蒼き炎の神鋼機兵(ドラグナー)2nd Season

しかのこうへい

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プロローグ

ナフバシュタート侵攻!-04

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「このあたりの梅雨の時期は、…もう間もなくですよ。粘土質の土地も多いですから、くれぐれもご注意を…」
ロースムント商会の番頭頭、コーフ=ノンメリッターは言った。ならば、こちらとしても丁度いい。
ダシュタットの州堺付近にある湿原地帯で、俺達は演習を繰り返していた。アジ・ダハーカを敵フルッツファグ・リッターに見立てて、先日から合流した新兵とベテランとを混ぜての合同演習だった。

「アギル隊、シェスター隊はアジ・ダハーカを警護。フラウ隊、真紅の流星ロータ・メティオ隊、シズカ隊はボードを使ってこちらを波状攻撃!」
『『『-了解!-』』』
「海の上よりはマシなはずだ、上手くコッチの射程距離を把握して仕掛けて!」
そう、理屈は九州は有明海で今も活躍するという”ガタスキー”なのだ。粘土質でドロドロの土地の上でスタックせずに済ませるには、おそらくこの方法が有効だろうという単純な俺の判断である。果たして…。

「いいですか? あくまで背後のブースターで進んでください。重心はやや前方に、…そう、サーフボードのときとは違って、土地の抵抗が強いです。ですから決して立ち上がらないで。…皆さん、なかなか上手ですよ!」
俺は甲板から檄を飛ばしつつ、全体の様子を眺めていた。
『-こちらアギル。RMF-003、ADH-F01!何してる! 今オレが落としたぞ!-』
『『-すみません!!-』』
『-もう一度、スタートからだ!-』
『『-了解!-』』
『-ライヴ君、空からも攻撃していいんだよね?-』
「勿論!」
『-了解!-』
『-うわッ!?-』
『-エーズ君… とか言ったね? 獲ったよ!-』
『-クソッ! …もう一度お願いします!-』
『-…了解!-』

ウンウン、なかなかうまくやっているじゃないか。
『-やった! ADK-S02クアット! このエイサー様が落としたぜ!-』
『-やられた! くっそ…!-』
『-コリービ君! 気を緩めちゃダメだよ! 後で腕立て100回!-』
『-シェスター隊長、り、了解!-』

「いいか? ガタスキーを有効に使って! 踏み台にしてもいいんだからな! それだけの強度は十二分にある!」
『『『『-了解!-』』』』

この演習がどう活きてくるかって? …それはまだ内緒な。

◇     ◇     ◇     ◇

「あああああ! 死んだ死んだ! 6回は落とされた!」
ロッカールームにて。金髪の青年がボヤいていた。
「自慢することじゃないよ、シュネル。コレが演習だったからいいけどさ」
赤毛の青年がシュネルの頭をポン、と叩いた。
「そりゃお前はいいよな、シュッツェ。アギル隊で後方射撃なんだから」

「どっちもだよ、ふたりとも。今のうちに経験を積んでおかないとね」
「「あ、ライヴ艦長!」」
二人は慌てたげに敬礼をする。
「い、いや… まだそういうの、慣れてないから…」
「いえ、その… 年下とは言え、上官ですし!」
「そうですね、おいおい慣れるようにします」
「ところで、艦長」
「なに? シュネル」
「この演習では模擬弾ですので大丈夫でしたが、本番… 直撃を食らいそうになったらどのようにすれば…」
「ああ、その時にはガタスキーを進行方向に押し出すようにジャンプすればいいと思うよ。そうしたらちょうど着地点にガタスキーがいるからさ」
「な? ちゃんとやりようがあるだろ?」
「他人事じゃないんだよ? シュッツェ」
「…え?」
「休憩後は、君たち… 後方射撃隊にもガタスキーに乗って貰うからね」
「……」

◇     ◇     ◇     ◇

クーニフ歴37年5月15日。この地は梅雨の時期に入った。

注視せよアクトーン!!」
0830、エッセン=ハンプトフィンガーの声がブリーフィングルームに響き渡った。俺は周囲を見渡しながら、この場にいる全員に静かに語りかけた。
「さて、皆さん。いよいよ演習の成果を見せるときです。可能な限り一騎たりとも落とされることなく、この場所へ帰ってきてください!」
「では、作戦についての説明に入る!…」

同日、0900ドラグナー隊はガタスキーを装着、全騎発進した。代わりに兵士や龍馬騎士の一部を乗せられるだけアジ・ダハーカに乗せ、後方に配置する。そして、俺達ドラグナー隊は各小隊を一単位とし『魚鱗』と呼ばれる陣形を獲った。わかりやすく言えば、先頭から1・2・3と並ぶのである。中央先頭は俺、ライヴ。その後方にシズカ隊。で、左翼先頭にロータ・メティオ隊。左翼後方にはシェスター隊。右翼先頭にはフラウ隊、後方にはアギル隊…という配置になった。俺が単騎で出ることには強い反対があった。でも、俺の後方には静の隊がいる。すぐに合流できるさね。

さて。ガイスト・カノンの最大射程距離は18Giz(約29km)だそうな。ハンディ・カノンがその半分くらいだから、アギル隊以外はそこまで近付かないと攻撃も何もできないという事態になる。まず俺はガイスト・カノンの発砲許可を出した! アジ・ダハーカとアギル隊のガイスト・カノンが実包を放つ。オースティン砦から登り立つ煙、そして遥かに遅れて、ドォォ…ンという轟音が聞こえてきた。やがて、砦のあちこちから光と煙が確認され、こちらに弾が飛んでくる。ま、当たり前だ。

「よし、作戦開始!」
俺達は蛇行するように軍を進めた。演習の成果もあって、随分と滑らかに進行している。てか、わざわざそういう粘土質の土地を選んで進路としたのだ。計画通り、敵はこちらの動きに着いてこれてはいない。やがて、砦の上空からクアット隊が飛び立った。

「アギル! 敵の徽章は!?」
俺は叫んでいた。
『-…ああ、帝国軍だ。ヴィジッター公のエムブレムは無ぇ…-』
「…よぅし、演習通り一気にやっつけるぞ!」
『『『-了解!-』』』
敵クアットは総数15騎。元々この地に配備されていた、ヴィジッター公配下のクアットはせいぜい10騎程度と見るべきか…。
「アギル隊!」
『-あいよ!-』
アギル隊が右翼から外れ、ガタスキーに腹ばいになってスナイプ体勢に入った。
「シェスター隊!」
『-任せてッ!-』
シェスター隊が左翼後方から離れ、遙か上空へと飛んでいく。
「残り各隊、二段ジャンプで高々度攻撃!…これも演習通り、上手くやろうぜ!」
『『-了解!-』』

クアットがやってきた! ハンディ・カノンの雨が降ってくる!
「かかるぞ!」
『-了解!-』
言うが早いか、エーズ騎が飛んだ。それに続いて、俺もジャンプする。
「エーズ、悪いな。今度奢るよ!」
『-そんな事ぁいいです!-』
俺はエーズのファハンを踏み台にして、更に高く飛んだ! これで連中の間合いに十二分に届く! 俺は大剣をスラリと抜くと、腰だめから首元に向けて切先を貫いた! そして大剣を抜きざまに、そのクアットを足場にして更に高みへ!
『-艦長! いつもよか飛んでますねぇ!-』
「うるさい! アンタはアンタの仕事しなさいよ! わかってる? コリービ!」
『-ハイな!-』
突然、俺の背後で何かが吹き飛ぶ音がした。敵クアットが襲い掛かってきていた。
『-ちゃんと給料分の仕事はしましたぜ!-』
「…ふぅ、助かった! ありがとう、コリービ!」

俺は高々度から落下しながらスタビライザーをふかし、周囲を眺めていた。一騎のクアットが目に止まった。俺は背部ブースターで加速しながら、そのクアットの首元を薙ぐ! で、コイツも沈黙。
「下、頼めるか!?」
俺は足場の要請をした。
『-RMF-003、俺が行きますよ!-』
「ありがとう、ドリッター!」
俺はドリッターのファハンを足場に、再びジャンプ! 周囲を警戒しながら、他のみんなが上手くやっているかに注視した。

『-お見事です! シズカ様!-』
『-世辞はいい! 早く次の足場を…!-』
『-では俺が!-』
『-…スマンな!-』
『-いいえ、喜んで!!!-』
…一体何やってんだ? あいつら。まぁ、静の隊には被害はなし、か。

『-さぁ、私を踏み台にしていけ! これも演習だ!-』
『-フラウ隊長、胸を借ります!…スミマセン、全弾外しました!-』
『-まぁいい。無事であることが大事だ。ライヴもそう言った-』
『-ハイ! ありがとうございました!-』
…うんうん、フラウ隊もちゃんと教育ができているようで結構結構。

『-次は俺が行くぜ-』
『-ああ、んじゃ、俺が踏み台な-』
『-その次は俺が踏み台になってやるよ!-』
ほほう、さすがエッセンさんとこのロータ・メティオ隊! 言わなくてもちゃんとデキる。

『-いいか? 撃ったら移動。移動してブレが止まったら撃つ。その繰り返しだ!-』
『『-了解!-』』
なかなか! …アギルもちゃんとやってるじゃん!
俺は高々度に達すると、敵の数を確認した。ひと、ふた、さん…
残り8騎!

「アギル、後は任せていいか?」
『-ああ。だが、またやるのか?-』
「今回は敵を見ながらの乱戦になるからね。かえって一人がいいのさ。それに、上空にはシェスターの隊がいる」
『-うん、ボク達に任せて!-』
「…て訳だ。じゃ、頼むよ!」
『-了解!-』
「シェスター!」
『-ハイっ!-』
俺はラーヴァナの手を掴むと、一気にオースティン砦に向かった。

「宣言する! 俺達はヴィジッター公の兵に剣を向けるつもりはない! 繰り返す! 俺達の敵は帝国兵のみ!」
俺は叫んだ。果たして… 受け入れてもらえるか否か…。

城壁を… 






…越えた! 発砲はない。
「貴君らの受け入れに感謝する!」
俺は砦に入ると、ラーヴァナの手を離した。そして、広場に着地。
「俺はブラウ=レジスタルスのライヴ=オフウェイ! ここの責任者と話がしたい!」

『-私がこの都市の責任者、フィーバー=ハンディンだ。単騎で飛び込んでくるとは、貴様、正気か?-』
どこからともなく、通信回線が繋がってきた。てか、通信というより、テレパシーみたいなモノな。
「ああ、正気も正気。コレ以上無いくらい正気だよ」
『-我々に敵うと思うてか?-』
「ああ、実際ここまで来れてるじゃん」
『-狂っているな-』
「…俺が話ししたいのは、ブルフント=ヴィジッターさんの方でね。アンタじゃない」
『-残念だな。彼は今病床にあってね-』
「封じたか?」
『-故に、全権は私が握っている-』
「だから、嫌われてんだよ。お前ら」
『-殺されたいのか、坊主…-』
「…殺してみろよ… 全力でさ!」
広場は囲まれていた。8騎のファハンと、見たことのない大型のドラグナー…。俺は即座に腰にひらめく徽章の機体番号を読んでいく。

GO-01~08、通し番号だな。もう一度確認するが、ここの領主のエムブレムの入った奴ぁいない、と。で、問題の一騎は… 踊る人形ダンズン・ボッパ!?
しかし… SS-10という機体番号も読み取れる。俺は、フィーバーに話しかけた。

「そこのフィーバーとかいう、えらく楽しそうな名前のおっさんよォ。ちょっと教えては貰えないかな?…アンタ、マーダーと何らかの関係があるのかい?」
『-我が上司、と言ったら、なんとする?-』
「そりゃ、どえらい上司を持ったもんだねぇ… で? リーヴァの居所も知っているんじゃないのか?」
『-さぁて、その拳で聞いてみるか?-』

ファハンはジリ… ジリと、少しづつ間合いを詰めてくる。
「この間さぁ、面白いものを見せられてね? それがラウレスランドで撮影されたって言うじゃない…」
『-…ほう、巫女の姿でも見たか?-』
「巫女… ね…!」
GO-05が俺の間合いに入ってきた。俺は背を低くして横薙ぎに大剣を抜く。GOナンバー御一行は一斉にダッシュローラーで襲い掛かってきた。俺もまた、GO-05を指向。その左足を頂く。そして、返す刀で上へ薙いで、左腕も頂いた! こういう時はリーチの長さが物を言うよな!

GO-05を切った勢いを殺さず、俺はファハンの包囲網の外に出た。で、ピックターン! 最も近い位置にいるやつは…GO-02・04・07が一斉にダッシュローラーで迫ってきていた。俺はGO-02を指向、そいつの目の前で右足ピックターン+首元を横に薙ぐ。ピックを戻し、今度はGO-04の目の前で左足ピックターン+やはり首元への薙切り! で、ピックだけを外して信地旋回しながら、GO-07の背後に回り込み、首元を狙って大剣を突き刺す! その剣をズッ…と引き抜くと、件の3騎は一斉に倒れ込んだ。これで、ファハン8騎中4騎を撃破って事になる。ここまでで、ほんの数秒。かの桑畑三十郎… 世界のミフネもかくありなん、てトコかい? 殺陣を嗜むもの、必ず三船敏郎は観とかにゃアカンね。

残りの4騎は間合いを取りつつ、ジリジリと後退を始めている。どうやら怖気づいたか?

