蒼き炎の神鋼機兵(ドラグナー)

しかのこうへい

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第三章

フィスクランド攻防戦Side-A-02

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グロウサー帝国の北東、北の小国:オースティンデ・ランデ共和国とウィクサー首長国の3国の国境に挟まれたジーストディ海。この巨大な塩湖とグローゼ・ベァガ山脈に面した場所にフィスクランドという港街がある。この港街フィスクランドは、同盟関係にあるオースティンデ・ランデ共和国と船の定期便が絶えず行き交い、同時に、敵対しているウィクサー首長国を牽制する意味でも要所であった。

俺たちの旅の出発点であるダーフの村は、フィスクランドから見ると丁度この山脈を挟んで南側にあたり、関所の街・バリエーラを西へ迂回する必要がある。また、バリエーラの東へ行くと再びグローゼ・ベァガ山脈が連なっており、ウィクサー首長国との国境線となるフェアンレギオン砦が配置されている。

その砦の麓にあるのがブラガルーンの街。
俺のこの拙い説明でおわかりだろうか? 今までの旅の経緯が。
ちなみに。これらの土地をひっくるめて、グリーティスタン地方と言う… らしい。
らしい、というのは、まだ行っていない村々や街があるわけで、それだけグリーティスタン地方は大きいという訳だ。

閑話休題。

ブラガルーンで宿営していた俺達の元へ密使がやって来た。聞くとフィスクランドからの使者だと言う。

フェアンレギオン砦が落ち、その所有権が俺達ブラウ・レジスタルスのものになると同時に、ウィクサー首長国の工作員によりフィスクランドの領主:フィスモンガー公爵の娘がさらわてしまった、そしてフィスクランドを無条件譲渡するよう脅迫されたという。涙ながらに語る使者殿の手から、その事実を物語る印璽入りの書状がローンへと渡された。シーリング・ワックスの封を切り、その内容をざっと読むとローンは改まって俺達の方へ向き直った。

「…という訳だ。諸君らの意見を聞きたい」
「すぐに全軍を率いて行くべきだ!」
マーン=ヴァラートンは鼻息も荒く言い放った。
「我々の存在を示す良い機会です。これが成功すれば、我々への支持も大きく増えるでしょう! 考えるまでもない」
「そうね、この機会を逃せば、フィスクランドはあっという間に敵の手に渡ってしまう。私は賛成だわ」
ヘリン=イリュフレントはマーンの意見に賛同した。
「ヘリンが言うのなら、きっとそうなのだろうな」
とは、シュターク=ヘラクレッシュ。彼も賛同に票を入れる。

「私は、…ライヴの意見が聞いてみたいわ」
フラウ=シュルヌが俺に振ってきた。その瞳は期待に満ちている。俺はこの話自体に疑問を持っていた。
「ボクも。ライヴが今回の話をどう聞いているのか、とっても興味あるんだけど!」
シェスター=ネッテが可愛らしい笑顔をこちらに向けてきた。
「おいおい。新入りに何を求めてるのか走らんが、一回や二回の成功でいい気にさせるんじゃねぇよ」
マーンが茶々を入れてきた。しかし、
「俺も聞いてみたい。この少年が何を今考えているかをな」

突然、シュタークが意見を変えてきた。サングラスの奥で、ローンの瞳がギラリと光る。

「…俺は… 反対です。今はここに戦力をおいておくべきだと思う」
「何言ってるんだ! だから素人の意見は聞くもんじゃないんだよ!」
「マーン、俺の話を聞いて欲しい。もし俺がウィクサーの人間なら、この機を逃さないと思う」
「それは、どういう意味かな?」
ローンは何か言いたげなマーンを掌で制すると、俺の方に向き直って言った。
「構わない、続け給え」

