善行をつんで地獄にいきます

碧井永

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第1話 そこに流れるのは薔薇ッドですか?(3/4)

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     3

 週が明けて月曜日。
 魚嫌いなのに魚の食べすぎで気分が悪く、昂子こうこは会社を休むという。ヒイロはまったく意味がわからない。それでも、
「急だけど、今日にしない?」
 とメールがくれば、誘ったほうからすれば断れるわけもなく。たまたまキレイが部屋にいたこともあって、急遽3人での登山となった。
 やって来たのは都心から電車で1時間ほどの、国定公園に指定されている山である。
 いくつか登山ルートのある中で、3人が歩いているのは樹林が中心のみちだった。平日の昼下がり、しかも雨のパラつく曇り空ということもあってか、登山者はまばら。そもそも登山といえるほどのルートではなく、自然歩道の散策に2時間ほどしかかからないのだ。
 女2人はいちおう動きやすい服装でスニーカーを履いてきたが、キレイは革靴だ。服装もいつもの高価そうな黒いスーツに、紫絹しけんのネクタイと共布のチーフで胸元を飾っていた。
(低くても山。山登り、なめんなっ。……まあ、キレイはいいのよ)
 不思議なのは、呼吸が止まりそうなほどのキレイの美形に、昂子が一言も触れないことだった。イイ男ね、どんな仲? としつこくされるのを覚悟していたのに拍子抜けだ。
 だけでなく。
 キレイは頭に金色の仔虎を乗せているのだが、昂子はトラにも触れない。空気同然の扱いしかされていないのに、キレイのほうもその扱いでいいらしい。とはいえ、少ないながらも会話しているので、キレイという男が同行していることは認識しているのだ。
(頭の毛玉は帽子ですか、ってつっこむところでしょ)
 3人が初めて顔を合わせたときには心中思ったヒイロではあったものの。電車内でも道を歩いていても、誰もキレイを奇妙な眼差しで見ていないことにヒイロは気づいた。
 それでヒイロは、走無常そうむじょうは自在に気配を薄くできるのかな、と勝手に解釈したのだ。
 雨が途切れたのを合図にするかのように、数歩先をあるく昂子が肩越しに振り返った。
「魚の食べすぎで太ったからダイエットにちょうどいいわ」
 全然ムダな肉のついていない身体からだで言われてヒイロは軽い嫉妬を覚えつつ顎を傾ける。
 そもそもヒイロには、なんでこんな突拍子もない誘いに昂子がのってくれたのかがわからず、不思議だった。昂子はアウトドア向きの人間ではないのに……。
「……あいにくの天気ね。気分が悪かったんでしょ? 身体は平気なの?」
 再び昂子はちらと振り返る。おもしろいことをく、という目をしていた。
「誘ったのはひいろじゃない」
「……あ、ん」
「ひいろがわたしを誘うなんて初めてでしょう。珍しいこともあるものだな、って。大学の4年間では一度もなかったのに」
「それは」
 目立つことをしたくなかっただけだ。
 昂子と一緒に行動すれば、他者の目を引いてしまう。注目されたくなかっただけで。
「だから今日はあいにくの天気になったのよ。ひいろのせいね」
 これにはヒイロも、そうかな、と同意した。
 人はやり慣れないことはやらないほうがいいのだ。十中八九、失敗する。
「ねえ、乃明のあき先輩なにか言ってた?」
「……え、ええっと」
 昂子のことをなにか言っていた気もしたが、ヒイロはおぼえていない。
 無言を遠慮ととったのか。探るように昂子が隣に並んだ。
 路には足音だけが響いている。2人の距離が近づいた分、重苦しい圧迫感がこの場を支配していた。山歩きの途中で逃げることもできず、ヒイロはひたすら長い沈黙に耐えた。
「ゼミの同窓会なんて、やりたくないのよ」
 あ、とヒイロは小さな声をあげた。
『ゼミの同窓会をやるとかなんとか。で、同期生の名簿をつくってるとか』
 確か乃明はそんなようなことを口にしていた。昂子から聞いた、と。
「……じゃあ、なんで……うッ」
 隣の昂子を覗き込んで、うっかり呻いてしまうほどヒイロは驚いた。
 俯きかげんの彼女の顔はひどくゆがんいる。路の一点を凝視して、視線の先へ突き進むかのように足を動かし、歩いていたからだ。
 背筋にうそ寒い感触が走った。
「なっ……ちょっと昂子、具合悪くなった?」
 ヒイロの言葉はどうやら耳に届いていないらしい。返ってきた言葉はまったく別の、冷淡なものだった。
「あいかわらずなのがムカつくのよ」
「……え」
「白い仔猫を拾ったって言ったでしょう。拾った理由、わかる?
 その猫ね、道端でみゃあみゃあ鳴いてたのよ。ずっと。みすぼらしいし汚いし、最初はわたしも目障りだとしか思わなかった。見て見ぬふりして、ほっときたかったのよ。でもね、ずっと鳴かれているうちに『わたしを見て』って猫が叫んでいるように聞こえてきて」
