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第1章――3 【 修業の日々/吸血鬼の悦楽 】
第30話 アカツキ・センリの異世界生活 その1
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リリスに手を引かれて異世界へ転移してから、そろそろ一ヵ月が過ぎようとしていた。
「ぐーっと」
明け方。ぐっすり眠っているパートナーを起こさないようにベッドから起きて、運動着に着替えて宿を出る。
屈伸に腕伸ばし、その場で軽く準備運動してから深呼吸。まだ冷える空気は肺と身体を震わせるけど、しかしどこか静謐な気分を味わえて気分が良い。
深く息を吐いたあと、僕は「よし」と小さく白い息を吐いて走り出す。
こっちに来てからはほぼ毎日。リリスに抱きつかれてベッドから抜け出せない時は欠かさずに行っているランニングから僕の一日は始まる。
「はっ、はっ、はっ」
コースはその日の気分で変わって、それは自分が今拠点とているこのシエルレントの町の地形を把握するためだ。
今日は宿屋から大広場まで。ランニングを始めたばかりはこの片道だけでも相当息が上がってたけど、最近は広場についてからランニングコースを数周できるくらいには体力がついてきた。
今日は広場を三周とついでに遠回りしてから宿屋に戻って朝のランニングは終了。
掻いた汗をシャツで雑に拭いながら部屋に戻ると、まだリリスが気持ちよさそうに眠っていた。早々起きる気配はないがなるべく物音を立てないように忍び足で部屋を歩いて、それから着替えを持ってシャワー室に向かう。
「おぉ、結構、筋肉付いてきた!」
シャツを脱げば、自分でも分かるほどに変化している身体にちょっと感動を覚える。以前は真っ平で友達には元の色白さも相俟って「一反木綿みたい」と揶揄されていた身体も、随分と引き締まって男らしい身体付きへと成長していた。
腕は相変わらず細いままだけど、それでもようやく剣を自由に扱えるほどには筋肉が付いてきた。
自分の身体の変化、いや成長の実感を喜びながらシャワーを浴びてランニングで掻いた汗を洗い流していく。
さっぱりしてシャワー室から出ると、僕がシャワーを浴びている間にエントランスの受付に着いていたミリシャさんと挨拶を交わす。
それから再び部屋に戻り、喉が渇いたのでコップに注いだ果糖水をぐいっと飲み干す。
空になったコップを机に置いたあとは、
「さてと……起きて、リリス。朝だよー」
「んぅん。まだ寝るぅ」
ベッドで気持ちよさそうに眠っている旅のパートナーを起こすべく肩を揺らすと、不快そうな呻き声が返ってきた。
吸血鬼だから夜行性で朝に弱い、とかではなく、これは長年の一人旅によってすっかり不規則な生活が染みついてしまったことによる、要するにただの怠慢だ。
僕がこうして起こさないとお昼頃まで平然と眠ているので、無理矢理にでも起こしてリリスの生活リズムを整える。
「ほら、美味しい朝食が待ってるよー」
「お昼とセットで~」
「お昼はお昼で美味しいもの食べようよ」
「……ううん。うるさいぃ……」
枕で顔を隠そうとするリリス。二度寝に入ろうとする困ったパートナーに、僕は辟易しながら強引に枕を取った。
「うあぁ」
「ほーらっ。早く起きて支度しよ」
「うぅ。昨日もあれだけ搾り取ったのに、なんでこんなに元気なのよ」
「リリスのおかげで体力も持久力も急激に増えたからね」
「回復力は若さ故かしらねぇ……」
日々の運動に修業、それだけじゃなくて夜は性欲旺盛なリリスをすれば、否応なく体力がついてくる。
前半の理由はともかく後半には複雑な心境を抱きながらリリスの起床を手伝えば、ようやく目覚めた吸血鬼はふあぁ、と大きな欠伸を掻きながら背筋と腕を伸ばした。
「さ、顔洗って着替えたら、朝ごはん食べに行こ」
「えぇ……けどそんなに元気なら、夜はもう少し回数増やしてもいいかしらね」
「やっぱりもう少し寝てていいよ?」
起こされたことへの意趣返しか或いは純粋な性欲か、ニタリと笑ったリリスに僕は顔を真っ青にさせるのだった。
*****
朝食を済ませて部屋で少し休んだ休憩したあとの予定は、リリスとの修業か森に出て実戦のどちらかが行われる。稀に両方ある時があって、今日はその日だった。
「うん。だいぶ動きが良くなってきたわね」
「――フッ!」
リリスとの修業は以前と変わらず、僕がひたすらに打ち込んでそれをリリスが受け止める。リリスの指摘通り当初に比べて格段に動けるようになったけど、それでもリリスから一本を取るどころか本気にさせられてはいない。
今も僕の全力の一撃はリリスに軽く受け止めている。
「若者の成長速度は見ていて面白いわね。それに貴方が真面目だから付き合い甲斐もあるし、私も身体が訛らなくて済んでる」
「くっそ!」
既に息が上がって剣捌きに乱れが生じ始めてる僕とは対照的に、リリスは会話する余裕をみせる。
彼女の本気を引き出せていないことへの焦りと疲労。その二つが重なった一撃をリリスが見逃すはずもなく、僕が放った斜め斬りは木剣ごと彼女の一撃の前に両断された。
カァァン、と甲高い音とともに木剣が空中に舞って、そして草原に落ちた。
「私の勝ちね」
「また負けた~」
ぜぇぜぇ、と荒い息遣いを繰り返す僕に、リリスはドヤ顔を見せつけてくる。
悔しくさに奥歯を噛みしめていると、リリスはそんな僕に感心したような双眸を向けて言った。
「でも本当に最初の頃と比べて見違えたわ。剣捌きはもちろんだけど、身体の動かし方や行動予測の力も格段に上がってる。センリは戦闘センスが良いわね」
「だといいんだけどね。でも僕がこんなに動けるようになったのは、全部リリスのおかげだよ。リリスがいつも本気で相手してくれるから、そのぶん身に付く力も早くなってるんだよ」
リリスは手加減はしてくれいるけど手は抜いてくれない。まるで僕の戦闘能力を引き上げるように相手してくれるから、そのおかげで一ヵ月という短い期間でも剣をある程度まで自在に操れるようになったんだと思う。
「ふふん。つまりは指導者が優秀ということね」
「あはは。リリスって直感的だと思ったけど、意外と論理的だよね。指示もすごく的確だし」
「意外は余計よ」
抗議するような半目はスルーして、リリスは指導者として優秀なのは確かだ。
修業の内容は実戦形式であれど、その中で僕の弱点だったり癖を即座に見抜いて指摘してくれる。僕の急成長できたのはリリスが的確にアドバイスをくれた要因も大きい。
「私との修業は今日はこの辺にして、お昼を食べたら森に出ましょうか。そろそろ駆け出し冒険者の称号は卒業しないとね」
「分かった。それじゃあ、いっぱいご飯食べて英気を養わないとっ」
「ふふ。一生懸命で可愛い」
微笑むリリスに差し伸べられた手。僕は力強く頷いて、彼女のその手を握り返した。
*****
「――セイッ!」
力強い呼気と同時に振るった剣が、突貫してくるスライムの身体を真っ二つに両断した。
空中で切り伏せられて突貫の威力を失った二つの身体が地面に倒れ落ち、そしてそのまま分裂反応を示さずに消滅を始めていく。
「もうスライムは相手にならないわね」
「そうみたい」
淡い光――正しくは魔素の塊が分裂している現象を見届けていると、背後から見守っていたリリスが手を叩いて称賛をくれた。
「日頃のトレーニングの成果が出てるわね。身体全体の筋肉が付いたおかげで、最初よりも圧倒的に攻撃の安定感が増してるわ」
「えへへ。リリスみたいに剣を自在に操ることははまだ難しいけど、それでもかなり使いこなせるようになってきたよ!」
「ふふ。剣に振り回されていた頃の貴方が懐かしいわね」
柔和な微笑みを浮かべたリリスに釣られるように僕も口許を緩める。
「よし。もう少し他の魔物と戦って、アレと一人で戦える実力を身に着けたと私が判断できたら、最後に会いに行きましょうか」
「――っ! ……分かった」
リリスの提案に短く頷いたあと、僕は気を引き締めて森の奥へと進みだした。
*****
『ヴオォォー!』
「やっぱり手強い!」
どんな森でも奥へ進むほどに獰猛な生物が増していく。それはこの森も例外ではなく、奥へ進むほど肉に飢えている魔物たちに襲われた。
基本的に無駄な殺生はしない、というのがリリスのポリシーで、それに関しては僕も賛同なので、こうして僕たちを餌として認識して襲い掛かって来た魔物とのみ対峙している。そして、戦って倒した魔物も、僕たちの栄養の糧となる肉として持ち帰るのがリリスとの約束だ。ギルドに持っていけば換金されるし、マルダンさんの所へ持っていけば美味しい肉料理として提供してもらえるしね。
余談はほどほどにして、前述の通り森の奥へ進むほど獰猛になる魔獣。その中でも今僕が相手している魔物は相当な強敵だ。
「(やっぱりコイツだけ、ここまで倒してきた魔物と明らかにレベルが違う!)」
この魔物の名前は『ブラッディ・ポーラ』。数週間前、僕とリリスが邂逅した、ギルドでも討伐対象になっている人食いの魔物だ。
容姿は限りなく地球の熊に近いけど、異なるのは目が血走ったように赤黒いのと尻尾が長く途中で尾が分かれているのがこの魔物の特徴だ。
体長はざっと二メートル。リリスによれば、ブラッディ・ポーラの中でもこの個体はかなり巨体らしい。この森に棲む魔物を食って、森に迷い込んだ人間を捕食したことで得た栄養の分すくすく成長しているんだとか。
その巨体から成る剛腕は振るえば空気を殴るような音を響かせ、そこから迫りくる鋭い鉤爪は当たれば致命傷は必至だ。
最初の邂逅から既に二度、僕とコイツは戦っている。その理由は、リリスから『ブラッディ・ポーラを一人で倒すことが、駆け出し冒険者卒業』の条件として出された課題だからだ。とはいえ過去二度の戦いでは手も足も出ず、リリスが加勢してくれなければ間違いなく死んでいた。
もしかしたら僕の急成長は、この凶暴な魔物と戦って己の中に生まれた、恐怖心が原因なのかもしれない。実際、この魔物と初対峙後、僕の修業の質が飛躍的に上がった。
「当たらない、当たらない、受けられない攻撃は全力で躱す!」
当たれば致命傷の一撃。威力は凄まじいけどその分直線的で軌道が読みやすい。腕が上がった瞬間からある程度の軌道を予測すれば、最小限の動きで攻撃を躱せる。
「一撃で倒せないなら細かい攻撃で体力を削る!」
剛力でもなければ怪力でもない、あくまで鍛えただけの筋力じゃリリスのような破壊的な一撃は繰り出せない。だから細かい傷を与えていく。無論、その一撃だって今の僕の全力だ。
一撃一撃は浅くとも血流させしているならそれでいい。蓄積していく裂傷は、やがて毒のように相手の身体を蝕み始めて。動きを鈍くさせていく。
『ヴォ、ヴォオオ!』
「――今ッ!」
与え続けた裂傷がようやくその効果を見せ、攻撃を終えたブラッディ・ポーラがそのまま腕に持っていかれたようにバランスを崩した。
その隙を見逃すはずもなく、僕はそのがら空きになった背中に渾身の一撃を叩き込む。
「う、おおおおおおお!」
『ヴォアアアアアア‼』
切っ先が分厚い体毛を越えて、肉に到達する。硬い。僕はさらに足に力を籠め、剣を肉の奥へと差し込んでいく。
「っ⁉ うわあああ⁉」
直感的にあともう数センチ押し込めば倒せる! そうして剣をグッと押し込んだ瞬間だった。
ブラッディ・ポーラは、最後の力を振り絞って纏わり付き己の命を刈り取らんとする羽虫を払うように大きく身体を翻した。僕はその勢いに抗おうとするも、しかし圧倒的な体格差と純粋な力量差の前に虚しく吹き飛ばされた。
『ヴオオオオオオオオ‼』
「やばい⁉」
ブラッディ・ポーラは背中に剣を突きさしたまま、地面に転がった僕を殺さんとその凶刃な鉤爪を振る――その刹那。
「よくここまで一人で追い詰めたわね。合格よ」
『ッッ⁉』
凛とした声がブラッディ・ポーラの背後から聞こえた直後、大量の血飛沫が上がった。
『ヴ、ヴオォォォ……』
僕がブラッディ・ポーラの背中に刺してから抜くことができず、身体の一部になってしまったはずの剣が肉壁を裂き進み、そして肩から飛び出すように再び刀身を露にした。力任せで強引に引き抜かれた刀身は無慈悲かつ容赦が一切なく、ブラッディ・ポーラに断末魔を上げさせた。
粉塵を立たせて倒れたブラッディ・ポーラ。その光景を茫然と見ていた僕の視界に、血振りした剣を握りしめながらこちらに歩いてくる赤髪の女性が映すと、堪らず苦笑いがこぼしてしまった。
「ごめん。頑張ったけど、でもまだ僕一人じゃ勝てなかった」
「何言ってるの。明らかに格上の魔物に、短期間でよくここまで戦えるようになったわね」
「うわっ」
「ふふ。貴方は本当に凄い子ね」
一人で起き上がろうとしたけどリリスに両脇を掴まれて起こされた。体重が軽いとはいえ、こうも軽々持ち上げられると男としてのプライドが傷つく。
「最後、美味しい所取っちゃってごめんなさい。でもあのままだと……」
「分かってるよ。リリスが助けてくれなかったら、間違いなく僕が先にやられてた」
油断はしていなかった。だが勝ちに焦ったせいか、最後の力を振り絞ったブラッディ・ポーラにまんまと投げ飛ばされてしまった。そして、僕は立ち上がるのに間に上がらずにブラッディ・ポーラの凶爪に殺られていた。リリスがいなければ、今頃あそこに倒れていたのはブラッディ・ポーラではなく、僕の方だった。
「こんなんじゃまだまだリリスから出された課題はクリアできそうにないや」
「いいえ。貴方はちゃんと課題をクリアできたわよ」
「でも、結局最後はリリスに助けてもらっちゃったし」
「細かいことは気にしないの。貴方はあの大熊相手に一人で倒せるくらいのレベルまで成長した。貴方が引け目に感じるかもしれないけど、それは次に活かせばいい。きっと次ブラッディ・ポーラと戦ったら、確実にセンリが勝つわ。それに、貴方が対峙した相手は特殊な個体だったのよ。普通の個体だったら、もっと余裕で倒せてたわよ」
「……でも」
「まぁ、貴方にとっては後味が悪い感じかもね。だったら今度、ギルドのクエストを受けましょうか。できるだけ強くて厄介な魔物を討伐するやつ」
「それを僕一人で倒せばいいの?」
「そう。それで気が済まないのなら他のクエストを受ければいい。センリが自分の実力を実感できるまで、私が付き合ってあげる」
ぎゅっと僕を抱きしめながら、励ますようにも説得させるようにも聞こえる優しい声音でリリスが言う。
べつに、一人で倒せなかったことに悔しさはあるけど落ち込んでいるわけではないんだけど。リリスに成長できた僕を見せられたなら、僕はそれだけでわりと満足してる。でも、
「分かった。それじゃあ、今度二人でクエスト受けよう。……えへへ。やっと、少しだけリリスに追い付けたかな」
「全く貴方は。そんなことしなくても私がちゃんと守ってあげるのに」
「ダメだよ。僕はリリスの隣に立ちたいんだ。その為にもっと強くならないと」
