての剣道を教えている道場ではなく、稽古の相手が日高のみというのは寂しいものがある。
実戦剣術。
究極的に言ってしまえば、他者を傷付ける以外に使い道のない技術だ。
直樹には強くならねばならない理由があるが、おいそれと修得して良い技術ではないのだとも理解している。
直樹の父と日高は思いのほか懇意であったのだろう、こうして稽古をつけてもらえているのはその一点にほかならない。
父の紹介がなければ、この道場の場所すら知らずにいたに違いないのだ。
(強く……)
庇護対象である少女を思い浮かべる。
両親と死別し、身近に親類もいない。生来の明るさのために傍目には分からないが、人知れずに涙を流している事だってあるだろう。
そして本人は気付いていないようだが、人ならざる存在に魅入られやすいという体質。
もちろんそれは常人と比べてという程度のものだが、直樹にしてみれば不安要素と視するに十分なものである。
幸いにして直樹の家系は霊感が他者よりも優れているという素養があり、それも直樹に決意をさせる要因になっていた。
(香月を護る)
彼女に襲いくる、あらゆる存在から。
両親にすら語った事のない決意だったが、日高もまた直樹の真剣さを感じ取ってくれたからこそ、道場に通う事を許しているのかもしれない。
そういった意味では、手荒であっても強くなるための稽古こそ望むところではある。
「よし、こんなものか」
きっちりと磨き終わった床を満足げに眺める。
どんなに疲労していても、道具や修練の場への礼節は欠かしてはならない。後は胴着の洗濯を残すのみだ。
「直樹」
名を呼ばれ振り返ってみると、日高が姿を見せていた。
稽古が終われば自室に引っ込んでしまう事が常となっている日高にしては、珍しい行動だと思った。
「別に心配せずとも、掃除をサボったりはしませんよ」
そう口を開きかけた直樹だったが、日高が求めているのは談笑の時間ではないのだと肌で感じた。日高へと正対し背筋を伸ばす。
「ここ数日――」
日高は正面に立つ直樹から視線を逸らさないでいるが、その眼差しは直樹よりもずっと遠くに向けられているかのようだ。
「殺気にも似た気配が、町全体に漂い始めている。無分別な悪意とは違うようだが、良くない存在が根付こうとしているのかもしれんな」
日高の言葉は、直樹が感じた事と同じものを指していた。
日高ほどの実力者が言うのであれば、やはり錯覚などではなかったのだという、確信にも近い思いを抱く。
快く歓迎できる事態ではないが、共通した認識を持つ者がいるという事が、心構えを持つための余裕を生む。
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