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10.風呂の中にて
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「…戻るのはしばらく無理だけど」
「えっ!?何で?」
思わず呆然としてしまう。
「今回お前を呼ぶときに召喚師たちが魔力を使い切っちまったんだよ。半年は無理だな」
「半年・・・」
テオの言葉に、がーん、と俺はショックを受けた。
だがこっちで半年我慢しさえすれば、召喚された直後に戻してもらうことは可能なわけなのだから、考えようによっては半年間休みをもらったと思ってこちらで蓮とぐーたら過ごしていればよいのではないだろうか。
「どうせしばらく帰れないんだし、久しぶりだから色々遊ぼうぜ!お前もすっかり大人になったわけだし、娼館とか」
「娼館・・・」
「俺のおすすめのとこ行こうぜ」
ーー娼館
ホワワワン、とイメージが脳裏に浮かんでくる。男達のドリーム的なあれですよね?綺麗なお姉さんたちにチヤホヤしてもらって、あんなことやこんなことをしてもらったりできるところ…と想像すると、思わず顔がだらしないことになってしまう。
会話の流れ上、俺はすっかり安心しきっていた。
そして、すっかり油断していた。
俺が手慰みにお湯を手ですくいながらぼーっと久しぶりの女体に思いをはせていると、テオが何かを見とがめたように目を細めた。
「ちょっと待て、なんだそれ」
「えっ?」
バシャ、と、水音をさせて、いきなりテオが距離をつめてくる。
腕を捕まれて、俺はぎょっとした。
「この、手のあと・・・」
テオの凝視する先、俺の手首に、くっきりと手の形にアザができている。
それは、どうやらテオに何があったかをわからしめるには充分だったようであった。
(…あの、馬鹿力たちめ!)
「もしかして、キースかシルヴァと何かしたかな?」
急に大男が迫ってきたので、俺は距離をおこうとした。
だが下がった分つめられるのでやがて湯船の端まで追い詰められてしまった。
背中が湯船の縁に触れる。
顔と口調はにこやかだか、こわいっ。
「何かって・・・何も・・・・・・・・・」
「ーー魔法で口を割らされたい?かなり苦しいかもしれないけど」
黒魔術師マジ怖い。
そして俺は痛いのも苦しいのも苦手である。
「その・・・・・・・やらしいことされました・・・・・」
「誰に」
「……………二人に」
「二人に?節操ないなー」
咎められるような言い方をされて、俺は涙目になった。
俺は何も悪くないはずなのに、この言われよう。
…そして、この流れ。
すでに風呂、裸の付き合いである。
つまり、先程よりもさらに無防備。
三度めの貞操の危険を感じて俺は回避しようと、さりげなく風呂の縁からあがろうとした。
だが、もちろんそんなに甘くはなかった。
テオに足を引っ張られてボチャンとお湯に落ちてしまう。
「なにすんだよ」
「ふーん…なるほど。皆、必死か」
先程の指の痣のところを掴まれ、さすがに痛くて顔をしかめる。テオはそこに唇をあてた。
舌が指跡をたどるように舐めてゆく。ゆっくりと尖った舌先で丁寧にたどられれば、すでに2回も弄ばれた身体の芯にあっという間に熱が灯ってゆく。
(もー、無理。色んな意味で無理っ!)
お湯に濡れていても敏感な先端が濡れだしているのがわかり、俺は下肢の反応に気づかれないうちにテオからなんとか離れようとした。
だが、ふと気になることを言われた気がしてテオの頭を押す。
「…ところで必死って、なにがだよ」
さすがに痛かったのか、テオは唇を放した。
全身までゾワゾワしてくるような舌先での愛撫がストップしてホッとしたが、握られた手首は開放されないままであった。
「知りたい?」
聞かれてコクコクと頷くと、テオの顔に悪い表情が浮かんだ。
「…知りたければ、俺にもやらせろ」
「えっ!?何で?」
思わず呆然としてしまう。
「今回お前を呼ぶときに召喚師たちが魔力を使い切っちまったんだよ。半年は無理だな」
「半年・・・」
テオの言葉に、がーん、と俺はショックを受けた。
だがこっちで半年我慢しさえすれば、召喚された直後に戻してもらうことは可能なわけなのだから、考えようによっては半年間休みをもらったと思ってこちらで蓮とぐーたら過ごしていればよいのではないだろうか。
「どうせしばらく帰れないんだし、久しぶりだから色々遊ぼうぜ!お前もすっかり大人になったわけだし、娼館とか」
「娼館・・・」
「俺のおすすめのとこ行こうぜ」
ーー娼館
ホワワワン、とイメージが脳裏に浮かんでくる。男達のドリーム的なあれですよね?綺麗なお姉さんたちにチヤホヤしてもらって、あんなことやこんなことをしてもらったりできるところ…と想像すると、思わず顔がだらしないことになってしまう。
会話の流れ上、俺はすっかり安心しきっていた。
そして、すっかり油断していた。
俺が手慰みにお湯を手ですくいながらぼーっと久しぶりの女体に思いをはせていると、テオが何かを見とがめたように目を細めた。
「ちょっと待て、なんだそれ」
「えっ?」
バシャ、と、水音をさせて、いきなりテオが距離をつめてくる。
腕を捕まれて、俺はぎょっとした。
「この、手のあと・・・」
テオの凝視する先、俺の手首に、くっきりと手の形にアザができている。
それは、どうやらテオに何があったかをわからしめるには充分だったようであった。
(…あの、馬鹿力たちめ!)
「もしかして、キースかシルヴァと何かしたかな?」
急に大男が迫ってきたので、俺は距離をおこうとした。
だが下がった分つめられるのでやがて湯船の端まで追い詰められてしまった。
背中が湯船の縁に触れる。
顔と口調はにこやかだか、こわいっ。
「何かって・・・何も・・・・・・・・・」
「ーー魔法で口を割らされたい?かなり苦しいかもしれないけど」
黒魔術師マジ怖い。
そして俺は痛いのも苦しいのも苦手である。
「その・・・・・・・やらしいことされました・・・・・」
「誰に」
「……………二人に」
「二人に?節操ないなー」
咎められるような言い方をされて、俺は涙目になった。
俺は何も悪くないはずなのに、この言われよう。
…そして、この流れ。
すでに風呂、裸の付き合いである。
つまり、先程よりもさらに無防備。
三度めの貞操の危険を感じて俺は回避しようと、さりげなく風呂の縁からあがろうとした。
だが、もちろんそんなに甘くはなかった。
テオに足を引っ張られてボチャンとお湯に落ちてしまう。
「なにすんだよ」
「ふーん…なるほど。皆、必死か」
先程の指の痣のところを掴まれ、さすがに痛くて顔をしかめる。テオはそこに唇をあてた。
舌が指跡をたどるように舐めてゆく。ゆっくりと尖った舌先で丁寧にたどられれば、すでに2回も弄ばれた身体の芯にあっという間に熱が灯ってゆく。
(もー、無理。色んな意味で無理っ!)
お湯に濡れていても敏感な先端が濡れだしているのがわかり、俺は下肢の反応に気づかれないうちにテオからなんとか離れようとした。
だが、ふと気になることを言われた気がしてテオの頭を押す。
「…ところで必死って、なにがだよ」
さすがに痛かったのか、テオは唇を放した。
全身までゾワゾワしてくるような舌先での愛撫がストップしてホッとしたが、握られた手首は開放されないままであった。
「知りたい?」
聞かれてコクコクと頷くと、テオの顔に悪い表情が浮かんだ。
「…知りたければ、俺にもやらせろ」
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