憧れの異世界で極楽至上のハーレムを

ゆのや@1作品書籍化!!(予定)

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第1章――5 【 VS殺人鬼/吸血鬼の憤怒 】

第42話 自分に合う武器は???

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「いらっ……あらっ、センリくぅん!」
「こんにちは。エフィンさん」

 武器屋として利用している『プラトゥス』に訪れると、このお店のオーナ兼店長のエフィンさんがひらひらと手を振ってくれた。

「いらっしゃい。あら? 今日はリリスちゃんと一緒じゃないのね」
「はい。リリスは警備があったので、今は疲れて宿で眠ってます」
「そういえばリリスちゃんも警備に着くことになったんだったわね」

 僕が一人で来た理由を説明すると、エフィンさんは残念そうに目をせた。

「なんだか大変なことになっちゃったわねぇ」
「ですね。こころなしか町の人たちの元気もなくなっている気がしますし、早く犯人が見つかるといいんですけど」
「今の所、進展はないみたいねぇ」

 警備チームが編成され、行動を開始してから既に数日が経過している。

 町の警戒が強まったおかげで犯行そのものは行われなくなったが、それが返って犯人の特定を遅らせてしまってもいた。

 衛兵隊が全力で犯人を捜索しているが、ろくな手がかりがなく難航中なようだ。

「ところでセンリくんは今日はウチにどんなご用件があって来たのかしら?」
「ちょっと武器を見に」
「あらっ! それじゃあ武器を新調しに来てくれたのね!」
「まだ買うかは決めてないですけどね」
「いいのよ見るだけでも。そうだ、今日はお客さんも少ないし、私が一緒に見繕ってあげる」
「本当ですか。一人じゃどんな剣がいいか不安だったので助かります」
「あぁ眩しいわぁ! そのけがれ知らぬ笑顔でリリスちゃんを落としたのね!」
「お、落とす?」

 何故か興奮していて身体を軟体生物みたいにくねくねさせているエフィンさんに僕はどうリアクションしていいのか分からずただ苦笑い。

「そうと決まれば早速武器コーナーに行きましょ。お姉さんがセンリくんにぴったりの武器を見つけてあ・げ・る!」
「あ、あはは……よろしくおねがいます……」

 *****

「たしかセンリくんはリリスちゃんと一本の剣を一緒に使ってるのよね?」
「そうです。でもリリスが一番使い慣れてるのは大剣らしいんですけどね」

 本来は愛用していた大剣があるそうなのだが、とある勇者の奇襲にったせいでリリスの荷物一式は別の宿屋に置きっぱなしになってしまっているとのこと。

 それが廃棄されていなければまだ残っている可能性はあるが、リリスの見解としては『保管よりも売られている可能性の方が高い』そう。

 回収は絶望的かもしれない、とその話をするリリスは珍しく落ち込んでいた。

「確かに二人で兼用するなら剣の方がいいわね。武器っていうのは使用者の個性や特性に合わせて選ぶものだけど、剣は汎用的で比較的誰でも扱えるし」
「ずっと剣を使い続けてきたから、このまま自分用の武器も剣にしようと思ってるんですけど」
「ふふ。一口に剣、といっても色々あるものね」
「そうなんです」

 長剣に細剣、大剣や双剣など、剣のスタイルだけでも4種以上を越える。

「僕はリリスみたく自分を身体強化できる魔法はまだ使えないので、なるべく動きやすいのがいいなって」
「そうなるとやっぱり一番扱い慣れてる長剣がいいんじゃないかしら。片手剣と盾のセットも悪くないとは思うけど」
「盾があると防御力が上がりますね!」
「その代わり機動力が少し落ちてしまうけどね」
「そっかぁ」
「センリくんは俊敏性を求めている感じなのね」
「リリスが言ってくれたんです。僕は力が弱いから一撃で倒そうとするよりも相手を細かく削りながら戦えって」

 エフィンさんは「なるほどね」と短く顎を引き、

「それならセンリくんは長剣よりもこっちの短剣ダガーや細剣の方が戦闘スタイルに合ってるんじゃないかしら。ただ、こっちの武器は長剣よりも更に近接戦闘の腕を求められるから、私は他の人にあまりオススメはしなんだけど」
「ですよね。僕なんかがこれを使っても、倒し切れなくて魔物に噛まれちゃいそうだなぁ」

 となると機動力は多少落ちるが盾を装備して防御力を上げた方が安定しそうだ。それに盾によってはそれほど機動力が落ちなそうなものある。最もそれを選べば必然的に円形が小さくなって防御力が低下しちゃうんだけど。

「うぅん。難しいな」
「買うならちゃんと選んで買ってね。自分に合わない武器を使って命を落としてしまう冒険者も中にはいるから」
「……はい」

 肩にそっと添えられた手に力が込められた。それがエフィンさんの胸中を現わしていると理解して、僕は厳かに頷いた。

「なーに。時間はたっぷりあるんだから、気が済むまで自分に合う武器を選べばいいわ。あ、何なら思い切ってオーダーメイドにしちゃう? お値段は相応に掛かるけど、自分専用の武器感が増して愛着が沸くわよ! それにウチの鍛冶師は腕がいい……」
「あ、あはは。考えておきます」

 やはり鍛冶屋の店主の武器にける熱量は凄まじく、僕は終始彼に圧倒されながら自分に最適な武器を見つけていくのだった。

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