最強は普通になりたいようです

巫女

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1章

変化?

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夢を見た
とても懐かしい夢...俺の両親がまだ生きていた頃の
まだ小さい男の子と女の子が遊んでいる
男の子は俺で、女の子の方は俺の妹だ

そうだ...俺には妹が...いた?
思い出せない...
考えているうちに俺の意識はまた途絶えた


「!...くん!...まくん!...りょうまくん!」
理沙「起きて!龍馬君!」

聞き覚えのある声に目を覚ました俺はゆっくりと目を開ける
そこにはとても可愛らしい顔を心配そうに歪めている会長がいた

理沙「龍馬君!よかった!間に合った!」
龍馬「ここは...?」
理沙「私の部屋にある医療室だよ」
理沙「様子が変だったから君を追いかけたら部屋の前で倒れてるのを見つけて、それで大至急手当をしたの」
理沙「私が負わせた傷がここまで君を苦しめてたなんて知らなくて...本当にごめんなさい!」
龍馬「別に気にしてませんよ...俺が弱いのがいけないんです」

実際、俺は闘いから身を遠ざけてきた。特訓もサボり気味だったためそのツケが回ってきたんだろう
久しぶりの傷はとても痛かった
そう思いながら会長に大丈夫だと伝えると

理沙「そんな!何で君は私を責めないの!?君はその傷でさっきまで死にかけてたんだよ!?」
龍馬「え?まじかよ」

泣きそうな顔で迫ってきた
マジで?俺死にかけてたの?

理沙「あと一歩治療が遅かったら死んでたかもしれないんだよ!?」
龍馬「まぁその時はその時でしょう」

起き上がろうとすると胸に激痛が走った

龍馬「いぎっ!?」

あまりの痛みにプルプル震えていると

理沙「まだ安静にしてなきゃだめだよ」

会長が心配そうに言ってくる

龍馬「さっきまでと立場が逆転してるなこりゃ」
理沙「ふふっ確かに」
理沙「まぁ今日はここでしっかり休んで明日からの学園生活に支障をきたさないように」
龍馬「ありがとうございます」
理沙「私のせいなんだからこれくらい当然だよ」

時計を見ると夜の10時
ちょうどいいしもう寝るか

理沙「それじゃ私はもう自分の部屋に戻るよ」

そう言って会長は部屋を出ていこうとするので

龍馬「会長」
理沙「ん?」
龍馬「おやすみなさい」

最後に一言だけ笑顔でおやすみを言うことにした

理沙「...!えへへ。うん!おやすみ」

いきなり、しかも俺におやすみなんて言われるとは思っていなかったのだろう。少しだけポカンとした会長は我に返って同じく笑顔で返してくれた



翌朝

龍馬「ん...んん」

目が覚めた俺が最初に目にしたのは

理沙「すぅ...すぅ...」

俺の寝ていたベットに入り込んで幸せそうに寝ている会長だった

龍馬「どうなってやがる...」

寝起きなので余計頭が回らず考えること暫し

龍馬「とりあえず、これは面倒なことになりそうだ。さっさと出よう」

そう決めて会長を起こさないように慎重にベットから出ていく
その最中、

龍馬「傷が...完治してる...」

傷が治っていることに気づいた。相変わらず跡は残っているが違和感は感じないので問題ない
無事脱出することに成功したので会長を起こすことにした

龍馬「会長~起きてください」
理沙「ん~...ふにゃ」
龍馬「お~い会長」
理沙「ん~...んん」
龍馬「遅刻しますよ会長」
理沙「ん~それはまずいねぇ」

あくびをしながら起き上がった会長は目を擦りながら数秒の間ぼ~っとすると

理沙「よし、おっけ~」

意識が覚醒したらしくいつもの感じに戻っていた

理沙「おはよう、龍馬君」
龍馬「おはようございます会長」

挨拶を返すと会長はむすっとした表情でこちらを睨んでいる

龍馬「どうかしましたか?」
理沙「いや~別に~私は龍馬君のこと名前で呼んでるのに龍馬君は私のこと会長としか呼んでくれないんだな~と思ってね」
龍馬「いや、でも会長に馴れ馴れしくするのは失礼かなと」
理沙「私が呼んで欲しいんだよ」
理沙「だからね、今日から私のことは理沙って呼んで欲しいな」
龍馬「いや...でも」
理沙「だめ...かな?」
龍馬「はぁ...わかりました」
理沙「ほんとに!?やった!」

上目遣いで迫られちゃどうすることもできないため承諾すると、会長は嬉しそうにガッツポーズをする
だが、そんなことより重要なことがある

龍馬「かいちょ...んんっ、理沙先輩」
理沙「ん~なにかな?あと先輩はつけなくていいよ」
龍馬「じゃあ、理沙さんで。理沙さん、そろそろ服着てください」
理沙「え?」

そう、さっきからこの人服を着ていないのだ
今までできるだけ意識しないようにしてきたがもう限界だ

理沙「いや~ごめんね~あたし基本寝るときは何も着ない派なんだよね」

会長が着替えながら言ってくる。もちろん俺は後ろを向いている

龍馬「そもそも、何で理沙さんが一緒に寝てたんですか」

確かにこの人の部屋の一室だけど

理沙「あ~それはね~」

ホワンホワンホワワ~ン

理沙「念の為、もう一度様子を見に行ってから寝よう」
理沙「おじゃましま~す」
理沙「うわ、あの短時間でもう寝てる。よっぽど疲れたんだね...ごめんね」
理沙「傷は...うん、大丈夫。よかった」
理沙「...少しだけ」

ホワンホワンホワワ~ン

理沙「このあとめちゃくty龍馬「いわせねぇよ」ちぇっ」
龍馬「それでベットに入り込んだわけですか」
理沙「少しだけのつもりだったんだけどな~いつの間にか、ね☆」
龍馬「ね☆じゃねぇよ」

この人頭おかしいんじゃねぇの

龍馬「まぁ事情は分かりました」

と言いながら俺は支度を始める
何故か荷物までこの部屋に置かれているからな...

理沙「ん?どこに行こうとしてるの?」

この人まだ気づいてないのか

龍馬「教室ですよ。もう自己紹介始まってるでしょ、遅刻ですよ理沙さん」
理沙「え?」

俺が教えた瞬間会長の顔が時計に向かってギギギと向けられた
時間は8時、HRは7時50分もうすでに遅刻だ

龍馬「まぁもう遅刻確定なんでゆっくりいきますか~。最悪生徒会長に拉致られましたとでも言えばいいでしょ」

俺の言葉にギクッとする会長をよそに準備を終えた俺は部屋を出ていく

龍馬「それじゃ理沙さんまた会う機会があればそのときは」
龍馬「今回は楽しかったですよ、ありがとうございました」

では、と言って俺は転送装置で向かう

理沙「うわわわわ!遅刻だ遅刻だ!あ、龍馬君またね!」

後ろで慌ただしく騒いでる会長に軽く手を上げて扉まで転送される
でかい扉を開けて廊下にでた俺は自分のクラスへと向かって足進め...ようとしたところで

龍馬「俺の教室ってどこだ...?」

俺はどこにあるかもわからない自分のクラスに何のあてもなく歩を進めるのであった

龍馬「はぁ...どうしよ俺の学園生活が...」

俺の呟きは誰もいない廊下に消えていった



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