「困った子。でも、センリのそういう所、私好きよ」
ようやく、少しだけ羨望を抱く背が見えた気がして、僕は彼女の腕の中で小さく笑みをこぼしたのだった。
「ぐーっと」
明け方。ぐっすり眠っているパートナーを起こさないようにベッドから起きて、運動着に着替えて宿を出る。
屈伸に腕伸ばし、その場で軽く準備運動してから深呼吸。まだ冷える空気は肺と身体を震わせるけど、しかしどこか静謐な気分を味わえて気分が良い。
深く息を吐いたあと、僕は「よし」と小さく白い息を吐いて走り出す。
こっちに来てからはほぼ毎日。リリスに抱きつかれてベッドから抜け出せない時は欠かさずに行っているランニングから僕の一日は始まる。
「はっ、はっ、はっ」
コースはその日の気分で変わって、それは自分が今拠点とているこのシエルレントの町の地形を把握するためだ。
今日は宿屋から大広場まで。ランニングを始めたばかりはこの片道だけでも相当息が上がってたけど、最近は広場についてからランニングコースを数周できるくらいには体力がついてきた。
今日は広場を三周とついでに遠回りしてから宿屋に戻って朝のランニングは終了。
掻いた汗をシャツで雑に拭いながら部屋に戻ると、まだリリスが気持ちよさそうに眠っていた。早々起きる気配はないがなるべく物音を立てないように忍び足で部屋を歩いて、それから着替えを持ってシャワー室に向かう。
「おぉ、結構、筋肉付いてきた!」
シャツを脱げば、自分でも分かるほどに変化している身体にちょっと感動を覚える。以前は真っ平で友達には元の色白さも相俟って「一反木綿みたい」と揶揄されていた身体も、随分と引き締まって男らしい身体付きへと成長していた。
腕は相変わらず細いままだけど、それでもようやく剣を自由に扱えるほどには筋肉が付いてきた。
自分の身体の変化、いや成長の実感を喜びながらシャワーを浴びてランニングで掻いた汗を洗い流していく。
さっぱりしてシャワー室から出ると、僕がシャワーを浴びている間にエントランスの受付に着いていたミリシャさんと挨拶を交わす。
それから再び部屋に戻り、喉が渇いたのでコップに注いだ果糖水をぐいっと飲み干す。
空になったコップを机に置いたあとは、
「さてと……起きて、リリス。朝だよー」
「んぅん。まだ寝るぅ」
ベッドで気持ちよさそうに眠っている旅のパートナーを起こすべく肩を揺らすと、不快そうな呻き声が返ってきた。
吸血鬼だから夜行性で朝に弱い、とかではなく、これは長年の一人旅によってすっかり不規則な生活が染みついてしまったことによる、要するにただの怠慢だ。
僕がこうして起こさないとお昼頃まで平然と眠ているので、無理矢理にでも起こしてリリスの生活リズムを整える。
「ほら、美味しい朝食が待ってるよー」
「お昼とセットで~」
「お昼はお昼で美味しいもの食べようよ」
「……ううん。うるさいぃ……」
枕で顔を隠そうとするリリス。二度寝に入ろうとする困ったパートナーに、僕は辟易しながら強引に枕を取った。
「うあぁ」
「ほーらっ。早く起きて支度しよ」
「うぅ。昨日もあれだけ搾り取ったのに、なんでこんなに元気なのよ」
「リリスのおかげで体力も持久力も急激に増えたからね」
「回復力は若さ故かしらねぇ……」
日々の運動に修業、それだけじゃなくて夜は性欲旺盛なリリスをすれば、否応なく体力がついてくる。
前半の理由はともかく後半には複雑な心境を抱きながらリリスの起床を手伝えば、ようやく目覚めた吸血鬼はふあぁ、と大きな欠伸を掻きながら背筋と腕を伸ばした。
「さ、顔洗って着替えたら、朝ごはん食べに行こ」
「えぇ……けどそんなに元気なら、夜はもう少し回数増やしてもいいかしらね」
「やっぱりもう少し寝てていいよ?」
