何で僕を?

大器晩成らしい

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馬車の車輪が壊れ、立ち往生していたらしく、別の馬車を手配し、乗り換えていて時間がかかってしまったそうだ。

その2組が、先程、やっと到着したみたい。

車輪が壊れた理由は調査中らしい。

普通じゃない壊れ方なんだって。


でも、何はともあれ、やっと披露宴が始められ、一安心。

ぞろぞろと各国の王族を引き連れ、陛下が入ってきて、決められた席についた。

基本、立食形式だけど、流石に、王族には席が設けられている。

壇に近い場所に、左右に分かれて、テーブルを3つずつ並べ、それぞれに、給仕する人も付けた。

始めに、陛下からのお祝いの言葉をもらい、そして、月夜だけでなく僕も後見しているから、手出しは許さないとその場で、断言までしてくれた。

月夜が、面倒だと辞退しているから、爵位はついていないが、この世界を守れるのは月夜と僕だけだから、ここにいる誰よりも、敬うべき相手であると、貴族だという事をたてに、手を出したり、いう事をきかそうとした場合、重犯罪者として処分すると伝えてくれた。

うん、うん、ありがたい。

貴族とのトラブルはノーサンキューだもんね。

ここにいる誰よりも上だと、各国共通認識だと言われた。

それを聴いて、各国の王族が頷いていた。

良かった、どの国に行っても、煩わしい事にならなそう。

今日、お着替えという名の、強制退場をさせた人達の話も出たけど、わざとぶつかって行ったっていう証言が取れたから、貴族籍を剥奪するらしい。

王城の出入りも禁止らしい。

それって、かなり厳しい処罰じゃ?

結局、僕には何の危害も加えられなかったのにね。

そう思って、月夜を見ると、当然、みたいな顔をしていた。

「甘いな、俺の葵ちゃんに、危害を加えようなんて、考えただけで、死刑ものなのに」

・・・いや、違った。

さらに、重かった。

これで、死刑なら、僕に毒を持った主犯は、どんな刑罰になるのだろう?


陛下の挨拶も終わり、各国王族からもお祝いの言葉を貰い、爵位の高い順に、言葉を交わしていく。

先に、陛下から釘を刺されていたからか、当たり障りのない挨拶を交わすだけで、テンポ良く、進められ、思ったよりも早く、終わらせる事ができた。


・・・あれ?王太子が見たといった、要注意人物はどうなった?

月夜も、変に思ったのか、護衛に確認してるけど、どうやら、親は挨拶に来たのに、当の本人は、一緒にいなかったみたい。

う~ん、来ないなら来ないで、別にいいんだけど、今は何処にいるんだろう?

会場の何処かにはいるのかな?


王太子が、財務長官を呼び寄せてる。

壇上から近いから、会話が丸聞こえだ。

「この会場に入っていく、お前の息子を見かけたが、何故一緒に挨拶に行かない?」

「えっ、そんな筈は・・・今朝、具合が悪くなって、行けないというので、私一人で来たのですが?」

「家に確認を取れ、すぐに」

「はっはい、直ちに確認して参ります。では、御前、失礼します」

あの人の息子なのか・・・

行けないと親には言ったのに、こっそり一人で来たのだとしたら、不審でしかないよね。

何かしようとしてるのかな?

得体が知れなくて、何か、気持ち悪い。



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