業火な御馳走

赤八汐カケル

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夕焼け

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「ねぇ、七尾さん、こんな舞はほっといてさ、私たちと一緒に帰ろうよ!私、前からずっと仲良くなりたいなって思ってたの!」

「是非!私も仲良くなりたいです」

奏音は凄く困惑した表情をして、助けを求めるように私の顔を見てきた。

「せっかくなんだし、一緒に帰ってみたら?」
私は心の中で思っていることとは反対のことを言った。

奏音の表情は明るくなったが、私の表情は少し暗くなったが、菜摘や皐月たちには気づかれないほどの微妙に暗くなったぐらいだ。

「やった!じゃあ、教室で待ってて、向かいに行くから!」
菜摘と皐月は二人でハイタッチをして、喜んでいた。

奏音も人見知りをしながら頷いた。


帰りのホームルームが終わると皐月と菜摘は私に向かって嬉しそうに手を振って、奏音が待つ一組へと向かって行った。

私はモヤモヤした感情を抱きながら、十思と一緒に教室を出ていく。

「なんか、舞、元気なくない?」
十思は上履きを下駄箱に入れながらいきなり私の顔をのぞきながら、聞いてきたので、びっくりした、確かに元気はないのだが、顔には出ていないと思っていたからだ。

「え!なんで気付いたの?」

昇降口を出ると夕焼けが地面を照らしていた。もうすぐ冬になるから日が落ちるのが早い。

「なんでだろうね?」
ふと、そう言う十思を見ると夕焼けが顔にあたり普段の何倍かカッコよく見えた。私は照れてしまい、俯いた。

「最近さ、一組の七尾奏音さんと仲良くなったんだよね、でさ、今日そのことを菜摘と皐月に言ったら、私たちにも紹介してよって言われて、なんか胸がモヤモヤしたんだよね」
ポツリポツリと私は十思に話した。

「そっか」
十思はそう言って静かに私の話を聞いてくれた。

「なんかさ、私、嫉妬してるのかな?本当嫌だな…」
私は改めて嫉妬しているのだと実感して、自己嫌悪になった。

「それってさ、めっちゃいいことなんじゃない?それだけ、七尾さんのことを大切に思ってるってことでしょ?」
十思は冗談みたいな真剣に言っているみたいな微妙な笑い方をして言ってくれた。

「そうかな?」

「まぁ、わかんないけどさ、きっといいことだよ!」
優しく包み込むような微笑みを私に向けてそう言った。

私は何だか元気が出てきたというか安心した。夕焼けが雲を赤く染めるように、十思は私を優しさというあかりで包み込むように照らしてくれた。


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