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29 小林勝也5(従兄のガチムチ警察官/40歳) ドライオーガズム

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小林は手を伸ばし、結城の体を引き寄せた。
 
 
 
グンッ
 
 
 
「ひあっ」
 
 
 
ドサッ
 
 
 
上半身を小林の胸に預け、ベッドの上で向かい合わせで座るような状態になる。
 
結城は驚いたように顔を上げ、小林の顔を見た。
 
小林は少し困ったように結城を見つめ、そっと抱き締めた。
 
 
 
「あっ、待ってっ、まだ、中がイッてるっ…、あっ、んんっ…」
 
 
 
制御の利かなくなった体に、結城は戸惑うように抵抗するが、小林はただ抱き締めるだけで何もしなかった。
 
しばらく小さな痙攣が続いていたが、次第にそれも落ち着き始め、結城の呼吸もどうにか正常に戻ったようだ。
 
その頃にはもう結城はグッタリとしており、どこにも力など入らないようで、小林に体を預けてぼんやりと何処かを見つめているだけになっていた。
 
ふと結城の股間を見れば、小林視線の先には萎えたままのペニスがある。とうとう結城は一度も勃起することはなかったようだ。
 
しかし、ドロリと白濁した精液が少量漏れていることに気が付いた。いつの間にか結城は射精していたらしい。
 
後ろからは緩んで閉じ切らない肛門がパクッと開き、小林の出した精液がドロドロと溢れ続けている。
 
身動きを取ろうとした結城はグッと足に力をいれようとしたが、途端に中に入っていた精液が音を立てて溢れ出し、驚いたように体をビクッと揺らした。
 
 
 
ゴプッ…、ブジュッ…
 
 
 
「…あっ、…んんっ……」
 
 
 
目を閉じて小さく喘いでいる結城を見ながら、小林はフウと息を吐く。
 
結城の背中をポンポンッと優しく叩き、囁くように小さな声で言う。
 
 
 
「落ち着くまでこうしていてやるから、慌てなくていい。じっとしていろ」
 
「…ん……」
 
 
 
そう言われて、強張っていた結城の体から力が抜けた。目を閉じて逞しい小林の胸板に頭を預け、太い腕でしっかりと体を支えられている。
 
そうしていると次第に睡魔がやってきたようで、何も考えられなくなる。結城はぼんやりとした表情で小林に視線を向け、何度もゆっくり瞬きをしている。
 
小林は結城の頭を撫で、耳元に口を寄せて静かに言った。
 
 
 
「眠たいなら寝ればいい。後処理はしてやるから、寝ろ」
 
「…んん…、でも…」
 
 
 
そう言いながらも結城の瞼は閉じたまま開く様子はない。体ももう動かすことも億劫なようで、疲れ切った体が悲鳴を上げているのかもしれない。
 
太い腕にグッと力が入り、結城は口元を少しだけ綻ばせた。
 
 
 
「ふふっ、勝くん、また筋肉が大きくなったみたい。すごく強そう」
 
「警察官なんだ。これくらい鍛えてないと、いざという時に戦えないだろ」
 
「そう、だよねぇ…、勝くん…、……」
 
「…寝た、か」
 
 
 
限界が来たらしい。結城は眠ってしまった。疲れていた体に無理矢理また同じことをさせたのだ。眠ってしまっても仕方がないだろう。
 
小林はクスッと笑い、結城を見た。
 
目を閉じて眠っている姿はとても幼く見え、この年齢の男に言うのもどうかとは思うが、とても可愛かった。
 
頬に触れて撫でてやれば、結城が眠ったままフワリと笑った。何か夢でも見ているのかもしれない。
 
いつまでもこうして見ていられると思っていたが、結城の中には自身の吐き出した精液が大量に入ったままなのを思い出し、ハッとしたように口を開いた。
 
 
 
「あ~、ヤバイな。穴が緩んだまま閉じてねえ。こりゃあ、明日は一日中布団の中だな…」
 
 
 
困ったように情けない表情になり、ジッと眠っている結城の顔を見つめ、大きく溜め息を吐いた。
 
 
 
「…仕方ないだろ、久弥、お前も悪いんだからな。俺の家に入ったってことは、そうなることわかってたんだろ、なあ、久弥」
 
 
 
いつもそうやって笑っている結城を見ていた。昔から結城は誰と話す時も楽しそうで、誰にでも笑顔を見せ、体を開いていたのも知っている。
 
結婚と同時に家を購入し、数年で離婚した。
 
残ったのは家のローンと虚しさだけだった。何が悪かったのか、自分のどこが悪かったのか。もう考えるのも嫌で、どうでもよくなっていたのもある。
 
そろそろ心身共に限界が近付いていた時に結城に会い、今に至るのだが。
 
 
 
「久弥…」
 
 
 
今回の行為に、結城に非はなかった。
 
結城の人生は結城が決めることで、何処で誰とセックスしていようとも関係はないのだ。お互い大人であり、ましてや恋愛関係でもない。
 
これは単なる独占欲なのだろう。 
 
具合が悪そうだから、処理をしてやるからなど、ただの口実だったのだ。
 
ただ、結城のことを独占したくて、近くにいて欲しくて連れてきたのだ。
 
結城はきっと、あのまま自宅へ帰ってどうにでも出来たはずなのに、自分の一方的な欲望のためにしたことだったのだ。
 
冷静になって、今になって気付き、小林は難しそうな顔をして肩を落とした。
 
 
 
「警察官のくせに、馬鹿なことを…」
 
 
 
これは誘拐して強姦したのと同じことだ。
 
結城はきっと笑って違うと言うだろうが、他人が見ればこの行為はきっと犯罪だと言うだろう。
 
改めて結城の体を見て、小林は項垂れてしまった。
 
今から風呂へ行き、結城の体を綺麗にしてやらなければならない。懺悔のつもりで丁寧にするつもりだ。謝罪の言葉はまだ考えていない。
 
だが、謝罪されたところで、きっと結城はヘラリと笑っているだけだろうが。
 
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