何で僕を?

大器晩成らしい

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「よし、先に進もうか」

月夜が、コモドオオトカゲもどきを収納し、馬車の中へと戻ってきた。

解体してるような時間はなかったから、そのまま入れたのかな?


すごく景色のいい所なんだけど、あんまり人は来ないのか、道も、整地をしておいたって言ってた所も、雑草が生えてしまって、判り辛くなっていた。

「整地してから、全然きてなかったからなぁ」

「でも、雑草はすぐに刈り終わったし、問題ないよ」

月夜がさくっと、風魔法で、根元から刈り取って、器用に集めるまでして、その後、火魔法で一気に燃やしたから、そんなに時間もかからず、綺麗になった。

「ねっ、モカ。見てて面白かったよね」

クキュ

周囲に結界を張って、テントも設置し終わったけど、夕飯にはまだ早いかも。


そうそう、夕食の時から朝食が終わるまで、モカの面倒を見てもらう件は、馬車を降りてすぐ、ラピスさんに話して、お願いしてある。

2つ返事でOKしてくれた。

どことなく嬉しそうだったから、ラピスさんも小動物が好きなのかも。

モカに、ラピスさんと仲良くしてねって言ったら、クキュって返事してくれたから、預けても大丈夫だと思う。


防水シートを敷いて、その上に絨毯も敷いてあるし、星空を見る準備もばっちり済んで、後はやる事がない。

「葵ちゃん、釣りしてみる?」

「道具とかあるの?」

「クスクス、あるよ(神様から貰ったキャンプ用品一式の中に入ってるよ。葵ちゃん、よく見てないでしょ?後で、ステータスや、荷物を一緒に確認しようか。自分ができる事、できない事の確認と、持ち物の確認は、しておいた方がいいからね)」

コクンッ

「僕、やった事ないけど、釣れるかな?」

「普段、釣る人がいないから、入れ食いかもね。擬似餌も付いてるし、とりあえずやってみよう」

それはいいかも。

釣針に、糸ミミズとか虫を付けるのは、ちょっと勇気がいるからね。

擬似餌が付いてるなら、触らなくて済むから助かる。

「葵ちゃん、競争しようか。負けた方が、勝った方のお願いを1つ聴くって事で」

「いいけど、月夜は、釣りをした事ってあるの?」

「何回かあるよ。かなり前だけどね」

「じゃあ、ハンデをちょうだい」

「時間がいい?それとも数?」

「数。5匹ね」

「5匹?!いいけど、多くない?」

「多くない、多くない、早く始めよう」

「時間は1時間ね。釣れたのは、夕飯の足しにしよう」

「いいよ」

何をお願いしようかな~。



5匹もハンデがあるから、勝てると思ったのに~

月夜の言う通り、入れ食い状態だったけど、僕はハンデ分を足して15匹、月夜はハンデなしで18匹も釣り上げていた。

釣針から魚を外すのに、時間がかかったのが、敗因だと思う。

「何をお願いしようかな♪じっくり考えておくから、楽しみにしてて♪」

悔しい。

何をお願いされるのか、ちょっと怖いんだけど。

「お手柔らかにお願いね」




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