何で僕を?

大器晩成らしい

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「(開けろ)」

「(お待ち下さい。まだ入っていいとの許可が下りていません)」

「(そろそろ、結果が出た頃だろ、いいから開けろ)」

「(なりません!!ああ!!)」

ガチャ

「ほうら、やはり終わっているじゃないか。どうだ?成功したか?」

「ああ、王太子、まだ入ってきてはいけません。結果待ちですよ」

「召喚魔法の展開は終わりましたが、今は、該当者がかかるのを待っている所です」

「なんだ、まだか。今回は成功しそうか?」

「4年前に失敗した時の不具合は改善しましたので、大丈夫かと」

「そうか、10年以内にできると約束してしまったのだから、今更出来ませんでしたでは済まないからな」

「解っております。明日までに結果は出るかと思われます。ですが、どの位かかるか、正確な時間は分かりませんので、出来ればお部屋でお待ち戴けますか?」

「いや、ここで待つ、現れた時、直ぐに見たいからな。あいつが、あんなに固執してるんだからな、どんなのが現れるのか、楽しみだ」

「ハァ・・・仕方ないですね。ちょっと、そこの扉番、申し訳ないのですが、王太子が座られる椅子を持ってきて下さい」

「はっ、ただ今、お持ちします」

「ところで、今日、召喚魔法を展開する事を、あの方にお知らせしているのですか?」

「する訳ないだろう。前回失敗した時の事を、覚えていないのか?」

「あ~あれは酷かったですね。貴重な壺や絵画を,手当たり次第修復不可能にされ、城の中が随分とすっきりとしましたよね」

「宰相が、やめてくれ~って泣いてましたね」

「あの時、宣言してましたよ。万が一、次も失敗した時は、この城の消滅どころか、この国を滅ぼすって、私なんか、覚えておけとまで言われましたよ」

「成功したら知らせればいい。失敗したら・・・まぁ、2年以内にどうにかしろ」

「失敗の事は、考えたくありませんね。いい結果がでるよう、祈りましょう」

コンコン

「失礼します。椅子をお持ちしました」

「ありがとうございます。そちらの端に置いて下さい」

「では、どうぞ座ってお待ち下さい。皆も、交代で休憩に入るように」



コンコン

「軽食をお持ちしました」

「ワゴンごと置いて行って下さい。王太子食べられますか?」

「そうだな、もらおう。・・・それにしても、なかなか来ないな。もう5刻は経ったか?」

「そうですね。お部屋に戻られますか?」

「いやっ、ここまで待ったのだから、こうなったら、とことん待つ。現れる瞬間を見逃したら、何か悔しいからな」
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