そして俺は両手を広げ、ノーガード…。

GO-01が動いた! それに合わせて、GO-03・06が襲い掛かってくる。俺は最初に上段から襲い掛かってきた01の剣を右下から弾き、袈裟懸けに首元から左脇へと斬り抜いた。そのまま大剣を翻すと、右から横に薙いできた03に対し左から剣を弾いて逆袈裟に斬りつける。そして、大剣は振り抜かず、そのまま左から突進してくる06の剣を正面から軽く弾き、首元へと突き刺した。で、ピックターンで大剣を引き抜く。これでこいつら3騎は大人しくなった。

あ、そうそう。なんで首元ばっかり狙うのかって? そこにドラグナーを制御するというか、とにかく大事な精霊石が組み込まれていて、そこを破壊するとドラグナーは動けなくなるのだ。そうする事で、少なくとも中の人を殺すことだけはなんとか避けられる。まぁ、自己満だけどな。

で、再びノーガードでGO-08に迫る。一歩、二歩…。ジリジリとプレッシャーをかけていく。

08が動いた! 俺はピックターン+信地旋回の勢いでその剣を弾き、背後に回りこんで首元を横に薙いだ。これで、全8騎!

「…さぁ、アンタの手下は全部片付けたぜ。後は、フィーバー。アンタだけだ!」
俺の切先の先にはフィーバーの騎体があった。レクルート・ファハンの瞳が、最後の敵を指向する。

『-…ほう、噂には聞いていたが…-』
「なかなかやるっしょ?」
『-これは…全力でかからねばな…-』
「で?」
『-…フィーバー=ハンディン、カイアムヌ …参る…!-』
「もう一度言う、ライヴ=オフウェイだ!」

カイアムヌは両腕で剣を抜いた。コイツ、二刀流かよ…!?
俺は静かに、手にした大剣を正眼に構えた。

ほんの、十数秒がやたら長い…。俺はこういうのが一番苦手なんだよな…。なら、動くか!
俺は後ろに一回転を入れダッシュローラーで一気に間合いを詰めて、上段から踊りかかった。十分に自重の乗った大剣の一撃がカイアムヌを襲う。ヤツは身じろぎもせず、その一撃を両手の剣で受け止めた。
「こな… くっそォ…!」
俺は即座に大剣を上から下へと回し、クロスされたカイアムヌの剣を上に弾く。で、大剣も持ち手を逆手に変え、コクピットへと突き込んだ。…ハズレ! 肩のボールドロンを軽く弾くだけの結果となった。フィーバーの攻撃、上段からの剣撃二発! 俺は右ピックターン+左ピックターンで辛うじて避ける。しかし、その二本の剣は振り抜かれず、そのまま俺のコクピット目指して突き込まれてくる! 俺は剣を下から弾き、横へ薙いだ。この攻撃も、カイアムヌは背を向けて両手の剣で受け切る。俺は更に体重を乗せ、グッと押し出した。だが、フィーバーはダッシュローラーで前進、事なきを得た。

再びのお見合いタイム。お互いの間合いから離れず近付けず…。その時だった!

『-ライヴ君!!-』
カイアムヌに三本のスピアが降ってきた。うち、一本がカイアムヌの右リアーブレスに突き立った。
『-ボクのが命中!-』
「助かる!」
『-卑怯者がッ!-』
「なぁに。勝てばよかろう、なのさッ!」
俺は左ピックで信地旋回、そのまま腕を斬りに行った。カイアムヌは後方に飛んだ! だが僅かに早く、俺の切先が奴の右腕に喰らいついていた。
「先っちょだけでもォォォ…ッ!」
『-こんな所で何言ってんのさッ!?-』
『-ぐぬ…!?-』
その切先は確実に、その右腕を破壊。そのまま振り抜くと、カイアムヌは右腕を残し、後退する。それを追うように、ガイスト・カノン三連射! アギル隊が追いついてきた!
『-くそッ!?-』
執拗なガイスト・カノンの連撃に、カイアムヌは完全後退を始めた。そして、遂に砦の外へと追い出す事に成功せり!

「後追いはするな! あくまでここは話し合いに来ただけだ。これ以上の戦闘は必要ない!」
こうしてオースティン砦での戦いはなんとか幕を閉じた。

…追記。
あとで気付いたことだが。縦横無尽に張り巡らされている運河からは、マリーネ:フィジアルと同:セドナが俺達を指向し続けていた。下手こいてたら、俺らはこいつらに蜂の巣になってたことになる。くわばら、くわばら…。
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