業火な御馳走

赤八汐カケル

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秋空の夕焼け

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「ねぇ、十思、寄り道しない?バイトまで、まだ時間あるでしょ?」
私はそう言って十思の手を引っ張り近くの小さな公園に入った。

木々についてただろう枯れ葉は地面に落ちていて、枝が丸見えになって肌寒そうだったが、夕焼けがストーブみたいに温めているようにも見えたので、案外寒くないのかもしれない。

二人は自販機で暖かい飲み物を買い、冬の訪れを感じさせる、ひんやりとしたベンチに腰をかけた。寒さが身にしみるが、十思といるとなぜか、あまり寒く感じない。体は確実に寒いのだが、心の中はいつも日向ぼっこをしているような優しい暖かさが身を包み込んで寒さを感じさせない。

「十思はさ、夕焼けみたいだよね」
私は雲を赤く染める夕焼けを見ながらそう言ったが、十思は意味が分からないような顔をしていたが、そんなことは気にせず、舞は続けて話した。

「夕焼けってさ、空全体を朱色で照らすし、海に行けば青色だったはずの水面も綺麗な朱色で染める……何が言いたいのかというと私が海や空だとするじゃん、今まで白と青しか知らなかったのに、赤色に染めることができたんだよ!だから、十思はすごいってこと!」
私は自分でも何が言いたいのか分からない、でも十思が私に感じさせたことがないような感情にさせてくれるということを言いたかったが、うまく言葉にならなかった。

十思は分かったような分からないような微妙な顔をして黙って聞いてくれた。

私たちは夕焼けが沈むまで夕焼け黙って眺めていた。


土曜日、奏音が家に来るため私は、朝から部屋の掃除をしていた。もう一時間以上ずっと掃除機をかけている、部屋は六畳ぐらいの部屋なの普段なら十分、かかっても三十分ぐらいだと思う。なぜか、人が泊まりに来ると心配になってしまって綺麗なのに、かけてしまう。

母にいつまでかけているの!と怒られて、掃除機を止めた。止めると今度は窓の汚れが気になってきたが、窓を拭いている時間はもうないので、諦めることにした。大して汚れているわけでもないしな、と自分の中で言い訳をしていた。

携帯が鳴った。奏音からの着信だった。出ると、もう、家の前にいるとのことだったので、私は大急ぎで階段を駆け下り玄関に向かった。

玄関を開けると、大荷物を持っている奏音の姿があり、思わず噴き出してしまった。

「どうして、笑うの?」

「だってさ、これから富士山に登る人みたいな荷物の量なんだもん、鞄はもう完全にそうだし」
私は笑いをこらえながら答えたが、やっぱり我慢できずに噴き出してしまった。

奏音の顔はみるみるうちに真っ赤になっていた。

「だってさ、友達に家に泊まるとか初めてでさ、わかんなくて…」






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