 重なったのよ、と昂子は重い呟きを落とした。
「地味な猫だった。そのとき、ひいろを思い出したのよ。だってひいろ、洒落しゃれっ気はないし気はきかないし、なにより地味だったじゃない。でもね、そうじゃなかった。
 猫に重なったのは、ひいろじゃなくて、わたし自身だったのよ」
 昂子の重い呟きが雨を呼んだのか、雨粒がぽつりぽつりと頬を打っていく。雨はすぐにやんでしまい、その感触だけを名残のように引きずる。
「猫はそりゃあ惨めだったわよ。ぼろぼろで、道行く人は誰も振り返らない。
 けど、猫の叫びがわたしの叫びに聞こえて、それで気づいたのよ。ああ、この猫はわたしと同類だって。気づかれるように『わたしを見て』って叫んでるんだって……。
 途端に虚勢を張って生きてる自分が情けなくなったわ。派手にメイクしてブランドもので着飾って、男の子と遊びまわって。みっともない、って。
 本当はずっと、素で生きてるひいろがうらやましくてたまらなかっただけなのに……」
「そんな……大学の頃の話でしょ。もう10年も経ってるし、人はかわる――」
 ぴしゃりと遮られるヒイロの反駁はんろん
「ひいろはかわらない! 自分を飾らないから、かわらないでいられるのよ。
 誰かに期待しない。誰かに頼らない。ひいろと一緒にいると、孤独は悪いことじゃないって、いつも突きつけられている気がした。そうよ、孤独は悪いことじゃない。自分がわかっていて、自分を受け入れて自分と向き合っていけるってことでしょう? 癪に障りまくりだけど、ひいろはそれを地でやっていた。感情をセーブして人と付き合っていた。
 社会とは向き合うけど、自分以外の個人とは向き合わない。人類は愛せるけど人間は愛せないって、まさにひいろのことなのよ」
 ヒイロは目を見開いた。その一呼吸のうちに、学生時代まで時間が逆流する。
 大学の4年間ずっと、そんなふうに思われていたなんて。
 彼女の中でただ膨らむだけだった弱さが、今ここで、堰を切ったように溢れだしていく。
「恋愛に対してもそうだった。男嫌いとか男を見下すとかじゃなくて、わたしには恋人いますからもういいですみたいな接し方しかしなくて。恋人いないくせにその余裕が憎たらしくて、恋愛には興味ありません恋愛脳ってなんですかみたいな余裕を認めたくなくて、……わたしは男を取っ替え引っ替えにするしかできなかった」
 結構な内容を好き放題言われている。
 それでもヒイロが反論もせず、然程気にならないのは、記憶が刺激されたからだ。駅のホームで死ぬ間際の、短い記憶。
(死ぬほどだった人間に、どれほどの余裕があったというの……?)
 いまだヒイロは、自分がなぜ電車に飛び込んだのか思い出せずにいた。
 人生において重要な一点の記憶が落剥らくはくしている。
 死の行動の理由が不明だからだろうか、昂子の話に冷静に耳を傾けていられるのは。
「ゼミの同窓会で名簿つくってるなんて嘘よ。ひいろと連絡とれなくなるのが嫌だっただけ。同窓会をこじつけにすれば、ひいろがアドレスかえてたとしても、新しい連絡先を訊く口実にはなるでしょう。
 ただね……、ひいろが今どうしているのか、幸せになっているのか、自分の生活に満足して笑顔で暮らしているのか、ひっかかっていただけなのよ。だったら」
 悔しいじゃない。
 と、昂子は顔を上げて苦笑した。余計なものが削ぎ落とされて、彼女の本質を際立たせるような片笑みだった。
 あまりに対照的だった、昂子と自分。
 対照的な生き方をしている人間が幸せになっていたら悔しい。――たとえばそれは、善人が不幸になって、犯罪者が幸せに生きていたら、ということだろうか。そう考えれば昂子の言わんとしていることの半分くらいは、ヒイロにも理解できるのだった。
 自分と比較するためにわたしに会いに来たの? と、問おうとした直後。
 昂子の身体が斜めに揺れて、膝が折れる。だらりと路に座り込んでしまった。
「え、……昂子、大丈夫?」
 そこに男の低声が割って入る。
 静かすぎてすっかり失念していたが、登山にはもう1人来ていたのだ。振り返ればキレイは、食べかけのカカオ70パーセントのチョコを内ポケットにしまうところだった。
「え、今、チョコ食べてた?」
「当然。登山にチョコレートは必需品だ」
「なんでエベレスト登ってますみたいな本格的な探検家のようなこと言ってんのよ。ミシュラン観光ガイドに載る山でも糖分補給って必要なの? って、それどころじゃないでしょ。どうしようキレイ、昂子の顔、真っ蒼……。嫌いなお魚の食べすぎなんだって……」
「ここらが限界だろう」
「なに……どういうこと?」
 周囲に登山者がいないことを確認するためか、キレイはひとわたり見回す。ちょうど樹林の隙間から街並みを見下ろせる広めの場所に出たところで、見晴らしはいい。体調不良を起こしていなければ御多分に洩れず「やっほー」と叫びたくなる位置だ。
「ここでいい。おまえ、うたえ」
 キレイはとんでもないことを言いだした。

