61 / 64
第61話 (知晴視点)関東エリア部長の仕掛け
しおりを挟む
誠から放置ダンジョンの報告を受けた翌日、関東エリアを取りまとめている部長の村田が、渋谷支店にやってきた。
事前に連絡をもらっていたので、予約していた会議室に通してお茶を配る。
席に座ると、正面にニヤニヤと笑った村田の顔が視界に入った。俺への嫌がらせをしに来たんだろう。
はぁ。馬鹿らしい。
錬金術師としての才能がなく、出世欲に取り憑かれた男は哀れだな。
「今日は放置ダンジョンについて特別な話があるとか?」
悪い話だろうから、前置きなんてすっ飛ばして本題に迫る。
「そうだ。渋谷支部でくすぶっている宇田川君に、すばらしい辞令を持ってきた」
村田は高級ブランドのビジネスバッグから、クリアファイルに入った一枚の用紙を取り出した。
署名の欄に錬金術ギルド長である木島さんと、探索ギルド長の藤原さんのサイン、そして押印まである。2つのギルドにまたがった正真正銘の辞令だ。
手に取って文字を読む。
「……今回の調査で鍵が壊されていた放置ダンジョンの管理、ですか」
「そうだ。全国で3つある。そこを宇田川君の管轄にしよう」
「ダンジョンの管理は探索者ギルドの領域では?」
「彼らとは協議済みだ。問題が起こった放置ダンジョンについては、管理が錬金術ギルドに移った」
探索者ギルドと錬金術ギルドは、お互いダンジョンに依存している組織だ。そういったこともあって仲が良く、業務を融通し合うこともある。
放置ダンジョンの調査のように共同で動くこともあれば、今回のように一部ダンジョンを完全に任せてしまう場合もあるのだ。
非常に珍しいことではあるが、まったくないというほどでもない。辞令には探索者ギルド長の名前まであるので、村田が言っていることは間違いないんだろう。
「また2つのギルド合同で放置ダンジョン特別本部が作られ、宇田川君は本部長となった。おめでとう」
出世欲の塊である村田が、俺の出世を喜ぶなんてありえない。
明かされてない罠があるんだろう。
「また同時に渋谷支部長は解任となる。後釜は決まっているから、安心してくれたまえ」
もう一枚の紙を取り出した村田は、俺の前に置いた。
今度は錬金術ギルド長のサインと押印しかない。
「確かに、解任の辞令ですね」
正規の出世街道を潰してきたか。
村田は俺のことを特別本部の本部長止まりで終わらせるつもりなのだろう。
今回の辞令を反発しても無意味だ。根回しは終わっていそうなので、他のエリア部長を味方に付けるのも難しいだろう。
「特別本部長の権限はどうなっているのですか? 支部長の時みたいに、簡単に首を斬られると困るんですが」
「詳細は後でメールを送るが、3つの放置ダンジョン限定で、我々エリア部長と同じ権限がある。大きな失態をしない限り、誰もクビにはできんよ」
今ので確信した。村田は正規の出世街道を潰すだけじゃなく、特別本部長にした上で失態をさせるつもりなんだ。
放置ダンジョンに侵入したのは錬金術ギルド……いや、村田の息がかかった配下の誰かだ。
俺が就任した後に暴れるつもりなんだろう。
ギルドは利権の塊。断れば錬金術師として生きていくのは不可能だ。問題が起こると分かっていても受け入れるしかなかった。
「放置ダンジョンを管理する探索者は、私が選んでもよろしいのですか?」
「既に任命済みだ。埼玉は天宮、新潟は富原、高知は桜宮のパーティが担当すると決まった」
名前の挙がったメンバーは知っている。
裕真を抜けば、どれも探索者ギルドで扱いにくいと評判のパーティだ。
放置ダンジョン調査は、事実上の無期限。さらに都心から離れているので、探索者ギルドのほうでも左遷の動きはあるわけか。
村田の息がかかっている可能性まで考えると、信じられるのは裕真のみだな……と本来なら悔しがるところだろうが、村田の動きなんて把握していたから、名前の挙がっている探索者は俺とつながりが強い。
全員、裏切る心配はないのだ。
これだけでも大きな助けとなるだろう。
「配置された人材は自由に使っても問題ないですよね?」
「交替以外の要望であれば、宇田川君の好きにするがいい」
してやったり、といった感じか。
