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逆の定理
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数学を日常に活かすことは学校に通う大半の人が望んでいる。それは、「こんなのいつ使うの?」などという数学を習うことに対する不平・不満が引き起こすものである。
例えばの話で、逆の定理を挙げてみる。
"逆"を世の中の事象に当てはめてみる。
さぁ、どうだろう。
「犬ならば、それは動物である」
逆は、
「動物なら、それは犬だ」
これは成立しない。犬は動物に属するから初めの文は正しいが動物というワードは犬をピンポイントで指さない。
「私があなたを好きならば、あなたも私が好きだ」
逆というと、
「あなたが私を好きならば、私もあなたが好きだ」
さらっと出した文だが、実は超難問だ。これには1文目の時点で疑問を抱えた人が大半を占めるはずだ。
"逆"を考える以前の問題なのである。
愉快な1文目も、残念な1文になり得るのだ。
私があなたを好きなのは真実とする。しかし"あなたも私を好き"なのだろうか。
これには、場合分けが必要なのである。
それは、"あなたが私を好きな場合"と"あなたが私を好きでない場合"の2つである。
挙げた2つの場合を使い再度考えてみよう。
"あなたが私を好き"の場合、1文目・逆は共に成立する。
しかし"あなたが私を好きでない"の場合、1文目も成立しなければ逆も成らない。もはや文が崩れる。
しかしここからが数学ではどうにもならない。そして面白いところだ。
先程、犬を例に挙げた文があった。これも逆は成立しなかった。
しかし、これとは大きく性質が異なる。
犬は動物だし、それ以外の何でもない。だから、逆の不成立は避けられない。
だがこの、"あなたが私を好きでない"場合の、「私があなたを好きならば、あなたも私が好きである」は違う。
人の気持ちは変えられるからだ。"あなたは私を好きでない"という悲しげな文は、"私のことを好きにさせる"事によって文は変わる。好きにさせることの可・不可は今考えることではない。
人間はおもしろい。変わることもできるし、変えることも出来る。また、変えられることもある。
それならきっと方程式も人に置き換えると成り立たないのだろう。人生は数式では表せない。
最後にもう1つ例を挙げる。私が1番考え込んでしまう例だ。
それは、
「終わりがあるなら始まりがある」
に対し
「始まりがあるなら終わりがある」
が成り立たないことだ。
物語なら、プロローグは必ず迎えても筆者が筆を止めない事には終わらない。エピローグを遠ざけることは簡単である。しかし引き寄せることも簡単だ。
物語に置き換えれば、楽しい話だ。何故って、読者を永遠に楽しませることができる。といっても、終わらない物語を私は知らないが。
現実世界ならどうだろう。
がんと闘病中のあの女の子の始まりは、きっと点滴の雫が落ちた時だ。
さて、誰がこの悪夢の終わりを知っているのだろう。
無論、がんは"serial killer"〈連続殺人鬼〉である。
彼女が息を引き取った時が終わりだというと、頷かざるを得ない。
あんなに苦しんでいた彼女をこれで終わりにしてあげなかったらこんなに酷い話はない。
しかし、それは彼女を客観視した時の考えに過ぎない。
点滴の針が腕を刺した時彼女は何をまず考えただろう。
それは、「いつ終わるのだろう」のはずだ。もちろん正解を私は知らない。しかし終わらない事には何もできない。痛みが激しく襲ってきたなら声にならない「終われ」を無意識に叫んでいるだろう。
そして、息をひきとる時、彼女は何を思ったろう。楽になれた、と思えたのか。
私はそうは考えられない。
多くの未練を残し、今も成仏できずにいるんではないだろうか。
きっと彼女はまだ終わっていない。まだ病室にいる。終われないのだ。
さて、脱線したように見えるが違う。
逆はほとんど成立しなかった。
何故だろう。こうも変わってしまうのか、文の前後で。
この世界、人というものを数学で証明するのは無理らしい。1つ勘違いして欲しくないのは、国語の問題ではないということだ。
感情や気持ちを言葉で置いてしまえばそれまでだ。
人間にはきっとxやyを当てはめるのが妥当なのだ。
例えばの話で、逆の定理を挙げてみる。
"逆"を世の中の事象に当てはめてみる。
さぁ、どうだろう。
「犬ならば、それは動物である」
逆は、
「動物なら、それは犬だ」
これは成立しない。犬は動物に属するから初めの文は正しいが動物というワードは犬をピンポイントで指さない。
「私があなたを好きならば、あなたも私が好きだ」
逆というと、
「あなたが私を好きならば、私もあなたが好きだ」
さらっと出した文だが、実は超難問だ。これには1文目の時点で疑問を抱えた人が大半を占めるはずだ。
"逆"を考える以前の問題なのである。
愉快な1文目も、残念な1文になり得るのだ。
私があなたを好きなのは真実とする。しかし"あなたも私を好き"なのだろうか。
これには、場合分けが必要なのである。
それは、"あなたが私を好きな場合"と"あなたが私を好きでない場合"の2つである。
挙げた2つの場合を使い再度考えてみよう。
"あなたが私を好き"の場合、1文目・逆は共に成立する。
しかし"あなたが私を好きでない"の場合、1文目も成立しなければ逆も成らない。もはや文が崩れる。
しかしここからが数学ではどうにもならない。そして面白いところだ。
先程、犬を例に挙げた文があった。これも逆は成立しなかった。
しかし、これとは大きく性質が異なる。
犬は動物だし、それ以外の何でもない。だから、逆の不成立は避けられない。
だがこの、"あなたが私を好きでない"場合の、「私があなたを好きならば、あなたも私が好きである」は違う。
人の気持ちは変えられるからだ。"あなたは私を好きでない"という悲しげな文は、"私のことを好きにさせる"事によって文は変わる。好きにさせることの可・不可は今考えることではない。
人間はおもしろい。変わることもできるし、変えることも出来る。また、変えられることもある。
それならきっと方程式も人に置き換えると成り立たないのだろう。人生は数式では表せない。
最後にもう1つ例を挙げる。私が1番考え込んでしまう例だ。
それは、
「終わりがあるなら始まりがある」
に対し
「始まりがあるなら終わりがある」
が成り立たないことだ。
物語なら、プロローグは必ず迎えても筆者が筆を止めない事には終わらない。エピローグを遠ざけることは簡単である。しかし引き寄せることも簡単だ。
物語に置き換えれば、楽しい話だ。何故って、読者を永遠に楽しませることができる。といっても、終わらない物語を私は知らないが。
現実世界ならどうだろう。
がんと闘病中のあの女の子の始まりは、きっと点滴の雫が落ちた時だ。
さて、誰がこの悪夢の終わりを知っているのだろう。
無論、がんは"serial killer"〈連続殺人鬼〉である。
彼女が息を引き取った時が終わりだというと、頷かざるを得ない。
あんなに苦しんでいた彼女をこれで終わりにしてあげなかったらこんなに酷い話はない。
しかし、それは彼女を客観視した時の考えに過ぎない。
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それは、「いつ終わるのだろう」のはずだ。もちろん正解を私は知らない。しかし終わらない事には何もできない。痛みが激しく襲ってきたなら声にならない「終われ」を無意識に叫んでいるだろう。
そして、息をひきとる時、彼女は何を思ったろう。楽になれた、と思えたのか。
私はそうは考えられない。
多くの未練を残し、今も成仏できずにいるんではないだろうか。
きっと彼女はまだ終わっていない。まだ病室にいる。終われないのだ。
さて、脱線したように見えるが違う。
逆はほとんど成立しなかった。
何故だろう。こうも変わってしまうのか、文の前後で。
この世界、人というものを数学で証明するのは無理らしい。1つ勘違いして欲しくないのは、国語の問題ではないということだ。
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人間にはきっとxやyを当てはめるのが妥当なのだ。
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