年下クンと始める初恋

鈴屋埜猫

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 カーテンから射し込む日の光で目を覚ます。ぼんやりとしていた視界が、徐々にハッキリすると同時に、意識もクリアになっていく。そこでようやく、茉歩は間近にある葉一の笑顔に気が付いた。

「おはよ」
「……おはよう。ずっと見てたの?」

 ニコニコと頭を撫でてくる葉一は上機嫌だ。対して、寝顔をガン見されていたらしいと分かった茉歩は、眉を潜める。

「ごめん、でも可愛いかったから」
「嘘だ。可愛いわけないじゃない」
「幸せすぎて、三割増しに可愛かった」

 なんだそれ、と突っ込みたくなったが、葉一は本当に幸せそうな顔をしている。おまけに頭を撫でられる感覚が気持ち良くて、茉歩は腕枕をしてくれている葉一に擦り寄る。
 すると、おでこに軽く音を立ててキスされた。嬉しいのと恥ずかしいのでギュッと目を閉じると、目蓋にもキスをされる。間髪入れず顔中にキスをされ、最後に唇を奪われた。

「ん……っ」

 鼻から抜けた甘い吐息。自ら誘うように開いた唇に、葉一の舌が触れる。ゆっくりと唇をなぞり、入ってきた彼の舌を軽く吸ってみた。すると、仕返しとばかりに舌を絡められ吸い返される。
 唾液が口の端から溢れていくのも構わず、貪り合う。昨夜の情事を思い起こさせる程、激しく深いキス。再び燻り始めた欲情に、茉歩の身体が甘く蕩けていく。

「……ぁ」

 思わず声を上げ、茉歩は唇を離す。キュンと疼いた身体の奥から、トロリと零れ出たもの。

「キス、気持ちよかった?」

 茉歩の様子に気付いて、葉一が傍にあるティッシュを取る。そして、茉歩の足を開かせると零れ出てきた昨夜の情事の証を拭ってくれる。

「や……自分で……っ」
「でも、これは俺のせいだから」

 さすがに明るいところで見られるのは、恥ずかしい。だが、足を閉じようにも葉一の身体が邪魔をするし、防ごうとした手も捕まってしまう。

「んっ……やぁ……ぁ」
「茉歩姉、俺のじゃないのも垂れてきてるよ。拭いてるだけなのに感じちゃった?」

 拭いてるだけ、と言っているが葉一の指は時折、茉歩の敏感なところを掠めているのだ。おまけに彼の吐息が秘部をくすぐるので、さっきから火照っていた身体は堪らなくなる。

「ごめん、朝からがっついて……でも……」
「して、葉ちゃん……」

 手を伸ばしてキスをねだると、彼はちゃんと応えてくれる。足を絡ませて抱き寄せると、雄々しく立ち上がった彼のモノが太ももに触れ、彼も茉歩を求めてくれているのだと分かり嬉しくなる。
 起き抜けにこんなこと、今までの自分なら想像すらしなかった。でも、今は違う。手を伸ばせば届く距離に、好きな人がいる。これで触れ合うなと言う方が無理だ。
 主導権を葉一に持っていかれながら、茉歩は彼に身を委ねる。恥ずかしさはもう二の次だった。
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