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再会
ゆのかの夢
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「…無理するな。
大方…家には、帰りたくないんだろ?」
「…!!!」
星に、ピタリと、今のゆのかの気持ちを言い当てられる。
ゆのかは何も言えなかった。それはまさに、無言の肯定だった。
(よく考えたら……当たり前だよね…)
『禁海法に背いてまで海に飛び込んだこと、もう忘れたの?』
おそらく、“うみ”と名乗る男が、それとなく説明をしたのだろう。
「ゆのかが、どうしても家に帰りたくないなら…あたし達から1つ、提案がある。聞いてみないか?」
あいるの頼もしげな言い方に…ゆのかは思わず、首を縦に振った。
「あたし達の仲間になろーぜ!」
「仲…間……?」
「ここの船員にならないか?」
あいるは、ニッと笑った。
(船…員………
…………うん?)
ゆのかの目が、丸くなった。
「せ…せっ、船員…っ?!」
船員とは…船に乗って、海上で働く人たちのこと。いくら禁海法を施行されてるとはいえ、ゆのかだってそのくらい知っている。
禁海法がトワに広まっているこの時代に…慕っている2人が、船員をしていることに、ゆのかは驚きを隠せなかった。
(……まさか。)
浜辺に、あるはずのない“家”。あいるの、“船員”の言葉。
全てが1つに、繋がった気がした。
「ね…ねぇ……
ここ……この、部屋…って…」
「あぁ。うみから聞いてなかったか?」
「もちろん、船ん中だよ!」
「?!!!」
あっけらかんと言う星とあいるに、ゆのかは大慌てした。
「そっ…そんなこと、したらっ…死…刑……っ!
じゃ、なくてっ…ここ、禁海法っ…やってて………危ない…の…!!」
「あー、その辺は気にすんな。
あたし達、強いからさ!」
あいるは、親指をグッと立てた。
(強いと…平気なの…?)
そんなはずはないと、分かっていながらも……信頼しているあいるさんに言われたら、信じざるを得ない。
「おい、適当なこと言うな。
ゆのか。別に、強いから平気ってわけじゃない。ちゃんと理由はある。」
「それに…波花さんと奏多さんも、ここの船員だったんだぜっ?!」
「えっ…2人…も……?」
言われてみると…両親が生きていた頃、ゆのかは2人が国中を旅した話をよく聞いていた。ただ、あまり現実味がなく、両親の話を思い出す度に、ゆのかはずっとおとぎ話だと思っていた。
(でも……実は全部、本当の話だった…?)
それなら、あいると星が両親の後輩ということも、説明がつく。
混乱しているゆのかを、星は真っ直ぐ見つめた。
「ゆのか。夢はあるか?」
「夢……?」
「この船は、船員達の夢を叶えるために、広いトワを回ってる。」
ゆのかは…胸がギュッと締め付けられた。
(夢なんて…考えたこともなかった……)
監獄のような家。自由なんて存在しなかった。
どんなに足掻いても、ゆのかを待ち構えていたのは、いつだって地獄で
人を、不幸にすることしかできない無力な自分に、毎日打ちのめされていた。
「質問の仕方を変える。」
星は真っ直ぐ、ゆのかを見つめた。
「ゆのかは…ののかに、会いたくないか?」
頭をガンッ、と殴られたような、衝撃。
ゆのかは、全身の血が、目まぐるしく流れていくような感覚に陥った。
そして、我慢していた涙が、再び溢れ出す。
「………いっ…
会いっ…た、い………」
絶望の淵に立たされて、死を覚悟したはずだった。
大好きな家族に…この世で、たった1人の妹に…ゆのかは無性に、会いたくなった。そのためなら、海を渡ろうと思ってしまうほどに。
(本当は……そんなの無理だなんて、分かっていた………
でも…何もしないで、死ぬくらいなら……ののかに会える可能性に…賭けてみたかったの…………)
泣きじゃくるゆのかの背中を、星がさする。
「この船に乗れば、国中を旅することになる。
ののかにも…会えるかもしれない。」
ゆのか1人で探すより…この船に乗る方が、よっぽど会える可能性が広がる。
現に、あいると星と再会することができた。
(でも…この船に、乗るっていうことは…)
2人に、迷惑がかかるかもしれない。2人に、嫌な思いをさせるかもしれない。
(それなら…まだいい方で…
2人に、怪我させたり……最悪、死…)
「ゆのか!」
ハッ、と我に返る。あいるが、ニッと笑っている。
「一緒に旅しないか?あたし達も、ののかを捜してるし、ようやく見つかったゆのかと一緒にいたいと思ってる。」
「で…も……」
「…まだ分からないか?
