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本編
18.日課 side アレックス
しおりを挟む翌朝、目を覚ましたエミレアはなかなか布団から顔を出さない。
昨夜のことを思い返して恥ずかしくなっているのだろう。
「レア!いい加減起きろ。俺はもう少ししたら仕事に出るぞ?団長に飯の世話からしてもらうのか?」
「!! 起きる! 起きてます!!ご飯食べます!」
布団から出した顔はやはり赤かった。
そしてごめんなさいと言うので、あれ一回キリだからなとくぎを刺そうとしたのに、それは嫌だとか言いだす始末。
「は?」
「謝ったのは団長と、その・・・キ、キス、しちゃったことで・・・。アレクが苦しそうで気持ちよさそうにしてる顔はすごくかっこよかったから、また見たい・・・。ダメ?」
「だ・・・」
「それに、昨日のはアレクのせ・・・し、だけの味じゃなかったもん。団長の、、、も含まれてたんだから。そうでしょ?だからまだちゃんとアレクの味を知ってるって言えないもん。」
いや、、こいつは本当にどうしたんだ?
何かおかしくないか?薬の後遺症?心的障害か?
昨夜はなんだかんだで喜んでしまっていたが、これは・・・。
そんな俺の戸惑いに気付いたのか、変な心配をするなと慌てだした。
「そういうんじゃなくて、、、
ただ、小隊長のつばを飲まされた時は吐きたいくらい気持ち悪かったの。だから、アレクのをいっぱい飲んだら、小隊長のがなくなるんじゃないかなって・・・。
それに私がはっきり見た男性の、、アレ、は小隊長のだけで・・・。目に焼き付いてた。でも昨日のアレクの、小隊長のより全然太くて長いのを見たら、小隊長のをあんまり思い出さなくなったから・・・。
・・・・・って私、何言ってるんだろう・・・ごめんなさい、変よね・・・・・・というか、それっぽいことをなんだかんだ言ったけど、最初に言ったように、単に気持ちよさそうな、堪えてるようなアレクの顔が好きだったってだけなんだけど。」
そんなことを言われて、もうしないなんて言えるわけねぇだろ・・・。
その日から、エミレアの前で自慰をするのが日課になってしまった。
当然団長は不参加だ。仕事に出た時を見計らってやっている。
二度とあんな事やらせるか。
最初のうちは寝ているエミレアの横に座って、俺が自分でやって自分の手に出し、その手をエミレアが「おいしくない」と笑いながら舐めていた。不味いなら舐めなきゃいいのに。
手首の腫れがひいたら、彼女を太ももに寝かせて、彼女の左手を誘導して擦らせた。見ているうちに上がって熱くなる彼女の吐息が、彼女の髪が内ももにかかる。
そうしているうちに右手の切り傷も塞がった・・・やはり数年は痕が残るだろうが。
利き手が使えるようになったので飯を食わせてやる必要がなくなったし、風呂では自分で洗うと言い出したのは残念だが、ぎこちない左手でされるより断然気持ちがいいので複雑だ・・・。
胡坐の上に横向きに座らせて右手でしごかせながら、俺はエミレアの胸を揉みしだき、彼女の耳や口を貪り食う。俺にはたまらねぇ時間だが、エミレアは少し物足りなさそうだ。
中途半端に火照らされてるんだから、そりゃそうだよな・・・。
腰をモジモジとさせて、触ってほしそうにしていることには気づいているが、あまり気持ちよくさせてしまうと足首に力が入って悪化させてしまうから、イかせてやれないんだよ、悪いな。
完治したらもう勘弁してくれと言うまでイかせまくってやるから、早くよくなってくれ。
すぐにエミレアを落としにかかると思っていた団長が、あくまでも『部下をいたわる上司』の顔を通しているのが気にかかる。
そうこうしているうちにひと月が経った。
「フォードン、リュール、明日はこの部屋に来客がある。王都から馬車で来るので時間をはっきりとは決めていない。」
だからなんだ?というのが顔に出ていたようだ。
「だから、明日は妙なことはせずにきちんと服を着て待機しておくように。」
「!!!」 俺は、俺たちが何をしているか、団長はお見通しだろうと思っていたが、エミレアはバレていないと思っていたようだ。
真っ赤になって口をパクパクしている。やめろ、この人は多分それを可愛いと思いながら眺めている。ポーカーフェイスだが。
「それはつまり、その客は俺たちにも関係がある人物ということですか?」
俺の言葉にエミレアがハッとして顔を引き締め、一瞬だけ団長が俺を睨んだ。
「・・・そうだ。リュール、君の弟たちだ。」
「えっっ!?」
「君がけがをしたことを伝えたら会いたいというので馬車を手配した。・・・怪我の経緯については伝えていない。訓練中の事故、ということにしている・・・無論、軍として隠ぺいしようというわけではない。君が彼らに知ってほしいと思うなら伝えていい。そういういことなのでフォードン大隊長、君も同席してくれ。」
「は。」
「ソニーファン師団長!ありがとうございます!!本当に・・なんと言ったらいいか・・」
ああ、レアが団長を潤んだ目で見つめてやがる。
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