何で僕を?

大器晩成らしい

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「葵ちゃん、後の事は、王太子達に任せて、俺達は、部屋に戻ろうか?」

「王太子にそんな事、任せちゃっていいの?」

「いいの、いいの。後で結果だけ教えてもらおう」

軽っ!

「一応、反射の結界を重ねがけしておこうね。部屋に戻るまでに何かあったら嫌だし、これさえしておけば、何があっても大丈夫だからね」

「流石に、ぶつかってくる人はいないよね?貴族籍剥奪されると解かって、やる勇気はないよね?」

「そうだね。貴族としてちやほや育ったのが、平民に落とされるのは、かなりの屈辱だし、今更、あくせく働くなんてできないんじゃないか?それらが解かっていれば、手出しなんてしてこないと思うよ」

確かに、貴族としてのプライドが、高ければ高いほど、厳しいよね。


「よし、結界も張ったし、部屋に帰ろう」

多少恥ずかしさのあった、エスコートされるという行為も、今日一日で、随分慣れたように思う。

月夜に手を引かれ、立ち上がると、月夜が軽く曲げた腕に、軽く手を添え、陛下達の席へ、

「本日は、いろいろとご尽力下さり、ありがとうございました」

「いや、葵殿のドレス姿を見られただけで充分、頑張った甲斐があったよ。式場で着ていたドレスも、清楚な感じで良かったけど、こっちのドレスも、良く似合ってる。葵殿の可憐さが際立っていいね。とても、素敵だ。日本式の交ざった結婚式も良かったから、これから流行るかもしれないね。今日は疲れただろう、ここはもういいから、部屋に戻ってゆっくりするといい」

「はい、ありがとうございます。そうさせて頂きます。では、申し訳ないのですが、お先に失礼させて頂きます」

各国の王族の皆さんにも、お辞儀して、披露宴会場を後にした。


勿論、護衛の皆さんも一緒に。

まぁ、僕達は反射の結界が張ってあるから、必要ないように思うけど、今日は護衛というよりは、捕縛して、連行する為についていたみたい。

月夜が結界を張る話を訊いて、愚か者を一掃するいい機会だからって、王太子から、そうするように言われたんだって。

でも、凄くハラハラしたらしい。

そうだよね。

ぶつかられる前に、ガードするもんね。

普通。

それを聞いて納得した。






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