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#4 力と契約 from Haine
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影の悪魔と言われる中級悪魔。
彼等の特徴は「契約」。
人間と契約し、願いを叶える対価として魔気をもらう供給システム。
それぞれの悪魔にも好物等あり、強い欲を持つ者は、悪魔にも強い力となる。
そうして天使を狩り、その羽根を喰らえば、上級悪魔になる資格を得る。
-side:Haine-
暖かな光を伴った娘と天使。
その神々しさが、男達の闘気を奪った。
中には、その場に跪いて頭を下げる者もいた。
闇の者を、光の世界に誘う天使。
その救いの手を、そっと伸ばして。
「隣街の住民よ。今すぐ引き返しなさい。」
天使の背後から出てきた無数の光の手が、男達をそっと撫でた。
その途端、撫でられた男達が、まるで母親に抱かれ安心した赤子の様に、その場で眠り始めた。
彼等の顔は、皆、安らかであった。
「(……強いな。さすが噂される程だ。)」
エーヌは敵ながら感心していた。
天使はどうやら慈悲を与える天使のようだ。
「ありがとう。ラミエル。」
娘は天使に礼を言った。
普通、天使は名前を呼ばれない。
名を知られれば、その心を掌握され、堕天する可能性が高まるからだ。
それなのに名を教えているとは、よほど信用しているという事なのだろうか。
「(……ん、まだ出ない方がいいか。)」
その時、隊長と思われる男が起き上がった。
「ま、まだ…だ。任務を、遂行…せね、ば。」
震える手でナイフを構える。
「なっ…、なぜ!?」
娘が少し驚き、表情が少し強ばる。
「民の、仲間の…仇!」
男が、闘気を纏う。
それは、エーヌにとって好物の、復讐心だった。
「うぉぉぉおおおおあああああああ!!!」
男が咆哮をあげ、ナイフを娘に向けて投げる。
天使が手を前に出し、光の壁の様なもので防ぐ。
が、男は懐からまたナイフを取り出し、投げる。
「なぜ、そこまでするのですか!貴方にも、最愛の者がいるはずです!このような所で無駄にするものではありません!」
娘が怒鳴り声で叫ぶ。
その言葉の裏で、『早く帰れ』と、言っているように。
「……っは。最愛の、者など、とっくにいない。」
男は懐から複数のナイフを出してひたすら投げる。
「俺の……、妻と子供は、流行病で、亡くなった!お前らが、街に病を持ち込ませないように、治療薬を、一切渡さなかったからな!」
ナイフから暗殺用の剣に持ち替え、娘に突進する。
娘は、顔色も変えずにそれを躱す。
「あの病は、ちゃんと対策していれば軽いもので済んだ。それに、治療薬はこの街の物です。あなたがたにどうこう言われるものではありません。」
娘は、あくまでも『正当防衛』を主張する。
勢いのまま滑り込んだ男は、地面を強く、怒りをぶつけるように叩いた。
「チッ……クショウ!!」
男の目から、静かに涙が零れた。
「チクショウがああああぁァァァァァァァァァァァァ!!!」
大きく咆哮をあげた。
「へぇ、1人で頑張るじゃん。」
その時、男の影から声がした。
娘と天使は、その存在に気づいていなかったようで、その顔から微笑みが消えた。
男の影からコウモリの翼が生え、銀の髪と、黒い尻尾が地上に出てくる。
その影が女性らしさを持つと、顔の所に赤い亀裂がはしる。
「…まさか、悪魔との契約者だったとはね。」
娘は、苦虫を噛み潰したような顔をするが、男はキョトンとしていた。
「なっ、なんだ?お前……。」
エーヌは、軽く中に浮き、天使と娘と、男を嘲笑う様に言った。
「やあやあ、みなさん?この人間の影にずぅーっといたけど、気が付かなかったのかな?」
「無駄口を叩く前にとっとと消えろ。影の悪魔。」
頑なに喋らなかった天使が喋った。
「お前……どこまで聞いた。」
天使が鋭く睨んだ。
「……っわぁ~。怖い怖い。」
エーヌは軽く流す。
「な、なんなんだよ…。お前、悪魔か!?俺に何の用だ!」
男は目の前に現れた悪魔に、驚きを隠せないようだ。
「あなたのその復讐心、もっと強く出来ると言ったら?」
エーヌは男に手を伸ばした。
「っ!!?ダメです!悪魔と、契約など!」
娘が何か叫ぶが、気にしない。
男はただ呆然としていた。
だが、目の前の悪魔は、力を強くすると言った。
男に迷う必要はなかった。
口が半開きのまま、男は絞り出すように言った。
「俺は、この街に復讐するんだ。……その為なら、俺は、もっと、力を!」
男もエーヌに手を伸ばした。
互いの手が触れると、そこに、禍々しい魔気が溢れ、渦巻いた。
エーヌと男の、触れた手の中指に、黒い蔦の様な模様の指輪が浮き上がる。
『契約』の証だ。
「今すぐ悪魔との契約など破棄しなさい!あなたは、自身の破滅を望むと言うのですか!?」
娘が怒鳴るように叫ぶ。
だが、男は動じず、寧ろ先程より涼しい顔をして。
「俺がどうなろうがどうでもいい。俺は、俺の復讐をする!」
と言い、娘に向けて剣を構える。
エーヌに、大量の魔気と、男の復讐心が入り込んできた。
それは、エーヌには強大で、素晴らしい力。
「……さぁ、天使狩りの時間だ。」
エーヌが両手を剣に向け、何かを唱える。
すると、男の持つ剣を、黒い魔気が纏った。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
男が剣で娘に切りかかる。
「悪魔っ、おのれぇぇぇえええええええええ!!」
娘が懐から小刀を取り出した。
光の壁と共に、男の剣を弾こうとした。
が、娘の小刀は、音を立てて折れた。
『デュシスメント。』
エーヌは、剣に硬化の『魔術』をかけていた。
男がまた、娘に猛攻をかける。
「くそっ、光の壁を!」
天使がまた、光の壁を作りそれを防ぐが、黒い魔気を纏った剣は少しずつ中にくい込んでいく。
「ぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!」
男がギリギリと剣を押し込んでいく。
『フォンゼン・ル・ミリェー!』
エーヌがまた、『魔術』を唱えた。
光の壁が、少しずつ割れていく。
だんだんと光が弱まっていき、光の壁が、すぐ壊れそうだ。
「何をしているの!早く、この者に救いを……!!」
娘が頭上を見上げた時、ようやく事態を理解した。
「……っぁ、うっ…っは、…。」
天使が、口を開けたまま、荒い息をしている。
目のピントが合ってないように、瞳が揺れている。
前に出した手が震え、光の壁が今にも消えそうだ。
エーヌはただ、ニヤニヤと笑っていた。
「私が、悪魔がいると思ってなかったのね~。まさか、名前まで言われてしまうとはね、天使ラミエル。いえ、雷の天使ラムエル。」
パリィィィィン
その名を呼ばれた瞬間、光の壁が消えた。
「うぉらああああああああ!!!」
男の剣が、娘に当たった。
「きゃあああああああああああああああ!!!」
娘の肩から、血が吹き出した。
「あああああぁぁぁぁぁ……。」
そして、娘が、天使と共に、後ろに倒れこんだ。
「……うっ、うぅぅ、ぅぁ、…ぁ。はァ、はァ、はァ、ぁ…。」
娘がヒューヒューと音を立てて息をする。
血が溢れ出る肩を押さえ、微かな生命を繋ぎ止めている。
天使はもう、動かなかった。
白目を向き、ビクビクと体を痙攣させたまま、何も言わない。
「……予定と、だいぶ、変わってしまったが、目的は達成した。後は、貴様を始末するだけだ。ソフィア・アルベール!」
男が剣を振り上げる。
「…………っふふ。」
娘は、最後の抵抗か、笑った。
「ぅぅっ、っふふ、ぁはは、あはははははHAHAHAHAHAHAはっ!……悪魔ぁ、ぁなたは、きっと、女神さまに、殺されなさぁい!」
グサッ
男が、剣を娘の胸に突き立てた。
大量の鮮血が溢れ、娘はその生命を止めた。
暗闇だった空の東が、微かに赤く色付き始めていた。
夜明けが、すぐそこまで来ていた。
「天使……しかも、神の慈悲が、こんな所にいるなんてね。」
エーヌは天使の羽根の付け根を踏みつけた。
天使の身体が一瞬跳ねるが、天使は起き上がってこない。
エーヌは天使の『真名』がすぐわかった。
ラミエルとは、『神の慈悲』を意味する。
その名を与えられた天使は、雷がお似合いだろう。
動かなくなった天使は、もう文句も言わないが。
「……さて、あなたの絶望、いただきます。」
ブチッ
エーヌが天使の身体から羽根をもぎ取る。
そして、天使の羽根に鋭い犬歯を立て、かぶりついた。
彼等の特徴は「契約」。
人間と契約し、願いを叶える対価として魔気をもらう供給システム。
それぞれの悪魔にも好物等あり、強い欲を持つ者は、悪魔にも強い力となる。
そうして天使を狩り、その羽根を喰らえば、上級悪魔になる資格を得る。
-side:Haine-
暖かな光を伴った娘と天使。
その神々しさが、男達の闘気を奪った。
中には、その場に跪いて頭を下げる者もいた。
闇の者を、光の世界に誘う天使。
その救いの手を、そっと伸ばして。
「隣街の住民よ。今すぐ引き返しなさい。」
天使の背後から出てきた無数の光の手が、男達をそっと撫でた。
その途端、撫でられた男達が、まるで母親に抱かれ安心した赤子の様に、その場で眠り始めた。
彼等の顔は、皆、安らかであった。
「(……強いな。さすが噂される程だ。)」
エーヌは敵ながら感心していた。
天使はどうやら慈悲を与える天使のようだ。
「ありがとう。ラミエル。」
娘は天使に礼を言った。
普通、天使は名前を呼ばれない。
名を知られれば、その心を掌握され、堕天する可能性が高まるからだ。
それなのに名を教えているとは、よほど信用しているという事なのだろうか。
「(……ん、まだ出ない方がいいか。)」
その時、隊長と思われる男が起き上がった。
「ま、まだ…だ。任務を、遂行…せね、ば。」
震える手でナイフを構える。
「なっ…、なぜ!?」
娘が少し驚き、表情が少し強ばる。
「民の、仲間の…仇!」
男が、闘気を纏う。
それは、エーヌにとって好物の、復讐心だった。
「うぉぉぉおおおおあああああああ!!!」
男が咆哮をあげ、ナイフを娘に向けて投げる。
天使が手を前に出し、光の壁の様なもので防ぐ。
が、男は懐からまたナイフを取り出し、投げる。
「なぜ、そこまでするのですか!貴方にも、最愛の者がいるはずです!このような所で無駄にするものではありません!」
娘が怒鳴り声で叫ぶ。
その言葉の裏で、『早く帰れ』と、言っているように。
「……っは。最愛の、者など、とっくにいない。」
男は懐から複数のナイフを出してひたすら投げる。
「俺の……、妻と子供は、流行病で、亡くなった!お前らが、街に病を持ち込ませないように、治療薬を、一切渡さなかったからな!」
ナイフから暗殺用の剣に持ち替え、娘に突進する。
娘は、顔色も変えずにそれを躱す。
「あの病は、ちゃんと対策していれば軽いもので済んだ。それに、治療薬はこの街の物です。あなたがたにどうこう言われるものではありません。」
娘は、あくまでも『正当防衛』を主張する。
勢いのまま滑り込んだ男は、地面を強く、怒りをぶつけるように叩いた。
「チッ……クショウ!!」
男の目から、静かに涙が零れた。
「チクショウがああああぁァァァァァァァァァァァァ!!!」
大きく咆哮をあげた。
「へぇ、1人で頑張るじゃん。」
その時、男の影から声がした。
娘と天使は、その存在に気づいていなかったようで、その顔から微笑みが消えた。
男の影からコウモリの翼が生え、銀の髪と、黒い尻尾が地上に出てくる。
その影が女性らしさを持つと、顔の所に赤い亀裂がはしる。
「…まさか、悪魔との契約者だったとはね。」
娘は、苦虫を噛み潰したような顔をするが、男はキョトンとしていた。
「なっ、なんだ?お前……。」
エーヌは、軽く中に浮き、天使と娘と、男を嘲笑う様に言った。
「やあやあ、みなさん?この人間の影にずぅーっといたけど、気が付かなかったのかな?」
「無駄口を叩く前にとっとと消えろ。影の悪魔。」
頑なに喋らなかった天使が喋った。
「お前……どこまで聞いた。」
天使が鋭く睨んだ。
「……っわぁ~。怖い怖い。」
エーヌは軽く流す。
「な、なんなんだよ…。お前、悪魔か!?俺に何の用だ!」
男は目の前に現れた悪魔に、驚きを隠せないようだ。
「あなたのその復讐心、もっと強く出来ると言ったら?」
エーヌは男に手を伸ばした。
「っ!!?ダメです!悪魔と、契約など!」
娘が何か叫ぶが、気にしない。
男はただ呆然としていた。
だが、目の前の悪魔は、力を強くすると言った。
男に迷う必要はなかった。
口が半開きのまま、男は絞り出すように言った。
「俺は、この街に復讐するんだ。……その為なら、俺は、もっと、力を!」
男もエーヌに手を伸ばした。
互いの手が触れると、そこに、禍々しい魔気が溢れ、渦巻いた。
エーヌと男の、触れた手の中指に、黒い蔦の様な模様の指輪が浮き上がる。
『契約』の証だ。
「今すぐ悪魔との契約など破棄しなさい!あなたは、自身の破滅を望むと言うのですか!?」
娘が怒鳴るように叫ぶ。
だが、男は動じず、寧ろ先程より涼しい顔をして。
「俺がどうなろうがどうでもいい。俺は、俺の復讐をする!」
と言い、娘に向けて剣を構える。
エーヌに、大量の魔気と、男の復讐心が入り込んできた。
それは、エーヌには強大で、素晴らしい力。
「……さぁ、天使狩りの時間だ。」
エーヌが両手を剣に向け、何かを唱える。
すると、男の持つ剣を、黒い魔気が纏った。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
男が剣で娘に切りかかる。
「悪魔っ、おのれぇぇぇえええええええええ!!」
娘が懐から小刀を取り出した。
光の壁と共に、男の剣を弾こうとした。
が、娘の小刀は、音を立てて折れた。
『デュシスメント。』
エーヌは、剣に硬化の『魔術』をかけていた。
男がまた、娘に猛攻をかける。
「くそっ、光の壁を!」
天使がまた、光の壁を作りそれを防ぐが、黒い魔気を纏った剣は少しずつ中にくい込んでいく。
「ぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!」
男がギリギリと剣を押し込んでいく。
『フォンゼン・ル・ミリェー!』
エーヌがまた、『魔術』を唱えた。
光の壁が、少しずつ割れていく。
だんだんと光が弱まっていき、光の壁が、すぐ壊れそうだ。
「何をしているの!早く、この者に救いを……!!」
娘が頭上を見上げた時、ようやく事態を理解した。
「……っぁ、うっ…っは、…。」
天使が、口を開けたまま、荒い息をしている。
目のピントが合ってないように、瞳が揺れている。
前に出した手が震え、光の壁が今にも消えそうだ。
エーヌはただ、ニヤニヤと笑っていた。
「私が、悪魔がいると思ってなかったのね~。まさか、名前まで言われてしまうとはね、天使ラミエル。いえ、雷の天使ラムエル。」
パリィィィィン
その名を呼ばれた瞬間、光の壁が消えた。
「うぉらああああああああ!!!」
男の剣が、娘に当たった。
「きゃあああああああああああああああ!!!」
娘の肩から、血が吹き出した。
「あああああぁぁぁぁぁ……。」
そして、娘が、天使と共に、後ろに倒れこんだ。
「……うっ、うぅぅ、ぅぁ、…ぁ。はァ、はァ、はァ、ぁ…。」
娘がヒューヒューと音を立てて息をする。
血が溢れ出る肩を押さえ、微かな生命を繋ぎ止めている。
天使はもう、動かなかった。
白目を向き、ビクビクと体を痙攣させたまま、何も言わない。
「……予定と、だいぶ、変わってしまったが、目的は達成した。後は、貴様を始末するだけだ。ソフィア・アルベール!」
男が剣を振り上げる。
「…………っふふ。」
娘は、最後の抵抗か、笑った。
「ぅぅっ、っふふ、ぁはは、あはははははHAHAHAHAHAHAはっ!……悪魔ぁ、ぁなたは、きっと、女神さまに、殺されなさぁい!」
グサッ
男が、剣を娘の胸に突き立てた。
大量の鮮血が溢れ、娘はその生命を止めた。
暗闇だった空の東が、微かに赤く色付き始めていた。
夜明けが、すぐそこまで来ていた。
「天使……しかも、神の慈悲が、こんな所にいるなんてね。」
エーヌは天使の羽根の付け根を踏みつけた。
天使の身体が一瞬跳ねるが、天使は起き上がってこない。
エーヌは天使の『真名』がすぐわかった。
ラミエルとは、『神の慈悲』を意味する。
その名を与えられた天使は、雷がお似合いだろう。
動かなくなった天使は、もう文句も言わないが。
「……さて、あなたの絶望、いただきます。」
ブチッ
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