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14 フィリップの手紙 3/8
密室で男女二人。
ふおおおぉぉぉ!!!
もし父と、ジョセフィーヌの父親の話がうまくいかなければ、次はいつジョセフィーヌに会えるかわかりません。会えたとしても公の場ではいちゃいちゃできません。
このチャンスを逃してなるものかと、力が入りました。頭をフルに動かします。
「ジョセフィーヌ。辛いことがたくさんあったんだね。でもきっと大丈夫だよ。どうか君の手を握らせてはくれないか。悲しいことは分かち合おう」
家の事情を話しながら涙ぐんでいるジョセフィーヌに問いかけました。彼女は「えっ」と言って戸惑いました。
もう一押しが必要だと思った僕はなるべく爽やかな男を装い「さあ!」と手を差し出しました。まるで握手するだけだと言わんばかりに。こういう時は下心が見えないようにするものです!
すると彼女は恐る恐る、膝もとに畳んでいた右手をテーブル越しに僕に預けました。彼女の手はしっとりとしていて、それでいてすべすべで、美しかった。
僕は彼女の手を握りながら五分ほどでしょうか、さらに話を聞きました。しかし正直なところ、女のグダグダした話に興味はないので、僕の全神経は彼女の手の感触に集中しています。あいづちを打つタイミングで握り直し、手の甲をさすったり、恋人つなぎにしたりしました。
話が一区切りついた時、僕は彼女の手を握ったまま立ち上がり、彼女のそばまでゆっくり近づきました。彼女は近づく僕を見ると、「申し訳ございません、みっともない顔になっておりますので、見ないでくださいませ」と言って、片手で顔を覆います。その貞淑な振る舞いもまた愛おしくて、僕は彼女の背後に立ちました。
「これで……ジョセフィーヌの顔は見えないよ。いくらでも泣いていいんだよ」
彼女は「お心遣いありがとうございます」と言っていましたが、僕の意図はもちろん別にあります。彼女のうなじをじっと見つめ、その白さに感動することができました。肩も背中も傷一つなくきらきらしていて、肌のきめ細やかさによだれが出そうでした。
ここで決めなくてはならないと思いました。
「実は初めて会った時から、ジョセフィーヌに魅力を感じていたんだ。好きなんだ。婚約が解消されても、ずっと忘れられなかった。今はアリアと婚約しているが、アリアも僕もお互いに気持ちがない。あまりに渇ききっているものだから、苦痛を感じているくらいさ。学校では表向きは仲良くしているけど、僕にとって心から愛せる人は……君しかいない」
彼女は肩をびくっと震わせました。
僕は続けて言います。
「たとえ父上が君の家を見捨てようとも、僕は決して君を見捨てない。父上に反対されたとしても、僕が守るよ。守らせてほしい。僕にとって君は……そういう存在なんだ」
ふおおおぉぉぉ!!!
もし父と、ジョセフィーヌの父親の話がうまくいかなければ、次はいつジョセフィーヌに会えるかわかりません。会えたとしても公の場ではいちゃいちゃできません。
このチャンスを逃してなるものかと、力が入りました。頭をフルに動かします。
「ジョセフィーヌ。辛いことがたくさんあったんだね。でもきっと大丈夫だよ。どうか君の手を握らせてはくれないか。悲しいことは分かち合おう」
家の事情を話しながら涙ぐんでいるジョセフィーヌに問いかけました。彼女は「えっ」と言って戸惑いました。
もう一押しが必要だと思った僕はなるべく爽やかな男を装い「さあ!」と手を差し出しました。まるで握手するだけだと言わんばかりに。こういう時は下心が見えないようにするものです!
すると彼女は恐る恐る、膝もとに畳んでいた右手をテーブル越しに僕に預けました。彼女の手はしっとりとしていて、それでいてすべすべで、美しかった。
僕は彼女の手を握りながら五分ほどでしょうか、さらに話を聞きました。しかし正直なところ、女のグダグダした話に興味はないので、僕の全神経は彼女の手の感触に集中しています。あいづちを打つタイミングで握り直し、手の甲をさすったり、恋人つなぎにしたりしました。
話が一区切りついた時、僕は彼女の手を握ったまま立ち上がり、彼女のそばまでゆっくり近づきました。彼女は近づく僕を見ると、「申し訳ございません、みっともない顔になっておりますので、見ないでくださいませ」と言って、片手で顔を覆います。その貞淑な振る舞いもまた愛おしくて、僕は彼女の背後に立ちました。
「これで……ジョセフィーヌの顔は見えないよ。いくらでも泣いていいんだよ」
彼女は「お心遣いありがとうございます」と言っていましたが、僕の意図はもちろん別にあります。彼女のうなじをじっと見つめ、その白さに感動することができました。肩も背中も傷一つなくきらきらしていて、肌のきめ細やかさによだれが出そうでした。
ここで決めなくてはならないと思いました。
「実は初めて会った時から、ジョセフィーヌに魅力を感じていたんだ。好きなんだ。婚約が解消されても、ずっと忘れられなかった。今はアリアと婚約しているが、アリアも僕もお互いに気持ちがない。あまりに渇ききっているものだから、苦痛を感じているくらいさ。学校では表向きは仲良くしているけど、僕にとって心から愛せる人は……君しかいない」
彼女は肩をびくっと震わせました。
僕は続けて言います。
「たとえ父上が君の家を見捨てようとも、僕は決して君を見捨てない。父上に反対されたとしても、僕が守るよ。守らせてほしい。僕にとって君は……そういう存在なんだ」
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