あたしも星も、もう、ゆのかと離れたくねぇんだよ。」
「……!!」
離れたくない。あいるも、そう思ってくれている。それを聞いてしまって、ゆのかの決意が揺らぐ。
(だって、私はっ…幸せになっちゃ……いけないのに………)
膝に置いた手を、さらにきつく握りしめた。その小さな拳を、星が包み込む。
「俺とあいるは、この船の副船長をやっている。ゆのかを助けることもできる。
それに…俺達はトレジャーハンターだ。それなりに強い。」
「トレジャー…ハンター…?」
「財宝を探して、稼ぐ奴らのことだよ。
船員の半分以上は、トレジャーハンターを生業としてる。ゆのかを守ることだってできる。」
星の手の上に、涙がボロボロ零れ落ちた。それでも星は、濡れた手をどかさずにゆのかの顔を覗き込んだ。
「ゆのかが、普通に生活できるくらいの余裕もある。他の船員も…うるさいけど、良い奴ばかりだ。ゆのかが心配することは何もない。
だから…仲間になってくれないか?」
鼻をすすって、深呼吸をする。
(そんなこと…大好きな2人に、言われたら……こんな私でも、2人のそばにいていいんだって…自惚れちゃう………)
2人の温かさに触れて、ゆのかの気持ちが固まった。
「…ののかに、会えるまで。
それ、まで…ここに…いても………いい……?」
幸せにならないよう…ゆのかは、気持ちに線を引いて…この船に乗ることを、決意した。
「いぃーーっよっしゃあああっ!!」
あいるが、天高くガッツポーズをする。
「よっしゃ、星!アレやろーぜ!!」
「はぁ?1人でやれよ。」
「カワイイゆのかのためだろ?!
ほら、やるぞ!せーのっ」
あいるが掛け声をかける。
「ようこそ!“エール号”へ!!
あっ、てめ、裏切りやがって!声揃えろ!!」
「エール号っていうのは、この船の名前だ。
ゆのか。よろしくな。」
「1人で勝手に進めんじゃねぇよ!!!」
楽しそうにしているあいると星を見て、ゆのかもなんだか、嬉しくなってしまった。
(エール号………素敵な名前…)
ゆのかはしっかり、頭を下げた。
「こちら…こそ……
よろしく…お願い……します……」
「じゃ、さっさと出航しよーぜっ!
あたしっ、いかりに言ってくる!!」
「待て。
出航の前に、ゆのかに聞くことがある。」
星が改まってそう言った。
「さっきも言ったけど…船で、海を旅することになる。
こんな時代だからな。もし船で旅を続けることに抵抗があるなら…別の州で降ろすこともできる。ゆのかは、どうしたい?」
ゆのかの答えは、決まっていた。
「私…海が、好き……
だから…嬉しい。星さん…と…あいる…さん……と……離れたく、ない……」
考えていたことは杞憂だったようだ。星は、安心したように微笑む。
大方…家には、帰りたくないんだろ?」
「…!!!」
星に、ピタリと、今のゆのかの気持ちを言い当てられる。
ゆのかは何も言えなかった。それはまさに、無言の肯定だった。
(よく考えたら……当たり前だよね…)
『禁海法に背いてまで海に飛び込んだこと、もう忘れたの?』
おそらく、“うみ”と名乗る男が、それとなく説明をしたのだろう。
「ゆのかが、どうしても家に帰りたくないなら…あたし達から1つ、提案がある。聞いてみないか?」
あいるの頼もしげな言い方に…ゆのかは思わず、首を縦に振った。
「あたし達の仲間になろーぜ!」
「仲…間……?」
「ここの船員にならないか?」
あいるは、ニッと笑った。
(船…員………
…………うん?)
ゆのかの目が、丸くなった。
「せ…せっ、船員…っ?!」
船員とは…船に乗って、海上で働く人たちのこと。いくら禁海法を施行されてるとはいえ、ゆのかだってそのくらい知っている。
禁海法がトワに広まっているこの時代に…慕っている2人が、船員をしていることに、ゆのかは驚きを隠せなかった。
(……まさか。)
浜辺に、あるはずのない“家”。あいるの、“船員”の言葉。
全てが1つに、繋がった気がした。
「ね…ねぇ……
ここ……この、部屋…って…」
「あぁ。うみから聞いてなかったか?」
「もちろん、船ん中だよ!」
「?!!!」
あっけらかんと言う星とあいるに、ゆのかは大慌てした。
「そっ…そんなこと、したらっ…死…刑……っ!
じゃ、なくてっ…ここ、禁海法っ…やってて………危ない…の…!!」
「あー、その辺は気にすんな。
あたし達、強いからさ!」
あいるは、親指をグッと立てた。
(強いと…平気なの…?)
そんなはずはないと、分かっていながらも……信頼しているあいるさんに言われたら、信じざるを得ない。
「おい、適当なこと言うな。
ゆのか。別に、強いから平気ってわけじゃない。ちゃんと理由はある。」
「それに…波花さんと奏多さんも、ここの船員だったんだぜっ?!」
「えっ…2人…も……?」
言われてみると…両親が生きていた頃、ゆのかは2人が国中を旅した話をよく聞いていた。ただ、あまり現実味がなく、両親の話を思い出す度に、ゆのかはずっとおとぎ話だと思っていた。
(でも……実は全部、本当の話だった…?)
それなら、あいると星が両親の後輩ということも、説明がつく。
混乱しているゆのかを、星は真っ直ぐ見つめた。
「ゆのか。夢はあるか?」
「夢……?」
「この船は、船員達の夢を叶えるために、広いトワを回ってる。」
ゆのかは…胸がギュッと締め付けられた。
(夢なんて…考えたこともなかった……)
監獄のような家。自由なんて存在しなかった。
どんなに足掻いても、ゆのかを待ち構えていたのは、いつだって地獄で
人を、不幸にすることしかできない無力な自分に、毎日打ちのめされていた。
「質問の仕方を変える。」
星は真っ直ぐ、ゆのかを見つめた。
「ゆのかは…ののかに、会いたくないか?」
頭をガンッ、と殴られたような、衝撃。
ゆのかは、全身の血が、目まぐるしく流れていくような感覚に陥った。
そして、我慢していた涙が、再び溢れ出す。
「………いっ…
会いっ…た、い………」
絶望の淵に立たされて、死を覚悟したはずだった。
大好きな家族に…この世で、たった1人の妹に…ゆのかは無性に、会いたくなった。そのためなら、海を渡ろうと思ってしまうほどに。
(本当は……そんなの無理だなんて、分かっていた………
でも…何もしないで、死ぬくらいなら……ののかに会える可能性に…賭けてみたかったの…………)
泣きじゃくるゆのかの背中を、星がさする。
「この船に乗れば、国中を旅することになる。
ののかにも…会えるかもしれない。」
ゆのか1人で探すより…この船に乗る方が、よっぽど会える可能性が広がる。
現に、あいると星と再会することができた。
(でも…この船に、乗るっていうことは…)
2人に、迷惑がかかるかもしれない。2人に、嫌な思いをさせるかもしれない。
(それなら…まだいい方で…
2人に、怪我させたり……最悪、死…)
「ゆのか!」
ハッ、と我に返る。あいるが、ニッと笑っている。
「一緒に旅しないか?あたし達も、ののかを捜してるし、ようやく見つかったゆのかと一緒にいたいと思ってる。」
「で…も……」
「…まだ分からないか?
あたしも星も、もう、ゆのかと離れたくねぇんだよ。」
「……!!」
離れたくない。あいるも、そう思ってくれている。それを聞いてしまって、ゆのかの決意が揺らぐ。
(だって、私はっ…幸せになっちゃ……いけないのに………)
膝に置いた手を、さらにきつく握りしめた。その小さな拳を、星が包み込む。
「俺とあいるは、この船の副船長をやっている。ゆのかを助けることもできる。
それに…俺達はトレジャーハンターだ。それなりに強い。」
「トレジャー…ハンター…?」
「財宝を探して、稼ぐ奴らのことだよ。
船員の半分以上は、トレジャーハンターを生業としてる。ゆのかを守ることだってできる。」
星の手の上に、涙がボロボロ零れ落ちた。それでも星は、濡れた手をどかさずにゆのかの顔を覗き込んだ。
「ゆのかが、普通に生活できるくらいの余裕もある。他の船員も…うるさいけど、良い奴ばかりだ。ゆのかが心配することは何もない。
だから…仲間になってくれないか?」
鼻をすすって、深呼吸をする。
(そんなこと…大好きな2人に、言われたら……こんな私でも、2人のそばにいていいんだって…自惚れちゃう………)
2人の温かさに触れて、ゆのかの気持ちが固まった。
「…ののかに、会えるまで。
それ、まで…ここに…いても………いい……?」
幸せにならないよう…ゆのかは、気持ちに線を引いて…この船に乗ることを、決意した。
「いぃーーっよっしゃあああっ!!」
あいるが、天高くガッツポーズをする。
「よっしゃ、星!アレやろーぜ!!」
「はぁ?1人でやれよ。」
「カワイイゆのかのためだろ?!
ほら、やるぞ!せーのっ」
あいるが掛け声をかける。
「ようこそ!“エール号”へ!!
あっ、てめ、裏切りやがって!声揃えろ!!」
「エール号っていうのは、この船の名前だ。
ゆのか。よろしくな。」
「1人で勝手に進めんじゃねぇよ!!!」
楽しそうにしているあいると星を見て、ゆのかもなんだか、嬉しくなってしまった。
(エール号………素敵な名前…)
ゆのかはしっかり、頭を下げた。
「こちら…こそ……
よろしく…お願い……します……」
「じゃ、さっさと出航しよーぜっ!
あたしっ、いかりに言ってくる!!」
「待て。
出航の前に、ゆのかに聞くことがある。」
星が改まってそう言った。
「さっきも言ったけど…船で、海を旅することになる。
こんな時代だからな。もし船で旅を続けることに抵抗があるなら…別の州で降ろすこともできる。ゆのかは、どうしたい?」
ゆのかの答えは、決まっていた。
「私…海が、好き……
だから…嬉しい。星さん…と…あいる…さん……と……離れたく、ない……」
考えていたことは杞憂だったようだ。星は、安心したように微笑む。
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