「今がウィクサー側にとって好機なんです。このフェアンレギオン砦を奪取するという…」
「もうちょっと詳しく、ボクにもわかりやすく教えてくれないかな?」
「わかったよ、シェスター」
俺は地図を広げて、皆に説明を始めた。
「現在、ここフェアンレギオン砦は俺達ブラウ=レジスタルスの手に落ちました。当然ここから首都や近隣の地方都市へ逃げ込んだものもいるでしょう。でも考えても見てください。ここで起きていたことを、この国グロウサー帝国だけが見ていたと思いますか?」
「それは…」
マーンの言葉がどもる。
「当然、何らかの形でウィクサーへと逃げ込んだ者もいるでしょう。もしそうなら、俺は一つの策を考える」
「それは…? いいから続け給え」
「ローンさん、ありがとうございます。俺なら、もう一方の国境と面しているフィスクランドを落とそうとするでしょう。今現在、この砦を守れるドラグナーは数騎、一気に攻め込むのもいいが、それでは損害も大きくなる可能性がる。であるならば…」
「わかった! 分断するか、または完全にあっちに集めさせて弱体化した砦を余裕で落とす。つまり、そういうことでしょ!」
「そうだ、シェスター。正解だ。この砦は、グロウサー帝国に直結する難攻不落を誇る砦のひとつ。ここを落とせば、次の手がうちやすくなる。敵はグロウサー帝国だけではないんでしょ?」
「何をわかったようなことを…」
「マーン、ここはライヴの言うことが理にかなってるわ。…そんな不服そうな顔をしないで。これは綿密な作戦の上で動く必要があると思う」
「ありがとう、フラウ。…つまり、性急に動くともう一匹の蛇が藪から出てくるというわけです」
「それは困るな。だからと言って、フィスクランドを放っておく訳にも行くまい?」
「ですよね。ですから、俺には考えがあります」

◇     ◇     ◇     ◇

「なんですって! 頂いた7500Rigを全部使う…!?」
「ああ、どうせ俺が持っていても使い切れない金額だ。ならば、ここで使うべきだと思う。…賛成してくれるね?」
俺は静かにリーヴァに語りかけた。
「…もちろんよ。お金があっても、それで幸せになれるわけではないんですもの。それならば、この世が良くなるために使ったほうがいいと思うわ。それにね」
「?」
「あたしの手にはこれだけのお金、持ちきれないもの」

◇     ◇     ◇     ◇

「…そういう訳です。俺としては捕虜となったあなた方の力を借りたい! もちろん、身分も俸禄も保証しましょう。当然、あなた方が元の隊に戻りたいというのであれば、それも構いません。ただし、この砦を守りきることが条件です。今のまま捕虜として終わるか、この砦を守りきった英雄として大手を振って原隊に戻るか、二つに一つ。さぁ、選んでください!」

ブラガルーンに設営した捕虜収容所にて。俺は声も高らかに宣言した。

「…本当に、身分も俸禄も保証してくれるんだろうな…?」
「当然です。それに今回の敵は帝国じゃない、ウィクサーだ。帝国軍人として、これ以上働きがいのあることはありますか?」
「本当に、本当に現隊に戻してくれると…?」
「はい。ここでの活躍を記した書状、それぞれ参加した騎士全員につけてお返しします。俺、ライヴ=オフウェイとブラウ=レジスタルスのリーダー:ローン=リアリズレン卿の名に賭けて!」

◇     ◇     ◇     ◇

「…まさか、本当にやっちまうとはな…」
「何言ってるんです、シュタークさん。誰だって捕虜でいるよりも原隊に戻りたいでしょ? それにあわよくば、俺達の隊に残ってくれるかもしれない。そうなったら嬉しいじゃないですか!」
「全く、凄いやつだよ。俺にゃ考えもつかなかった。大手柄だな、ライヴ」
シュタークがあいも変わらず酒臭い息を吐きながら、一言。
「いいえ、まだまだこれからです。ここの守備はなんとかなりました。でも、今度はフィスクランドへ向かわないといけません。虜になっているというフィスモンガー公爵の娘さんを、無事に帰還させることが重要です。それも秘密裏に」
「…ということは?」
「選抜チームを編成します。それもとっておきの」

◇     ◇     ◇     ◇

「…という訳で、ローンさん。あなたはフィスモンガー公爵の代わりにウィクサーとの交渉にあたってください」
「ハハハ…! 人の指示で動くのも面白いものだ。よし、しっかりと時間を稼がせてもらおう」
「それからフラウさん、あなたはここの騎士団の指揮をお願いします。もちろん、ドラグナー乗りも含めて…」
「あい分かった! その任務、無事にやり遂げよう」
「で、俺とシェスター、シュタークさん・アギルで事に当たります」
「「了解」」

