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第一部 六章 オーブを求めて
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しおりを挟むエビルとレミの二人は風の勇者にまつわる品展示会場へと走っていた。二人が静かな町を駆け抜けていくと、展示会場が目で見えるまでに近付き――青いバンダナを巻いている青ずくめの男女二十人に行く手を阻まれる。
「おっとここから先は通行止めだぜぇ? お家に帰るこったなあ」
「……盗賊団ブルーズ、怪しい人達っていうのはやっぱり君達か」
「あのお爺さんの話も間違いじゃなかったってことかもね。狙いはたぶんリトゥアールさんが主催している展示会場」
怪しい者達というのが盗賊団なら納得だ。青いバンダナを全員が巻いており、ほとんどの者が服すら青一色。ブルーズは誰がどう見ても怪しい集団である。
「帰る気がねえのか? ならぶっ殺すぞ! 野郎共、あの男二人をぶっ殺せ!」
「あァ? 男……?」
「ちょっレミ?」
集団のリーダー格である男の発言を聞き、レミは一気に怒りのボルテージが高まる。
女らしさには拘らない彼女だが男に間違われると怒る。個人的に貧乳をコンプレックスとしているからだろう。
「上等じゃない、アンタら全員返り討ちよ!」
怒りに身を任せて、誰が動くよりも早くレミが突撃する。
慌ててエビルが止めようと手を伸ばしたがもう遅い。次から次へと、一回りも二回りも体の大きい男を炎を纏う拳で殴り飛ばして、女にも容赦なく拳で制裁を行う。
結果、二十人全員がレミ一人にやられて地面に転がった。
鼻息を荒くしたレミはまだ落ち着かない様子なので、エビルが宥めようと歩み寄る。その時、レミの背後に倒れているリーダー格の男の手が微かに動いたのは見逃さない。
「……くも、よくもやってくれやがったなクソガキがあぶっ!?」
勢いよく起き上がって拳を振りかぶった男の頬に、エビルが剣の腹を叩きつける。脳が揺れた男は今度こそ気絶した。
レミも肩を揺らして身構えようとしていたが、エビルのおかげで何も起きていない。助けてくれたのだとすぐに状況を把握する。
「あ、ありがとうエビル……」
「いいよ、助けるのは当たり前だから。でもそれより、この人達が先へ行かせないようにしていたってことは他にも仲間がいるっていうことだよね。おそらく狙いは展示品……盗ませるわけにはいかない」
「そうね、盗みなんて最低よ。全員ぶっ飛ばして捕まえましょう」
二十人の男女を倒したエビル達は再び走り出す。
目的地は目に見えている距離なのですぐに展示会場に到着した。
中から物音がしていることから、もうすでに何かを盗もうとしているのだと悟る。そうはさせないと乗り込もうとした時、自分達が来たのとは逆方向から急ぎ駆けてくる男が現れる。
青いバンダナを巻いていることから盗賊団の一員であることは間違いない。そしてその姿はエビルにとって忘れられない人物のものだった。
リジャー王国で出会ったホーシアン好きのジョウ。絶対に止めてみせると誓った相手が目の前に来たのだ。
「ジョウさん……!」
「……エビル」
エビルは剣を鞘から、ジョウは短剣を腰にある包丁入れのようなものから取り出す。
「どけエビル、今はお前らに構ってる暇はねえんだ!」
出来ればエビルは彼との戦いだけは避けたかった。武器を取り出したのは万が一戦闘になった場合、すぐに対応出来るよう考えてのことである。
レミを救うためレッドスコルピオン打倒に協力してくれたり、ホーシアンの乗り方について教えてくれたりと彼には世話になっている。盗賊だと判明してリジャーで戦闘になった時は止められなかったが、今度こそ止めると心に誓う。
「……そっか。ジョウ、アンタなのね。お礼、言わないとって思ってたんだけど」
「レミか、礼なら言う必要はない。もし少しでも感謝しているというなら俺のことは放っておいてくれ。今はお前達と争っている場合じゃないんだ」
「そんなわけにはいきません。ジョウさん、今すぐ盗みなんて止めてください。いけないことだっていうのは分かるでしょう? 本当のあなたに犯罪なんて似合わない」
「黙れ、今はそれどころじゃないんだ! 早く応援を呼ばないと全員死んじまうんだよ!」
普段なら会話に付き合っていたのだろうが、エビルはジョウから非常に強い焦燥を感じられる。血走った目もあって余程のことが起きているのは容易に想像出来る。
「死ぬってどういう……?」
「あっちに魔信教のヤバい奴がいる、俺はお頭に助太刀を願うつもりでここに来た。分かったら邪魔をするな。俺はもう誰も死なせるわけにはいかねえんだよ!」
「……感じる。強大な気配。……でも何だ、覚えのある気配だ」
レミが「分かるの?」と問いかけてくるのでエビルは頷く。
かなりの実力者であるジョウが焦るだけはある。遠く離れていても気配を感じられるのは、それだけ敵が強大な力を持っているということ。
「そう、ならあっちにはアタシが行く。魔信教は放っておけないし」
「……ダメだ。レミが行くなら僕も」
エビルは走り出そうとしたレミの腕を掴んで止める。
先程ジョウが告げた失うわけにはいかないという言葉がエビルの胸に響いていた。
もう失ったことがある者は、これ以上大切なものを奪われたくないと強く思う。待つのが強大な敵と理解しているなら尚更向かわせるわけにはいかない。エビルにとってレミは今や一、二を争うほどに大切な存在なのだから。
