何で僕を?

大器晩成らしい

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葵ちゃんが修学旅行に行っている間、俺は帰ってくるのをやきもきしながら待っていたんだ。

旅行の開放感から、間違いがあったらどうしよう。

寝ている間に、あんな事、そんな事されてたらどうしよう。

普通に告白されて、恋人ができてたらどうしよう。

って、そんな事ばっかり考えては、寝付けないでいた。


そして、学校からの帰り道、次の角を曲がれば家が見えるって所で、召喚された。

「葵ちゃんも経験したでしょ?」

「うん、凄かった。意識とんでたもん」

「(リューライン神には会った?)」

「(会ったよ。凄く綺麗で、優しくて。リューライン神と地球神から、いっぱいのプレゼントとチートを付けて貰ったんだけど、ラインナップが凄いんだよ。複製すれば無くならないし、嬉しいよね)」

葵ちゃん、テンション爆上げ、俺のテンションダダ下がり。

「俺も貰ったけど・・・殆どが死蔵になってる。」

「何故?」

「料理なんて、した事なかったから、食品関係はほとんど手を付けていない。果物くらいかな。食べたの」

「えっ、そうなの?・・じゃあ、僕が料理するから、そうしたら食べてくれる?」

「本当?葵ちゃんの手料理が食べられるなんて、嬉しいよ」

「うん、頑張って作るね。そういえば、さっき討伐から帰ってきたって言葉が聞こえたんだけど、そういう時の食事ってどうしてたの?」

「道中は、屋台で買ったり、食堂でお弁当を作って貰ったりしたのを、大量に収納しておいて、それを出して食べてた。街に着けば、宿とかで食べたりもしてる」

「ふ~ん」

「味噌とか醤油とか、日本的な調味料は無いね、あと、米や麺とかも見かけた事はないかな。味に関しては、可もなく不可もなく、普通ってとこだね」

「そっか、どんなのだか、動けるようになったら、食べに行きたいかも」

「いいよ、連れて行ってあげる。一緒に食べに行こう」

「うん、ありがとう」

「どう致しまして。それでね、話を戻すんだけど、リューライン神に、葵ちゃんの傍に帰して貰えるよう、お願いしたんだけど、出来ないと言われて、死のうとしたんだ。そうすれば、魂だけでも、葵ちゃんの傍に戻れると思って、来世は夫婦になれるかもしれないと思って。葵ちゃんが傍にいないなんて、二度と逢えないなんて耐えられなかったんだ。丁度、プレゼントの中に刀もあったからね」

「えっ(そこまで、僕の事を・・・)」

「止められたけどね。でも、その時に話した内容で気付いてしまったんだ。俺は地球に戻れない。これは何があっても覆らない。でも、俺と同じ様に、召喚する事は出来るんじゃないかって・・・」

葵ちゃんの表情を見る勇気がなくて、腕の中にぎゅっと抱き込んだ。




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