「で、怪しい男が紛れ込んでたんだが…」
シュタークが一人の男の首根っこを押さえてきた。
「お久しぶりです、ヌッツさん。あれから随分と儲けているみたいですね!」
「あ、あああああ… これはこれはライヴさん。おかげさまでなんとかやっておりますよ?」
「いやいやいや、あれからダーフだけでなくあっちこっちで儲けているとか」
「あ、知ってましたか?」
「そりゃ、もう。リアリズレン卿の竹刀の商売の権利、真っ先の名乗りを上げたっていうじゃないですか。しかも、ちゃっかりモノにしたことも知っていますよ? それこそ金を積めばオシメから棺桶までちゃんと揃えてくれるそうじゃないですか?」
「いやぁ… そこまで知ってましたか… こりゃ失礼…」
ヌッツの瞳がギラリと光った。これは商売人の眼だ!
「で、今度は何を商わせていただけるんで?」

◇     ◇     ◇      ◇

俺達はアジ=ダハーカをフラウに託し、闇夜に紛れて密かにブラガルーンを出立した。バリエーラを経由して一晩、俺達は各々のドラグナーで移動したのだ。既にヌッツの手により今夜フィスクランドに到着することをフィスモンガー公爵に伝えてある。後は、いかに迅速に動くかだ。俺の時計が朝の4時を回った頃、ようやく件の地に到着した。

「やぁ、皆さん。本当に申し訳ない。私の失態でこのようなことになるとは…」
フィスモンガー公爵はもともと商人上がりの人間である。壮年というにはまだ若く見受けられる。が、流石に商売人。その瞳の奥には抜け目のない光が宿っていた。
「私の娘がさらわれてしまって… 今どんなにか恐ろしい目にあっていることやら…」
公爵妃が泣きながら訴えかけてくる。
「どうかご心配なさらず。我々におまかせください」
ローンは静かな口調で言い切った。うん、やる気だよ、この人は!

やがて朝日がジーストディ海の水平線から登ってくる。ローンは到着時からフィスモンガー公爵との打ち合わせに忙しい。

「では、はじめようか?」 
俺はシェスター・シュターク・アギルの三人に向き直った。
「これから情報が集まるまで、少し変わった特訓の日々が続くぜ!」
「少し変わった?」
「ええ、シュタークさん。俺はフィスモンガー公爵に、俺達が到着するまでに用意してほしいものを、ヌッツを通して注文していました。それがそろそろ到着するはずです」
「へぇ…」
シェスターが一番に興味を示してみせた。
「ね、それって今度はボクにも扱えるもの?」
「いや、シェスターのラーヴァナはスカイアウフだ。むしろ今回もバックアップに回ってもらう」
「…そうなんだ。まぁ仕方ないか。いいよ、なんだって聞いてあげる。ボクのライヴ君の言うことだからね!」
へ? 今なんて言った?
「なぁ、シェスター。ボクの…って、一体どういう意味?」
「ああ、気にしなくてもいいわよ。フラウってライバルが居るけど、ボクだって負けちゃいないんだから」
そう言いながら、シェスターは俺の腕に抱きついて、ちょっぴり膨らんだ胸を押し付けてくる。ちょ、チョット待ってくれ。これなんてエロゲ? 第一、そのようなフラグ立てた覚えはないんですが…。
「…ウブだね、ライヴ君! 顔、真っ赤だよ?」
「ハハハ、本当だ。さては女慣れしてないな?」
「気楽に言うなよ、アギル。ささ、気が済んだらとっとと離れてくれ」
「や・だ!」
「どうして!」
「だって、ライヴ君。可愛いんだもん!」
「年下のシェスターには言われたくな~い!」
「あら? オトコとオンナに年の差なんて関係ないわよ?」
いたずらっぽい瞳で、シェスターは熱く見つめてくる。俺は思わず言葉を失った。

「…シェスター、そんなにこの坊やを苛めんでやってくれ。コイツはどうやら、本当に女に免疫がないらしいぞ」
「それでも助け舟出したつもりですか、シュタークさん!」
「勿論、そのつもりだが?」
「そんなんじゃ、ますますシェスターはつけあがるばかりですよ!?」
「まぁそう言うな。俺様にゃ縁のない世界だ」
そう言うと、シュタークは豪快に笑ってみせた。
「で、これからするっていう訓練とはどんなものかな?」
アギルがようやく助け舟を出してくれた。俺はちょうど運び込まれてきた大きな板材を指差して皆に説明を始める。

「これから俺たちが始める訓練は、このボードを使って水面を高速で走る為のものです。パラグライダー並みに困難かもしれませんが、ローンさんが時間を引き伸ばしてくれている間にマスターしなければいけません。ビシバシいきますよ!」
「ビシバーシ!」
シェスターが俺の口真似をする。んでもって、未だ俺の腕から離れてくれない。本当にどうしたものやら…。
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