起こされたことへの意趣返しか或いは純粋な性欲か、ニタリと笑ったリリスに僕は顔を真っ青にさせるのだった。
*****
朝食を済ませて部屋で少し休んだ休憩したあとの予定は、リリスとの修業か森に出て実戦のどちらかが行われる。稀に両方ある時があって、今日はその日だった。
「うん。だいぶ動きが良くなってきたわね」
「――フッ!」
リリスとの修業は以前と変わらず、僕がひたすらに打ち込んでそれをリリスが受け止める。リリスの指摘通り当初に比べて格段に動けるようになったけど、それでもリリスから一本を取るどころか本気にさせられてはいない。
今も僕の全力の一撃はリリスに軽く受け止めている。
「若者の成長速度は見ていて面白いわね。それに貴方が真面目だから付き合い甲斐もあるし、私も身体が訛らなくて済んでる」
「くっそ!」
既に息が上がって剣捌きに乱れが生じ始めてる僕とは対照的に、リリスは会話する余裕をみせる。
彼女の本気を引き出せていないことへの焦りと疲労。その二つが重なった一撃をリリスが見逃すはずもなく、僕が放った斜め斬りは木剣ごと彼女の一撃の前に両断された。
カァァン、と甲高い音とともに木剣が空中に舞って、そして草原に落ちた。
「私の勝ちね」
「また負けた~」
ぜぇぜぇ、と荒い息遣いを繰り返す僕に、リリスはドヤ顔を見せつけてくる。
悔しくさに奥歯を噛みしめていると、リリスはそんな僕に感心したような双眸を向けて言った。
「でも本当に最初の頃と比べて見違えたわ。剣捌きはもちろんだけど、身体の動かし方や行動予測の力も格段に上がってる。センリは戦闘センスが良いわね」
「だといいんだけどね。でも僕がこんなに動けるようになったのは、全部リリスのおかげだよ。リリスがいつも本気で相手してくれるから、そのぶん身に付く力も早くなってるんだよ」
リリスは手加減はしてくれいるけど手は抜いてくれない。まるで僕の戦闘能力を引き上げるように相手してくれるから、そのおかげで一ヵ月という短い期間でも剣をある程度まで自在に操れるようになったんだと思う。
「ふふん。つまりは指導者が優秀ということね」
「あはは。リリスって直感的だと思ったけど、意外と論理的だよね。指示もすごく的確だし」
「意外は余計よ」
抗議するような半目はスルーして、リリスは指導者として優秀なのは確かだ。
修業の内容は実戦形式であれど、その中で僕の弱点だったり癖を即座に見抜いて指摘してくれる。僕の急成長できたのはリリスが的確にアドバイスをくれた要因も大きい。
「私との修業は今日はこの辺にして、お昼を食べたら森に出ましょうか。そろそろ駆け出し冒険者の称号は卒業しないとね」
「分かった。それじゃあ、いっぱいご飯食べて英気を養わないとっ」
「ふふ。一生懸命で可愛い」
微笑むリリスに差し伸べられた手。僕は力強く頷いて、彼女のその手を握り返した。
*****
「――セイッ!」
力強い呼気と同時に振るった剣が、突貫してくるスライムの身体を真っ二つに両断した。
空中で切り伏せられて突貫の威力を失った二つの身体が地面に倒れ落ち、そしてそのまま分裂反応を示さずに消滅を始めていく。
「もうスライムは相手にならないわね」
「そうみたい」
淡い光――正しくは魔素の塊が分裂している現象を見届けていると、背後から見守っていたリリスが手を叩いて称賛をくれた。
「日頃のトレーニングの成果が出てるわね。身体全体の筋肉が付いたおかげで、最初よりも圧倒的に攻撃の安定感が増してるわ」
「えへへ。リリスみたいに剣を自在に操ることははまだ難しいけど、それでもかなり使いこなせるようになってきたよ!」
「ふふ。剣に振り回されていた頃の貴方が懐かしいわね」
柔和な微笑みを浮かべたリリスに釣られるように僕も口許を緩める。