「大丈夫よ、信じて。それにエビルはジョウを止めるんでしょ?」
「それでも一人で行かせるわけにはいかない。あっちにいるのはとても一人じゃ敵わないと思う。たとえレミでも無事じゃ済まない」
「今アタシが行かなかったら魔信教の犠牲者は増える一方でしょ。盗賊だから死んでいいなんて考えは持っていないつもりよ。だからエビル、ちょっとは信じてよね。アンタは早くジョウを止めて、応援に来ればいいの。それくらいの時間耐えてみせるっての」
口で言うのは簡単。だが実行するのは難関。
一人で向かわせるのは反対なのだが状況が悪い。エビルだって盗賊、つまり犯罪者だから死んでいいなんて考えは持っていない。ここで誰かが向かわなければ犠牲は増えていく。
「ジョウさんを止めるのは後でいい、僕も行く」
「後っていつよ」
「それは……」
「旅をしている間に偶然会うことが何回あるか。ここで逃したらもうチャンスは来ないかもしれないのよ。ねえエビル、アタシも強くなってるよ。エビルと肩を並べて戦えるくらいには強くなったと思う。それでもアタシは大丈夫だって信じてくれない?」
果たして今後ジョウと再会することはあるのだろうか。
各地を転々としている者同士、偶然同じ場所にいたなんてことは奇跡に等しいはずだ。レミの言う通り今回の機会を逃がせばもう会えないかもしれない。
「……分かった。僕はレミを信じる、絶対に無事でいるって信じているから。だから……僕がジョウさんを説得して、救援に駆けつけるまで待っていてくれ」
「それでいいのよ。一人じゃ手が回らないことも二人いればやれるようになる。エビルだけじゃ盗賊達かジョウどっちかしか救えないけど、アタシ達ならどっちも救える。でしょ? だからお互い無事で会いましょ! 約束ね!」
唐突にレミが全速力で走り出すのを、ジョウは呆気に取られて見逃してしまう。
あっという間に見えなくなったレミのことをジョウは愚か者と判断した。相手の実力を知らないからか怖気ずかずに向かっていくのは、知っているジョウにとってただの自殺志願者にしか見えない。
「バカだな、殺されるぞあの子。せっかく一度は命が助かったのに」
「レミは死にません。約束したんです、僕達は絶対に生きて再会する。彼女の想いを無駄にしないためにもジョウさん、僕は必ずあなたを闇から抜け出させてみせる」
「まず前提が間違っているんだよエビル。俺は自分でこの道を選んだんだ」
「どうして盗賊なんか……犯罪者だって分かっているんでしょ? 自分が悪いことしているってもう分かっているんでしょ? 僕にはどうしてジョウさんがそこまで必死に盗賊でいようとするのか分からないんです」
「分からない? そりゃそうだろ、分かるわけがないんだ。お前に俺の気持ちが分かるわけないだろ! 呑気に旅をしてきたお前にはなあ!」
叫びとともにジョウは短剣を真っ直ぐエビルに投擲する。
投げられた短剣をエビルは難なく剣で防ぐ。手加減なしの一撃であったので戦闘も視野に入れて剣を構える。
「決めたぞエビル。お前をここで倒して、俺はすぐに応援を要請する! お頭なら絶対に仲間を見捨てたりしねえ、俺達を助けてくれるはずだ!」
痺れを切らしたジョウが襲いかかってくる。
包丁入れのようなものに多く並んでいる短剣を、ジョウはエビルに連続で投げつける。何も対処しなければ人体に刺さり致命傷となりえるそれを、エビルは剣を振って一本一本弾いていく。
「くっ、ジョウさん! あなたの気持ちは確かにあなたにしか分からないものだ。でもそれは誰にも言わなければの話。言葉にして伝えないと理解したくても出来ない!」
「理解できるわけがない! お前のようにのうのうと旅をしている旅人に俺の苦しみが、悲しみが、憎しみが……分かってたまるかあ!」
「だから話してくださいよ! 何か力になれるかもしれない、助けられるかもしれないんだ! 僕達は確かに関係が浅いかもしれない、でもだからこそ知りたいと思うのは至極当然のことじゃないですか!」
飛んでくる短剣を弾きながらエビルは叫ぶ。
防戦一方の戦いになっているがそれはエビルに攻撃の意思がないからだ。決してジョウと戦いたいわけではないし、理由があるわけでもない。この戦いの意味を見出せていない。
「……知ってどうする。助けになれる? それならお前は俺の復讐を手伝ってくれるのか?」
「復讐……?」
「俺が盗賊をやっている理由。簡潔に説明するなら復讐さ、あの魔信教とかいうクズ共へのな……!」
攻撃の手を止めて、声を震わせながらジョウは語り出す。魔信教という名が出たときの顔はまさに鬼の形相であった。拳を固く握りしめ、力の入った四肢は震えている。
溢れ出る憎しみを感じてエビルは息を呑み、落ち着いて静かに問いかける。
「……何が、あったんですか?」
「今から十年前……まだ俺が十六くらいのガキだった時、俺の村は魔信教に襲われたんだ。運よく俺一人生き残った……家族も、友人も、何もかも失った俺に残されたのは奴らへの憎しみだけだった」
境遇を耳にしてエビルは声に出さなかったが驚いていた。
聞き覚えがあるような過去でも自分とは関わりのない話。それでも痛いほど知っているような内容。それはまるで――もう一人の自分だ。
エビルは激しく鼓動する心臓に手を当てながら、語られる内容に耳を傾ける。
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