71 / 358
70
しおりを挟む
もぐもぐ、もぐもぐ
手が動くようになったとはいえ、どうにかって程度。
自分で食べるのは、疲れるし大変。
月夜に、お腹が空いたって言って、膝の上に、軽食の載った皿を置いてもらったけど、いざ食べようとしたら、サンドイッチに手を伸ばすのも、掴んで口に持っていくのも、めっちゃぷるぷるして、時間がかかった。
「葵ちゃん、無理しないで、やってあげるから。ほらっ、かしてごらん・・・はいっ、あ~ん」
僕の手からサンドイッチを引き抜くと、僕の口元に持ってきてくれ、かいがいしく食べさせてくれた。
もぐもぐ
うん、月夜が言った通り、可もなく、不可もなく、普通のお味。
お腹は満たされるかな。
でも、城でこれなら、おいし~って思うことは、あまりないのかな?
この世界には、日本的調味料と、米や麺類が無いって言ってたから、収納の中にあるやつは、無くならない様に気をつけて使わないとね。
大量に複製しておこう。
無くなったら困る。
「葵ちゃん、口元にパンくずがついてるよ。取ってあげる」
チュッ
んっ
「とれた」
「手で取れるよね?」
「とれない」
「そんな馬鹿な」
「フッ、次こっち、食べてみる?」
「中は何?」
「う~ん、葉物野菜と鳥的なものに塩胡椒だれをつけて焼いた物」
「鳥的な物って?」
「鶏の肉に近い味と食感の動物の肉」
「・・・うん。爬虫類じゃなければいいや。違うよね?」
「それは、大丈夫。じゃっ、あ~ん」
あ~ん
「次、どれ食べたい?」
「ん~。もうお腹いっぱい。ありがと。ごちそうさま」
「どう致しまして」
お腹がいっぱいになったら、何か眠くなってきたかも・・・
ふあぁ~ふっ
「葵ちゃん、少し眠っとく?」
「ん、いい?」
「いいよ。あっと、そうだ、眠る前に一つだけ、国王陛下に会って貰うって言ったでしょ?」
「ん、言ってたね・・・ムニュ~」
「婚約者って紹介するから」
「ん~・・・・・・・・・ん?!何で?」
「もちろん、俺が葵ちゃんの事が好きだからっていうのもある。でも、国王に、二人が婚約したって、葵ちゃんは俺のものだって、きちんと発表して貰わないと、求婚者が殺到して、大変なことになる」
「ふふっ、そんな大げさな」
「大げさじゃないから、できちゃった婚狙いで、襲われるって話したよね。契約してあるから、いざとなったら撃退できるけど、そんな事知らないだろうから、誘拐される可能性だってあるんだよ?葵ちゃんなんて、軽いから、あっという間にかついで、お持ち帰りされちゃうからね。でも、国王に後見されている二人が婚約したって、正式に国王から発表して貰えば、ちょっかいかけただけで、閑職に左遷される事間違いなしになるだろうから、手出しされなくなるよ。貴族からは確実にね」
「貴族以外は?」
「城の中に住んでいる分には、かかわる事はないよ、侍従とかも貴族だからね、一応。違うといえば、料理人とかかな?でも、会う事はないよ。厨房から出て、城内をうろつくことはないからね。」
・・・どうしよう。
なんとなく、勢いで頷いちゃいそうだけど、僕、前提の、求婚者が殺到して、大変になるって所、どうしても引っかかるんだよね。
そんなことないと思うんだよね。
でも、誘拐されるとか、そんな事を聞いちゃったら、不安になっちゃうし。
う~、どうしよう。
手が動くようになったとはいえ、どうにかって程度。
自分で食べるのは、疲れるし大変。
月夜に、お腹が空いたって言って、膝の上に、軽食の載った皿を置いてもらったけど、いざ食べようとしたら、サンドイッチに手を伸ばすのも、掴んで口に持っていくのも、めっちゃぷるぷるして、時間がかかった。
「葵ちゃん、無理しないで、やってあげるから。ほらっ、かしてごらん・・・はいっ、あ~ん」
僕の手からサンドイッチを引き抜くと、僕の口元に持ってきてくれ、かいがいしく食べさせてくれた。
もぐもぐ
うん、月夜が言った通り、可もなく、不可もなく、普通のお味。
お腹は満たされるかな。
でも、城でこれなら、おいし~って思うことは、あまりないのかな?
この世界には、日本的調味料と、米や麺類が無いって言ってたから、収納の中にあるやつは、無くならない様に気をつけて使わないとね。
大量に複製しておこう。
無くなったら困る。
「葵ちゃん、口元にパンくずがついてるよ。取ってあげる」
チュッ
んっ
「とれた」
「手で取れるよね?」
「とれない」
「そんな馬鹿な」
「フッ、次こっち、食べてみる?」
「中は何?」
「う~ん、葉物野菜と鳥的なものに塩胡椒だれをつけて焼いた物」
「鳥的な物って?」
「鶏の肉に近い味と食感の動物の肉」
「・・・うん。爬虫類じゃなければいいや。違うよね?」
「それは、大丈夫。じゃっ、あ~ん」
あ~ん
「次、どれ食べたい?」
「ん~。もうお腹いっぱい。ありがと。ごちそうさま」
「どう致しまして」
お腹がいっぱいになったら、何か眠くなってきたかも・・・
ふあぁ~ふっ
「葵ちゃん、少し眠っとく?」
「ん、いい?」
「いいよ。あっと、そうだ、眠る前に一つだけ、国王陛下に会って貰うって言ったでしょ?」
「ん、言ってたね・・・ムニュ~」
「婚約者って紹介するから」
「ん~・・・・・・・・・ん?!何で?」
「もちろん、俺が葵ちゃんの事が好きだからっていうのもある。でも、国王に、二人が婚約したって、葵ちゃんは俺のものだって、きちんと発表して貰わないと、求婚者が殺到して、大変なことになる」
「ふふっ、そんな大げさな」
「大げさじゃないから、できちゃった婚狙いで、襲われるって話したよね。契約してあるから、いざとなったら撃退できるけど、そんな事知らないだろうから、誘拐される可能性だってあるんだよ?葵ちゃんなんて、軽いから、あっという間にかついで、お持ち帰りされちゃうからね。でも、国王に後見されている二人が婚約したって、正式に国王から発表して貰えば、ちょっかいかけただけで、閑職に左遷される事間違いなしになるだろうから、手出しされなくなるよ。貴族からは確実にね」
「貴族以外は?」
「城の中に住んでいる分には、かかわる事はないよ、侍従とかも貴族だからね、一応。違うといえば、料理人とかかな?でも、会う事はないよ。厨房から出て、城内をうろつくことはないからね。」
・・・どうしよう。
なんとなく、勢いで頷いちゃいそうだけど、僕、前提の、求婚者が殺到して、大変になるって所、どうしても引っかかるんだよね。
そんなことないと思うんだよね。
でも、誘拐されるとか、そんな事を聞いちゃったら、不安になっちゃうし。
う~、どうしよう。
10
あなたにおすすめの小説
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。
星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。
前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。
だが図書室の記録が冤罪を覆す。
そしてレイは知る。
聖女ディーンの本当の名はアキラ。
同じ日本から来た存在だった。
帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。
秘密を共有した二人は、友達になる。
人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
逃げた弟のかわりに溺愛アルファに差し出されました。抱かれたら身代わりがばれてしまうので初夜は断固拒否します!
雪代鞠絵/15分で萌えるBL小説
BL
隣国の国王キリアン(アルファ)に嫁がされたオメガの王子リュカ。
しかし実は、結婚から逃げ出した双子の弟セラの身代わりなのです…
本当の花嫁じゃないとばれたら大変!
だから何としても初夜は回避しなければと思うのですが、
だんだんキリアンに惹かれてしまい、苦しくなる…という
お話です。よろしくお願いします<(_ _)>
異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?
異世界で孵化したので全力で推しを守ります
のぶしげ
BL
ある日、聞いていたシチュエーションCDの世界に転生してしまった主人公。推しの幼少期に出会い、魔王化へのルートを回避して健やかな成長をサポートしよう!と奮闘していく異世界転生BL 執着最強×人外美人BL
【完結】自称ヒロイン役を完遂した王家の影ですが、断罪パーティーをクリアした後に王太子がぐいぐい来ます。
竜鳴躍
BL
優秀過ぎる王太子×王家の影(失業)。
白い肌に黒髪黒瞳。小柄な体格で――そして両性具有。不出来な体ゆえ実の親に捨てられ、現在はその容姿を含め能力を買われて王家の影をしていたスノウ=ホワイト。男爵令嬢として王太子にハニトラを仕掛け、婚約者を悪役令嬢に仕向けて王太子への最終試験をしていたのだが、王太子は見事その試練を乗り越えた。これでお役御免。学園を退学して通常勤務に戻ろう――――――。
そう思っていたのに、婚約者と婚約解消した王太子がぐいぐい来ます!
王太子が身バレさせたせいで王家の影としてやっていけなくなり、『男子生徒』として学園に通うスノウとそんなスノウを妃にしたくてつきまとう王太子ジョエルの物語。
☆本編終了後にいちゃいちゃと別カップル話続きます。
☆エンディングはお兄ちゃんのおまけ+2ルートです。
僕のユニークスキルはお菓子を出すことです
野鳥
BL
魔法のある世界で、異世界転生した主人公の唯一使えるユニークスキルがお菓子を出すことだった。
あれ?これって材料費なしでお菓子屋さん出来るのでは??
お菓子無双を夢見る主人公です。
********
小説は読み専なので、思い立った時にしか書けないです。
基本全ての小説は不定期に書いておりますので、ご了承くださいませー。
ショートショートじゃ終わらないので短編に切り替えます……こんなはずじゃ…( `ᾥ´ )クッ
本編完結しました〜
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる