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第2章:卍に雁字搦め
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━ 昭和15年11月1日
「少佐殿、ありがとうございます。このような贅沢な寿司屋にお連れいただきまして。」
「いえいえ、文芸護国会で名士たる相馬先生への労いですよ。」
この日、文芸護国会の会合終了後、金山は相馬を「大國屋」へと連れて行った。
「大國屋」は新京の歓楽街、吉野町に構える高級寿司屋だ。
関東軍の将校や満州国に出向している官僚御用達の店で旬の魚介類や酒類も豊富に揃っている。
「いらっしゃい。お、金山少佐じゃないですか。」
「板さん。清酒の熱燗と旬の握りを。」
「はいよ。少佐、そちらさんは。」
「ああ、紹介しましょう。こちらは文芸評論家の相馬先生です。」
「どうも。」
「へえ。近頃の将校さんは文士の方とも付き合いあるんですかいな。」
「満州文芸護国会との連絡役も兼任してまして。」
「なんやら色々付き合いがあるんですな。」
金山は金鵄を咥え、マッチに火をつけた。
「しかしいいんですか。結構高いのでは…。」
「勘定なら大丈夫ですよ。毎月司令部が経費として払ってくれますので。」
「いや、気前のいい方ですとチップもくださるんですよ。」
板前が熱燗と握り寿司を置きながら、付け加えた。
「岸さんなんかはよくチップくださいましたよ。あの人、桜を見ながらようけ寿司を美味しそうに食べてましたからな。」
「岸さんというと前まで経済部次長をされてた、あの?」
「そうです。いやぁ今や内地の次官に栄転されたそうじゃないですか。やはりお薬の効果が…。」
金山は煙を吐き出しながら咳払いをした。
「板さん。これ以上は色々と。」
「ちょいと喋りすぎちゃいましたな。失敬。」
金山は猪口に熱燗を注いだ。
「では文芸護国会の未来に乾杯。」
「か、乾杯。」
(「相手の懐に入るにはまずは酒から」か。)
熱燗を飲みながら金山は7月のあの日の事を思い出していた。
━ 昭和15年7月
第2次近衛内閣が組閣されたばかりの頃。
陸大(陸軍大学校)卒業間近だった金山はとある人物により市ヶ谷台の陸軍省に呼び出された。
「金山、久しぶりだな。」
市ヶ谷台の門をくぐると金山はタバコを咥えた男に声をかけられた。
「お久しぶりです、武藤閣下。」
武藤章。
陸軍の最大派閥、統制派の中心の男である。
金山が北志那方面軍の副官を務めていた頃に参謀副長だった人物だ。
前年の昭和14年に陸軍省の軍務局長に栄転。
「もうすぐ陸大卒業だと聞いてな。是非ともあの方に会わせたいと思ってな。」
「はあ。」
そう言いながら武藤は「あの方」の執務室である陸軍大臣室をノックした。
「武藤です。お連れ致しました。」
「入りたまえ。」
そこには部屋の主である東条陸相が腕を組み、椅子に腰掛けていた。
東条英機。
二・ニ六事件後、統制派の首領となった男である。
事件時、満州の関東憲兵隊司令官を務めており、皇道派を粛清。
その功績により関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監を歴任し、第2次近衛内閣の陸軍大臣となった。
「ダンカンバカ野郎。」
「はい?」
「失敬、時空の歪みが起きた。ま、掛け給え。」
「失礼致します。」
金山は武藤と共に大臣室のソファに腰掛けた。
「武藤くんから聞いておる。君は文学に精通してるそうだね。」
「はあ。」
そう、金山は日本の文化に溶け込むために誰よりも日本文学を熱心に愛読していた。
陸士(陸軍士官学校)の同期からは読書バカと揶揄される事もあったが、実は武藤もかつては文学青年だった。
そういった共通の趣味もあったため、北志那方面軍時代は武藤に目をかけてもらっていた。
陸大の受験に関しても面倒を見てもらった程だった。