 一瞬、ヒイロは聞き間違えたのかと思った。もしくはキレイが言い間違えたのか。
「は、なんて?」
「うたえと言ったんだ、早くしろ」
 命じられれば逆らえないヒイロである。
「いきなりなによっ、なにうたえばいいのよっ」
「おまえの良さを最大限に活かしたい。物語るようなバラッドがいいだろう」
「は? バラッド?? あー、バラードか」
 バラッドとは、物語的叙事的な歌謡のことだ。時代と地域によって様々に変化を遂げ、今日では比較的スローテンポで感傷的な曲などをバラードということが多くなっている。
「バラード……たくさんありすぎて余計に頭真っ白になった」
「なら、この前キッチンで鼻歌をうたっていただろう。あれでいい」
「あれって……どれだっけ?」
「国民的アニメ・サザエさんの歌だ。できるだけ大きな声で、さんはい」
「うっそ、急に?」
 雨が降ったりやんだりで、しかも午後の遅い時刻だから、周囲に人影はない。ないけれども、どうして自分が歌をうたわなければならないのか?
 キレイの指示は絶対だ。疑問はさておき、ここは腹をくくるしかない!
「お魚くわえたドラ猫 追っかけて~♪」
 顔をしかめる、キレイ。前にも見た光景である。
素足はだしでかけてく 陽気なサザエさんっ♪」
 驚いたことに。
 このフレーズで、キレイの頭上で寝ていたトラがぱっちりと目を開けた。初めての事態につられてヒイロも目を見開いたが、歌をやめるわけにはいかない。
「みんなが笑ってる~ お日さまも笑ってる~♪」
 と、今度はこのフレーズで、座り込んでいた昂子が「ぐえっ」と口を開ける。胃の中のものを吐き出しそうな雰囲気だ。
「気持ち悪い? 吐きそうなの?」
 首をもたげたまま、昂子が力なく苦笑いした。
「ひいろの歌声、初めて聞いたけど。めちゃめちゃ音痴じゃない、カラオケ一緒に行かなくてよかったわ。はずれた音程でゆったりとした歌をうたわれたら一発で耳腐るわよ」
「わたし音痴だったの? え、そんなにっ!? 吐き気をもよおすほど?」
 そこでキレイの罵声が飛ぶ。
「とびきりの音痴でいいんだ、やめるな、狂った歌唱力に自信をもて、もっと大きくっ」
「音痴って知っててうたわせて、歌唱力って……ひどくない?」と文句をたれつつ、
「ル~ルルルルル~ 今日もいい天気~♪」
 開き直り、更に腹に力をいれて声をだせば、顔の蒼ざめた昂子に変化が起こる。
「ぐええっ」と白い物体を吐き出したのだ。
 昂子の蛙のつぶれたような声には、ヒイロの音痴な歌声もかき消される。なにが起きたのか理解できないまま、ヒイロが茫然と唾液にまみれた白い物体を眺めていると。
 白い物体が動き出す。
 ぴこんぴこんと、まるで小動物が跳ねて逃げるように離れていくのだ。
 キレイが動いた。
「我、キレイ 召鬼法しょうきほうの執行者なり」
 見ればキレイは、左手の中指と人差し指を立てて、なにか呪文のような言葉を唱えている。一連の動作は、この国の陰陽師の姿に似ていた。フィクションの世界では悪霊を退治する、あの陰陽師だ。
「我は吉にして彼は凶 妖獣・食鬼虎しょくきこに命じる く、妖猫ようびょう赤眼せきがん白猫児はくびょうじばくせ」
 胸の高さにあった左手を勢いよく振り下ろす。
 キレイの声は音に乱れがなく、よくとおった。彼の声に反応してトラの両目がカッと見開かれる。トラが四肢を駆って宙に踊りだせば、体は徐々に大きくなって中空で停止した。
 浮遊しているトラには虎本来のしなやかな律動美があった。
 猫ほどだったトラの体は、あっという間に拡大し、普通の虎のふた回りは大きくなっている。眼光鋭い両目は黄金色。金の毛が金粉を振り撒いたようにきらきらと輝いていた。
 威厳のある立派な姿。
 トラは、キレイの指示どおりに動いた。
 白い物体を即座に追いかけ、ぱくりと口の中に含むと、反転して戻ってくる。
「おかえり、トラ。ご苦労だったな。いいか、妖猫を食ってしまうなよ」
 妙に優しい口調で大きいトラの頭を撫で、働きを労っている。
 ヒイロは腹が立った。
(わたしだって指示どおり動いたのに、この扱いの差はなにっ)
 この時点で状況が呑みこめてはいないヒイロではあったが、働かされたことくらいはわかる。ぷりぷり怒っていても、そんなヒイロには見向きもしないキレイである。
 キレイが手を差し延べたのは、座り込んだままの昂子だった。
 一言。
「魚嫌いが戻っているだろう」




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