何で僕を?

大器晩成らしい

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「結界は光と空間の複合魔法なんだけど、普通結界を張ると外側から中に攻撃は通らない。通らせる為には、結界を壊す必要がある。ここまではいいかな?」

「うん。大丈夫」

「じゃあ、どうして、結界で囲んだ物を切る事ができるのか?それは、結界の認識を反転させているからなんだ。要するに、豚肉だけが、結界の外にあると認識させるんだよ。豚肉だけが結界の中ではなく、結界の外。結界は内側から外側に向けて魔法を放つことが出来る。だから、自分は結界の中で守られながら、魔物を攻撃する事も可能だ。それと同じ様にこちら側から、結界の外にある豚肉を風の魔法で細かく切り裂いているんだよ」

「なるほど」

「風魔法のイメージは竜巻ね。ただし、触れただけで切り裂かれるってやつ。ただ、加減を注意しないと、こっちから中に魔法を放つ時は大丈夫なんだけど、豚肉を刻んでるその竜巻によって、結界も刻まれてしまう可能性がある。だから、気を付けようね」

「・・・加減なんて、すぐにはできないよね?ここら辺が大惨事になる未来しか見えないんだけど、僕。後で、外に行ってから、練習するよ。とりあえず、今日は月夜にお願いしていい?」

「もちろん、遠慮しないで、チュッ」

「んっ、ちょっと、ダメ」

傍にラピスさんがいるのに、唇にキスされ、慌てて、引き離した。

「(じゃあ、後で、ご褒美のキス頂戴)」

「(むぅ、分かったけどその分、扱き使うからね)」

「クスッ、いいよ」

「パンと、数種類の野菜も、細かく切って欲しいんだけど」

「OK、じゃんじゃん持ってきて」

「うん。先に、お肉と、パンをお願いね。その間に、野菜を洗って、皮を剥いておくから」

「了解」

あれっ、ちょっと待てよ?

この野菜、収納に入れたら、そこら辺やってくれないかな?

ちょっと、泥のついている、人参みたいなのを1本、収納に入れてみた・・・

う~ん、微妙。

洗浄殺菌はしてくれたけど、獲物じゃないからか、自動解体と、不要部分の消去までは、できなかった。

でも、洗う手間は省けるからいいか。

「ラピスさん、エプロンか、料理をする時に着る、上着みたいのって、ありませんか?もしあったら、借りたいのですが・・・」

とりあえず、ラピスさんに用事をお願いして、ちょっとの間、キッチンから出て行って貰い、その隙に、冷蔵庫とかの中身を一旦全部収納し、自動で洗浄殺菌させた後、今使う野菜や卵は作業台の上に、それ以外の食料品は、元あった場所へと戻しておいた。

「フッフッフッ、これでよしっ」

収納の中のピーラーも取り出したし、準備はOK。

後は、ラピスさんが、エプロンを持ってきてくれるのを待ってから、作り始めよう。





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