何で僕を?

大器晩成らしい

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釣り上げた魚は、いったん収納へとしまい、内臓の処理と、洗浄を自動でする事にした。

ラピスさんにテーブルを出してもらい、その上に、収納から魔石コンロを取り出して設置、網を載せて、準備万端。

処理済みの魚を取り出し、軽く塩を塗してから網の上に。

裏表を引っくり返し、両面をじっくりと焼いていけば、魚の焼けるいい匂いに釣られ、月夜とモカが寄ってきた。

「モカ。あんまり近寄ると、お顔が焦げちゃうよ」

モカが、凄い興味津々って感じに覗き込んできて、危ない。

普通、野生動物って、火に近付かないんじゃないの?

食べたいのかな?

「フクロウサって、肉とか魚とか食べれるんですか?」

「肉は食べませんね」

という事は、魚は食べるのか。

果物とか木の実をかじってる姿は、大変可愛い。

見ていて、癒される。

魚も、まぁ許容範囲。

でも、肉を食べだしたら、引くと思う。

だって、草食動物だと思っていたのが、肉食動物だったら怖いじゃん。


「月夜、さり気なく、腰に手を回してこないで!火を使ってるんだから、危ないでしょ?」

「大丈夫。葵ちゃんを結界で覆ってるから」

「そういう問題じゃない」

「それに、もうすぐ、焼きあがるでしょ?」

「そうだけど」

「傍に居させて」

「さっきのお願い使う?」

「使わない・・・傍に居るね」

お願いじゃなく、断定してきた。

「もう、大丈夫じゃない?」

月夜と話している内に、焼きあがったようだ。

「はいはい、完成です」

ラピスさんが差し出す、少し大きめの皿に、魚を載せていく。

モカの皿には、木の実と葡萄を載せてある。

でもさっき、魚にも興味を持っていたようだから、僕の分の魚を解し、ふ~ふ~してから、その隣に載せてあげた。


「じゃあ、準備もできたし、食べようか。頂きます」

「「頂きます」」

クキュ

僕達のメイン料理は、キャンプの定番。

そう、カレーライス。

お城で作って、収納しておいたんだよね。

久しぶりのカレーにテンションがあがる。↑↑

そうそう、作った時、ラピスさんに味を見てもらって、食べられるかの確認はしてあるよ。

香辛料とか、口に合わなかったら、可哀想だからね。

まぁ、全然問題なかったんだけどね。

気に入ってくれて、また食べたいって言ってくれたから。

そう言えば、モカは、穀物はどうなんだろう?

「モカ、ご飯たべてみる?」

クキュ

指先にご飯粒を5~6粒つけ、モカの口元に持っていくと、パクリと口に入れると、もちゃもちゃ食べた。

「美味しい?」

クキュ

それは良かった。

肉以外は何でも食べれる感じかな?


「葵ちゃん、約束は?」

モカをかまってたから、拗ね気味だ。

「月夜の事も忘れてないよ」

「葵ちゃん、俺にも、あ~ん」

ラピスさんの前で、バカップルを披露するのは、恥ずかしいけど、ご機嫌をとっておかないと、後が大変かも。

「はい、どうぞ」

月夜が口を開けて待ってるから、スプーンでカレーライスをよそい、ふ~ふ~してから口の中に。

「美味しい?」

「ん、美味しい。・・・すごく懐かしい味だよね。ありがとう、葵ちゃん」

そっか、月夜は8年ぶりだもんね。

「お返し、はい、あ~ん」

月夜も、同じようにして、スプーンを差し出してきたから、僕も口を開けてそれを受け入れた。





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