何で僕を?

大器晩成らしい

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「さっきまで、天使だったのに、妖精になった」

なってない。

「馬鹿な事言って見てないで、月夜も準備して、そろそろ時間なんでしょ?」

花冠を、頭に乗せ、ラピスさんの手で、髪の毛に固定され、完了。

僕が支度している間、ずっと横に張り付いて見ていたけど、月夜も、衣装を替えるって話だった筈。

僕に催促され、月夜は、黒いタキシードから、緑のタキシードにささっとチェンジした。

いいな~。

たぶんっていうか、絶対似合わないだろうけど、僕もタキシードを着たかった・・・

物欲しそうに見ている僕の目尻に、軽くキスをし、

「葵ちゃんがタキシードが似合うようになったら、作ってあげるよ」

って言ってくれたけど、そんな時はくるのか?


「では、ご案内します」

披露宴会場は、第2舞踏館だと言っていた、どこだ?そこ。

全ての準備を任せてしまったから、よく解からない。

結婚式の諸々の準備は、保護者、後見人、旦那でするものらしい。

だから僕はノータッチ。


そもそも、城の殆んどの場所は、まだ行った事のない場所だからね。

知らないのも当然。

初めに寝かされていた部屋、陛下達に紹介された部屋、今、僕達が住んでる部屋、後は魔術とかクロスボウを練習した部屋。

この4箇所にしか入った事がない。

ちなみに、召喚された部屋は、記憶にないから省いた。

廊下も、数回しか歩いた事がないから、順路なんて憶えていない。

だから、ラピスさんか月夜が一緒じゃなきゃ、絶対に迷子になる自信がある。

新婚旅行から帰って、落ち着いたら、月夜に案内して貰おうかな。

ある程度は、知ってないと困るよね?


ラピスさんの後ろを、月夜と付いて行ってるけど、道順を憶えるのは、早々に諦めた。

だって、曲がるたび、目印も特徴も何もない廊下が続いているんだもん。

絵とか花瓶とか所々に飾ってあったけど、絵も花も頻繁に交換されるって聞いたら、もう無理って思ったね。


「こちらで一旦お待ち下さい」

こじんまりした部屋に通され、テーブルに飲み物と、お菓子が用意された。

?控え室みたいな所かな?

「葵ちゃん、呼ばれるまで、ここで待機だから、ソファーに座って、ちょっと休憩しよう。その衣装でここまで歩いて来たから、疲れたでしょ?」

「うん。ヒールだから、特にね。ふくらはぎ、パンパンだと思う」

「マッサージしてあげようか」

顔は爽やかなのに、何か手はいやらしい感じにワキワキさせてるし。

・・・今は止めておこう。

「じゃあ、部屋に帰ったらしてあげるね」

「えっ、うっう~ん」

何か、足だけじゃ済まない様な気がする。



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