書きたいシーン

nanao78

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自分

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「バイトの休憩時間ってあるだろ、バイトの休憩時間。あれよ、大切なわけ」

「そんなの誰でも知ってますよ。連続で就労したら体持ちませんて」

「そうじゃねぇ。そうじゃねぇんだ。お前分かってねぇよ、うん。お前分かってねぇ」

「何で毎回二度繰り返すんですか」

先輩は麦茶を飲み干してぷはぁってして、また新しい麦茶を自販機でガコンッてする。

「いいか、後輩。休憩時間に取り戻すのは体力じゃない。自分だよ」

「は?」

「仕事場ってのは自分以外になる場所なんだ。だけどずっとはもたねぇ、もたねぇから休憩時間に戻すんだ。いつも見るサイトを見たりゲームしたりタバコ吸ったり、習慣で瞬間的に自分を出すのさ」

「そんなもんすかね」

「そんなもんだ、そんなもんなんだよ」

「で、何で二回繰り返すのかも聞いていいですか」

「それはあれよ。二回言うとよ、お前の脳みそに二回刻まれるわけだ。俺の言葉がよ、そう、俺の言葉が。蚊に一回刺されても何とも思わないけどよ、二回同じ場所刺されたら腹立つだろ。それを目指してるんだよ」

「腹立たしいっすね。休憩終わりですよ」

「なぁ後輩、お前は休憩時間に俺と話した。案外お前は俺なのかもな」

「当たり前じゃないっすか。先輩も俺も、同じ作者が書いてるんすから」
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