ついに俺を蹴落とす算段がついたと思って油断しているな。
詰めが甘い。
村田は、ラルクノアについて何も知らない。
放置ダンジョンの管理権限をもらえるのであれば、ラルクノア発見の実績と利益は、すべて俺の手柄になる。提供先だって俺がある程度は決められるだろう。他のエリア部長やギルド長すら、俺の言うことに反対するのは難しくなる。
俺にとってはどうでもいいことだが、村田は悔しがるだろうな。
「わかりました。謹んで辞令をお受けいたします」
「いいだろう」
満足そうにした村田は立ち上がり、俺に近づくと肩に手を置いた。
「それと、だ。君の席は放置ダンジョンの管理小屋になる。埼玉、新潟、高知……好きなところを選ぶといい」
何も知らない村田は、勝ち誇った笑いを出しながら会議室を出て行った。
新潟と高知の放置ダンジョンの調査は手こずっている。新しい発見はない。優先するべきは裕真の所だろう。
俺の新しい席は埼玉で決まりだな。
久々に裕真の顔を見に行くでもしよう。
事前に連絡をもらっていたので、予約していた会議室に通してお茶を配る。
席に座ると、正面にニヤニヤと笑った村田の顔が視界に入った。俺への嫌がらせをしに来たんだろう。
はぁ。馬鹿らしい。
錬金術師としての才能がなく、出世欲に取り憑かれた男は哀れだな。
「今日は放置ダンジョンについて特別な話があるとか?」
悪い話だろうから、前置きなんてすっ飛ばして本題に迫る。
「そうだ。渋谷支部でくすぶっている宇田川君に、すばらしい辞令を持ってきた」
村田は高級ブランドのビジネスバッグから、クリアファイルに入った一枚の用紙を取り出した。
署名の欄に錬金術ギルド長である木島さんと、探索ギルド長の藤原さんのサイン、そして押印まである。2つのギルドにまたがった正真正銘の辞令だ。
手に取って文字を読む。
「……今回の調査で鍵が壊されていた放置ダンジョンの管理、ですか」
「そうだ。全国で3つある。そこを宇田川君の管轄にしよう」
「ダンジョンの管理は探索者ギルドの領域では?」
「彼らとは協議済みだ。問題が起こった放置ダンジョンについては、管理が錬金術ギルドに移った」
探索者ギルドと錬金術ギルドは、お互いダンジョンに依存している組織だ。そういったこともあって仲が良く、業務を融通し合うこともある。
放置ダンジョンの調査のように共同で動くこともあれば、今回のように一部ダンジョンを完全に任せてしまう場合もあるのだ。
非常に珍しいことではあるが、まったくないというほどでもない。辞令には探索者ギルド長の名前まであるので、村田が言っていることは間違いないんだろう。
「また2つのギルド合同で放置ダンジョン特別本部が作られ、宇田川君は本部長となった。おめでとう」
出世欲の塊である村田が、俺の出世を喜ぶなんてありえない。
明かされてない罠があるんだろう。
「また同時に渋谷支部長は解任となる。後釜は決まっているから、安心してくれたまえ」
もう一枚の紙を取り出した村田は、俺の前に置いた。
今度は錬金術ギルド長のサインと押印しかない。
「確かに、解任の辞令ですね」
正規の出世街道を潰してきたか。
村田は俺のことを特別本部の本部長止まりで終わらせるつもりなのだろう。
今回の辞令を反発しても無意味だ。根回しは終わっていそうなので、他のエリア部長を味方に付けるのも難しいだろう。
「特別本部長の権限はどうなっているのですか? 支部長の時みたいに、簡単に首を斬られると困るんですが」
「詳細は後でメールを送るが、3つの放置ダンジョン限定で、我々エリア部長と同じ権限がある。大きな失態をしない限り、誰もクビにはできんよ」
今ので確信した。村田は正規の出世街道を潰すだけじゃなく、特別本部長にした上で失態をさせるつもりなんだ。
放置ダンジョンに侵入したのは錬金術ギルド……いや、村田の息がかかった配下の誰かだ。
俺が就任した後に暴れるつもりなんだろう。
ギルドは利権の塊。断れば錬金術師として生きていくのは不可能だ。問題が起こると分かっていても受け入れるしかなかった。
「放置ダンジョンを管理する探索者は、私が選んでもよろしいのですか?」
「既に任命済みだ。埼玉は天宮、新潟は富原、高知は桜宮のパーティが担当すると決まった」