「よし。もう少し他の魔物と戦って、アレと一人で戦える実力を身に着けたと私が判断できたら、最後に会いに行きましょうか」
「――っ! ……分かった」
リリスの提案に短く頷いたあと、僕は気を引き締めて森の奥へと進みだした。
*****
『ヴオォォー!』
「やっぱり手強い!」
どんな森でも奥へ進むほどに獰猛な生物が増していく。それはこの森も例外ではなく、奥へ進むほど肉に飢えている魔物たちに襲われた。
基本的に無駄な殺生はしない、というのがリリスのポリシーで、それに関しては僕も賛同なので、こうして僕たちを餌として認識して襲い掛かって来た魔物とのみ対峙している。そして、戦って倒した魔物も、僕たちの栄養の糧となる肉として持ち帰るのがリリスとの約束だ。ギルドに持っていけば換金されるし、マルダンさんの所へ持っていけば美味しい肉料理として提供してもらえるしね。
余談はほどほどにして、前述の通り森の奥へ進むほど獰猛になる魔獣。その中でも今僕が相手している魔物は相当な強敵だ。
「(やっぱりコイツだけ、ここまで倒してきた魔物と明らかにレベルが違う!)」
この魔物の名前は『ブラッディ・ポーラ』。数週間前、僕とリリスが邂逅した、ギルドでも討伐対象になっている人食いの魔物だ。
容姿は限りなく地球の熊に近いけど、異なるのは目が血走ったように赤黒いのと尻尾が長く途中で尾が分かれているのがこの魔物の特徴だ。
体長はざっと二メートル。リリスによれば、ブラッディ・ポーラの中でもこの個体はかなり巨体らしい。この森に棲む魔物を食って、森に迷い込んだ人間を捕食したことで得た栄養の分すくすく成長しているんだとか。
その巨体から成る剛腕は振るえば空気を殴るような音を響かせ、そこから迫りくる鋭い鉤爪は当たれば致命傷は必至だ。
最初の邂逅から既に二度、僕とコイツは戦っている。その理由は、リリスから『ブラッディ・ポーラを一人で倒すことが、駆け出し冒険者卒業』の条件として出された課題だからだ。とはいえ過去二度の戦いでは手も足も出ず、リリスが加勢してくれなければ間違いなく死んでいた。
もしかしたら僕の急成長は、この凶暴な魔物と戦って己の中に生まれた、恐怖心が原因なのかもしれない。実際、この魔物と初対峙後、僕の修業の質が飛躍的に上がった。
「当たらない、当たらない、受けられない攻撃は全力で躱す!」
当たれば致命傷の一撃。威力は凄まじいけどその分直線的で軌道が読みやすい。腕が上がった瞬間からある程度の軌道を予測すれば、最小限の動きで攻撃を躱せる。
「一撃で倒せないなら細かい攻撃で体力を削る!」
剛力でもなければ怪力でもない、あくまで鍛えただけの筋力じゃリリスのような破壊的な一撃は繰り出せない。だから細かい傷を与えていく。無論、その一撃だって今の僕の全力だ。
一撃一撃は浅くとも血流させしているならそれでいい。蓄積していく裂傷は、やがて毒のように相手の身体を蝕み始めて。動きを鈍くさせていく。
『ヴォ、ヴォオオ!』
「――今ッ!」
与え続けた裂傷がようやくその効果を見せ、攻撃を終えたブラッディ・ポーラがそのまま腕に持っていかれたようにバランスを崩した。
その隙を見逃すはずもなく、僕はそのがら空きになった背中に渾身の一撃を叩き込む。
「う、おおおおおおお!」
『ヴォアアアアアア‼』
切っ先が分厚い体毛を越えて、肉に到達する。硬い。僕はさらに足に力を籠め、剣を肉の奥へと差し込んでいく。
「っ⁉ うわあああ⁉」
直感的にあともう数センチ押し込めば倒せる! そうして剣をグッと押し込んだ瞬間だった。
ブラッディ・ポーラは、最後の力を振り絞って纏わり付き己の命を刈り取らんとする羽虫を払うように大きく身体を翻した。僕はその勢いに抗おうとするも、しかし圧倒的な体格差と純粋な力量差の前に虚しく吹き飛ばされた。
『ヴオオオオオオオオ‼』
「やばい⁉」
ブラッディ・ポーラは背中に剣を突きさしたまま、地面に転がった僕を殺さんとその凶刃な鉤爪を振る――その刹那。
「よくここまで一人で追い詰めたわね。合格よ」
『ッッ⁉』
凛とした声がブラッディ・ポーラの背後から聞こえた直後、大量の血飛沫が上がった。
『ヴ、ヴオォォォ……』
僕がブラッディ・ポーラの背中に刺してから抜くことができず、身体の一部になってしまったはずの剣が肉壁を裂き進み、そして肩から飛び出すように再び刀身を露にした。力任せで強引に引き抜かれた刀身は無慈悲かつ容赦が一切なく、ブラッディ・ポーラに断末魔を上げさせた。
粉塵を立たせて倒れたブラッディ・ポーラ。その光景を茫然と見ていた僕の視界に、血振りした剣を握りしめながらこちらに歩いてくる赤髪の女性が映すと、堪らず苦笑いがこぼしてしまった。
「ごめん。頑張ったけど、でもまだ僕一人じゃ勝てなかった」
「何言ってるの。明らかに格上の魔物に、短期間でよくここまで戦えるようになったわね」
「うわっ」
「ふふ。貴方は本当に凄い子ね」
一人で起き上がろうとしたけどリリスに両脇を掴まれて起こされた。体重が軽いとはいえ、こうも軽々持ち上げられると男としてのプライドが傷つく。
「最後、美味しい所取っちゃってごめんなさい。でもあのままだと……」
「分かってるよ。リリスが助けてくれなかったら、間違いなく僕が先にやられてた」
油断はしていなかった。だが勝ちに焦ったせいか、最後の力を振り絞ったブラッディ・ポーラにまんまと投げ飛ばされてしまった。そして、僕は立ち上がるのに間に上がらずにブラッディ・ポーラの凶爪に殺られていた。リリスがいなければ、今頃あそこに倒れていたのはブラッディ・ポーラではなく、僕の方だった。
「こんなんじゃまだまだリリスから出された課題はクリアできそうにないや」
「いいえ。貴方はちゃんと課題をクリアできたわよ」
「でも、結局最後はリリスに助けてもらっちゃったし」
「細かいことは気にしないの。貴方はあの大熊相手に一人で倒せるくらいのレベルまで成長した。貴方が引け目に感じるかもしれないけど、それは次に活かせばいい。きっと次ブラッディ・ポーラと戦ったら、確実にセンリが勝つわ。それに、貴方が対峙した相手は特殊な個体だったのよ。普通の個体だったら、もっと余裕で倒せてたわよ」
「……でも」
「まぁ、貴方にとっては後味が悪い感じかもね。だったら今度、ギルドのクエストを受けましょうか。できるだけ強くて厄介な魔物を討伐するやつ」
「それを僕一人で倒せばいいの?」
「そう。それで気が済まないのなら他のクエストを受ければいい。センリが自分の実力を実感できるまで、私が付き合ってあげる」
ぎゅっと僕を抱きしめながら、励ますようにも説得させるようにも聞こえる優しい声音でリリスが言う。
べつに、一人で倒せなかったことに悔しさはあるけど落ち込んでいるわけではないんだけど。リリスに成長できた僕を見せられたなら、僕はそれだけでわりと満足してる。でも、
「分かった。それじゃあ、今度二人でクエスト受けよう。……えへへ。やっと、少しだけリリスに追い付けたかな」
「全く貴方は。そんなことしなくても私がちゃんと守ってあげるのに」
「ダメだよ。僕はリリスの隣に立ちたいんだ。その為にもっと強くならないと」
「困った子。でも、センリのそういう所、私好きよ」
ようやく、少しだけ羨望を抱く背が見えた気がして、僕は彼女の腕の中で小さく笑みをこぼしたのだった。
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