業火な御馳走

赤八汐カケル

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楽しい食卓

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「いただきます」

三人が一斉にそう言って、オムライスを食べ始めた。

「凄く美味しいです!久しぶりオムライス食べました」
奏音は美味しそうに食べながら、そう言ったが、頬には、赤色の米粒がついていて、母は奏音の言葉を全然聞いていないようだった。

「褒めてくれて凄く嬉しいんだけどね、奏音ちゃん…あの、米粒がついているわよ頬に…」
母は自分の頬を指指しながらジェスチャーして、教えた。奏音は凄く恥ずかしそう米粒を取った。きっと奏音はいわゆる天然っていうやつなのかもしれない。

「あ、そうだ!これ食べ終わったらさ、ゲームやろうよ!もちろんお母さんも一緒にね!」
私は二人を見て言った。小学生の時に買ってもらったゲームを最近やっていなかったのを思い出した。確かドラゴンカートというドラゴンがゴーカートに乗って競い合うゲームだった気がする。買ってもらったのはいいが、一人っ子の私はやる人が居なくすぐ飽きてしまった。

「せっかくなんだから、二人でやればいいじゃないの」
母は微笑んでそう言ってくれたが、私は人数が多い方が楽しいと思って、提案したわけだからここで引き下がる訳には行かなかった。

「お母さんは分かってないな~ゲームはね二人でやるよりも三人でやった方が楽しんだよ!ほら、お母さんが大好きなショッピングと一緒だよ!一人で見るよりは二人、三人で見たほうが楽しいでしょ?」
奏音も私に便乗して、母を誘ってくれた。

母も奏音ちゃんが言うならしょうがないわねと言って、折れくれた。

「でも、舞がゲームやろうなんて、珍しいわね、確か最後にやったのって…私たちが誕生日あげて、家族でやったのが最後だった気がするんだけど」
母はオムライスを頬張りながら言った。

「え~そんなことないよ…その後も一人でやった気がするような気がする」
私は苦笑しながら答えた。

「それってでも、気がするような気がするんでしょ?」
母はニヤニヤしながら行ってくる、私は何も言い返せないでいると、奏音が助け舟を出してくれた。

「高校生になると結構忙しくなるりますし、ゲームとかやっても忘れちゃうんですよね。だから舞ちゃんもそんな感じだよね?」
奏音はアイコンタクトで、合図してきたので、私はすかさず「そうなんだよ~」と同意したが、演技が下手くそ過ぎて噓っぽい感じになってしまった。奏音はそんな私を見て、呆れて肩を落とした。

「まぁ、いいわ、ゲームばっかりやる子よりは幾分かましだしね」
と半ば諦めた様子だったので、私と奏音は安心して肩を落とした。

いつの間にか、三人ともオムライスを完食していた。

「ごちそうさまでした」


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