26 / 47
課題5:僕とボクの話
1:夕方のお客様
しおりを挟む
今日も、お兄さんの部屋は静かでした。
あの夜から三日が経ってしまいました。
部屋に駆け込んで行ったまま、お兄さんは出てきません。
朝も、お昼も、夜も。物音ひとつありませんが、お兄さんの存在は感じます。
時々ドアの前に立って、こんこん、とノックしてみます。
鍵がかかっています。返事はありません。もしかして、と最悪の状態も考えてしまいますが、家の中の命が消えそうな気配はありません。
本当は、誰かに助けて欲しいです。でも、ボクに頼れる人は居ません。連絡を取る方法も。ボクとお兄さんの関係をどう説明するのかも。分からなくて、動けません。
だから、ボクはずっと待っていました。
帰ってきた時のお兄さんを思い出します。
しばらく前から具合が悪そうでしたが、あの時は一層顔色が悪く見えました。
今のボクに何ができるかは分かりません。できるのは、家の人の行動を良い事に繋げたり、良い物を呼び寄せたりする位でしょう。家の人……お兄さんが動けない今、できる事はとても少ないです。
どれだけでも待つつもりです。自分の意志で力が使えないボクは無力だと思い知りながら、願うのです。それでも呼び寄せられる何かを、お兄さんが目を覚ますのを。
そして、今日もソファで膝を抱えて、後ろのドアが開くのを待っていると。
ぴんぽーん
「!?」
突然響いたチャイムの音に、身体が小さく跳ねました。
ボクがこの家に来てから、誰かが訪ねてきた事はほとんどありません。どなたでしょう。
台所にあるインターホンのボタンを押すと、小さい画面にお兄さんと同じくらいの男の人が映りました。外の音と小さな雑音も聞こえます。男の人はもう一度チャイムを鳴らして、首を傾げました。
「……留守か?」
「あ」
思わず出てしまった声に、その人がこっちを覗き込んできました。画面越しなのに、目が合いそうです。
「須藤?」
「あ、あの」
「ん? 須藤じゃない?」
「あ、はい。その……」
どう答えて良いのか分からずに居ると、その人は「もしかして」とボクを指差しました。
「親戚の子?」
「は、はいっ。多分。そう、です」
お兄さんはボクの事をそう話しているのでしょう。
姿が相手に見えていない事も忘れて、こくこくと頷きます。
「俺、あいつの同級生で柿原って言うんだ。見舞いに来たんだけど」
「お見舞い、ですか」
お兄さんが家に居なかった間、何をしていたかは分かりません。
けれども、帰ってきてからのことは誰も知らないはずです。
それなのにお見舞いだなんて。どういうことなのでしょう?
「とりあえず、須藤の顔だけ見たら帰ろうと思ってるんだけど……会える?」
「は、はい!」
不思議な所はありますが、この人は大丈夫。悪人じゃない。
直感ですが、そんな気がして。ボクは頷いて玄関へ向かいました。
ドアを開けると外はもう夕方で。お昼の抜けるような空の端に夕焼けが滲み始めていました。
茶色い髪で、身軽そうな格好をした人――柿原さんは、ボクを見て少し不思議そうな顔をしましたが、すぐに笑顔で「はじめまして」と挨拶をしてくれました。
「は、はい。初めまして……」
「君が須藤の親戚の子、だよね?」
親戚の子。さっきもそう言っていました。
こくん、と頷くと。そっか、と柿原さんも頷きます。
「前に須藤が、親戚の子とケンカしたって落ち込んでた事があってさ。仲直りできた?」
「けんか……」
ボクとお兄さんがケンカをしたことはありません。けれども、お兄さんを困らせてしまったのはきっと、ボクが血を吸われた時の事でしょう。
はい、と頷くと「そっか。良かった良かった」と大きな手で頭を撫でられました。
ふと。お兄さんに頭を撫でられた時の事を思い出しました。
普段から力を制限しているというお兄さんは、優しく髪を梳くような感じで撫でてくれていました。
柿原さんの手は強くて暖かくて。お兄さんの細くてひんやりとした手とは違います。
パソコンを使ったり料理をしている手を思い出してみると、柿原さんの方が指にも力強さがあるように思えました。
お兄さんに撫でられたのは、もう随分と前のような気がして。
また、撫でてもらえるでしょうか、なんて。ちょっとだけ、そんな事を思いました。
「あ。もしかして触られんの嫌だった?」
何も言わないボクに、柿原さんは慌てた様子で尋ねてきます。
「えっ。いえ。そんなことは……えっと、ごめんなさい」
ボクがふるりと首を横に振ると、柿原さんは「そっか」と安心したように笑いました。からっとした笑顔に、ボクも少し落ち着いた気がします。
「もし、触られたりとか嫌だったらきっぱり断らないとダメだかんなー。須藤にもその辺は……っと」
と、柿原さんの言葉が止まりました。
「そうだ須藤は」
「そうです、お兄さんが!」
二人の声が同時に上がります。この後は何となく分かります。ぴたりと止まって、お互いの言葉を待つのです。
この沈黙はボクが破っていい物か今でもよく分かりません。でも、このまま二人で止まっていては何も進みません。
「ええと……柿原さん」
そっと柿原さんに話を差し出すと「ああ。うん」と頷いてくれました。
「須藤が何日も学校来ないから気になってさ。確かに朝は弱い奴だけど、学校を連絡も無しにサボるなんてなかったから」
「お兄さん、お勉強好きですから」
「だよなあ。学校でもパソコン室とか図書室とかばっかでさあ」
外に居るお兄さんは、ボクが家で見ている姿とあまり変わらないようでした。
「それで、須藤の顔だけでも見ておきたいんだけど」
「あ……」
この人を家に上げてもいいのでしょうか? 少し考えます。
柿原さんがお兄さんを心配する様子に、嘘はなさそうです。悪い人でもないと思います。さっきは直感でしたが、少し話しをした今も、その印象は変わりません。
それに、もしかしたら。
もしかしたら、あのドアを開けてくれるかもしれない。
なんとなくですが、そんな気がしました。
「その。お兄さんは、最近具合が悪そうで」
「やっぱりバテたか」
仕方ねえな、と柿原さんは溜息をつきました。でも、そこに嫌な感じはありません。
「なので。もしかしたら寝ているかもしれませんが……」
「ん。良い良い。出てこなかったらこれだけ置いて帰るよ」
そう言って、さっきからがさがさと音を立てていたビニール袋を掲げて柿原さんは笑いました。
あの夜から三日が経ってしまいました。
部屋に駆け込んで行ったまま、お兄さんは出てきません。
朝も、お昼も、夜も。物音ひとつありませんが、お兄さんの存在は感じます。
時々ドアの前に立って、こんこん、とノックしてみます。
鍵がかかっています。返事はありません。もしかして、と最悪の状態も考えてしまいますが、家の中の命が消えそうな気配はありません。
本当は、誰かに助けて欲しいです。でも、ボクに頼れる人は居ません。連絡を取る方法も。ボクとお兄さんの関係をどう説明するのかも。分からなくて、動けません。
だから、ボクはずっと待っていました。
帰ってきた時のお兄さんを思い出します。
しばらく前から具合が悪そうでしたが、あの時は一層顔色が悪く見えました。
今のボクに何ができるかは分かりません。できるのは、家の人の行動を良い事に繋げたり、良い物を呼び寄せたりする位でしょう。家の人……お兄さんが動けない今、できる事はとても少ないです。
どれだけでも待つつもりです。自分の意志で力が使えないボクは無力だと思い知りながら、願うのです。それでも呼び寄せられる何かを、お兄さんが目を覚ますのを。
そして、今日もソファで膝を抱えて、後ろのドアが開くのを待っていると。
ぴんぽーん
「!?」
突然響いたチャイムの音に、身体が小さく跳ねました。
ボクがこの家に来てから、誰かが訪ねてきた事はほとんどありません。どなたでしょう。
台所にあるインターホンのボタンを押すと、小さい画面にお兄さんと同じくらいの男の人が映りました。外の音と小さな雑音も聞こえます。男の人はもう一度チャイムを鳴らして、首を傾げました。
「……留守か?」
「あ」
思わず出てしまった声に、その人がこっちを覗き込んできました。画面越しなのに、目が合いそうです。
「須藤?」
「あ、あの」
「ん? 須藤じゃない?」
「あ、はい。その……」
どう答えて良いのか分からずに居ると、その人は「もしかして」とボクを指差しました。
「親戚の子?」
「は、はいっ。多分。そう、です」
お兄さんはボクの事をそう話しているのでしょう。
姿が相手に見えていない事も忘れて、こくこくと頷きます。
「俺、あいつの同級生で柿原って言うんだ。見舞いに来たんだけど」
「お見舞い、ですか」
お兄さんが家に居なかった間、何をしていたかは分かりません。
けれども、帰ってきてからのことは誰も知らないはずです。
それなのにお見舞いだなんて。どういうことなのでしょう?
「とりあえず、須藤の顔だけ見たら帰ろうと思ってるんだけど……会える?」
「は、はい!」
不思議な所はありますが、この人は大丈夫。悪人じゃない。
直感ですが、そんな気がして。ボクは頷いて玄関へ向かいました。
ドアを開けると外はもう夕方で。お昼の抜けるような空の端に夕焼けが滲み始めていました。
茶色い髪で、身軽そうな格好をした人――柿原さんは、ボクを見て少し不思議そうな顔をしましたが、すぐに笑顔で「はじめまして」と挨拶をしてくれました。
「は、はい。初めまして……」
「君が須藤の親戚の子、だよね?」
親戚の子。さっきもそう言っていました。
こくん、と頷くと。そっか、と柿原さんも頷きます。
「前に須藤が、親戚の子とケンカしたって落ち込んでた事があってさ。仲直りできた?」
「けんか……」
ボクとお兄さんがケンカをしたことはありません。けれども、お兄さんを困らせてしまったのはきっと、ボクが血を吸われた時の事でしょう。
はい、と頷くと「そっか。良かった良かった」と大きな手で頭を撫でられました。
ふと。お兄さんに頭を撫でられた時の事を思い出しました。
普段から力を制限しているというお兄さんは、優しく髪を梳くような感じで撫でてくれていました。
柿原さんの手は強くて暖かくて。お兄さんの細くてひんやりとした手とは違います。
パソコンを使ったり料理をしている手を思い出してみると、柿原さんの方が指にも力強さがあるように思えました。
お兄さんに撫でられたのは、もう随分と前のような気がして。
また、撫でてもらえるでしょうか、なんて。ちょっとだけ、そんな事を思いました。
「あ。もしかして触られんの嫌だった?」
何も言わないボクに、柿原さんは慌てた様子で尋ねてきます。
「えっ。いえ。そんなことは……えっと、ごめんなさい」
ボクがふるりと首を横に振ると、柿原さんは「そっか」と安心したように笑いました。からっとした笑顔に、ボクも少し落ち着いた気がします。
「もし、触られたりとか嫌だったらきっぱり断らないとダメだかんなー。須藤にもその辺は……っと」
と、柿原さんの言葉が止まりました。
「そうだ須藤は」
「そうです、お兄さんが!」
二人の声が同時に上がります。この後は何となく分かります。ぴたりと止まって、お互いの言葉を待つのです。
この沈黙はボクが破っていい物か今でもよく分かりません。でも、このまま二人で止まっていては何も進みません。
「ええと……柿原さん」
そっと柿原さんに話を差し出すと「ああ。うん」と頷いてくれました。
「須藤が何日も学校来ないから気になってさ。確かに朝は弱い奴だけど、学校を連絡も無しにサボるなんてなかったから」
「お兄さん、お勉強好きですから」
「だよなあ。学校でもパソコン室とか図書室とかばっかでさあ」
外に居るお兄さんは、ボクが家で見ている姿とあまり変わらないようでした。
「それで、須藤の顔だけでも見ておきたいんだけど」
「あ……」
この人を家に上げてもいいのでしょうか? 少し考えます。
柿原さんがお兄さんを心配する様子に、嘘はなさそうです。悪い人でもないと思います。さっきは直感でしたが、少し話しをした今も、その印象は変わりません。
それに、もしかしたら。
もしかしたら、あのドアを開けてくれるかもしれない。
なんとなくですが、そんな気がしました。
「その。お兄さんは、最近具合が悪そうで」
「やっぱりバテたか」
仕方ねえな、と柿原さんは溜息をつきました。でも、そこに嫌な感じはありません。
「なので。もしかしたら寝ているかもしれませんが……」
「ん。良い良い。出てこなかったらこれだけ置いて帰るよ」
そう言って、さっきからがさがさと音を立てていたビニール袋を掲げて柿原さんは笑いました。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
『冷徹社長の秘書をしていたら、いつの間にか専属の妻に選ばれました』
鍛高譚
恋愛
秘書課に異動してきた相沢結衣は、
仕事一筋で冷徹と噂される社長・西園寺蓮の専属秘書を務めることになる。
厳しい指示、膨大な業務、容赦のない会議――
最初はただ必死に食らいつくだけの日々だった。
だが、誰よりも真剣に仕事と向き合う蓮の姿に触れるうち、
結衣は秘書としての誇りを胸に、確かな成長を遂げていく。
そして、蓮もまた陰で彼女を支える姿勢と誠実な仕事ぶりに心を動かされ、
次第に結衣は“ただの秘書”ではなく、唯一無二の存在になっていく。
同期の嫉妬による妨害、ライバル会社の不正、社内の疑惑。
数々の試練が二人を襲うが――
蓮は揺るがない意志で結衣を守り抜き、
結衣もまた社長としてではなく、一人の男性として蓮を信じ続けた。
そしてある夜、蓮がようやく口にした言葉は、
秘書と社長の関係を静かに越えていく。
「これからの人生も、そばで支えてほしい。」
それは、彼が初めて見せた弱さであり、
結衣だけに向けた真剣な想いだった。
秘書として。
一人の女性として。
結衣は蓮の差し伸べた未来を、涙と共に受け取る――。
仕事も恋も全力で駆け抜ける、
“冷徹社長×秘書”のじれ甘オフィスラブストーリー、ここに完結。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
やさしいキスの見つけ方
神室さち
恋愛
諸々の事情から、天涯孤独の高校一年生、完璧な優等生である渡辺夏清(わたなべかすみ)は日々の糧を得るために年齢を偽って某所風俗店でバイトをしながら暮らしていた。
そこへ、現れたのは、天敵に近い存在の数学教師にしてクラス担任、井名里礼良(いなりあきら)。
辞めろ辞めないの押し問答の末に、井名里が持ち出した賭けとは?果たして夏清は平穏な日常を取り戻すことができるのか!?
何て言ってても、どこかにある幸せの結末を求めて突っ走ります。
こちらは2001年初出の自サイトに掲載していた小説です。完結済み。サイト閉鎖に伴い移行。若干の加筆修正は入りますがほぼそのままにしようと思っています。20年近く前に書いた作品なのでいろいろ文明の利器が古かったり常識が若干、今と異なったりしています。
20年くらい前の女子高生はこんな感じだったのかー くらいの視点で見ていただければ幸いです。今はこんなの通用しない! と思われる点も多々あるとは思いますが、大筋の変更はしない予定です。
フィクションなので。
多少不愉快な表現等ありますが、ネタバレになる事前の注意は行いません。この表現ついていけない…と思ったらそっとタグを閉じていただけると幸いです。
当時、だいぶ未来の話として書いていた部分がすでに現代なんで…そのあたりはもしかしたら現代に即した感じになるかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる