何で僕を?

大器晩成らしい

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結婚式を1週間後に控え、なんとなく、場内が騒がしいように感じる。

まさか、自分達の挙式&新婚旅行の所為だとは思わなかったけどね。

どうやら、僕達の挙式に参列してくれるゲストが、続々と到着していて、対応に追われていたらしい。

ラピスさんは僕達の専属だから、結婚式の衣装や新婚旅行の時の荷物の準備をするくらいで、それ程でもなかったみたいだけど、同僚は、倒れそうなぐらい、忙しかったらしい。

特に、他国の王様や高位貴族が泊まられた部屋は、大変なんだって。

要求とかいろいろね・・・

ある程度の我侭は、通って当たり前の環境で育ってる人達だからね。


だから、僕は、面倒事に巻き込まれないよう、部屋からは絶対に出ないよう、皆から言われていた。

そう、この前の謁見で会った、国王陛下以外全員。

皆、バラバラに部屋まで来たんだけど、一様に同じ忠告をして帰って行った。

そう、年下のアンバー王子からも。

・・・複雑な気持ちになったけど、皆から言われるって事は、聞いておいた方がいい事なのだと思う。

先日まで、月夜に連れられて、レベル上げを必死にしていたから、部屋で何もしないってのは、退屈でしょうがないんだけどね。

「キッチンも使えるようになりましたし、こちらの世界の一般的な食材や調味料を届けさせますので、それらの味や特徴を覚えながら、何か作ってみませんか?」

って、ラピスさんに提案され、旅行中に食べるものを作っておくのも、楽でいいねってなって、その話に乗る事にした。


そうそう、そういえば、ラピスさんも旅行についてくる事になったんだよ。

「葵様は馬に乗れないでしょうから、馬車を手配されるのでしょう?そうしますと、御者が必要になりますよね?私なら、雑用も全てこなせますから、楽ですよ?」

と売り込んできて、2人っきりで行く気満々だった月夜も、渋々了承していた。

乗馬も、練習すればどうにかなったのかもしれないけど、一人乗りも、二人乗りも、慣れてないから、長距離移動は無理だと思う。

全身筋肉痛にでもなったら、旅行を楽しめそうにないし、落馬も、防御力が高いから、怪我はしないと解かってはいても、怖いからね。

ただ、こっちの世界の馬車には乗った事がないから、どうだか分からないけど、異世界あるあるで、お尻が痛くなったら嫌だから、クッションは大量に持ち込んでおこうと決めた。





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