シャム猫

４２

出来上がった冊子を　クラスの人数分ずつに数えて分けて作業は終了した

「じゃあ　これ　それぞれクラスに持って帰って　配っておいて　後　英語の授業の前は早目に職員室に来るように　パソコンとか運んでもらうかもしれないから　宜しくな　それと次から委員会の時はコピー室集合で」

プリントの山を運ぶの大変だったから　そこから手伝えって事かな

チラッと時計を見て

「他　やって貰う事　特に無いかな　だから今日はもう解散」

「「「「「失礼します」」」」」

皆　自分達のクラスの分のプリントを持って　出て行った

俺のクラスの分は　とりあえず自分の机の上に置いておいた

明日　配ればいいよね

そういえば　この後　部活ってあるのかな？

「湖箔」

「はい？」

考えている間に　いつのまにか側にいて　声をかけられた

「寮でも学校でも　困った事とか嫌な事とかおきてないか？」

「？？いえっ　特にありませんけど・・・？」

「そうか　ないならいいんだけど　もし何かあれば直ぐに相談しろよ」

「はい　その時はお願いします」

やっぱり　優しいよな？

「あっ　そうだ　この後って部活あると思います？」

「委員会が終わる時間が遅い所もあるから　今日はどの部も休みだろ　一緒に寮に帰るか？」

「荷物は？」

「今日は手ぶら　鍵と小銭入れくらいしか持って来てない」

「身軽ですね」

「フフン　いいだろ」

「ええ　俺は荷物いっぱいです」

「・・・そろそろ敬語とれよ」

「・・・まだ　学校なのに？」

「でも　２人きりだろ？」

「っああ　もうっ　慣れないんだけど」

「ふふっ　約束だからしょうがないだろ」

なんか　今までの先生より距離感が近く感じて　戸惑う