「文学青年な君にうってつけの任務を与えよう。陸大卒業後、「満州文芸護国会」を監視してもらいたい。」
「満州文芸護国会、ですか?」
「そうだ。新京にある文士たちの集まりで支那事変勃発から間もない三年前に発足した。余が関東軍にいた頃は憲兵に睨みを利かせていたが、内地に異動してからは甘粕くんに見てもらっている。」
(甘粕。甘粕元憲兵大尉殿か。)
甘粕の陸士時代の教官が東条だった。
そういった関係から現在でも二人の関係は蜜月だというのが陸軍内部で専ら噂になっている。
「ところが甘粕くんも激務だ。そこで余としては彼の代わりに君に睨みを利かせて欲しいのだよ。」
「しかし閣下はなぜその護国会とやらを…。」
「余は満州文芸護国会を「アカの集まり」だと当たりをつけておる。」
「「アカの集まり」ですか?」
「そうだ。満州国は内地にいられなくなった転向組のアカも大勢おる。」
東条は肩を動かしながらタバコを咥えた。
間髪入れず金山はマッチを擦らせ、東条のタバコに火をつけた。
「おっ。気が利くな。」
「こういう利発な男なんですよ、金山くんは。」
「なるほど。敵が多い武藤くんが気に入るのもわかるな。それで、ああ。満州にはアカが多いという話だったな。」
「しかし転向して忠義を尽くしているのなら…。」
「甘いな。奴らの転向は表向き。裏ではソ連と通じている者もいると報告を受けている。」
「つまり、自分にはアカを監視し、万が一謀議があった場合は憲兵に報告する。それが閣下の仰る任務という事ですか?」
「その通りだ。さすがに飲み込みが早いな。」
東条は煙を吐き出しながら笑みを浮かべていた。
「しかし自分よりも適任者が…。」
「自分よりも日本人の方がふさわしいと言いたいのかね?」
「そうです。」
「違うな。君が「新附の民」だからこそふさわしいと余は考えている。」
新附の民とは大和人以外の朝鮮人や台湾人のような異民族の事だ。
「アカの奴らは何かと平等というが、それは奴らが上に立ち、残りの下の者を平等にするという意味だ。本質では人を見下しておる。だからこそ新附の民である君なら、奴らも油断する筈だ。」
「要するにアカの格下と見做される事で油断を誘うという事ですね。」
「そうだ。もちろん、もうすぐ陸大を卒業する君をただの監視役にはせん。「関東軍参謀」の肩書きも与えよう。」
関東軍参謀。
この肩書きは出世の登竜門である。
陸大は参謀養成の教育機関ではあるが、卒業生の誰もが上級司令部の参謀になれる訳ではない。
大部分は卒業後師団参謀、もしくは連隊の大隊長辺りになるのが通例だ。
「それだけではない。もしも文士気取りのアカ共を駆逐できたら、陸軍省軍務局に君の椅子を用意してやってもいい。」
陸軍省軍務局。
陸軍省の中枢機関で、ここで役職を務めれば末は陸軍大臣か参謀総長と言われている。
(いずれにせよ新附の民には異例の待遇だ。上手くいけば俺も統制派に与する事ができるかもしれん。)
「なあに。奴らの懐に入るには酒が一番だ。俺はそうやって政治家や他の省の連中とやり合ってるよ。」
武藤は笑いながら金山に語りかけた。
「少佐殿は文学もお詳しいのですね。」
「いや。日本人になりきろうと考えて、昔色々読んでいただけですよ。」
金山は鮪の握り寿司を食べながら語った。
「相馬先生の評論、早速読んでみましたよ。谷崎潤一郎論。あれは鋭いなと思いましたよ。」
「いやいや、軍人さんにそこまで言ってもらえるなんて恐れ多いですよ。」
最もこれは金山の本心からの評価だった。
そう、師匠選びさえ間違えなければ、師匠が「あんな事」にならなければ相馬は今頃内地で文士として名声を馳せていたかもしれない。
これがここひと月での相馬への評価だった。
「大國屋」を出た後、二人は別れた。
酔いを覚ますために相馬は櫻を吸いながら新京市内を散歩した。
やがて児玉公園に着くと、金山とヒナが並んで歩いているのを見かけた。
(あれ?あの二人、もうそんなに親しくなっていたのか?)
声を掛けようかと逡巡していたが、二人は木陰の中に入って行った。
「はあっ。あっ。」
馴染みのある嬌声が聞こえ、胸騒ぎがした相馬はこっそり木陰を覗くと、ヒナが木に手をつけ、後ろから金山が彼女の体を貫いていた。
(どういうことだ、これは。)
その時、ヒナと目が合ったような気がした。
ヒナは相馬に艶やかな笑みを浮かべているようだった。
夜空は巨大な満月が輝いていた。
逃げるようにして相馬はその場を立ち去った。
(これじゃまるで谷崎翁の卍じゃないか。)
満月に照らされたヒナの透き通るように白い乳房。
彼女の妖しくも美しい微笑み。
金山の恍惚とした表情。
鮮人でありながら日本人女史をモノにした優越感に満ちたあの顔。
それらに思いを馳せて、相馬のイチモツは痛いくらいにそそり勃っていた。
気が付くと相馬は自慰を始めていた。
━ ああ あの顔で あの声で
手柄頼むと 妻や子が
ちぎれる程に 振った旗
遠い雲間に また浮かぶ
どこかで流行りの軍歌「暁に祈る」のレコードがかかっていた。
「少佐殿、ありがとうございます。このような贅沢な寿司屋にお連れいただきまして。」
「いえいえ、文芸護国会で名士たる相馬先生への労いですよ。」
この日、文芸護国会の会合終了後、金山は相馬を「大國屋」へと連れて行った。
「大國屋」は新京の歓楽街、吉野町に構える高級寿司屋だ。
関東軍の将校や満州国に出向している官僚御用達の店で旬の魚介類や酒類も豊富に揃っている。
「いらっしゃい。お、金山少佐じゃないですか。」
「板さん。清酒の熱燗と旬の握りを。」
「はいよ。少佐、そちらさんは。」
「ああ、紹介しましょう。こちらは文芸評論家の相馬先生です。」
「どうも。」
「へえ。近頃の将校さんは文士の方とも付き合いあるんですかいな。」
「満州文芸護国会との連絡役も兼任してまして。」
「なんやら色々付き合いがあるんですな。」
金山は金鵄を咥え、マッチに火をつけた。
「しかしいいんですか。結構高いのでは…。」
「勘定なら大丈夫ですよ。毎月司令部が経費として払ってくれますので。」
「いや、気前のいい方ですとチップもくださるんですよ。」
板前が熱燗と握り寿司を置きながら、付け加えた。
「岸さんなんかはよくチップくださいましたよ。あの人、桜を見ながらようけ寿司を美味しそうに食べてましたからな。」
「岸さんというと前まで経済部次長をされてた、あの?」
「そうです。いやぁ今や内地の次官に栄転されたそうじゃないですか。やはりお薬の効果が…。」
金山は煙を吐き出しながら咳払いをした。
「板さん。これ以上は色々と。」
「ちょいと喋りすぎちゃいましたな。失敬。」
金山は猪口に熱燗を注いだ。
「では文芸護国会の未来に乾杯。」
「か、乾杯。」
(「相手の懐に入るにはまずは酒から」か。)
熱燗を飲みながら金山は7月のあの日の事を思い出していた。
━ 昭和15年7月
第2次近衛内閣が組閣されたばかりの頃。
陸大(陸軍大学校)卒業間近だった金山はとある人物により市ヶ谷台の陸軍省に呼び出された。
「金山、久しぶりだな。」
市ヶ谷台の門をくぐると金山はタバコを咥えた男に声をかけられた。
「お久しぶりです、武藤閣下。」
武藤章。
陸軍の最大派閥、統制派の中心の男である。
金山が北志那方面軍の副官を務めていた頃に参謀副長だった人物だ。
前年の昭和14年に陸軍省の軍務局長に栄転。
「もうすぐ陸大卒業だと聞いてな。是非ともあの方に会わせたいと思ってな。」
「はあ。」
そう言いながら武藤は「あの方」の執務室である陸軍大臣室をノックした。
「武藤です。お連れ致しました。」
「入りたまえ。」
そこには部屋の主である東条陸相が腕を組み、椅子に腰掛けていた。
東条英機。
二・ニ六事件後、統制派の首領となった男である。
事件時、満州の関東憲兵隊司令官を務めており、皇道派を粛清。
その功績により関東軍参謀長、陸軍次官、陸軍航空総監を歴任し、第2次近衛内閣の陸軍大臣となった。
「ダンカンバカ野郎。」
「はい?」
「失敬、時空の歪みが起きた。ま、掛け給え。」
「失礼致します。」
金山は武藤と共に大臣室のソファに腰掛けた。
「武藤くんから聞いておる。君は文学に精通してるそうだね。」
「はあ。」
そう、金山は日本の文化に溶け込むために誰よりも日本文学を熱心に愛読していた。
陸士(陸軍士官学校)の同期からは読書バカと揶揄される事もあったが、実は武藤もかつては文学青年だった。
そういった共通の趣味もあったため、北志那方面軍時代は武藤に目をかけてもらっていた。
陸大の受験に関しても面倒を見てもらった程だった。
「文学青年な君にうってつけの任務を与えよう。陸大卒業後、「満州文芸護国会」を監視してもらいたい。」
「満州文芸護国会、ですか?」
「そうだ。新京にある文士たちの集まりで支那事変勃発から間もない三年前に発足した。余が関東軍にいた頃は憲兵に睨みを利かせていたが、内地に異動してからは甘粕くんに見てもらっている。」
(甘粕。甘粕元憲兵大尉殿か。)
甘粕の陸士時代の教官が東条だった。
そういった関係から現在でも二人の関係は蜜月だというのが陸軍内部で専ら噂になっている。
「ところが甘粕くんも激務だ。そこで余としては彼の代わりに君に睨みを利かせて欲しいのだよ。」
「しかし閣下はなぜその護国会とやらを…。」
「余は満州文芸護国会を「アカの集まり」だと当たりをつけておる。」
「「アカの集まり」ですか?」
「そうだ。満州国は内地にいられなくなった転向組のアカも大勢おる。」
東条は肩を動かしながらタバコを咥えた。
間髪入れず金山はマッチを擦らせ、東条のタバコに火をつけた。
「おっ。気が利くな。」
「こういう利発な男なんですよ、金山くんは。」
「なるほど。敵が多い武藤くんが気に入るのもわかるな。それで、ああ。満州にはアカが多いという話だったな。」
「しかし転向して忠義を尽くしているのなら…。」
「甘いな。奴らの転向は表向き。裏ではソ連と通じている者もいると報告を受けている。」
「つまり、自分にはアカを監視し、万が一謀議があった場合は憲兵に報告する。それが閣下の仰る任務という事ですか?」
「その通りだ。さすがに飲み込みが早いな。」
東条は煙を吐き出しながら笑みを浮かべていた。
「しかし自分よりも適任者が…。」
「自分よりも日本人の方がふさわしいと言いたいのかね?」
「そうです。」
「違うな。君が「新附の民」だからこそふさわしいと余は考えている。」
新附の民とは大和人以外の朝鮮人や台湾人のような異民族の事だ。
「アカの奴らは何かと平等というが、それは奴らが上に立ち、残りの下の者を平等にするという意味だ。本質では人を見下しておる。だからこそ新附の民である君なら、奴らも油断する筈だ。」
「要するにアカの格下と見做される事で油断を誘うという事ですね。」
「そうだ。もちろん、もうすぐ陸大を卒業する君をただの監視役にはせん。「関東軍参謀」の肩書きも与えよう。」
関東軍参謀。
この肩書きは出世の登竜門である。
陸大は参謀養成の教育機関ではあるが、卒業生の誰もが上級司令部の参謀になれる訳ではない。
大部分は卒業後師団参謀、もしくは連隊の大隊長辺りになるのが通例だ。
「それだけではない。もしも文士気取りのアカ共を駆逐できたら、陸軍省軍務局に君の椅子を用意してやってもいい。」
陸軍省軍務局。
陸軍省の中枢機関で、ここで役職を務めれば末は陸軍大臣か参謀総長と言われている。
(いずれにせよ新附の民には異例の待遇だ。上手くいけば俺も統制派に与する事ができるかもしれん。)
「なあに。奴らの懐に入るには酒が一番だ。俺はそうやって政治家や他の省の連中とやり合ってるよ。」
武藤は笑いながら金山に語りかけた。
「少佐殿は文学もお詳しいのですね。」
「いや。日本人になりきろうと考えて、昔色々読んでいただけですよ。」
金山は鮪の握り寿司を食べながら語った。
「相馬先生の評論、早速読んでみましたよ。谷崎潤一郎論。あれは鋭いなと思いましたよ。」
「いやいや、軍人さんにそこまで言ってもらえるなんて恐れ多いですよ。」
最もこれは金山の本心からの評価だった。
そう、師匠選びさえ間違えなければ、師匠が「あんな事」にならなければ相馬は今頃内地で文士として名声を馳せていたかもしれない。
これがここひと月での相馬への評価だった。
「大國屋」を出た後、二人は別れた。
酔いを覚ますために相馬は櫻を吸いながら新京市内を散歩した。
やがて児玉公園に着くと、金山とヒナが並んで歩いているのを見かけた。
(あれ?あの二人、もうそんなに親しくなっていたのか?)
声を掛けようかと逡巡していたが、二人は木陰の中に入って行った。
「はあっ。あっ。」
馴染みのある嬌声が聞こえ、胸騒ぎがした相馬はこっそり木陰を覗くと、ヒナが木に手をつけ、後ろから金山が彼女の体を貫いていた。
(どういうことだ、これは。)
その時、ヒナと目が合ったような気がした。
ヒナは相馬に艶やかな笑みを浮かべているようだった。
夜空は巨大な満月が輝いていた。
逃げるようにして相馬はその場を立ち去った。
(これじゃまるで谷崎翁の卍じゃないか。)
満月に照らされたヒナの透き通るように白い乳房。
彼女の妖しくも美しい微笑み。
金山の恍惚とした表情。
鮮人でありながら日本人女史をモノにした優越感に満ちたあの顔。
それらに思いを馳せて、相馬のイチモツは痛いくらいにそそり勃っていた。
気が付くと相馬は自慰を始めていた。
━ ああ あの顔で あの声で
手柄頼むと 妻や子が
ちぎれる程に 振った旗
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