名前の挙がったメンバーは知っている。
裕真を抜けば、どれも探索者ギルドで扱いにくいと評判のパーティだ。
放置ダンジョン調査は、事実上の無期限。さらに都心から離れているので、探索者ギルドのほうでも左遷の動きはあるわけか。
村田の息がかかっている可能性まで考えると、信じられるのは裕真のみだな……と本来なら悔しがるところだろうが、村田の動きなんて把握していたから、名前の挙がっている探索者は俺とつながりが強い。
全員、裏切る心配はないのだ。
これだけでも大きな助けとなるだろう。
「配置された人材は自由に使っても問題ないですよね?」
「交替以外の要望であれば、宇田川君の好きにするがいい」
してやったり、といった感じか。
ついに俺を蹴落とす算段がついたと思って油断しているな。
詰めが甘い。
村田は、ラルクノアについて何も知らない。
放置ダンジョンの管理権限をもらえるのであれば、ラルクノア発見の実績と利益は、すべて俺の手柄になる。提供先だって俺がある程度は決められるだろう。他のエリア部長やギルド長すら、俺の言うことに反対するのは難しくなる。
俺にとってはどうでもいいことだが、村田は悔しがるだろうな。
「わかりました。謹んで辞令をお受けいたします」
「いいだろう」
満足そうにした村田は立ち上がり、俺に近づくと肩に手を置いた。
「それと、だ。君の席は放置ダンジョンの管理小屋になる。埼玉、新潟、高知……好きなところを選ぶといい」
何も知らない村田は、勝ち誇った笑いを出しながら会議室を出て行った。
新潟と高知の放置ダンジョンの調査は手こずっている。新しい発見はない。優先するべきは裕真の所だろう。
俺の新しい席は埼玉で決まりだな。
久々に裕真の顔を見に行くでもしよう。
58
あなたにおすすめの小説
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
現代錬金術のすゝめ 〜ソロキャンプに行ったら賢者の石を拾った〜
涼月 風
ファンタジー
御門賢一郎は過去にトラウマを抱える高校一年生。
ゴールデンウィークにソロキャンプに行き、そこで綺麗な石を拾った。
しかし、その直後雷に打たれて意識を失う。
奇跡的に助かった彼は以前の彼とは違っていた。
そんな彼が成長する為に異世界に行ったり又、現代で錬金術をしながら生活する物語。
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
この世界にダンジョンが現れたようです ~チートな武器とスキルと魔法と従魔と仲間達と共に世界最強となる~
仮実谷 望
ファンタジー
主人公の増宮拓朗(ましみやたくろう)は20歳のニートである。
祖父母の家に居候している中、毎日の日課の自宅の蔵の確認を行う過程で謎の黒い穴を見つける。
試にその黒い穴に入ると謎の空間に到達する。
拓朗はその空間がダンジョンだと確信して興奮した。
さっそく蔵にある武器と防具で装備を整えてダンジョンに入ることになるのだが……
暫くするとこの世界には異変が起きていた。
謎の怪物が現れて人を襲っているなどの目撃例が出ているようだ。
謎の黒い穴に入った若者が行方不明になったなどの事例も出ている。
そのころ拓朗は知ってか知らずか着実にレベルを上げて世界最強の探索者になっていた。
その後モンスターが街に現れるようになったら、狐の仮面を被りモンスターを退治しないといけないと奮起する。
その過程で他にもダンジョンで女子高生と出会いダンジョンの攻略を進め成長していく。
様々な登場人物が織りなす群像劇です。
主人公以外の視点も書くのでそこをご了承ください。
その後、七星家の七星ナナナと虹咲家の虹咲ナナカとの出会いが拓朗を成長させるきっかけになる。
ユキトとの出会いの中、拓朗は成長する。
タクロウは立派なヒーローとして覚醒する。
その後どんな敵が来ようとも敵を押しのける。倒す。そんな無敵のヒーロー稲荷仮面が活躍するヒーロー路線物も描いていきたいです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる